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現在の司法試験は誰でも受けられる試験なのである。合格者数こそ名門大学出身者が大多数を占めるが、試験そのものは高校生でも前科のある人でも受けられるのだ。実際、中卒で自殺未遂と極道の妻の経験をもつ大平光代弁護士は有名なところである。「司法試験ほど平等に受験機会の与えられた試験はない」とおっしゃっる先生もいる。ところが、今の「医者」になるための制度を見てみよう。他学部と比べ、入試偏差値も学費もメチャ高い「医学部」を卒業し、医師国家試験に合格しなければ医者にはなれない。医者になっても、最初は給料がメチャ低く、経済的に余裕のある者でないと厳しい職業だそうだ。つまり、一部の階層・エリートでしか医者にはなりにくいのが現状だ。私が法科大学院を危惧するのは法曹もこんな感じになるのではないかと思うからだ。いろいろな経験・立場をもつ人に法曹になってもらいたいのなら、現行司法試験のほうがその目的は果たしやすいと思う。新制度では大平弁護士のような方は二度と現れないだろう。日本は組織や制度といった外形を作ったら満足してしまうところがある。そこが恐い。レッくんさんの日記より↑(クリックでジャンプします)偶然、かつての友人の名前をWEBで見かけた。少々興味が湧いてさっそく検索してみたらば何と楽天日記のレッくん氏の日記の中でその名前がヒットした。大学を卒業して以来、一貫して検事畑。いまや現職検察官であって法科大学院の教授もかねているらしい。人事報道によれば、高検総務部長に就任しているという。贔屓目でなくとも、これは栄達というものである。いや、実はWEBに人事報道の記載されているその前の年に彼自身とは出会っている。彼が年収何千マン円貰っているのだというのは彼から直接聞いた。聞いてもいないことを私に語ったのだから、よほど万人を納得させられる手柄なのであろうと思う。しかし、一方でレッくん氏の楽天日記に記されていることはまったくもって、納得できる話である。実態で、日本の医療にかぎらず司法にかぎらず多数国民向けにはその制度ができているものではない。これはまったくレッくん氏と同意見である。なぜならば同氏ご指摘のとうりにあるよう「経済的に余裕のある者でないと」まちがいなく厳しい職業となるべく、それはあらかじめ入念に定向配慮がされているからである。こんなものはもはや既に多くの国民にとっての疑問の余地なく体感されるレベルである。他ならぬ友人自身が、ご他界された父親がいて元検事であった。一昨年彼が珍しく声をかけて出会った際に、御父上が亡くなられたとたその出会いの席で耳にした。大学時代には、何度かご家庭を訪問させていただいて直接謦咳に接した記憶がある。彼の父上が大変苦労されたことは当時世の中の何も分かっていない若造の自分にも伝わってきたものだ。早いはなし、彼は検察官を世襲しているわけである。優秀なご家庭であることはわかる。実弟が、東大法学部から大蔵入りした事もキチンと憶えている。彼が、いまの日本の勝ち組と、押しも押されもしないのはすべて認める。さらに言えば彼には、確かに自分は世話になった。彼も世話をしたという自覚は私に対してあると思う。面倒見のいい人だ。いや、不公正な件で世話になったのではないので良いのだけれども、そんな世話になった男に対しても当方として述べたい事も多少はある。同じ、WEBの検索で不思議なものをみかけた。*** ::***04/10/** **:** HOST:***対象区分:[個人・三種]優先削除あり 削除対象アドレス: http://school4.2ch.net/***http://school4.2ch.net/***削除理由・詳細・その他: ***総合スレッド****************を削除されたい。 刑法の名誉棄損罪に該当する。 ***と***を読めば,唯一人の個人が特定される。 もちろん,セクハラの事実はないし,噂もない。 誹謗中傷が目的であることは明白である。 削除されない場合は,法的手段をとる。 他ならぬ彼の実名でなされた、2ちゃんねるの削除要請である。あの2ちゃんねるに対して実名で削除要請できるなどというだけで、もう「何者」かである。どうやら、名誉毀損の事実があったものらしい。よりによって現職の検察官を誹謗中傷するなどという豪快な目的をもった人物がいたのだという風に読める。まあ、いまのご時世なのでそのような瘋癲なタイプの人士もいるものらしい。そんなトンマな野郎さまが存在していることも驚きではある。しかし、もっと自分にとり驚きなのは現職の検察官が個人(もしくは関係者)の名誉を守るために実名で、2ちゃんねるを恫喝するだろうか、という感慨である。いや、友人の名誉にかかわることであるのならば当然友人に加担をする気持ちは強い。徹底的に、そのような不謹慎なヤカラは糾弾されるべきだと私は個人的に思う。ここで、わたしは2ちゃんねるを擁護しているわけではない。わたしとて、2ちゃんねるに恨みつらみはないものの匿名での誹謗中傷については憤懣やるかたないという思いへの理解は当然ある。以前にもふれたが虚偽の内容証明を送達されたこともある。つまり、私のあずかり知らぬところで、私の名前を用いた内容証明郵便を出したふとどきな愉快犯がいた。この件は、以前にも触れたのでこの稿の話題にするつもりはない。言いたいのは、私も不名誉な誹謗中傷の経験はある。その際、自分は徹底的に司法職から庇護されることはなかった。郵政局長も、地元警察署長も、いずれも司法職者でありながら私からの申し出を聞き取りもしなかったのである。つまり、対処以前。堂々と黙殺したのである。警察署の刑事課も、また一般窓口相談においても誰れひとりとして取りあおうとはしなかったと断言できる。つまり、この国の司法職はつねにこのような市井の事件においては無作為なのだ。これは皆さんおひとりひとり。身に憶えがあるかと思う。つまりこの国では実態として「法的手段をとる」などといった光りものを使えるチャンス。それを行使する資格と身分は、みごとに特権的なものと堕してしまっている。つまり、逆にいえばその資格と身分に依存しては恣意的で気随きままな行使がなされている。これが実態だろう。万人が平等に、法的手段がとれ自身と自身の名誉を守れる世の中であればこそ、法は法として社会的合意を形成できているとされてよい。しかし、現実には司法職は、司法職者の身分と地位と名誉を守るためには法を発動することはあっても、この国のヒラの市民、国民の権利と名誉を本気でまもるために機能しているだろうか。いや、断じて機能はしていないのだ。これは私が思っているだけではないだろう。そんなはたらきなど、ついぞ見かけた事がない。日本が法治国家だという人たちがいる。いや、法治などされているとは思えない。日本は、人治国家なのである。はやい話、われわれ日本人は「人がよい」のである。善人の割合が、やや多いことでようやくこの国は維持をされているに過ぎない。わたしが、ことさらに言うまでもない。行政や、司法職の「無作為」は社会にとって由々しき犯罪である。八百屋や、魚屋が市場で仕入れた一番美味しい野菜や旬のさかなをその商店の家族やヒイキ先だけで消費するなどとしてみよう。たとえてみれば大差がないだろう。しかし、私ならば知ればそんな八百屋や魚屋など断じて許さないだろう。そのような商店で買い物をする気には到底なれない。かつては商人道として、そのような手前勝手なふるまいを諌め自制するというようなモラルが世間の眼のようにふるまい存在していたと思う。実名で、2ちゃんねるに誹謗中傷を諌めるなどというような真似ができることは羨ましい。しかし、そんな羨ましい真似を行っていただくために国民は検察官に高額の生涯報酬を託してはいないだろ。この世の不公正を、いま少し減らしてみていただきたいものである。
2005年03月04日
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【北の国から】西武お抱えの倉本聰【優しい時間】 倉本聰脚本の優しい時間が8話目を迎える。 老人の懐古主義と陰口を叩かれながらも、時流に媚びない本格派ドラマを謳う同ドラマ。 その倉本聰と逮捕されたばかりの西武・堤義明とは麻布学園で中高と同級生であり、昵懇の間柄である。 麻布OB 堤義明(元西武オーナー) 三木繁光(東京三菱銀行頭取) 古川亨(元マイクロソフト会長) 関沢義(元富士通社長) 羽佐間重彰(元産経新聞社社長) 西垣浩司(元NEC社長) 中山素平(元興銀頭取、経済同友会元代表幹事等) 稲葉興作(元石川島播磨重工業社長、日本商工会議所会頭) 石田礼助(元国鉄総裁、三井物産元代表取締役) 八尋俊邦(元三井物産社長、元経団連副会長) 橋本龍太郎(元首相) 橋本大二郎(高知県知事) 谷垣禎一(財務大臣、元科学技術庁長官) 中川昭一(経済産業大臣、元農林水産大臣) 福田康夫(元内閣官房長官) 平沼赳夫(元経済産業大臣) 松野頼三(元労働大臣、元農林大臣、元防衛庁長官) 与謝野馨(元通産大臣、元文部大臣) フランキー堺 安倍譲二 富田建蔵 昭和47年、富良野にスキー場を開設。49年、富良野プリンスホテル開業。 52年、ワールドカップ開催。同年夏、倉本は富良野に移り住み、 57年に、あの「名作」北の国からがスタートした。 好評を博した同ドラマにより、富良野の観光客は80万から200万人に激増した。 堤義明と倉本聰の友情が生み出した奇跡だ。 だが、堤が逮捕された今、それを美談と賛美できる人間がどれほどいようか? 倉本は、「北と国から」は堤との関係で始まったものではない。 1作目についてはフジテレビの鹿内と村上とで考案したものだと主張している。 だが、その後のシリーズでは富良野プリンスから数々の便宜を図ってもらったと認めているのだ。 つまり「北の国から」は、実質西武ビジネスのプロモーション作品としての意味が大きかったのだ。 ちなみに倉本聰初監督映画は中島朋子主演のフィギアスケート物語で、 それらは品川プリンスホテルのスケートセンターを無料で提供してもらって撮影されたもの。 そして視聴者のどれほどが、今放送中「優しい時間」の舞台となっている喫茶店が、 今、話題となってる堤西武グループ・新富良野プリンスホテルの敷地内にあることを知っているだろうか? さて、フジテレビアナウンサーの里谷がDV離婚・白人との公然猥褻/暴行事件が発覚したが、 スキーモーグル選手だった彼女がフジに入社できたのは堤が親密なフジ日枝に依頼したからだと言われている。 そしてフジテレビが今、コクド→西武で問われた親子資本関係のいびつさと全く同種の欠陥をつかれ、 ライブドアに乗っ取られかかっているのは皮肉な話だ。 「優しい時間」と同時期のこの冬公開されている映画「北の零年」主演・吉永小百合と言えば、 言わずと知れた堤との“特殊な関係”。早稲田大学時代には堤から単位取得の後押しを申し出られている。 またに徒党の円環構図と言えよう。 「優しい時間」放送当日に堤が逮捕され、放送真っ只中、裏番組で堤のニュースが流されてるいるのは、 腐臭を放つインサイダーの輪の中にいた、倉本聰への引退勧告である。 まあ、みなさんご存知の御話だとは思いますが、、、
2005年03月03日
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アンパンマンは、小学2年の時、隣町に行った帰りに電車賃を落としてしまって、一人空腹でとぼとぼ歩いていると同級生に偶然会い、そのお母さんがアンパンを買ってくれたんです。その味が忘れられなくてね。誕生しました。いくら戦っても傷つかないヒーローなんてうそっぽい。正義を貫けば、自分も必ず深く傷つく。そんな本当の「正義の味方」を描きたかった。作詞したアニメの主題歌でも、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか、わからないまま終わる、そんなのはいやだ!」と、あえて哲学的な問いかけをしました。編集者からは「小さい子には通じない」と酷評されましたが、アンパンマンを最初に認めてくれたのは幼児でした。ぼくは子供だからといって容赦はしない。自分が小学校の頃、ぼくの子供心にトルストイが響いたように、感性に訴えかけるものは必ずある。だから環境問題などのメッセージをしっかり入れるようにしています。(アンパンマン作者 やなせたかしさん談83歳 読売新聞から)皇太子殿下が、記者会見でドロシー・ロー・ノルト女史の教育原理を披瀝されて感動の輪が広がっている。いま、皆さんの眼がノルト女史の「魔法のことば」の側に向かっているのは致し方がない。それは良いことだと思う。しかし、まもなくなぜ皇太子殿下が「魔法のことば」に託してメッセージを行ったのかの意味を問われることになるような気がする。ぼくは子供だからといって容赦はしない。自分が小学校の頃、ぼくの子供心にトルストイが響いたように、感性に訴えかけるものは必ずあるこれは、同感。自分が、過去に書いた「不倫と経済社会」をご記憶だろうか。まさしく、やなせたかしさんの目線と同じ思いが自分にもある。国民のひとり一人が誇るべき13歳を通過しているのか、どうかが問われていると私は思う。皇太子は、あのメッセージの中で国民に次の哲学的な問いを投じたという気がしてならない。あなたはあなたとあなたの日本に真の自信と誇りを抱いていますか?あなたは、忍耐強くなにかをなしとげられるでしょうか?あなたは、あなた自身と社会を正しく評価できますか?この資本主義の時代に社会を公正なものへと導くことを真剣に願っていますか?あなたは、親切で他者への思いやりをたやさない人でいられますか?われわれは日本という国土にあって、相互にこれからも深い信頼を抱きあえますか?なによりも、われわれはこの国にあって相互に愛し愛しあっているでしょうか?スカイプ仲間の輪が広がっています。シャルドネ☆のIDを登録してみてください。愉しく御話してみましょう。スカイプID:chardonnay99_jp
2005年02月27日
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>拝金主義者が、科学を部分的に道具としてご都合で摂取しているだけと映る。それならば、商社マンと医師の差など想像するよりも遥かに近接していると言わねばならない。しかり、「医は算術なり」だ。 すごい表現ですね! ”同感です! ゴ-ゴ-モリケンさん実は、私の医者不信は根深いものがあります。2歳で死亡宣告されたときには、3人の医師が自分の祖父を呼べと両親に述べたそうです。まあ、無責任なものですなあ。まともな治療行為をしないで、平気で2歳児を見放したんですね。現実には、母親の必死さと機転で実行した応急処置でからくも死にぞこなったわけなんです。母親は、こちらの日記に以前にもふれましたが京都府立医大の正看護婦だった時代があり、戦後も保健婦として地元役場で勤務していたりなどしました。外地に出向いた兵士などよりも、遥かに大阪大空襲などの支援活動で死人の数も見ている。修羅場をくぐっているという点では、妙な成人男性などに比べても断然腹が据わった面があったようです。日本の医師の権威主義的な顔は、結局生死をわけへだてるような局面に何の意味合いもない寒々しいものだという気がします。このあいだも、楽天仲間とSKYPEをしていたのですがメバロチンのような高脂血症治療剤が、年間に国内売上高1107億円という。このような化け物のような医薬の存在があります。このクスリ、なぜ稼げるのかをよく考えてみれば我々の医療の病的なことが分かるのではないでしょうか。高脂血症って、致死的な病気ではないですよね。健康に気遣いするのは分かりますが、もしかすると病気になるかもしれないよ、って囁くような。病気になることを回避できるかもしれませんよ、って言うような一種の脅迫的な医薬摂取の強要で稼ぐ。極めてダークな稼ぎ方。国は、またそれを追認していると私などには思われてなりません。その妙味がメバロチンに代表される高脂血症治療剤の「正体」だと言っても過言ではないでしょう。予防医療の顔をした、脅迫的な医薬摂取の強要。それをまた国が追認して久しい。わたしは、日本の医療の基調にこのような算術が貫徹している事に子供の頃から猛烈な不快を感じたものです。スカイプ仲間の輪が広がっています。シャルドネ☆のIDを登録してみてください。愉しく御話してみましょう。スカイプID:chardonnay99_jp
2005年02月22日
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いや、世の中には凄い人がいるものだ。例によって話は長いが、、、実は昨年秋にバイクで立ちコケをした。めったにバイクで転倒とかしないもので初めての経験だろうか。意外に用心深くて失敗をしない。だが、路面の石でも拾ってしまい走行時ではないのに横倒しになってしまった。その時に、右手人差し指をヘルメットにぶつけたのだ。以来、たいした怪我でもないのだが右手人差し指のつけ根が不具合で困っている。捻挫だの、脱臼だの、骨折だのというほどの大仰なものではない。それだから始末に悪い。まして、ごぞんじのとおりキーボードの樹脂が磨り減るほど毎日メッセージを打刻し続けている。自分のノートパソコンのDELLも、THINKPADも、MACのもすべてキーボードは表面のアルファベットが読めないぐらい磨り減っている。指が休んでいるような暇を与えてやったことがないのだ。そんな酷使されている右手人差し指のつけ根である。6ヶ月も不調で心地よいはずがない。そこで、我らが楽天日記のスカイプ仲間にしてシャルドネの大参謀である たまゆら1/f氏のアドバイスである。凄い人がおられるという。なにせ思い立ったら即行動というパターンの人間である。すぐさま飛んでゆきたかったが、思うにまかせない今日まで。ようやくの、週末。さっそく土曜日朝からすっ飛んでいった。自分のご近所は、大阪の官庁街ではあるが半径300メートルぐらいの処に軽く10件は整骨院がある。実は、すでに4ヶ月ほど通っている整骨院もあるのである。朝からドラッグスターで、第二阪奈を使へば大和郡山もさほど気になる距離というわけでもない。しかし、要するに地元では「埒(らち)があかなかった」のである。余談だが、澁澤龍彦の多用する「埒」とは「馬場の垣根」の事だ。馬場の垣根を空ければ馬が驚喜して飛び出すだろう。最近、自分はテストステロン軟膏すらも用いたことがないもので一向に埒をあけたことは無い。侘しいものである。(謎)しかし、バイクで飛び出した先はみごとに埒をあけてくれた。わずか数秒の出来事である。昨年の夏から、2月まで悩みに悩みぬいた人差し指のつけ根の不具合は たまゆら1/f氏の予言どうり大和郡山のゴッドハンドの触診とわずかな手指の調整作業で見事に直ってしまった。世の中は広い。なにごとにも奥が深いものがあるとつくづく感嘆するばかりである。いったい何事が起きたのかわからないほど素晴らしいワザをみせつけられた。(画像のクリックでジャンプします)スカイプ仲間の輪が広がっています。シャルドネ☆のIDを登録してみてください。愉しく御話してみましょう。スカイプID:chardonnay99_jp
2005年02月19日
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女子高生のスカートの中を“手鏡のぞき”したとして、東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた早稲田大大学院元教授、植草一秀被告(43)の第10回公判が19日、東京地裁(大熊一之裁判長)で開かれた。証人質問で植草被告側は、警察側の不当な取り調べが行われたと主張。法廷では「ピンサロ」「センズリ」などワイセツ発言が次々、飛び出す激しい“下半身論争”が繰り広げられた。法廷に卑猥(ひわい)な言葉が飛び交った。弁護側は警視庁高輪署の取り調べ中に、担当の巡査部長から、とんでもない発言が連発される不当な取り調べがあった、と主張した。証言台に立った巡査部長は、植草被告と夫人との性生活について「ずっと(セックスを)していないということだったので、やってないのが原因と考えて言った。“風俗に行ったことない”と本人に言われて、ピンサロなら顔が分からないだろ、と。(植草被告は)黙ってうなずいていた」と証言。スーツ姿の植草被告は席に座ったまま、ぼう然。法廷内のやりとりに傍聴席からは失笑が漏れた。続いて今度は弁護側が巡査部長に「“制服着て、いろいろとさせてくれる所がある。なんだったら教えてやってもいい”と言ってませんか?」と詰問すると、「ありました」と巡査部長。「オレもそっちの世界じゃ有名なんだ。オレのテクニックはスゴイ。たまらない女もいる」などと植草被告に“性のアドバイス”をしたかどうかを追及されると一転、「まったくありません」と強い口調で否定した。同署を訪れた植草被告の夫人を見た後に「あんないいの(女性)だったら代わってやってもいいぞ」と発言したかも問われた巡査部長は重ねて「ありません」と否定。だが、その顔は真っ赤になっていた。一方、警察側から夫人に「(植草被告は)病気ですよ。またやります」と中傷するような発言があった、として夫人が同署にクレーム。その後、巡査部長が担当を外れる事態があったことも明らかにされた。また、98年に植草被告が罰金刑を受けた神奈川県迷惑防止条例違反についても“センズリ論議”が白熱するなど、法廷に飛び交った“ワイセツ発言”の数々。次回公判は2月2日に同地裁で行われるが、裁判の行方やいかに。(クリックでジャンプします)植草一秀氏が、どういう性癖の方であるのか最終的には我々にはわからない。しかし、今回彼が身柄を拘束されるに至った経緯には少し不自然な印象もしないでもない。いま植草逮捕が陰謀だとする説や、小泉批判をけどった小泉純一郎指導による言論封じだとまことしやかな解釈が飛び交っているようだ。ある時期には、青木参議院幹事長の後ろ盾で閣僚入りも噂されていたほどの人がたちどころに社会的地位を抹殺されるほどの衝迫力のある逮捕劇だったという点で、「都迷惑防止条例違反容疑」というものがもたらした余波の大きさに驚く。一連の報道によれば、日本の警察は戦後一貫して今に至るまで50兆円規模の公費を裏金流用(私的使途での消費目的)し、使って来たという。れっきとした泥棒である。警察は、日本の国道上でおびただしい覆面パトカーを駆って時速60キロの道路標識を根拠に連日日本国民をむりやり刑事犯におとしいれ高額の反則金なるものを支払わせる。これは権力の強制力として有無をいわさぬもので一種のみえざる税金のようなものである。それらは予算化されており、その大半が警察職員の賞与に充当されるという。その証拠に、賞与充当に必要な規模の検挙により反則金収入が獲得できた瞬間に交通違反検挙等が激減するのである。いうまでもなく「都迷惑防止条例」を取り決めたのも、「道路交通法」を決めたものもいずれも国民相互ではない。日本の癒着した行政職の頂上部分と司法職の気随きままに取り決めしたものだ。ほんらい犯罪の抑止という面でいえば、事前に警告するべきものである。時速60キロを越えてのクルマでの移動が刑事罰であるのならば、時速200キロもの速度メーターが搭載をされているようなクルマを製造したトヨタ、日産、ホンダを呼びつけて一切速度の出ないクルマを製造するように指導するべきである。そんなことはいまの国内製造者にとって高いレベルの技術を用いなくても瞬時にかなうような内容だろう。ようするにクルマの運行を本気で制限速度にそって抑制するなどという意思は毛頭なく、警察権力が「任意」に好き勝手に思いたちした瞬間のいずれかに、いつでも道路上の移動車両をしょっぴけるというような「裁量」というみえざる権力を法規の外に据えているのである。間違っても国民の健康や、安全や、それこそ交通事故を減らそうというような発想で警察という行政職が運用されているのではなさそうだ。かつて自分は、なにものかによって自分の名前を用いた怪文書を作成されて内容証明郵便で送達されたことがある。自宅住所は自分のもので、百キンで購入された三文判を押して送付されていた。問題は、その怪文書の影響ではなく、これを私が警察に捜査依頼した際に刑事課は被害届けの受理を拒否したことである。わたしには怪文書による被害などよりも、遥かにこの事を由々しい問題だと思った。警察は、署内で司法職である警察署長に許可なしには郵政局に内容証明の開示を要求できない制度になっている。そのように窓口担当は述べる。それ故に証拠収集は不可能で、内容証明郵便を当人の名前で用いていても被害者当人の要請があっても、一切開示しない郵政局に対して警察は踏み込まないのだという。このような犯罪の容疑事実があってすら、まったく動かないというような行政職が、どうして個人の内面や職業地位を瞬時に損ねかねないような「迷惑防止条例」ごときもので反応するのであろうか。到底混雑時の駅ターミナル周辺での婦女子を庇護する目的で運用されているとは信じがたい。スカイプ仲間の輪が広がっています。シャルドネ☆のIDを登録してみてください。愉しく御話してみましょう。スカイプID:chardonnay99_jp
2005年02月03日
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ごあいさつ私が“悪徳検事”三井です。こんなホームページをつくる悪徳検事がどこにいましょうか?昨年4月22日、私は大阪地検特捜部に逮捕されました。逮捕されたその日の午後、かねてから懇意にしている週刊朝日の記者からの紹介で、テレビ朝日の取材を受ける予定でした。鳥越俊太郎さんという、ジャーナリストがお見えになるとのことでした。私は、検察庁が国民の血税である年間5億円を越える調査活動費の予算を、すべて私的な飲食代、ゴルフ、マージャンの「裏金」にしていることを、現職検察官として実名で告発する決意を固めていました。その収録が、この日だったのです。しかし、告発は実現しませんでした。(クリックでジャンプします)酷い判決がでたものだ。現職の検察公安部長が、テレビで検察の公金流用の実態を暴露しようとした。すかさず検察側が、その検察幹部の携帯電話を盗聴して、テレビ局と接触するまえに事前に身柄を拘束して検察犯罪のおそろしい実態が広く世間の耳目に触れることを圧殺した。予想どうり日本も、北朝鮮と大差ない権力体質であることを我々に印象させた。大事件だったが、その結末もほんとうは大事件という気がする。江戸時代の、大塩平八郎の時代から日本も大阪もかわり映えしない。警察も検察も公金を国民の見えぬところで詐取をし続けてきたという奥深い伝統がこの国にはあるものらしい。画像をクリックしますと、三井環氏のサイトへ飛べます。(クリックでジャンプします)スカイプ仲間の輪が広がっています。シャルドネ☆のIDを登録してみてください。愉しく御話してみましょう。スカイプID:chardonnay99_jp
2005年02月01日
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自分のSKYPEでのIDは、chardonnay99_jp である。この「chardonnay99」については、意外なこだわりがある。自分は、以前にも書いたが93年にはじめてパソコンを購入した。それはMacのPerform520だった。ワープロ専用機しか使ったことがなかった自分が、はじめて手をだしたパソコンだった。これを使いこなせるのか相当不安があった。ただ、それ以前に8ビットのワープロを購入する際にも事前の不安に比して徹底的な使い込みがあり自分なりに無駄にはしないという確信はあった。周囲には何人にもサポートいただける環境に無く、無謀にも購入してしまった。いまから思えば相当な飛躍だったと思う。おかげで、解説書を読んでも日々困惑し立ち往生の連続。致し方なくパソコン通信で先達らの手助けを得ようと思い立った。これがニフへの最初の踏み込みの動機である。当時のIDは、GBH03710 だったと思う。このIDでビジネス系フォーラムに参加できるようになるまでに、丸々3ヶ月もかかってしまった。当時、パソコン通信で一番大きなフォーラムだったビジネスマンフォーラムに潜りこんだときに最初の自己紹介をする会議室(つまり、BBSのことだ)で発言した直前の男性があの松島庸氏だった。偶然が、彼の新設したフォーラムに自分を吸引したのである。彼がつくったフォーラムが、まぼろしの「新発想ビジネスヒントフォーラム」なのである。まぼろしのと言うのは、あまりの粗野な放言癖のインテリやくざばかりが集まったために、ついに松島氏も持て余し、とどのつまりは富士通ニフティーサーブに廃絶されたといういわく因縁深いフォーラムだったのである。ネット検索しても、往時のパソコン通信時代の話題がまったく捕捉できなくなってしまった。それもこれも楽天で、わたしが大風呂敷を広げてしまった罪である。事情のわからないgoogleは、この楽天のFBHINT残党だけに反応してしまうらしい。(笑)はじめて、ニィフティーサーブにはいったときに作ったのがシャルドネというHNである。実は、80年代後半に某三菱系の食糧商社が「義理買い」させられた輸入ワインがあった。どうやら巨大な通関倉庫に山積みされていて売りあぐね困惑していたらしい。色々ややこしいいきさつがあって、最後の最後にわたしと数名の男にこのワインの販売を課せられた。もともとシャルドネは、画像のような葡萄(ブドウ)なのである。ご存知かどうか。葡萄とは、神の怒りの姿だという伝聞もある。あのスタィンベックの「怒りの葡萄」とは、その伝承を踏まえている。いまでこそワインの認知は高い。しかし、80年代に甘い甘いポートワイン以外にワインに通暁している消費者がどれほどいただろうか。当時は、この超絶的に売りにくいワインにはほとほと手こづった。消費者が求めていてすら営業は厳しいことも多い。消費者も求めていない、そんな商品としてのシャルドネには、自分は相当鍛えられたという思いがある。怒りの葡萄という小説には、自分なりに共鳴がある。自分は脳裏に浮かんだ表象に素直に従ってハンドルネームにシャルドネを選んだのだった。その後の、パソコン通信での交流はまだしばらく開示しないでおきたい。支障のある人たちも相当おられるだろう。彼らが、すべて定年に達した時期にはどこかで誰も読まれない場所で回想がてら文章化することがあるかもしれない。いずれにせよシャルドネは、98年突如わたしのハンドルネームとして用いる事が困難になった。当時、新聞紙面や通産省などのサイトに「緊急経済対策」という文字が連日のように踊っていた。山一證券倒産と、ともに山一系キャピタルからの出資予定が突然目の前から消え去りシャルドネを育んでくれた会社もほどなく出資組合員である大手リース会社から引き金を引かれて絶命した。当時の、新発想ビジネスヒントフォーラムの有志だったある社長さんがこの顛末をご覧になられていて「窮鳥の懐に入るは、仁人の憫れむところ」とばかりに今のLEL02554 をくださった。その後正式に継承したが、その際もちいたのが今のchardonnay99 なのである。99年は、日本のベンチャー事業者にとっては酷寒の状況下でひそかに再生の想いを込めた年だったと思う。スカイプ仲間の輪が広がっています。シャルドネ☆のIDを登録してみてください。愉しく御話してみましょう。スカイプID:chardonnay99_jp
2005年01月25日
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剣道もそうですが、「道具」を使う武道(スポーツでも同じ?)で同じ感覚を求めるのを想い出しました。会社も、せめて「目の届く」丈ならマシかとも想いますがどうなんでしょう・・・まだ分からないです。 まっく さん実は、道具を使う武道以外に徒手空拳であるかのような空手などでもこの件はけっして例外ではないのだ。つまり、道具というものの普遍性を考え抜けれればワザというものは本質的に「道具性」を帯びているものだと気づく筈なのである。たとえば空手の「正拳づき」ひとつをとりあげてみても、わたし等が繰り出す拳固とは空手家のそれとは似て非なるものである。つまり練達の空手家が錬度をあげて打ち出す正拳づきは、そのままひとつの道具性をおびた物質力であると言明できる。つまり自分の技そのものを、道具化するという普遍性において人は自身の肉体やその運用すらも、物質化するという過程をつうじてわれわれの精神は明らかに物質たらしめることすらできるわけなのだ。フランシスコ・ベーコンが「知は力なり」と、述べた理由は知が占める錬度の高さとその維持(関係づけの空間占有)が間違いなく物質力を凌駕するもうひとつの物質足りえるからではなかろうか。さて、閑話休題。岡野雅行さん自身と、私は実は直接なんの関係もないのである。たぶん岡野氏もシャルドネと一面識もなく、ここでわたしが岡野氏に対して妙な感謝の意を述べても怪訝に思われるかもしれない。当然である。しかし、自分自身は、岡野雅行氏に、深甚からの感謝と心からの敬意を述べたいと思っている。実は、自分はいま大阪であるベンチャー性の高いビジネスモデルに当事者として関与させていただいている。次の画像をご覧頂きたい。この画像は、わたし自身が撮影したものだ。左の牛乳瓶には大阪の普通の水道水がいれてあった。右の牛乳瓶には私が深いかかわりのあるマテリアルが入っていた。しかし原則的には水であって99.998%は水で占められているのである。しかし、その僅か0.002%無機材料で占められている。この前のオフ会で、たまゆら1/f氏や、さすらいのもの書き氏、woody-craftman氏にご披露したものである。驚異的な能力。その技術的な水準と効用は以下に示した画像が如実にしめしている。この画像はインチキでもいつわりでもない。昨年の12月15日にわたしが購入した花をふたつにわけて実験を開始したものだ。明日でほぼ一ヶ月になる。水道水側のそれは枯れ果てている。一方の水は、いまなお咲いているのである。ここだけの話だが、某大手製薬会社中央研究所の主要な研究陣にもこの画像を提供した。信じがたい画像であると、激励をいただけた。無論、このような極めて成長性の高い研究開発型ビジネスのコアな製品と技術は偶然私の手元にあるわけではない。正直に言う。この機能水を私が販路形成させていただくことになった。その経緯顛末はご説明できないのであるが、岡野雅行氏が私に間接的なフォローの風を送っていただけている。この間に、なんらの因果律は存在しないのであるが私にとってはこれはただの偶然とは思えない。右側の花に込められた物質力は、私にとっては(私にとっての意味としては)わたしが岡野雅行氏に深く傾倒した魂の持ち主であることと無関係ではないと私には思われてならない。この水には、ある無機材料が含まれている。その無機材料は、200年も前からその能力が予言されていた。しかし、それを安定して製造する事は不可能とされていたのである。今回、その製造に特許が成立した。その技術をシャルドネに扱えと指名したフォースは、まさしく岡野雅行氏に痛くない注射針の開発を託したまさしく同じフォースだったのである。「偶然は、準備なきものを救わない」私は、大変深い満足を得させていただいたと申すほかない。
2005年01月12日
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久しぶりに面白いドキュメンタリーを観ました。政治色が無くて感激でした。(たまゆら1/f氏)たまゆら1/f氏の言う「政治色」というニュアンスには、つくづく万感がこもっている思った。私にも深く共感できるものがある。(実は、オフ会の場でも述べたが、私はVHSビデオデッキを持っていない。いまではDVDプレィヤーだけでで暮らしている。80年代に取りだめしたさまざまなビデオ収録画像。実は、その情報をこの10年以上も再生しておらず会場で久々にみたものだ。)当時も、あつめた収録放送。そのなにげない番組も記録映画の取り置きもいまや入手することは不可能に近い。業界の人間でもなければふたたびあの放映番組に出会うことはありえそうにない。きわめて稀少なものだと思う。しかし、平素われわれの日常で視聴しているテレビとどれほど違った情報が伝わることか。ニ三の良心的な番組をみていると、その相違に驚くばかりである。今回、オフ会のモニターでたまゆら1/f氏などとともども視聴した海外の秀作ドキュメントはまずもって赤い旗が立たない。市民の素朴な実感レベルの直接行動が大半である。環境やエネルギーについての運動を行っても、いきなり自治労や官公労、全電通、社民、共産などが旗を立て隊伍を推し進めてゆくというようなわれわれに馴染みのある恒例。それゆえほとんど形骸化してしまっている各種の「異議申し立て」風の儀式にわれわれ都市部のヒラの市民の思いは毎回たな晒しされてきたという思いはある。「ダークサークル」では、監督であるジュディーアーヴィング自身が草の根市民運動を始めてその活動メンバーの発言も収録されているが、これが見事に政治色がない。尼さんといっても、みかけは図書館の司書のようであるし、子供の手をひきながら地域をまわる主婦は額面どうり主婦で、運動以前にさっさと引越ししてゆくがその立ち去り方があの離党とか転向とかいう奴ではく、見ているわれわれがむしろなんで「さっさと引越ししなかったの」「仕方ないじゃないの」って風なのである。運動の規模が拡大するにつれて、さまざまな組織が関与してくるという事は避けがたいとは思うが市民が自主的になにかを提起するという風なスタイルは、まったくもってわが国では底を払って久しい。マイケルムーア監督のあのスタイルが登場するに至るまで、それなりに背景も水脈も存在するのであろう。たまたま80年代に、「ダークサークル」と「アトミックカフェ」を画像ストックに収容していたわたしはあの一連のマイケルムーア監督作品をみた瞬間に、その作風の酷似に気づいたものである。↓(クリックでジャンプします) 「当時『アトミック・カフェ』というすごい映画を撮っていたケヴィン・ラファティに、俺にも映画の撮り方を教えてくれ、と頼んだら、驚いたことに気軽にOKしてくれたんだ。」---------マイケル・ムーアその頃のケヴィンは「アトミック・カフェ」というすごい映画を撮っていました。私はふざけて訊ねましたよ、『ミシガン州のフリントまできて、俺に映画の撮り方を教えてくれないかい?』。驚いたことに彼は、ああいいよ、と言ってくれました。(後略)」こうして撮影道具の使い方からドキュメンタリーを撮る際の貴重なコツまで全てを教わったマイケル・ムーアが作り上げたのが処女作「ロジャー&ミー」(1989)であり、実際にこの作品ではケヴィンが撮影を務めてもいる。↓(クリックでジャンプします)↓(クリックでジャンプします)そのケヴィン・ラファティと「アトミック・カフェ」のもう一人の監督ピアース・ラファティであるが、実はこの2人、ブッシュ現アメリカ大統領のいとこなのである。同じく「バカでマヌケなアメリカ白人」の文中、ムーアが以前、ブッシュ(父)の大統領就任を見に行った折、ブッシュ(子)現大統領と一緒に、自分の師であるラファティが並んでいたのを発見して肝を潰した、というくだりがある。ムーアによると、ブッシュ父は大統領就任数ヵ月後、キャンプデービッドで、甥っ子の参加作品「ロジャー&ミー」を一家揃って鑑賞したらしい。
2005年01月09日
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正月が過ぎてゆく。テレビをはじめとするメディアに、いささかならぬ怒りが湧いてくる。静かな怒りではあるが、怒りは深い。人は、なぜこんな風に殺され続けるのだろうか。正月のテレビのいずこにも、このインド洋で勃発した数十万人もの途轍もない規模の津波災害にわずかもふれる特別番組もない。ただ例年のように手抜きのきわみのようなバラエティー番組と性懲りないかたちの取り溜め歌謡番組ばかりである。自分なりに、この巨大な津波災害の行く末について漠たる思いとはいえどただならぬ影響の大きさを感じるとすでに述べた。私の怒りを少し解説しなければならない。歯がゆさを堪えて、言わずもがなの解説を試みたい。むかし、50年代に東宝映画「ゴジラ」が話題をかっさらっていた頃のこと。有楽町にゴジラが登場して、国電の客車が狼藉されるというシーンを恐怖から固唾をのんで眺めていた小学生のような視点ではなく、なぜあんな巨大怪獣が闊歩している状況下で、平素どうりに国電の車両がむざむざ通過しなければならないのか、という根本的な疑念なのである。そんな風な疑念をいだく事は関西では「つっこみ」といわれて日常的な思考のパターンとして認知を得ているはずである。いかなる共通感覚として、われわれの普段着の生活でひろく社会的合意を得ているような視点論点ですら、ヒラの庶民は疑念を抱いてよい。それが市民社会の基礎にあって、庶民生活者の知恵というものである。ことは、冗談ではない。現状ですら10数万規模の死者をだしている巨大災害である。ソビエト原発災害ですら、いちどにこれだけの人間が斃れるというような事態にまで一気にゆくなどは無かっただろう。あの熱核戦争の勃発を思わせるほどの、大惨事ですらこのような途轍もない規模での死者がでるものか。世界はどのように反応しているのだろうか。わが国のメデアのノー天気ぶりには、ほとほと呆れかえるばかりである。そして庶民は、そんなメデアに対応して見事に局私的な生活の軌道に閉塞を強いられているかのようだ。踏み込んで考えてみる。われわれの国土日本のある太平洋側には津波監視のシステムがあったという。にもかかわらず、インド洋側は未整備であったのだなどというメデアのご託宣が耳目を埋めている。馬鹿馬鹿しい。インド洋には海運の運行と統制は存在しないのか。津波情報すら疎通しないようなそんな海域があるとすれば、そんなもの国家安全保障上の大事件ではなか。真顔でそんな話を信じられるものだろうか。そもそもインド洋などといってもあのマラッカ海峡を経て、わが国日本にとっても経済水域と呼ばれていた部分と重なり合っていないとでも言うのだろうか。いや、それどころか「もしもし、そちらは少々危険ではございませんか」「お気づきかどうかは存じませんが、いささか尋常ではない危機が迫っているのではないでしょうか」と電信を打てないほど世界は弛緩して緊張感を失っていたのだろうか。いや、国際電話はなんのためにあるのだろう。電子メールは存在しないのか。いったい巨額の資金を投じて埋設されたる海底ケーブルは誰のためになんのために存在していたのだろうか。人をバカにするにもほどがある。津波被害に5億ドル供与・首相、復興首脳会議に出席 小泉純一郎首相は1日夜、談話を発表し、スマトラ沖地震の復興支援のため6日に東南アジア諸国連合(ASEAN)が主催しインドネシアで開かれる緊急首脳会議に出席することを表明した。談話によると緊急支援として当面5億ドル(約510億円)を被災国や国際機関に無償供与するなど「資金、知見、人的貢献の3点で最大限の支援」をする。 資金面のほか(1)インド洋地域の津波早期警戒メカニズムの速やかな構築のため、日本の技術を活用した関係国との協力推進(2)人的貢献として消防のヘリコプターの活用、自衛隊の航空機、艦船の追加派遣の早急な検討―も行う。緊急支援に加え、社会基盤などの復旧・復興面でも最大限の支援を行う。特に警戒体制の不備が被害を拡大した事情を踏まえ、首相は首脳会議で、18日から神戸で開催される国連防災世界会議で今回の地震に関する特別セッションを設けることを提案する。首脳会議は、インドネシアのハッサン外相が「国際社会の人道的結束」に基づきASEANと日本、米国、中国、韓国などに開催を呼び掛けた。〔共同〕 (22:16) 日本に、内閣情報調査室とかいう組織もポストもあるのならばそこは一体なにをしていたのだ。津波の発生をとめろなどというヤクザな要求をしているのではない。津波が発生したというのならば、その発生を検知した瞬間になぜに近隣諸国に対して通報できなかったのか?まさか津波は超音速のマッハ15で伝播するものではないだろう。せいぜいジャンボジェット機よりも少々遅い程度の速度で海上を伝わってきたはずである。また、海洋にはさまざまな運行をする船舶が往来しているはずなのである。それらは少なくともわが国の船舶や英米先進国の艦船であればこの津波に現地レベルで通報ができえたはずである。そもそも時速数百キロで海上をゆく津波が捕捉できず、これについての対処ができない国々が「北」が放つ音速のテポドンやノドンに対処できる筈が無い。日本国民は、この至極当然のことがどうして理解できないのか。少しは怖いという感覚をとりかえしてはいかがだろう。 「強いアメリカ」を標榜し、軍拡を実施。ソ連を「悪の帝国」と非難し、ソ連のSS20というミサイルに対抗して西ヨーロッパにアメリカ製中距離核ミサイルを配備します。それだけではなくレーガンは、宇宙空間からソ連のミサイルを打ち落とすというSDI(戦略防衛構想)に着手。これは、当時はやった映画「スターウォーズ」になぞらえ、つまり「滑稽な計画だ」と皮肉られたのですがスターウォーズ計画と呼ばれます。 また、グレナダ侵攻(1983年)、リビア爆撃(1986年)など、軍事行動も行い、各国、とりわけ第三世界と呼ばれる地域から不信を買います。とはいえ、それ以上には拡大せず、意外と軍事介入には慎重ではありました。ただし、イラン革命の後、イランと戦うイラクのフセイン大統領に対し、ラムズフェルドを大統領特使として派遣し、支援の意を表明(イラン・イラク戦争)。武器も与えていくのですが、もくろみが外れて、湾岸戦争、さらに先頃のイラク戦争へつながります。この記事は、クリックして貰えれば分かるようにジョージ・W・ブッシュの話ではない。ことは20年も前に69歳で大統領に就任したあのレーガン大統領の話である。今回2004年の末において、まさか宇宙から地上を監視する軍事衛星などの先進的な機構やシステムの装備品が存在しませんでしたとか宇宙から地上を監視する軍事衛星の精密観察が起動しておりませんでした、などとは絶対に言わせるつもりはない。その証拠に、ブーケットに向けて津波の巨大な規模をつたえる衛星写真は多数報道されているのだ。私は理不尽な怒りを述べているだろうか?(クリックでジャンプします)
2005年01月02日
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あまりにも壮絶な事件の発生に吃愕しています。言うまでも無く、今回のスマトラ沖海底地震・津波災害のことです。しばらく呆然として何も考えることができなくなるほどの巨大災害だという気がします。いつもの私ならば、たちどころに日記に発言を掲載したという気がするのですが、この件はあまりにも重い内容だという気分が私のこころから軽々しさを吹き飛ばしてしまいました。この海底地震の震度がマグニチュード9だ、などと耳にした瞬間にかたまってしまいました。私の感覚で、マグニチュード6でも完全に想像を絶しているのですが、それが9などとなるともはやあの世の出来事のよう。現実味を感じられないほどのものがありますね。神戸の地震の時、床下から突き上げられる衝撃にその瞬間ここで死ぬのだろうか、と布団の中で不安に陥った。あの記憶がよみがえってきます。今回の地震があの阪神淡路大震災の300倍を越える壮絶なものだと言われましても、にわかに理解が及ぶものではないですね。さらにおそろしいことは、この規模の海底地震の場合にはその余震の規模を相当大きいものが予想されるそうです。余震そのものがまさかとも思われるマグニチュード6を越える可能性が高いとか。しかも、余震であるがゆえに2年間隔ほどの頻度で、発生するというのです。これではこのたびの被災地域で人々の生活や復興が円滑にまいるものなのか、という面も危惧されます。さらに地震や地学の素人である自分は、このような地震の頻発が他の震源に与える影響はどのようなものなのか、予想もつかずでむやみに恐れてしまう面があります。日本のような高度工業化した社会、巨大なメガロポリスを国内にかかえる国で直下型のマグニチュード9もの地震が勃発したりなどすれば、国内での被害にとどまらず東アジア全域に多大な打撃を生じさせる大事件に発展することでしょう。10万人を越えるといわれている今回のアジア各地の死傷者の方々の御霊に深甚からの哀悼の意を表したいと思います。
2004年12月28日
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サクラの話題にふったのは、今日のこのアップのための前触れのようなものです。(笑)サクラは、サクラでも「サクラの代紋」。まさしく、国家警察の枢要な部分が泥棒中の泥棒であることをふたたび三度白日の下にさらけ出している。「捜査上の秘密」という厚い機密のベールに覆われて、これまで誰もその実態に迫れなかった日本警察最大のタブー、裏金疑惑。今から1年前、ザ・スクープは独自入手した北海道警旭川中央署の内部書類を突破口に、警察という「正義の味方」の犯罪を暴いていった。そして、放送から365日目に当たる11月22日、ついに北海道警が約9億円、福岡県警が約2億円の裏金返還を表明し謝罪した。しかし、そこには依然として大きな欺瞞が隠されている。警察がどうしても認めるわけにはいかなかった最後の一線。それは<警察幹部による私的流用>と<警察庁・警察本部による主導>の2点にほかならない。組織的な詐欺・業務上横領という犯罪行為を不問に付したまま幕引きを図ろうとする警察。1年間に渡り独走取材してきた取材班だからこそ入手できた数多くのスクープ証言・決定的証拠を元に、謝罪の背後に隠されたさらに巨大な闇に迫る!(クリックでジャンプします)あのザスクープは、三部構成でネット配信されています。この警察の犯罪的泥棒ぶりは第二部と第三部でネット配信されているのをご存知でしょうか?ぜひともご覧ください。(シャルドネ)第一部はこちら第二部はこちら「日本警察最大のタブー、裏金疑惑」前段第三部はこちら「日本警察最大のタブー、裏金疑惑」後段
2004年12月26日
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今日は、ふとサクラのことを話題にしたくなった。サクラ、っていう非日常的な存在がネット上でこれほどみじかなものはないという倒錯と呼ぶべき異様さ。携帯電話に怪しいメールが届かなくなった頃から、自宅のパソコンに集中して訳の分からないメールが殺到してくるようになった。増えるばかりで減ることがない。一度二度内容をみたが、どれもこれも携帯電話のサイトへ来いというお誘いの手口ばかり。はじめまして。加奈っていいます☆以前セックスフレンドを募集されていましたよね?まだ大丈夫ですか??まだでしたら、ぜひなってみたいと思っているのです。近い処に住んでる人ですし、とても気になったので♪簡単に自己紹介をしますねっ!歳は22歳学生でセックスが好きで、趣味です(*^ヮ^*)タバコは吸わないけどお酒は大好きです。大きくなったら美容師になりたいです~って言うか来年です。よく、顔がエロイって学校で言われるんですよね~。なんでだろ?こんな感じなのですがよろしくね。そういえば気になった事があったんです!う、ぅ~んと…お返事貰ったときに聞こうかな?ではでは~返事は80%返しますので、お返事待ってますね♪ばかばかしい。俺はセックスフレンドを募集しているのなら、ノータリンの22歳の女学生などまっぴらごめんだ。あいもかわらぬ「出会い系」サイトの勧誘メールである。誰も知るようにシャルドネは頭の悪い女は嫌いである。この手のメールを出す奴も出す奴だが、そいつらの経営しているサイトはサクラの巣窟という状態にあるらしい。サクラが女とは限らない。大半は男だと考えてまず間違いないと思う。さもしい話である。 サクラ行為により商品価値などについて誤解させ、それが詐欺罪(刑法246条)にいう「欺い」たという場合にあたるといえるときは、同罪で罰せられる可能性があります。また、誇大な広告、虚偽の宣伝として消費者契約法等の特別法にふれる虞もあります。(クリックでジャンプします)きわめて順当な意見である。刑法246条うんぬん、いぜんに人を騙すことを日常化させている連中が平気で次世代のメデアで拝金主義者として大手を振ってデカイ面をしている。この国の現状が嘆かわしい。つまり社会公正を求める姿勢が日本人の社会どこにもにみいだせない、その現実を裏ささえしているのはこのような存在とそれを看過しているわれわれの「罪」である。インターネット上に、こういうくだらないメールをまき散らす業者が澎湃とわいてるらしい。その元締め。その頂上に位置する人物がお金集めの才覚でプロ野球球団を買収するだの、しないだのという騒動があった。しかし詐欺同然のシステムでいわば公共の空間であるインターネットに大量のノイズを放ち実業家でとおるなどという。一体この国の「未来」がどこにむかっているのかと暗澹とさせられるところがある。こんな汚れたカネの集め方を社会が、認知しているのだろうか?多分カネであるからと認知しているのだろう。そのよこしまな真似で掻き集めたカネで、零落球団を買収できたからといって今をときめくベンチャー事業者だとモテ囃すのは誰なのだ。仙台市民というのは、よくよく世間知らずなのか?パチンコ店などでも、この手口は日常化していると言われている。早い話入り口付近でジャカジャカ玉を出している常連の大半はサクラだという。彼らはいくら出しても日当は2万円。しかし、換金場ではさも大当りした客と同じようにカネが引き出されていることだろう。そのカネは、申告では損金に計上されるだろう。利益の課税部分を犯罪的に少なくする立派な脱法行為である。客を装うサクラを大量に雇用し、それが日常化をしているという事は経常利益の操作行為。つまり「脱税」である。サクラ ホールが出していることをアピールするために用意した優秀台を、「いくら玉(コイン)を出しても日当は2万円」といった契約で打つ人のこと。例えばイベントで「猪木は全台456」と銘打ち、設定6を1台、残りは設定4にしておき、サクラに事前に設定6の台番号を教えておいて、朝から打たせる。周りの客は「この店のイベントは本当に出る」と思い込んでしまうわけだ。って、ホールさん、お願いだからこんなことやらないでね(はぁと)「パチンコ用語辞典」(クリックでジャンプします)「お願いだからこんなことやらないでね」どころか、これは常態化しているパチンコ産業の日常的な脱税行為であろう。あの国税査察が知らないはずがない。つまり国庫に収容されるべき金員をこれほど膨大な規模で組織的に詐欺的に詐取され続けているのであろう。そのカネは一体どこに流れ出ているのか。かつて社会党の土井たか子などがパチンコ業界を庇護する先頭に立っていたが「北」への送金ルートとしてもこの業界が長らく集金マシンだったことは知り尽くされている。それどころかパチンコ業界ほど警察官僚上層のOBが利権化している業界はない。つまり財政赤字などというものは、このパチンコ店のサクラ並の国家行政職や警察官僚が怪しげに国民の税金を壟断しているかぎり財政赤字など減るはずがない。サクラとは、そんな罪つくりなワザなのである。われわれ日本国民は、国をあげてのサクラまがいな振る舞いのあること。凝視し続け、けして油断してはいけない。
2004年12月25日
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映画「ダークサークル」は、80年代にもっとも影響を受けたもののひとつだ。最初は、偶然深夜放送でくだらない大阪の居酒屋のコマーシャルにはさまれて放映されているものをみた。あまりの扱いに不審な思いを抱きつつも、この映画を深夜枠とはいえ放映しようとした人達の良心を感じながらその後この映画の上映会をみつけるたびに参加したりしていた。映画を通じてみてこの映画の監督、ジュディーアービング女史の経歴や生活につい興味が湧いてくる。映画でも彼女の生活の一端が収録されていたりするが、その限りでは普通の市民という印象を受ける。映画は、アメリカの兵器工場の周辺での水質汚染と近隣住民の活動を淡々と描いている。あのマイケル・ムーアがお手本にしたというぐらいだからアポなし突撃取材風な面もある。(笑)のちにマイケル・ムーア監督の作品で制作スタッフとして参加をしているというのにも気づいた。しかし、映画作品としては弟子のマイケル・ムーア監督の一連のものよりも遥かに深いものがあると思う。今晩時間があれば、このお話をすませておきたい。
2004年12月13日
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われわれの周囲に存在する物質的な豊かさは、平素馴れに馴れてなんともありがたいという思いがついぞ湧かないでいたがいざ考えてみるといかなる元素、原子、分子にいたるまで全て宇宙の果ての星が内部で核融合という反応をおこして炉となり鍛えあげた存在であった。われわれの周囲の鉄分やミネラルのひとつの元素すら星が巨大な規模の高温高圧で核融合した証である。その中でも水系によってみたされた地球はつくづく不思議の塊のような気がする。この不思議感覚がなぜいま自分の中にあるのかといえば、実は前にこの日記に書いていたあのニュースから発したものだ。憶えていただいているだろうか?中国経済は、いつ破綻するのか?↑(クリックでジャンプします)自分が仕事でかかわりのあった中国で、いま大規模に水が枯渇をしているという。今月号の雑誌「SAPIO」でも特集で<中国絶望工場>などというタイトルが踊っている。あの国は資本主義を錯誤によって修得しようと欲し、いままさに物質に裏切られつつあるように思われてならない。これが今日までの日記のモチーフの背景にある。いま中国の都市部ではいっせいにスローガンで「水是生命之源」。ようするに水がどうなっているのかを神経質なほどに気遣いしているのがわかる。どにぶい中国人が、この件では異様に焦っているのだ。大連市で夏に堂々と約1週間、丸一日断水したらしい。せっかく儲けて全自動洗濯機を購入してももう一度手洗いに逆戻りして洗濯しなければならない。野菜を洗った後の水でトイレを流す。これじゃあ潜水艦の中と大差ないではないか。 さて、われわれの意識の中では「たかが水」なのだけれどもこの水というもの。くどいようだが、知れば知るほど凄い物質なのである。宇宙の爆発ばなしには飽きた方も多かろう。多少は身近な話に戻そう。今晩は、少し地球に戻ってみたい。
2004年10月27日
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さて、水はいかにも美しい純粋な存在であるかのように見える。さりながら一方でたちまち汚れやすく、また汚れをとりさるという強い力も持ち合わせている。この不思議。少しずつ考えてみたい。地球の不思議は、水の不思議と近似なのかもしれない。すでに謎の物質の片鱗をお伝えした。分子量18の物質でありながら、実質的には分子量90の物質であるかのようであり、はたまたあるときには分子量108の物質なみの挙動を行う。巨大なピラミッドも、水の物理的な力を利用してつくられたという説を耳にしたことがある。凍って体積が増えるという謎の物質である水は、エジプトの夜の冷気で冷えて凍る。この力を巨大な岩石を破断するために利用したそうだ。物質は、固体になった状態では本来ならば最密充填といって、もっとも体積が密につまったものとなることが物質として安定するのである。しかし水は、固体化(冷凍)されて体積が増える。これは水の結合には、本来の分子の結合力とはべつの水の分子相互のあたらしい結合力(クラスター構造)が働いていたのだ。これが応用されて昼夜の温度差。夜の冷気を利用して一晩で巨大岩石に亀裂をいれうるほどの水の驚くべき破壊力。これを経験的にみいだしたものだろうか。この力を活用してきたものらしい。古代エジプトの土木技術者は現代の削岩機ももたないままであのような正確な立方体を多産することができたらしい。わずか地球に、0.03%の重量部を占めているに過ぎない水系が地球の亀裂に潜り込み、はたまた亀裂をいれ、運びさり溶け込み堆積をくりかえしして間違いなく地表を刻印している。あのエベレストが、かつて太古の海の底だったと貴方は知っているだろうか?水平に走っている黄色い縞はウミユリの化石でできた石灰岩層です。 これは、エベレストが昔は海の底に有った証拠です。(クリックでジャンプします)エベレストは、間違いなく堆積岩で出来ている。悠久の時間の流れの果てに水が砕き流した岩石や生物が生きて死んだその痕跡が巨大な山肌の構造に見え隠れする。そのなごりや砕片が海にたまりたまって出来上がったものだ。海の底にあった「かたみ」に生物の化石が掘ればでてくる。「世界の屋根」と呼ばれるそれは水の力で大海原の底からいまある高みにまで造山活動で押し上げられる。次第にその高度を増すにつれてふたたび風雨に刻印され神錆るまでの風格を帯びては今あるを占めるに至ったものだ。水は、かくも地球の奇跡をつねにその主役として振舞ってきた。固体を溶かし、液体を招き寄せ、気体すら吸収してしまう。その驚異の包容力。それが水という存在の誰も語らない凄みだといえる。
2004年10月23日
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台風になぜか平素あまり目だった影響を被らない大阪も、今回大型台風23号では少々ふりまわされた観があります。しかし、めぐまれた地域でさんざんな眼にあいながら毎回台風の猛威は地形的に折り合いをつけてしまうのでしょう。生活に影響がでるという処まではまいりません。不幸にして今回の台風により深刻な被害に遭われた地域の皆さんには心からご無事をお祈り致します。毎日3リットルの水を会社で飲んでます。大恋愛と思っていいでしょうか?(笑)NYのゆーみんさん 実は、自分も平均して2リットル以上の湯茶を飲んでいるはずです。食事の前後は外したほうがいいそうですが、それ以外はノドが渇く前に常に水を補給しているべきだといいますね。30代のはじめに、医師からダイエットせよといわれスイミングクラブに通い練習後にサウナなどで汗をしぼっていたらば忽ち尿路結石になりました。無茶だったのでしょうね。その時に医師から、そんな真似をしては結石が頻発するからだになりかねない、毎日水分補給をしなさいといわれて一念発起大量の水を摂取することを課題にしました。その後、一度も結石などで悩んだことはありません。自分は、健康法などをまったく実行していません。あえて言えば水を呑んでいるぐらいでしょうか。横浜・シアトル・ニュージャージー・ニューヨークと住みましが、それぞれの都市で水が違いますね。長く住むと慣れてしまいますが、シアトルは硬水だった覚えがあります。そして髪の毛が茶色くなりました。ニューヨークの水は水道水でも飲めると聞きますが、私は炭を使っています。NYのゆーみんさん大阪以外の水は、さほど知っているわけではないのですが世界でもっとも悲惨なものが大阪の水道水だという風評です。京都の屎尿を実態で大阪の水道局が取水しているとか。トリハロメタンの大量発生も水道局の投入する次亜塩素酸ソーダなどの薬剤の影響だとか。大阪では湯沸させずに水道水を飲むわけにはゆかないと覚悟しています。私はお腹の調子が悪くなったら(殆どないですが)白湯を飲みます。薬は飲みません。それで治ってしまいます。凄い力だと思います。インドのアーユルベーダってそれに近い事を教えてると思いました。NYのゆーみんさん下痢止め正露丸も、むかしは征露丸といって日露戦争時代に兵士の下痢の蔓延を無理にも止めなければならなかった戦時の都合的な工夫だと聞きました。健康の配慮からすれば下痢は止めるものではなく、はやく体外へ腐敗菌を排除した方が回復のためと言うものでしょう。医師の友人の話では、白湯がいいのは水である以外にその温度だといいます。人間の肝臓は、胃袋と隣接しているので胃袋に湯をそそぎこむと肝臓の化学作用は迅速に効率よく進むそうです。肝臓は体内の最大の化学工場で解毒を実行しているわけですから当然下手なクスリを飲むよりも回復を促進するわけです。凄い力の原因は、最初から体内にあったわけですね。われわれが気づいていなかっただけなのでしょう。さて、水の汚れ方です。昨今、ブームの観がある「癒し」とはつまるところ水の汚れを抑えるという社会的なムーブメントだと考えています。かつてニューファミリーなどといわれた世代が新しい家屋やマンションに移り住んで合成化学物質のミストの洗礼を受けてさんざん酷い眼にあったなど誰も指摘はしませんが結局まわりまわって飲み水まで汚しまくった環境では出生率まで激減したのが現在の日本です。 実数2002年(A) 2001年(B) 差(A)-(B) 出生 1,156,000 1,170,662 △15,000 死亡 978,000 970,331 8,000 自然増加 178,000 200,331 △22,000 死産--------37,000----37,467------------0 婚姻-------755,000----799,999-----△45,000 離婚-------292,000----285,911--------6,000 (厚生労働省、「2002年人口動態統計の年間推計」)他ならぬわが国の「お上」自身が、このような情けない統計を提示せざるをえないほど社会心理的にとどまらず、物質環境も文字どうり息苦しい国になっていることは想像に難くない。これはこの「三界に家なし」のシリーズですでに指摘した通りというのが現実。その水の汚れかたについて考えてみましょう。原稿は、もちこしでまた明晩、、、
2004年10月19日
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私は、女性が好きである。いや女性が嫌いな男性がいるのかどうかは知らないが、とりあえず女性には心惹かれる強い傾斜がまちがいなくあるのだ。ところで、その女性の魅力の構造を考えたときには、この水のもつ物質的な不思議さとコラーゲンの力を無視できないと思う。しかし、コラーゲンの謎についても女性週刊誌をいくら読んでも解明はされはしない。この地球上にコラーゲンは発生したのも実は水が大きく関っている。つまり、女性の魅力などという風な男性が生きてゆくに際して欠く事ができない大きな人生のモチーフについても今日ありうべき姿にものの見事に整えてくれた力は、ほかならぬ地球上の水の膨大な歴史がかかわっている。今年のNHK「地球大進化」は本当にすごかった。この日本に今生きているから知りえたという知的衝迫力ってあると思う。自分も見ていたが、あれをみて驚いた人達は結構多かったんだね。常識では信じられないかも知れないが,7億5000万年から5億8000万年前の間に極端な寒冷化と温暖化が繰り返し4回も立て続けに起きたことを示す明確な証拠を私たちは発見した。今まで科学者は,地球の気候にはそこまでの激しい変化はなかったと思い込んでいた。しかし,地球の双子星である金星ではそのような激しい気候変動があったことが広く受け入れられている。(M. A. ブロック/D. H. グリンスプーン「金星を襲った気候激変」日経サイエンス1999年6月号)。 今から6億年前、光合成生物とメタン菌の不均等により、大気のメタンガスが減少した。メタンによる大きな温室効果を失った地球は、大氷河期を迎えた。全球凍結は、史上初・最大の環境汚染ということもでき、強烈な地球からのしっぺ返し東京は深さ1000メートルの氷河に覆われ、赤道付近まで氷が地表を覆う。海洋も1000メートル以上が凍結し、太陽光の届かない深海に追いやられた生物も死に追いやられた。平均気温マイナス50度の「死の惑星」が何百万年も続いた。地球は、すでに生物絶滅的規模の危機を5度以上も経験しているのだという。これはあの手塚治虫の漫画の世界そのものだ。(笑)漫画で育った自分だが、あんな奇天烈なパニックがくりかえしわれわれの世界を襲ってくるというファンタジーには子供ながら魅了されたもの。しかし、それらはけっしてデタラメでもなく劇的に地球の大気は炭酸ガスから酸素基調の現在のものに壁紙を塗り替えるように移り変わっていったのだっていうから驚く。そこで女性の美貌の根拠にもなっている、コラーゲンの登場なんだ。地球にわずか0.03%しかない水。これが地球をいったん全球覆うなどというすっげえドラスティックな事件をなんども起こす。その度にこの地球は死の世界になんども突き落とされて、その果てに。22億年前のおっそろしい凍結世界から生物は酸素の飛躍的増加と同時にコラーゲンを手に入れたんだ。地球上の哺乳類の肉体の3分の1は、実はコラーゲンで形成されている。これは生物が遺伝的進化だけで手に入れたものとは到底いいがたい外的環境の影響が大きく反映したものだったんだね。まちがっても化粧品屋さんから大枚はたいて買うものではない。われわれは生まれたときからコラーゲンのかたまりなのである。自分はかねてからネットで、外付けのハードディスクを埋め尽くすほど女性の画像を拾ってきて眺めている。これほどたくさんの女性の表情がひとつとして同じものがないということに心から驚嘆するばかりなのだが、その個性をみごとに刻み込める高い表現性をおびた機能素材としてこのコラーゲンというものはつくづく凄いと思う。そのコラーゲン・・・地球上の0.03%重量部を占めているだけの水H2O のマジックが育てたものだと断定してもそれほど間違ってはいないだろう。「三界に家なし」どころか、5度もの地球生物絶滅の壮絶なドラマがもたらした痕跡がわれわれの肉体を形成しているのだという。
2004年10月17日
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水を稀少物質だと考えないわれわれの共通感覚が問題だということはすでに社会的な問題になっているのだ。けれども下水へすべて流すという習慣はただちに改めなければならないほどの重大事だとわたしは思う。水は、さまざまな特異な性格をもった物質なのだけれどもきわめて汚れやすいという性質がある。われわれにとっては大変ありがたい性質でありつつも、いったん汚れた水を再度復元することは相当な苦労がいると考えた方がいい。江戸時代、日本の河川は美しい雨水を山林の豊かな滋養を溶かしこみ海浜に流れそそいでいた。当時の人口は、約2000万人だったと言われている。現在日本では人口が急速に減りつつあるとはいえその5倍もの規模の人々が悲惨なほど清水を激減させているはずである。工業用途といわず生活用水をも含めて海洋に流れ出ている日本人のなした汚水は地表にある水系をもののみごとに汚していることは想像に難くない。なにしろ日本人がながらく誇りにしていた富士山がゴミの山。推して知るべしだろう。(クリックでジャンプします)さて、今晩はこのあたりから「三界に家なし」を続けることにしましょう。-----------水は、水素と酸素を反応させて合成されている。いったいだれがこの地上の恵みの水を合成したのか?2H2+O2=2H2O +572kJ572kJは、136.8kcal という風に理解してもらう。これはちょっと普通の化学反応ではでかしたパワーだといわざるをえない。逆にいえば、水素と酸素の結合力は相当てごわい。強い結びつきなのである。水素分子同士も、酸素分子同士も強い相性で結ばれているにもかかわらず運命的出逢いで結合した愛人同士のようなイメージだろうか。(笑)しかし、この出逢いはその大半が地上で生じたものではない。実はその大半が天上界のラブロマンスなのである。分かりやすい話に戻そう。水は、その大部分が地上では生まれてはいない。実は、この地球で貯えられている水は、海のそれも川のそれもあなたの体の血肉に流れている水もすべてが宇宙の進化の果てしない流れの中で惑星間で発生したものなのである。宇宙生まれの宇宙育ち、現住所地球という物質。それが水なのである。無限の宇宙空間で生まれた水素と酸素の出逢いはそのまま微惑星内部の岩石の中に取り込まれてそのほとんどが地球に降りそそいできた。宇宙の恵みの賜物なのである。文明の発祥の地エジプトがナイルの賜物である。その謂いにならえば、ナイルは星々の賜物なのである。この水をみごとに分解して、酸素を吐き出した生物がいる。藻類だ。宇宙の悠久の時間の果てに、この地上で悲劇の別れをとげた恋人たち。それがこの地球の大気を占めている酸素の誕生である。オセロとディズデモーナのあいだに割ってはいったイアーゴのようなその罪つくりな存在が藻類である。しかし人類は彼らの活動に感謝をしなければならない。われわれは藻類の創造した大気の底で暮らす深海魚ならぬ深層大気生物として生まれて死ぬ。それもこれも何億年も月日の藻類のなみなみならぬ営為の恩恵で命を燃やすスベを憶えた。地球の大気の20%を構成している酸素は、太陽から降りそそぐ陽光のエネルギーを得た葉緑素を持つ藻類がつくったものだ。その逆ではない。地球では酸素のみたされた大気よりも植物である藻類が先輩なのである。いまから30億年前の事件である。それまで地球の大気は、8億年以上ものあいだこの地上は想像を絶する殺人的なまでの強烈な紫外線の降りそそぐ生物にとっての地獄のような世界であった。これが藻類の無限に近いはたらきでいまのありがたい暮らしをつつむ大気になったというわけだ。なかなか本題に届かないようだけれども、水を語るコスモロジーにはこの長い長い序章がかかすことができないという気もする。(クリックでジャンプします。)
2004年10月07日
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夢の扉 10月10日(日)の番組表 [地上波/大阪/12 - 19時] > 「一人で一億円稼ぐ職人町工場世界一技術」夢の扉◇東京都墨田区の町工場で常識を打ち破るものを作り続ける岡野雅行氏。金属を薄く加工する技術で右に出る者はいないといわれ、100分の1ミリ単位の精度の部品を作り出す。連日、国内大手企業をはじめ米航空宇宙局(NASA)やEU諸国の開発担当者が訪れる。最新の試作品は、刺しても痛くない注射針。世界に認められた技術を持つ岡野氏の生活にドリームナビゲーターの原沙知絵が密着取材し、本音を聞き出す。 あの岡野雅行がテレビにでているのでみていたら、自分の予感どうりにE氏が出てきた。最近テレビに顔みしりがよく登場するようになった。霊感がはたらくわけではないが、意外に見落とししないでそれらをキチンと見届ける。ほかならぬ抗菌テーマをシャルドネに持ち込んだのはそのE氏である。どこかで痛くない注射針と抗菌テーマがつながってくるのかもしれない。さて、今日は水をやろう。滋賀の田舟を思い出したなら、なぜ祖母や母があれほど田舟を誇らしく語ったのかをどこかで正しく伝え残して行かねばならないと思ったからだ。しかし、水の奥深さを思えばこれ自体がひとつのシリーズとなるほどだと言う風に思う。まず、水のコスモロジーからはいって行こう。水にこそコスモロジーがよく似合うのである。台風22号一過、床上浸水にもまみれた地域の方々には耳に入らないかもしれないが地球にとって水はいまなお大変貴重な資源である事には変わりはない。スペースシャトルからみて地球は水だらけの惑星のようにみえている。見えてはいるのだけれども、とんでもなく水は貴重な物質である。その証拠に多くの人は、知って驚くが地球上ですら水は極めてレアな物質なのである。まず、地球の全質量の10000分の3しかないという事実である。そうだ。わずかこの大地に0.03%しか存在しない。われわれの肉体の60%は水でありメシが喰えなくても数週間は生きていられるが、水が無くなれば多くの人は、わずか2日でノビてしまう。この貴重さを日本先住民のアイヌ人はよく熟知をしていたが、その後天皇家ともども大陸から渡ってきたわれわれ日本民族は何かにつけて水を粗末にするクセがあるように思われる。とかく、日本人は水や海を汚すことに躊躇がない。原子力発電所の冷却水は、放射能核種をいっぱい吸い込んで日本海に垂れ流し。なにしろ日本海側の原子力関連施設が廃棄する冷却水というもの。汚染物質だけではなく、熱までも捨てている。この廃熱たるや膨大なもので日本海全体の海温を2度も上げる力があるという。「水に流そう。 」(クリックでジャンプします)そもそもこの地球の水はどこからやってきたのか?この宇宙は、水素とヘリウムでできている。これは事実そうなのだ。宇宙全体で水素が原子数で、93%。ヘリウムが、7%だ。質量でゆくと少々違って水素が宇宙の76%で、ヘリウムが23%となる。なんだこの世は、水素とヘリウムで99%できあがっているのである。地球の上に限れば、物質は92種類の元素もあって賑やかなものだが、実態で粒子数の100%近くを水素とヘリウムで占めているというのがこの宇宙の物質のあり方なのである。その点、やはり地球はレアものが多く集まっている。地球全体の比重は5.52で鉄ほどは重くはないが(鉄は、7.86)さりとて岩石よりも重い。岩石の比重は大体平均すれば2.7程度と思っていい。地球の表面に水やわれわれのような軽いもが占めているのであるが、これだけ軽いものが多く地表にある理由は、地球の中心部が重いものでできているという証拠である。水の惑星だ、などと自慢している人類が水を無駄遣いしていて良いはずがないのは全地球の物質の中で、水がわずか0.03%しか存在しないという事実を忘れさせるほど大気循環の主役に水が活躍しているためだけに過ぎない。実は、木星は地球よりも大きいだけではなく内部には地球などとは比較にならない大規模な水と氷が占めている。木星の場合は、水素やヘリウムが水よりも軽い為に木星の地殻を覆っている。翻ってわが地球の表面を青々とした水が占めているのはこの地球の質量の絶妙なバランスに依存しているサーカスのようなものなのである。実は、多くの人々が気づいていないだけですでに環境中の水の存在感はミサイルや戦車よりも遥かに国家存亡を揺るがす重大事である。軍事的にも枢要な戦略物資となっている。ひとえに水の希少性に気づかねばならない。ハイテク産業も多量に精製水を必要とする。水の枯渇は、もはやアジアアフリカの低開発国にとっては近代国家への離陸の可能性。その成否を左右する最重要課題である。(クリックでジャンプします)中国経済は、「いつ」破綻するのか?上掲の拙生日記をご参考に供しております。宜しければ、この日記の外伝としてご照覧くださるようお願いを致します。
2004年10月04日
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木曜日に新幹線の中でお気に入りの月刊「ウェッジ」ってな雑誌を読んでいたら冒頭に中曽根康弘のくだらない放言が掲載されていて鼻じらむ思いがした。中曽根の書くものがくだらないのは、それは致し方がない。おかしいのはあんなおやじでも戦後は不本意で予想しがたい社会だと思っているらしいことだ。どうも誰しもがこの戦後とその日本が健常ではなさそうだと考えているらしい。ときどき発作的に「それでも国家はありがたい」だとか、「日本の外にでればその値打ちがわかる」などとヒステリックに言い放つ化石人のようなおやじが楽天広場にもときおり登場するが、総てみごとなハズレである。自分は、思想というものが嫌いだ。学生時代にも、全共闘だ、右翼だ、民青だとかいうのが身辺まわりにゴロゴロいて一向にありがたそうにない意見をさもご大層に結構なものであるかのように繰り返し主義主張していた。あいつらが今何をしているのか、それぞれ顔を眺めて歩いてみたいものだと思う。あげくその年代が何を仕出かしたか、と言えばここの連載にあるように日本中の家族とそのまわりに有毒ガスを四六時中放つ家を大量生産して自分とその家族達を押し込めてきただけなのである。抗菌、殺菌、滅菌というテーマは自分には学問でもなければ生活の智恵でもなく、当然課題づけられた職業でもない。しかし、自分のからだに反応する環境からの妙な挙動やはたらきかけを追いかけているうちに次第次第に関心事へと浮上してきたものだ。いうなれば身体の身辺から立ち上っていったるコスモロジーKosmologyのようなものかもしれない。こういう発想をする人間は、今は確かにみなさんの周りには滅多にいないかもしれない。しかしかつて日本が田園風景で囲まれていた時代には月並みな程ポピュラーな発想だったのではないかと自分では思っている。たまたま自分は、両親が農産地の出身だったし子供の頃には婆さんなどから農家の息づかいを問わず語りに伝えられていたという気もする。記憶の中の原風景には、カマドで炊かれたオニギリ飯を持たされて琵琶湖のほとりを祖母と歩いた記憶がよみがえる。調べればあの時代にして、すでにわれわれの環境はかなり化学物質の洗礼を浴びていた。実は、自分のアトピーの最初の症状を原因づけていたのかもしれない。まとめて話を聞けるチャンスはついに無かったが、あの水田の周りを巡回する田舟についての婆さんらの誇らしい気分はいったいなんだったのだろうか?間違いなく祖母やその親族には、あの木でつくられた田舟についての強い心の傾斜があったと思う。そもそも母が、実家の日常で馴染んだ田舟のある生活を不幸に街の子である自分に対して繰り返し自慢したものだ。確かに都市部にあってわれわれの肌を刺すあのNOXを撒き散らすディーゼル車を仇敵と思う自分には深く得心がゆく。自分は思想などという、たかだか200年、300年ぐらいの年季しかない正体の分からないものは信じがたい。キリストの教えだってせいぜい2千年程度ではないか。しかし、われわれの肉体の中の声は軽く数十万年もの時を経てわれわれに継承されているものばかりだ。そういう風にどこかではやばやと思った。この国土の上に確かに存在していた風景はおそらく何百年、何千年。はたまた幾万年もの時を経ていままだに継承されてきている生き物としての折り合い。その確かさや手ごたえは、天下国家などのさらにその外枠でしっかりとわれわれの命の迫力を基礎づけて来ており、それは祖母からもたされたカマド炊きの握り飯ひとつにもはっきりと透かしてみえたような気がするからなのだ。かつて民青諸君や学生左翼の諸兄らの口から流れ出たあれら共産主義やらなにやらの近代的装いのなされた思想の言辞。そのひとつひとつが、いずれも握り飯の米粒のひとつひとつよりも遥かに迫力を欠いたものだという気がしてならない。たとえば男は あほう鳥たとえば女は 忘れ貝まっかな潮(うしお)が 満ちるとき喪したものを 想いだす黒の舟唄作詞:能 吉利人作曲:桜井 順
2004年10月03日
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「低出生率、日本の将来に危機感」が76%・内閣府調査 内閣府が7日、発表した「少子化対策に関する特別世論調査」によると、低出生率が続く日本の将来に危機感を感じている人が76.7%に達した。理由としては年金、医療費などの社会保障制度に大きな影響を与えることや、労働力人口が減ることなどへの懸念が上位を占めた。 今回の調査は少子化対策に関する国民意識を探るため、内閣府が初めて実施した。現在の低出生率に危機感を「感じていない」と答えた人は8.2%。「どちらともいえない」(12.6%)、「分からない」(2.5%)との回答も少数で、過去に例のない少子化社会への不安が広がっていることが浮きぼりになった。 少子化に伴う不安の理由を複数回答で聞いたところ「年金や医療費の負担など社会保障への影響」が71.9%でトップ。「労働力人口の減少など経済活力への影響」(50.6%)、「子育ての負担など家庭生活への影響」(33.1%)が続いた。 (20:44) 日経新聞社久しぶりに東京へ日帰り出張をして帰ってきたが、ふと考えてみても道中で子供というものにまったく出会わなかった。東京駅の構内で、むずがる子供の泣き声を一箇所だけ聞いたのが耳に残っているが繁栄を謳歌しているようなビル街のどこにも子供の姿はない。自分が子供の頃、日本人がどれほど禁欲的だったのかはよく分からないが親の世代や老人たちがセックスの話をしているのを耳にした記憶がない。文壇で伊藤整などという人がDHロレンスの小説を翻訳したというだけで裁判にかけられて敗訴したりしている。平成天皇がまだ皇太子で「チャタレー夫人の恋人」を友人に借りて読んだというだけで切腹を試みた人がいたらしい。そんな時代になぜか、とにかく公園や町の辻々や路地裏に子供は溢れかえっていた。経済成長期に親は子どもにかまけていることができないほど忙しかった筈だが、なぜか子供だけは続々生まれていたのだ。一方、新幹線の中でも週刊誌に女性とのセックスの記事が溢れかえっているこの時代になぜか出産が激減しているらしい。秋葉原でも大阪日本橋でも一昔前ならばいきなり上新電機やソフマップの会社代表が身柄拘束されそうな扇情的なままの映像が溢れかえって売られているが検察庁も警察もよその国の出来事のようになにもしない。時代が変わったといってもこの激変ぶりは一体どうしたことなのだろうか。戦後、たしかに梅毒は世界中で蔓延していたが人々はよく闘って健康な子供を産むために奮戦してきた。これまで殺菌消毒液とコンドームは庶民には、あこがれのグッズだったと想像する。戦時下では、物資は統制されておりゴムやラテックスなどは簡単に入手できない。流通に国家が介入していた時代があったのだ。しかし、日本の庶民には高値の花で誰もが使えるようなものではなかったという。19世紀にイギリスで世界ではじめてゴム製のコンドームが作られて以来、労働者の賃金で買えるようなものになるまで100年近くかかっている。この時代の激変をまのあたりにして興味はつきない。このあたりを今晩は、ほりさげてみたい。いまの消臭抗菌のテーマは、どこへゆくのだろうか?
2004年10月02日
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性病って、いつごろから始まったのだろうか?これはよく分からないのでいろいろ聞いてみたが、人類が性病を性病と断定できるようになったのは相当最近らしい。うすうす怪しいという風に思っていたけれど歴史的には相当ながきに渡って腎臓とか膀胱に潰瘍(かいよう)ができたと錯誤して理解されていたらしい。医学の祖、ヒポクラテスが淋病の症状を描写できてもそれを性病だとは理解できなかったという事が文献で裏づけられているそうだ。モーセは、戦いを終えて帰還した軍の指揮官たち、千人隊長、百人隊長に向かって怒り、かれらにこう言った。「女たちを皆、生かしておいたのか。ペオルの事件は、この女たちがバラムにそそのかされ、イスラエルの人々をヤーヴェに背かせて引き起こしたもので、そのためにヤーヴェの共同体に災いが下ったではないか。直ちに、子供たちのうち、男の子は皆、殺せ。男と寝て男を知っている女も皆、殺せ。女のうち、まだ男と寝ず、男を知らない娘は、あなたたちのために生かしておくがよい。」 (旧約「民数記」 31章14~18節) まあ、ぶっそうな教えだと思うが女を皆殺しにしろと命令する教義があるのもよほど性病が怖かったせいらしい。原因が分からない時代には恐怖が肥大化をするものらしい。いまの時代からもけして笑い飛ばすわけにはゆかない。(われわれの周囲の女性達のゴキブリ嫌いの甚だしきことは、その退治に発がん性物質や外因性内分泌撹乱物質を部屋に躊躇せずまきちらす。そんなおそろしい薬剤を大量購入する病理的なまでの偏執に集約されていると自分は思う。)その漏出物による汚れは次のとおりである。すなわち、隠しどころが漏出物を漏らしても、あるいは隠しどころが漏出物を留めていても、その者には汚れがある。旧約聖書「レビ記」15章。最近は、クリスチャンが隠したがってあまり表にでてこない文献なのだそうだが、こんな風に性病(たぶん淋病)におかされた男性のペニスについても言及しているようだ。身近なところでは、ものみの塔だとかエホバの証人だとかいう気味の悪い宗教セクトの人達がこのあたりを原理的に信奉しているのではないかと印象する。よほどシャクのタネになっていたのだろう。女性の生理についてともども性病が忌まわしいものとして精緻に不快の感情を表明している教条があった。というのも歴史認識を我々に照射する手立てとして興味深いものがある。ただ、やはり性病については「訳が分からない病気」として、身構えられていたのだろうと言う以上の理解はできない。しかし、性病のなかでも梅毒を世界に伝播させた大功労者はこの人をさし置いては失礼にあたると言うものだ。言うまでもなく、あの有名なコロンブスである。実態はよくはわかっていないらしいが、とにかく15世紀頃にそれはもう超絶的な規模で梅毒がヨーロッパ社会全体に蔓延してその後50年ほどのあいだに地球を何周も駆け巡ったらしい。文字どうり「世界は一家人類はみな兄弟」だったようだ。とにかく富豪も、聖職者も、文豪もなだたるあたりは皆ことごとく性病(梅毒)に徹底してやられている。ベートーベン、ゲーテ、ニーチェはあまりにも有名。塩野七生先生の著作で有名なチェザーレボルジアは、顔に梅毒による膿疹があったそうだ。ルネサンスのローマ教皇アレクサンデル六世は、バチカン宮殿中に梅毒をまきちらした元凶とされており、チェザーレボルジアはこの教皇の息子である。イギリス王もフランス王もみな例外なく梅毒持ち。フランスではフランソア一世。イギリスではヘンリー八世。正史には記述されていないケースが多いが、結核で死んだとされているものの多くが実は梅毒で他界している、などというような事例にはことかかないそうだ。ヘンリー八世も係累には梅毒持ちの貴族だらけで、例外はあのエリザベス一世ぐらいだという。それ故エリザベス一世はヘンリー八世の娘ではない、と推理されているとか。なにせ、ボードレール、ベートーベン、ゴーギャン、ハイネ、モーパッサン、ニーチェ。ショーペンハウエル、シューベルト、スイフト、ロートレック、オスカーワイルド。まあ、西洋近代文学を語るうえで梅毒患者を無視しては成立しないことがよく分かる。いかに秦佐八郎先生。斯界にてのスーパースターであったかは論を待たない。現代史に至近の第2次世界大戦期。1944年、アメリカ軍が青年男子に不審を抱き1500万人を身体検査を実行したところなんと75万人が梅毒に罹患していたことが判明して当局が仰天したという。これを秘密裏に処理するべくサルバルサンを大量生産しようとしたが、いくら投与してみても拡大に追いつかず。しかも完治するためには何ヶ月もかかるという問題もあった。そこで、即効性の要望があがり登場したものがペニシリンであるという。映画「第三の男」では、オーソン・ウェルズ扮するペニシリン密売人のハリー・ライム氏が大暴れするわけだ。その背景には、いわずと知れた梅毒の大流行があったのである。
2004年10月01日
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ここの処、多忙な毎日だ。その仕事のあいまにふって湧いたような抗菌や滅菌、殺菌についてテーマ。実は、平行していまも愛知県下のベンチャー事業者を支援するようにと請託されていることもあってバクテリアの抑圧という課題を追いかけている。同社も、突然の発明で抗菌テーマに巻き込まれたそうだ。この件は、メルマガでも少し触れた。これまで自分は機能セラミックスなどの業界で多少工作をしたりした経験もあり、おのずと樹脂、塗料、インキ原料としての用途で頭が発想してきている。今回、まさか相手がバクテリアなどの抑圧だというので少々混乱をしている。無機中の無機でバクテリアをたたくという構想。それがこのベンチャー事業者なのである。なんで自分にこのような突飛なテーマばかりが転がり込んでくるのか不思議で仕方がない。(クリックでジャンプします)秦博士は、明治6年 (1873年)島根県に生まれ,幼くして秦家の養子となった。岡山第三高等学校医学部に入学した。その非几な学才は在学中からを認められ,卒業後井上・荒木両教授につき,内科学及び医化学を修めた。明治31年に上京し伝染病研究所に入り,北里柴三郎博士の下で細菌学を学んだが,彼の明晰な頭脳と精緻な考察力とで,着々と業績を挙げた。 当時最も危険な病原菌と言われたペスト菌の研究に従事して,彼はいかなる困難をも克服して用意周到,少しも粗漏なく,精確な実験を実行し得る器量を示した。 明治40年に北里研究所からドイツに留学し,初めコッホ研究所に入り,次いでモアビット病理研究所に転出し,更に明治42年2月にフランクフルトの実験治療研究所に移って,エールリッヒ先生の下で化学療法の研究を学んだ。初めは,回帰熱スピロヘータの動物実験を行なっていたが,たまたまイタリア大学で梅毒スビロヘータの増殖が家兎睾丸に接種することで成功したのを聞き,直ちにイクリアに出向いた。家兎睾丸の材料を入手しフランクフルトに帰り,治んど寝食を忘れてその実験治療研究に従事した。その結果、大いにエールリッヒ先生の信頼を得た。そして,ついに606号 (サルバルサン) の実験を完成して,世界に秦の名声を揚げた。 翌年の8月に帰国し,明治45年7月に医学博土の学位を受け,昭和8年に帝国学士院委員を仰せ付けられた。昭和13年11月22日に66歳にて病死した。 突然、自分の視野の中に偉人秦佐八郎の偉業が浮かんでくる。多くの人は、彼の名前すら記憶していないと思う。実は、自分も彼の名前ではなく彼の功績中の最大のものであるあの稀代の特効薬「サルバルサン」という医薬の開発について知った高校時代の授業を思い出す。柳田国男の紀行文の中である。1910年4月19日 独留学中の細菌学者・秦佐八郎、梅毒の特効薬・サルバルサンを発見と独の学会で発表。 5月19日 「ハレー彗星」が地球に最接近。 6月1日 「大逆事件」で、幸徳秋水が逮捕される。 6月4日 パリのオペラ座で、バレエ「セイラザード」を初演、ニジンスキーが人気をさらう。 6月14日 柳田国男、「遠野物語」を刊行。 柳田国男があの名著、「遠野物語」を著している同年1910年。秦佐八郎は当時医学の先進国だったドイツで梅毒の特効薬サルバルサンをつきとめるという偉業を達成した。これは明治という時代を考えると凄い反響だったに違いない。おそらく大リーグでの活躍ぶりからしていまの時代のヒーローであるあのイチロー。学問世界での話ではあるが、イチローの偉業と比べてもけっして遜色ない明治期日本人を鼓舞する大殊勲だったとわたしは思う。それゆえに柳田はさりげなくその紀行文にサルバルサンの盛名に言及した。しかし69年時点での現代国語の授業では柳田がなにを示唆しているのか、まったく伝わって来ずしまいで汗顔ものだった。たぶん教師も授業で明瞭に文脈を生徒に述べることを避けたのだろう。いま、この日記で「三界に家なし」をシリーズで記しているうちにようやく秦佐八郎の偉業と交差して40年近く前の授業中に感じたあの釈然としない気分が晴れてゆく思いがする。なぜ、われわれ日本人が異様なほど抗菌、殺菌、滅菌に過剰反応するのか?これを考えてゆくと、たんなる保健衛生観念の無知無理解というようなものだけではなく、さらにわれわれの社会には別途心理的に大衆的なマスイメージで菌についての恐れのようなものが巣くっているのではないか、という推量が湧いてきた。どうかんがえても反科学的で、しかも身体の健康を害するとしか思えない薬物を家や職場、地域や公共空間におびただしく散布、使用を行うわれわれのメンタルな病理傾向は、その源に性病への恐怖が脈々と流れているのではないかという気がしてきたからである。ひるがえっていえば、性的素行がでたらめに不品行であって誰もあやしまないで来たこの国の伝統に明治の開国以後急速にわが国に普及してきた性病や感染症が過剰なまでの抗菌、殺菌ブームの語られざる動機の中にあるのかもしれない、という思いだ。しかし、柳田国男先生も男女の問題ではさまざまに腐心したらしい。(クリックでジャンプします) 1875~1962(明治8~昭和37)農政学者・民俗学者。兵庫県神崎郡福崎町に松岡操・たけの六男として生まれ,1901年(明治34),大審院判事柳田直平の養嗣子となる。歌人井上通泰は三兄,国語学者松岡静雄は次弟,日本画家松岡映丘は末弟。幼時,生父が時代に適応できず家が貧しかったことや,生母と兄嫁の争いに発した長兄の離婚のため1885年ごろに一家離散を経験したことが,生涯“家の永続”に心を砕く契機となった。1887年,茨城県北相馬郡利根町で医院を開いていた長兄松岡鼎に引き取られ,東西日本の農村民俗の違いを実感した意味は大きい。1890年,進学のため上京,三兄宅に居候するが,1891年,三兄の知己森鴎外の知遇を得,また桂園派歌人松浦萩坪のところに入門,田山花袋を知る。1893年,一高に入学,1895年には島崎藤村,1896年には国木田独歩と親交をもつとともに,「文学界」に新体詩などを発表する。その作品は,1879年,宮崎八百吉編『抒情詩』に収録されたが,同年藤村の『若菜集』が出たことで,自らの詩才に見切りをつけ,〈歌の別れ〉をするも,文学者との交際はなおしばらく続き,1901年,柳田家に入籍したころに,自邸で始めたサロン的集会がやがて自然主義作家を輩出する竜土会に発展したこと,1907年にイプセン会を主宰したことは日本文学史上も見逃せない。この間,1897年,東京帝大法科大学に入学,農政学を専攻,1900年,卒業と同時に農商務省に就職,産業組合・農会の普及を担当するが,当時の農政理論の主流たる小農保護政策の本質が,農村を低賃金労働者の供給源とすることにあるのを見抜き,農民を保護なしで自立できる中農に育成しなければ,農業は〈国の病〉になると主張し,上司と対立,1902年,法制局参事官に移される。形は栄転であるが,農政の現場から外されたことへの憤懣は1910年刊行の講演集『時代ト農政』に満ちている。1910年,内閣書記官記録課長を兼任,1914年,貴族院書記官長となるが,議長徳川家達と衝突,1919年,詰腹を切らされて官界を去り,1920年,東京朝日新聞社客員となる。1921年,国際連盟常設委任統治委員に就任,3期にわたってジュネーブで活躍ののち,1923年に辞意を表明する。1924年,東京朝日新聞社に論説委員として正式入社するが,1930年の引退までにものした389本の社説の2割近くが農政関連であるところに無署名ながら農政学者の面目とその民俗学の経世済民性の根源をみる思いがする。
2004年09月30日
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※タンクローリーについて。日本では、消防法上からの分類は「移動タンク貯蔵所」と規定されている。大きさは2kL積みの小型から20kLの超大型までさまざま。タンク構造は石油の動揺を防ぐ為に2kLずつに防波板により仕切りされているらしい。また、16kL以上は、トレーラー型式になっている。コンビニで売っているパック入り牛乳が1台で、1万5000本から2万本相当を運んでいるとイメージされたし。「ジントニックの脅威」1を再読頂くよう願うものである。(クリックでジャンプします)タンクローリーが660台などといってもイメージが湧かないのも致し方の無い話である。最近は、インチキ温泉などの湯まで搬送するあの1台のタンクローリーで、毎朝冷蔵庫でみかけるあの牛乳パックがざっと2万個はいっているとして、660台だから1320万パックもの牛乳パックに相当する。365日牛乳を飲む家庭にしても3万6千200年も牛乳を呑み続けるというイメージに仰天する。いや、1台のタンクローリーだって毎日牛乳パック換算での消費でゆけば55年近くもかかるわけだ。タンクローリー660台のジントニックと1滴のジンと言う喩えがどれぐらい法外なものか、少しは伝わっただろうか。極少というのは、これほどまでの極少の物質が暴れてくれるその恐ろしさを指し示す。これが、「あちらにもあるこちらにもある物質」が化けだすその恐ろしさの下限になるのだとしたらたまらない。外因性内分泌撹乱化学物質は、どこかあちらの話などではない。たとえば、そこここに転がっているポリカーボネート樹脂の皿が突然回収されたりしている。抗菌剤入りポリカーボネート樹脂製食品用器具の回収について厚生省生活衛生局食品化学課 (株)オーエスケー(大阪市東住吉区)は、同社が販売した抗菌剤入りポリカーボネート樹脂(プラスチックの一つ)製の子供用の茶碗等食品用器具22品目(別添参照)が、食品衛生法に定められる規格に違反するか又は規格を満足しないおそれがあるため、大阪市の指示により販売店等からの回収を行っているところであるが、さらに、同社は新聞広告等により購入者に呼びかけて当該製品を自主回収すると申出があった。1 概要(1) 当該製品は、スヌーピーまたはベアーズドリームの絵柄が付されたもので、ポリカーボネート樹脂に銀系の抗菌剤を混合した樹脂により作られている。平成8年10月より販売してきた。(2) 今回の対象22製品のうち、7品目について、大阪市等が検査を行ったところ、同製品から、同樹脂の主製造原料(モノマー)であるビスフェノールAが基準値(500ppm)を超えて検出されたため、大阪市は、9月16日及び9月30日、同社に回収命令を発出するとともに、抗菌剤を混合した同種樹脂を使用している15品目についても回収するよう指導した。(3) これを受け、同社は販売店等からの回収を行っているところであるが、さらに新聞広告等により購入者に呼びかけて当該製品を自主回収する旨の申出が、本日、厚生省になされた。対象となるのは上記22品目であり、製造量として12トン(製品として約130,000個)のうち9トン程度(製品として約95,000個)と見込まれている。 (4) なお、大阪市が今回の対象製品に実際にお湯を入れて溶出するビスフェノールの量を試験したところ、その量は0.1ppm以下と報告されており、本溶出量に関する基準値(2.5ppm)からみて、直ちに使用者の健康に支障をきたすものではないと考えられる。 (クリックでジャンプします)基準値からみて「直ちに使用者の健康に支障をきたすものではないと考えられる」の主語は何だ?「考えたがっている厚生労働省の役人」のことだろう。(笑)基準値を決めたのは誰だ?直ちに使用者の健康に支障がでさえしなければ、ここしばらくしてからよしんばバタバタとわれわれが化学物質過敏症でへこたれようが、アレルギーを勃発させようが、喘息をわずらおうが自費で治療すればよいと。この世の現実からすればヒラの市民にはせいぜい警告さえしておくしかなかろうという御定まりの役人感覚が「是」(よし)としたものだろう。ビスフェノールAだけでも、この騒ぎである。このような外因性内分泌撹乱物質がこの世にゴロゴロあるわけだ。お国が認めたものだけでも67物質。PCB、ダイオキシン、ビスフェノールA,ノニルフェノール、有機スズなどいうまでもなく猛毒ばかりなのだけれども。それらがこれまたいわゆる環境ホルモンとして数え上げられている。「一粒で二度美味しい」どころではない。原子力施設にあるあの「放射性アスベスト」みたいなシロモノ。実は、なにげに自らの家庭のころがっているという事を一向に怖れない。なんたるその強心臓ぶり。恐れを知らぬほどの無知蒙昧。われわれ都市生活者の所業こそ以後本来あるべきすがたに沿って正しく形容すべきである。
2004年09月29日
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話が、それた。銀イオンの話は、また興が乗れば始めよう。それよりも憎っくきダニである。ダニがアトピーの原因部分を占めていることは否定できない。決定的誘因要素とはいえないと判明をしても、われわれの生活の中でダニがうじゃうじゃと溢れていることはたしかに歓迎できる事ではないのも事実であろう。それでは、科学的にダニを退治するにはどうすればいいのか。防ダニ剤は、たいていが安息香酸系ベンジルアルコールといわれるものが大多数らしい。これは間違いなくアレルギー誘因物質である。ダニを駆逐する為にアレルギー発生原因を浴びるなど愚かである。私はまっぴらゴメンである。防ダニ剤などといわれるものは、すべて第一級のアレルギー誘因物質だと思って間違いない。第四級アンモニウム塩は、肌につけばかぶれる。人によれば喘息を起こしかねない。またカルボン酸エステルは、同じく危険。フタルイミド系は農薬である。ヒノキチオールなどがデカイ顔をしているらしいが、実態で天然成分ではあっても構造的にはフェノールの亜種である。当然ながら感作をされると接触性アレルゲンになる可能性があるそうだ。悪いことは言わない。アレルギーもちは防ダニ剤をいっさい身のまわり肌まわりに使用しないことだ。では、どうすればいいのか?以下は夜帰宅してからご披露することにする。防ダニ剤や殺虫剤、ダニ忌避剤を一切つかわずにダニを退治する方法はある。それは2系統考えられる。-----------------(いやはや、雨台風一過で全身ぬれネズミの帰還となった。)ひとつは、お察しのとうり布団蒸しである。天気のよい日に布団を干す。ふとんの綿を乾燥させることは、良いことだ。綿の水分を減らすことができれば、ダニの繁殖を抑圧できる効果もあるので、布団はよく乾かして表面だけでも掃除機で吸引すればダニとの接触はそれだけでも相当減るはず。しかし、本当はこれだけでダニを減らせない。もっとも効果的な正しい方法は、布団を屋外で日にかざすときに表面に黒い布をかけて干すというワザでしょう。誰も知るように黒い布は、日照下では光の熱線を著しく吸収するために綿の布団綿の温度をとりわけ高く上げることができると思われる。実は、市販されている黒い布団袋などにいれた状態と布団をそのまま乾燥させた状態との差は大きいようだ。黒い布をかけたり、黒い布団袋にいれて日照すると天気によっては1時間以内に布団は60℃を越える。布団のダニは、50℃を20分維持できれば全滅する。黒い布や黒い布団袋の中ではいっさいダニは生きては行けないはずなのである。完璧をきするためには、布団はトーストのように裏返して両面を日照することが望ましいだろう。そして、もうひとつの方法は布団の布地をダニが通過できない高密度で織られた布を布団カバーを使った布団を使うことである。このような布も市販されてきており、アトピー患者には布団干し以上の効果があると医療関係者から指摘されている。畳の場合、畳もテラスで太陽に裏表で2時間程度かざすだけでアレルギー原因のダニは壊滅できる筈である。これだけが唯一にしてしかも有効な方法で、しかも危険な防ダニ剤を一切つかわずにすむもっとも正しいアレルギー患者への処方だと思う。
2004年09月27日
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ぼちぼち7203さん何に使うか?をここでは明らかに出来ないと判断しましたので、あのような、書き方になりました。ごめんなさい。実はあるメーカーと商品開発をしています。人間用ではありません。洗浄目的です。お手を煩わせました。使用方法、頻度、部位、などについて、考え中です。個人的には、評価の定まっている、アロマ精油などの方が添加するにしても納得出来るのですが・・お答え下さり、有難うございました。銀イオンは、比較的安全な無機系の抗菌剤の中では次世代型のエース格であると嘱望されています。私自身の手元の信頼できる確認情報では、1PPMどころか30PPBでもあのMRSA菌を完封するぐらいのパワーがあります。PPBとは、Point Per Billion 十億分率です。100分率どころではありません。PPMがPoint Per Million百万分率ですから。PPBとは、銀イオンの1PPMをさらに1000分の1に希釈したスケールの尺度となります。銀イオンの30PPBとは、銀イオンの1PPMのさらに3%ということでご理解いただいてほぼ間違いないでしょう。これがどれぐらい凄いか、をご理解いただきやすいようにあの次亜塩素酸ソーダで比較をしてみましょう。私の確認情報では、MRSAに対して次亜塩素酸ソーダ換算でざっくりと300PPMに相当するほどの力が銀イオン1PPMにはあるという風に考えられるようです。問題は、このパワーを手放し礼賛する人達とわたしのようにそれを逸脱した使用法のもとで現代人の健康が損ねるような過剰な利用のされかたにたいして憂慮する立場とのあいだに疎通がないという事です。相互の意見交換をする、という事が極めてヘタなのがこの日本という国のつね日頃ではありませんか。その筆頭が資生堂でしょう。この資生堂の銀イオンの手放し礼賛ぶりをご覧下さい。同社のサイトをみると脂肪酸とは皮脂が分解して、ただ腐臭をあたりに放つだけの純粋愁訴(単なる不快要因)のように表現されています。皮膚には、皮膚常在菌というわれわれの肉体を専守防衛してくれている強い味方が存在している。ところが、除菌だ抗菌だ殺菌だと繰り返しているとこの常在菌を殲滅させてしまうおそれが多分にある。常在菌は、たとえば有名なものとして表皮ブドウ球菌とか黄色ブドウ球菌などがあげられる。かれらが我々をいかに守ってくれているのかは、筆舌につくせないほどである。昼夜を分かたずわれわれを守ってくれており、このおかげをもって皮膚はいつもツルツル、スベスベしている。高価な化粧乳液の美白効果や、活性酵素作用がメラニン色素を叩いてくれるからではなく、他ならぬ皮膚常在菌の力であった。彼らはすでにわれわれの肉体や皮膚の一部とも考えなければならない貴重な存在である。これは間違いない。いわば無償の奉仕活動を常時行っているといえる。感謝に耐えない存在なのだが、この嫌われようはなんとしよう。その不当なまでの抗菌ブームは、都市住民の精神病理の深刻さを実は端的に示しているのである。彼らはまた皮膚の表面で、脂肪をどん欲に食べ進み脂肪酸に変えてゆく。それゆえに、皮膚の表面はわずかに酸性にかたむき健康な皮膚として常にスベスベお肌を酸性皮膜で守ってくれている。まちがってもご婦人が購入する酸性水のおかげで皮膚を維持しているというような規模の話ではない。つまり、美容とはこれら皮膚の常在菌のかげの力に全面依存した事業なのである。(笑)(クリックでジャンプします)ある昼下り、資生堂の研究スタッフが、隣に座っている先輩女性スタッフから借りた殺菌剤の専門書のパンフレットをパラパラと見ていると、「銀の殺菌効果」を紹介している記事に目が止まりました。「金属である銀に殺菌の効果があるなんて!目からウロコ」(実は彼は知らなかったのですが、微生物研究者はみな知っていた ことなのです。)その感動と衝撃がさらなる偶然を呼び起こしました。数日後、晴海の展示会で資生堂もブースを出して参加したのですが、その向かい側が、なんと「銀の殺菌効果について」研究している会社だったのです!研究員である彼は早速深く説明を聞き、「これはいける!」と、Ag+の開発に着手したのです。これを開発等と言うからシャルドネが火を噴くことになる。(笑)資生堂さんには、気の毒だけれども私は資生堂さんの言うこの「研究している会社」なるものを存じております。つまりこのヒット商品である資生堂のAg+は、なんと資生堂が取次しているだけのOEM製品だったんですね。正直におっしゃい、と言うところでしょう。なにしろこのシリーズの1アイテムだけでも160億円もの規模で販売をしている大ヒット商品。それが資生堂自社開発ではないなどというのは、、、資生堂側からすれば出来れば秘匿したいスキャンダルかもしれないですからねえ。実は、資生堂製品はAg+についてはあやかり製品という気がします。なぜならば、本当にAg+を前面に出した製品ではないからです。資生堂の製品は、銀イオンそのものではなく銀イオンをゼオライトという格子構造をした人工の結晶物の中に閉じ込めた(担持)ものを活用しているのです。Ag+をこのような複雑な仕組みで利用するという理由は、推量するに銀イオンの抗菌効果を持続させるための目的でしょう。しかし、Ag+のパワーを完璧に引き出したものとは言えません。こんな複雑な細工をする必要があるのは、Ag+が化粧品として始末に悪い理由があるからです。きわめて反応しやすく他の化粧品構成要素との折り合いが悪いからでしょう。消費者は贅沢でいくらAg+がハイパワーであっても、それだけでは購買意欲には届くことがないからでしょう。香料や、酸化亜鉛複合粉末などなどの化粧品屋さんに必要な「粉もの」と共存させるためにゼオライト化されたものに仕立ていると思われます。一方、シャープの洗濯機はいきなり銀イオン発生装置を洗濯機の内部に装着しているようですね。いずれの企画も、人間を銀イオンまみれにしようという魂胆ということがいえます。それもこれも銀イオンの抗菌スペクトルが極めて広いことから発想されています。抗菌スペクトルの広さ、という事は良し悪しです。つまり、人間のからだの表面に銀イオン水を直接塗布するとか、浴びるように利用するという事の恐ろしさをよくよく考えましょう。シャープの新型銀イオン発生装置付洗濯機などは、まかりまちがえばわれわれ生身の人間を「生物の砂漠」にしようとするものというものでしょう。衣類を持続的に除菌・防臭コートするAg+イオンを全自動洗濯機全機種に搭載 (クリックでジャンプします)
2004年09月26日
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突然ですが・・ ぼちぼち7203さん 銀イオン水について、勉強が必要になりました。この場をお借りすると言うのはご無礼かも知れませんがどういう調べ方をしたらいいのでしょう。無害。と言う言葉が出ていますが、検証出来てない。とも出ています。使用量とか、使用方法で、有害、無害と決められるのでしょうか?このところの三界で、勉強させて頂いて、有難く思っております一読者の繰言とお受け取りくだされば幸いです。ぼちぼちさんにとっての「必要」の中味が分かりませんので、「無礼」なのか「普通の質問」なのかつかみかねます。銀イオン水というのは、私の課題テーマのひとつです。しかしこれが安全かどうかということについていえば目的が明瞭でない今はなんとも申し上げようがありません。普通質問というものは、通常こんな感じではないでしょうか?目薬にしたい。ノドの荒れにスプレーしたい。抜歯直後の消毒でウガイにつかえるだろうか。風呂の洗浄につかいたい。ビデでつかえるだろうか?からだのために良いのならば毎日飲んでみたい。銀イオン水は、食品添加物ではありませんからぼちぼちさんが自分で使うのはとがめだてできませんが製品として流通させるためにはまだ見通しがありません。安全か、安全でないかといえばまず安全でしょう。それでも、人間には個人差がありますから金属アレルギーの個性にはこれが負担となる可能性はあります。調べ方という意味を問うのであれば、当人がなにを知りたいのかを明瞭にする必要がある。有害、無害という言葉も独り歩きさせてはいけません。個性にとっての有害無害は、神ならずばけっして分からない面があります。ステロイドをいくら医師が安全だと言っても、私のようにがんとしてそれを信じないという側にも根拠はあるものです。水が安全だと思われているのですが、水ですら飲んではいけない危険な瞬間はあります。医療機関では患者に対して水を飲む行為を制限するような場合があります。銀イオン水は、比較的安全なものですがそれでも目的を明確にしめされないと一般論も述べられないということもあるように思います。私は、連載のはじめにこのように言及しています。抗菌、除菌、殺菌などのいわゆる「無菌化」の目的に銀イオン水を考えておられるのであれば、その思想的に私は反対です。銀イオン水が安全である、なしの問題ではなく菌を過度に抑圧をする目的に銀イオン水を用いるのであれば身体への安全を根拠にむやみな利用拡大に発展する可能性があります。これはとんでもない考え方であると、冒頭から強く否定しているわけです。2004年09月07日そろそろ、環境の無菌化の恐ろしさに気づくことが社会教養として定着するべき時代が来ている。元来、人間は微生物の恩恵の膨大な積み上げの御蔭で今日の姿を得たと言ってよい。それが抗菌、抗カビ、殺菌、回虫駆除でくわえて消臭、無臭化、脱臭、芳香浴びせ倒しのオンパレード。その精神の病的なること、極まれり。肉体は、いまやボロボロになりつつあるような気がする。その集約はアトピーである。いまだに医師は、アトピー外来に副腎皮質ホルモン軟膏を黙々と処方する。しかし、医師がいくら安全だといってもあの軟膏類には深い不審感が湧き上がってならない。中学時代に、医師がフルコート軟膏をカルテに書き込みわたしに処方しながら、この軟膏は皮下吸収を促すために毛根をひらかそうと砒素が微量入っているよ、と正直に伝えた。その恐ろしさは子供の自分もよく知っている。いかに副腎皮質軟膏を皮下に大量に吸収させようという薬剤メーカーの考え方が安手な発想か、とその時つくづくと思いしった。抗菌、殺菌という思想はそれらと同根である。そもそも人間の体内には、腸を中心として凡そ100種類の細菌がほぼ100兆個も活動をしているという。われわれ人間の肉体は約60兆個程度の細胞でできているのだという。すると、われわれは彼らにかなりの依存関係を持っているのがよほど無知な者にでも理解できる筈なのである。細菌は、しばしば我々の体内でビタミンの製造や提供にも深くかかわっている。かれらはただ人間の肉体に寄生しているのではない。かれらとわれわれは過去何千万年来気づくことの無いうちに自然とかれら細菌との共生をはかってきているのだ。そして、その大半がわれわれ人類にとって無害であるのみか少なからずの細菌が、しばしば多くの利益をもたらしてくれるように思われるが、これも一方の現実である。(クリックでジャンプします)
2004年09月24日
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ちゃにさん おじゃまいたします。私はいまのみ、だに用に犬に以下の説明がついたものを使用していますが、説明をうのみにしていますが、どんなものなのでしょう。犬の背中にこの薬?をたらして使用して、一定期間効くというものです。ご存知でしたらお教えいただきたいです。内容の濃い日記、記事をお書きになられている方ですから、お忙しいと思います。時間がかかるレスになるのでしたら、無視してください。主成分のフィプロニルは、寄生虫の神経細胞にあるGABAレセプター内に堅く結合し、塩素イオンが入るのを防ぐことにより、寄生虫を死に至らせます。犬や猫、人間などの哺乳動物では、GABAレセプターの構造がノミやマダニなどの無脊椎動物とは異なるため、塩素イオンの流入を妨げません。↑ちゃんにさんの引用まあ、「聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」とか申しますんでね。気兼ねなく相互に質問しあいましょう。何ごとも、いちからのお勉強です。このフィプロニルというのは、ご他聞に漏れず評判が悪いですね。Décisions sur les usages agricoles du fripronil↑(クリックでジャンプします)「フランス農相は23日、蜜蜂の大量死を招いたと疑われるレジャントTSなど、フィプロニルを含む6種類の殺虫剤の商品化とフランス国内での使用を2004年2月24日以後禁止すると発表した」「ヒマワリ播種後に死んだ蜜蜂に観察されたフィプロニルの含有量を説明するために、農薬の使用条件を現場で追跡調査したが、種子の特定の一品種がシンジェンタ・シーズ社の種子処理工場で処理を受けており、種子をフィプロニルで包むこの処理方法が播種機から出た揮発性分子を通しての汚染の原因であると結論された。」・・・なのだそうです。A(^_^;)それでも経済行為者の利益を守ってあげるために、既存で流通しているものについては売り切りまで眼をつぶるという法的庇護措置があるんだそうです。害がありそうだけれども、とりあえず在庫は売っても使ってもいいよってか。なんか、よう分かりませんけれどペットにも良くないんと違いますか?以下は、わが国の農林水産省動物医薬品検査所のレポートからチャッカリ拝借しました。これって、イヌ猫の虐待系の話題かと思うぐらいですよね。私ならば可愛いイヌや猫には使いませんね。↓(クリックで農林水産省動物医薬品検査所サイトへジャンプします)2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 6歳 犬のマダニの駆除 噴霧 3~6mL/kg 嘔吐、下痢 点滴、アトロピン 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・低い 2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 7歳2ヶ月 猫のノミの駆除 噴霧 3mL/kg 脱毛 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・中等度 2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 4歳 猫のノミ駆除 噴霧 3~6mL/kg 嘔吐 H2ブロッカー 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 1歳 犬のダニ予防 噴霧 約6mL/kg 流涎、発熱 鎮静剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 2ヶ月 犬のノミ予防 噴霧 3mL/kg 脱毛 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 1.5歳 猫のノミ駆除 噴霧 12mL/kg 虚脱 エピネフィリン、ステロイド、ホルモン、アトロピン、点滴 死亡 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン・スプレー メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 4ヶ月 猫のノミ駆除 噴霧 3mL/kg 発赤、炎症 ステロイド剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♂ 2歳 ノミ駆除 滴下 0.5mL 発赤、脱毛 抗生剤、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤、インターフェロン 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♂ 2歳 ノミ駆除(予防) 滴下 0.5mL 掻痒、脱毛 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 不明 4歳 ノミ駆除 滴下 0.5mL 滴下部位のびらん、脱毛 あり 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♂ 不明 ノミ駆除 滴下 0.5mL 脱毛 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 15歳 ノミ駆除 滴下 0.5mL 脱毛 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 6歳 ノミ駆除 滴下 0.5mL 元気消失、嘔吐 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 1歳 ノミ駆除 滴下 0.5mL 発赤、脱毛 ステロイド軟膏 治癒 家畜衛生週報(No.2618)収載 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 1歳 耳ダニ 耳道内に滴下 2滴 食欲減退、嘔吐、眼振 耳道内洗浄、抗生剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 9ヶ月 耳ダニ 耳道内に滴下 2滴 流涎、縮瞳 抗生剤、ステロイド剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン キャット メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 猫 ♀ 2歳 ノミ駆除 滴下 0.5mL 皮膚壊死、欠損 抗生剤、レーザー治療 治癒 家畜衛生週報(No.2634)収載 使用成績報告書 投薬との因果関係・低い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 3歳 ノミ駆除 滴下 1.34mL 投与部位の脱毛、発赤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・中等度 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 3歳 ノミ駆除 滴下 1.34mL 顔面発赤・掻痒、眼瞼腫脹 消炎剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 4歳10ヶ月 ノミ駆除 滴下 0.67mL 下痢 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 6歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 0.67mL 湿疹、掻痒 鎮静剤、抗生剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 11歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 1.34mL 痙攣 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 7歳 ノミ成虫駆除 滴下 0.67mL 発赤 シャンプー 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 9歳 ノミ予防 滴下 1.34mL 掻痒、発赤 ステロイド剤、抗ヒスタミン剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 1歳 ノミ予防 滴下 0.67mL 掻痒、発赤 ステロイド剤、抗生剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 10.5ヶ月 マダニ駆除 滴下 2.68mL 膿皮症 ステロイド剤、抗ヒスタミン剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 1歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 1.34mL 掻痒 ステロイド剤剤、抗生剤、シャンプー 不明 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 10歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 0.67mL 掻痒 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 2歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 0.67mL 発赤、掻痒、発熱 ステロイド剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 3歳 ノミ駆除 滴下 0.67mL 発赤、掻痒 抗ヒスタミン剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 1歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 0.67mL 掻痒 抗ヒスタミン剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 9歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 0.67mL 発赤、掻痒 なし 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 8歳 ノミ、マダニの駆除 滴下 2.68mL 下痢 抗ヒスタミン、シャンプー 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 13歳 マダニ駆除 滴下 1.34mL 掻痒 ステロイド剤、抗生剤 不明 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♂ 13歳 ノミ駆除 滴下 0.67mL 発赤、掻痒 ステロイド剤、シャンプー 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 3歳 ノミ駆除・予防 滴下 2.67mL 皮毛の変色 なし 不明 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い 2001/4 フロントライン スポットオン ドッグ メリアル・ジャパン株式会社 フィプロニル 犬 ♀ 不明 ノミ駆除 滴下 2.67mL 虚脱 ステロイド剤 治癒 使用成績報告書 投薬との因果関係・高い
2004年09月22日
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インターネットで巡回していると、気づくのはやはり想像以上のペット画像。もしかしたらアダルトなサイトのお姉さん達の画像よりも多いのかもしれない、という錯覚に陥ることがある。さらに言えばアダルトなサイトのお姉さん達もみなペット産業の延長線でみえてくるほどだ。都会の孤独感もきわまれりで、家庭でイヌや猫を飼うという生活のスタイルが急速に定着しているように思う。それどころか医院でも整骨院でも、理容店、美容院にいたるまでワンちゃんをフロアにはべらせているという具合だ。ところで、ペットをわが子のように可愛がっている人達の反面で都会の住環境がはたしてペットとの共棲関係に適した環境であるのか否かを問えば実態でお寒い内容であることは言うまでもない。一戸建てであれ、庭はそれほど広くはない。いきおいペットは運動不足となる。糞尿はやはり人間にわずらわしい問題をまきぞえにせざるをえない。これまで昨今日本人がどれほどキレイ好きであるのかという、その病的な側面をさんざんみてきたではないか。そのことと真っ向から対立する存在、それがペットである。いまの高度に機密性の高い鉄筋コンクリート構造物や鉄骨建築の住居では内部に湿気が貯まりやすい。だから、換気が必要だし防カビ剤があれほど売れる。売れる防カビ剤で、部屋は明るいアウシュビッツと化していてさえも、誰れもがこぞって怖い薬品に頼るほどダニやカビが増えやすい事態にある。そこに、イヌ猫を参加させるのであるから事態は深刻である。アレルギー疾患の子どもをもつ家庭では、当然神経質になるはずなのだけれどペット類については、なし崩しに家族として迎え入れるというのがいまの流行らしい。ノミを寄せ付けないという細工のくび輪がどれほど酷いものか、という件については相当理解が浸透してきている。あらためておさらいをしておけば、ピレスロイド系殺虫剤のペルメトリンというものが主流となっている。ペルメトリンは、ピレスロイド系殺虫剤で最右翼の毒物である。青虫も、アブラムシも、ハエも、蚊も、ゴキブリも効果がある。実は、薬物を通じてみえてくるものがある。このくび輪に入っているものはあの「園芸キンチョールE」や、「カダンAP」「コッコローチS」など。ペルメトリンを主たる成分としている。実は、電車の中や旅客機の内部もこれを室内噴霧されている。われわれ化学物質過敏症者にとって「三界に家なし」というのは冗談でもなんでもない。飛行機で高度を高く何万メートルも上昇していてすら忌まわしい化学物質は追尾してくるのである。実は、このペルメトリンは始末に悪いことに急性毒性がない。その為に劇物、毒物、特定毒物には指定されていないのである。ところがあにはからんやアメリカ環境保護局では、このベルメトリンは1987年に動物実験で発がん性を検証されており、れっきとした発がん物質の世界では「黒帯」なのだ。それはアメリカ科学アカデミーでもその高い発がん性について指名されている薬物である。類似のものに、シペルメトリンというものもあり同様にアメリカ環境保護局において発がん物質指定をされている。人間も危ないが、当然な事にペットもがんにかかりやすい。ついでに、第一級の環境ホルモンでわずかであっても生殖器に影響がでる可能性が示唆されている。あのPPM指標などどころか、はたまたPPB(1PPMの1万分の1)どころか、PPT(1PPBの1000分の1)の極超微量であっても作用する。それが環境ホルモンというものの恐ろしさなのだ。虫が死ぬの、首がただれるの、というような騒ぎではない。われわれの精巣も、イヌ猫の精巣も大変だが人間にもイヌ猫にとっても妊娠が大事業の始まりとなりかねない。免疫力は急降下して、妊娠をすればしたで胎児にも直撃する眼もあてられない悪さをする。それが環境ホルモンである。本当に、イヌ猫に愛情があるのならば昔からの方法でこまめにその体を湯やセッケンで洗ってやればどうだろう。ようするにそういう事をサボって、薬剤漬けの首輪を買うという不精を選ぶという感覚がここでも問われている。
2004年09月21日
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ここのところ、「三界に家なし」シリーズが妙に関心を呼んでいるように思う。普段、うちのサイトには覗きもしない人が楽天広場の外から相当数おそるおそる覗きにこられているらしい。しかし、自分は皆さんを怖がらせるためにこんな話をしているのではない。なんだったら先月医師から血液検査を受けた数値データーをここにアップしてもいい。なんども言うが自分のIgERIST値は、いまでも3桁以上。半減したといっても1200もあるのである。皆さんがこの世に姿かたちもなかった1950年代から全身が燃えるような痛みや痒みに襲われて、苦しみ続けてきた50年である。医師はいまでも「この数値でよく平静を(私が)保って普通の生活が出来るものですね」って、感心をしてくれている。だが、実際の生活環境はいくら叩いても叩いてもキリが無いほど呆然とするほどの危険な物質で取り囲まれている。その一因は、みなさんの病的な潔癖症。いいかえれば潔癖症という名の心の病気に由来している。あなた方が間違った清潔思想に囚われているあいだは身体はとめどなく病気になる。これは間違いない。昨今、東京などでは高層ビルに必ずといってよいほどシャワートイレが普及してきた。そのせいであろうと思うが、大企業のOLの中にはトイレで用を足すごとに、ビデを使うという風なおそろしい利用者が増えてきているらしい。誰がそんな真似を始めたのか、知らないがこれはすぐに止めるべきだと私は思う。装置についているからと言って使えば良いというものではない。ビデは、当然女性の膣を洗浄するものだが女性の膣がそもそも常に汚れているわけもない。膣の内部には、デーデルライン乳酸菌(桿菌)というすばらしいガードマンが常在菌として大活躍している。これを洗い流すなどすれば膣は汚くなる。毎回、排尿ごとにビデを使う日本人女性は間違いなく世界で一番キタナイ膣になってしまうのだ。(笑)また、せっかく乳酸菌がつくってくれる酸性バリアが流れてしまう。当然その酸性膜が流失してしまうことで皮膚の角質層の細胞が断片化(フラグメンテーションか?)して剥離しかねない。少なくとも細胞に隙間が生じてしまう。そこにあのダニの死骸や蛋白などが侵入してくればアレルギー反応が生じるのは避けられない。くわえて洗いすぎれば皮膚の保水力が低下する。水で洗って保水力が下がるというのは驚きだが、皮下の水分が蒸発しやすくなり皮膚は乾燥。ドライスキン化するのである。一日に、一回しかお風呂にはいらなくても皮膚表面の常在菌は90%も消えてしまう。残りの10%の常在菌が12時間かけて全身の防衛に復帰するのである。しかるに、排尿のたびにビデを使うOLなどでは膣の洗いすぎが原因となり、相当高い確率で膣炎になる。昨今医師は腟カンジダ症などの外来の場合女性が、自分で招いた病気の可能性も高いと考えるそうだ。膣内を酸性から中性化してしまったその元凶は、トイレ利用ごとに使っていたビデだった。実は、笑い事ではない。最近は二十代の男性の肛門が酸性から中性にふれているという調査があるらしい。肛門のpH値を測定したところオシッコの時にも座って行い、そのたびにシャワートイレを利用するという男性が増えており毎回肛門を洗うなどが実行されていた。医師たちも想像を絶する現実に驚愕したようだが、事実彼らの肛門は酸性ではなく中性に振れてしまっているのだという。彼らが肛門周辺に異常をきたす可能性は高く、現実に病原菌が軽々と居座り巣くっていくことは避けられない。抗菌過多のみならず、洗いすぎによる不健康という事態にあるのだ。何でこうなるの?おじさんにはさっぱり理解できない世界だ。
2004年09月20日
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自分のようにIgERIST値の高い人間には、仇役の化学物質はいくらでもある。これを次々にあげて敵討ちをしようとすれば人生がいくらあってもたまらない。しかし、国家安全保障の前に身体健康保障を優先せねばならないのは言うまでもない。われわれが身体を壊し、健康を害していてなんの国家安全があるものか。生きているうちに自宅にアメリカ軍のヘリが不時着するという経験をすることは分からないが、発ガン性物質が身体を通過することは日常茶飯事なのである。化学物質過敏症の人生は、自分の2歳ぐらいの頃から続いている。人の10倍は、打撃が大きい。それでも健康で過ごしているのは親が自分に与えてくれた遺伝子がタフだったからだ。これだけはいくら感謝しても、感謝したりない。そんなタフな自分だが身体に痛烈に痺れるような脅威を感じたものがある。ごぞんじグレープフルーツだ。あれを初めて口にしたときには脂汗がでるぐらい恐怖を感じた。口にしたジュースで上唇が痺れて回復するのに半日ほどもかかった。自分は、一時期三菱系の食糧商社企業に属していた事がある。その頃に田中角栄らがカリフォルニアの果物を大量に輸入する流れをつくった影響で、グレープフルーツやその後のアメリカンチェリーが怒涛のごとくに堰をきって流れてきた。その端緒期だ。よく考えて貰いたい。正月前に、子どもの頃から一家で和歌山や愛媛のミカンを10キロ箱で購入したものだ。ミカンは育ち盛りの子どもだった自分や妹は夢中になって食べた。それでも箱の中でミカンはカビて、みるみる腐っていった記憶がある。しかし、アメリカのフロリダやカリフォルニアから海を越えてやってきたグレープフルーツやアメリカンチェリーはまったくカビが生えないのだ。この不思議は、私を警戒させた。山形のサトニシキとかナポレオンは冷蔵庫で保管していてもあっというまにカビまみれになってゆく。一方、アメリカンチェリーが腐ったという話を聞いたことがない。これを脅威と考えない消費者はいないのだろうか。実は、1975年4月。自分が未曾有の不況で就職先がなく苦しんでいた時代だ。当時の農林省は、なんとグレープフルーツを含む大量の輸入柑橘類を水際で阻止せんと抵抗し、港の通関倉庫にあった大量のグレープフルーツやオレンジ類を業者に命じて廃棄処分にしたという大事件が起きていた。親米ポチ政権が戦後一貫して続いた日本でなんと大胆なことをと思われるかもしれない。しかし農林省が実行したことには根拠があった。農林省所管の試験場で輸入柑橘系の果実からオルトフェニルフェノールが検出されたからだ。これをOPPと呼ぶ。当時、OPPは日本での使用が認められていなかったのだ。今日では、オルトフェニルフェノールおよびオルトフェニルフェノールナトリウムは,白カビ(Geotricum, Alternariaなど)による被害防止を目的にかんきつ類に限り使用が認められている。実は、75年では日本の政府は危険視して使用を禁止していたのだ。いうまでもないアメリカ政府の対日締め付けに悲鳴をあげた当時の政治判断でこの防カビ剤の使用が国民の健康被害に眼をつぶり譲歩されたのである。世界の柑橘類の中で一番多く生産されているのはバレンシアオレンジですが、このように、日本原産の柑橘類も数多くあります。スイーツの素材としては、グレープフルーツのように日本の気候や土壌に合わず、ほとんど輸入に頼っている素材もある一方、最近は、柚子やデコポン、金柑、清見など、日本産の品種を使って作られたこだわりのスイーツも増えてきているように思われます。その一つの理由には、安全性に対する問題意識があるのではないかと感じます。1975年4月、農林省試験場が、アメリカから輸入された柑橘類を調べたところ、元々農薬として使われており、毒性が強く食品添加物として使用が認められていなかった防カビ剤OPP(オルトフェニルフェノール)が検出されたました。厚生省はいったんこの輸入柑橘類を廃棄処分しましたが、アメリカ政府は長い船舶輸送の間、カビの発生や腐敗を防ぐためにはOPPが不可欠であるとして使用許可を迫りました。当時、日本の自動車や電化製品が集中してアメリカに輸出されており、貿易不均衡が生じていました。これを解消する手段が柑橘類の輸入自由化だったのです。OPPの使用を認めなければ、アメリカは制裁措置として、日本製の自動車や電化製品の輸入を制限する可能性がありました。このような背景のもと、日本政府は、1977年4月にOPPの使用を、翌年8月には同じく防カビ剤のTBZ(チアベンダゾール)の使用も認めました。(クリックでジャンプします)なるほど、化学物質過敏症というほどではないにしてもアレルギー反応の尖鋭化したシャルドネの肉体はこのグレープフルーツやアメリカンチェリー、そしてレモンの防カビ剤の含浸を身をもって体験したのだろう。あの唇の痺れは心底肝が冷えるような戦慄があった。実は、「タンスにゴン」の初期型の製品。そして、白元の「ミセスロイド」にはこのOPPが使われている。アメリカの外圧で農林省が膝を屈した事に乗じてなんと反国民的にもそそくさとこの企業らは無臭防虫剤としてわれわれの家庭にこのような危険な薬剤を売りつけてきたのだ。この時代の「戦い」には歴史的に既視感が湧く処だ。すなわち阿片戦争である。当時、イギリスが清王朝にむりやり阿片を輸出しようとする暴挙に対して焼き討ちで対処した。しかし、その後亡国の軟弱政権がイギリスの要求に応えて阿片の輸入を承服してしまう。あの清国にすら阿片厳禁論を掲げ祖国の危機に立ち向かった林則徐などのような良心的な愛国者がいた。しかるに、、、しかるに日本では田中角栄がロッキード事件を契機とし、自民党の椎名副総裁がアメリカの対日圧力に屈して<親米ぽち>三木武夫を新総裁とする裁定案を提示したのが75年だ。「わが国の林則徐」もこの親米軟弱。情けなくも見事なまでのぽち政権下ぶりの下では、あげたコブシを卑屈にも降ろさざるを得なかったのであろうと推量する。実は、あの当時グレープフルーツなどを倉庫から海へ輸入業者に対し投棄するよう指示した当局はアメリカ側マスコミから「太平洋をレモン入りカクテルにせんとする暴挙」と怒りをあらわに糾弾を受けたのである。1838年、林則徐は欽差大臣(特命全権大使)として広州に赴任した。当時、年間4万箱もの阿片が密輸入されていた。その頃のイギリスでは、阿片を吸引した者には極刑を課していたという。その阿片輪出によって、イギリスは、中国からの輸入超過分を是正しようとしたのだ。阿片は、政府高宮から庶民にいたるまで蝕み、国家財政の4分の3に当たる多額の銀貨がイギリスに流出していた。林則徐は、イギリスおよぴ国内の阿片商人を徹底的に取り締まり、没収した2万箱の阿片を人工池で廃棄した。これを機にイギリスの反撃が始まり、阿片戦争へ発展する。(クリックでジャンプします)OPPは、実は69年まで日本でも農薬として使用しており発がん性の危険が次第に理解され始めていたのだ。それゆえに輸入柑橘類に使用される事を容認しなかった当局の当時の対米姿勢はいまも銘記されるべき卓見だという気がする。しかるに続く三木、福田<親米ぽち>政権下の77年なんとこのOPPはわが国の食品添加物として指定を受けることになるのである。
2004年09月19日
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(クリックでジャンプします)世界の大富豪、堤義明氏の愛人であるとの噂が静かに流れているあの沢口靖子のCMで今やわれわれの家庭のクロゼットに押かけて居座ったままの事態にある「タンスにゴン」は、無論このシリーズで取り上げざるをえない。なにしろかつては南大阪は堺東界隈。伝説の美女だった彼女に虫がつかない、というのも考えてみれば「誰が怖くて手がだせるものか」というものだろう。(笑)白元「ミセスロイド」やエステー化学「ムシューダ」などの無臭系消臭剤は正体をばらさぬままに化学のカの字にも縁の無いタレントを総動員してわれわれの心的バリアを打ち破り家庭に押かけてきて久しい。80年代の「亭主元気で留守がいい」の連呼を思い起こす人もいるだろうか。いまや防虫剤の主流と化した無臭系「におわない」の、秘密。エムペントリンとか、蒸散性ピレスロイドと称されているものがその主成分だ。衣類では、イガ幼虫が虫食いの原因である。これは長じては蛾になる。この怪獣モスラの赤ちゃんのような虫が大切な衣類を食い散らかすということがそもそもの問題の始まりなのであるが、肝心の虫の素性を「無視」している。防虫剤の臭いの問題よりも「むし」ろこのイガ幼虫の研究が必要なのではないか。(笑)5年間の喘息歴を持つ11才の少女が、0.2%のピレトリンを含むシャンプーを使いながらイヌを風呂に入れたが、10分内に喘鳴とともに重度の息苦しさを発症し、直ちに病院に連れられていかれた。医療従事者による積極的な治療にもかかわらず、シャンプーに被ばくした後3時間内に呼吸停止で死亡しました 。 また、ピレトリンを含むシャンプー吸入による突然の気管支痙攣による死亡例も報告されている。(クリックでジャンプします)このピレスロイドの毒性は推定でも、ゴキブリ駆除剤のDDVPや発がん性の顕著さと難分解性で使用禁止された殺虫剤BHCよりもイガ幼虫を殺す力が強いという事は試験結果で示されている。1984年の日本薬剤師会雑誌36巻などに示されている。BHCは毒物中の毒物である。なにしろ急性毒性は強い。劇物指定である。ラットの甲状腺には腫瘍を発生をさせる。国際がん研究所IARCは第一級発ガン物質として指定している。実は、「タンスにゴン」のピレスロイドという物質はそのBHCのイガ幼虫に対する急性毒性で、軽く7倍強い。イガ幼虫とわれわれ人間が同じDNAでできている生物であることについては言うまでもない。こんなものの蒸散したガスを継続して吸い続けた実験はまだない。正しくはあなたのご家庭の「タンスにゴン」がもしかしたら最初の人体実験なのかもしれない。むろん、被験者はあなた自身だ。なにしろつき合いのいい日本人だ。テレビのCMをみただけで動物実験の被試験動物に志願する消費者がカネを払って殺到する。日本の消費生活は、独特だというしかない。(笑)では在来の防虫剤であるパラゾールとか樟脳がよいのか、といえばそうではない。その内容は、パラジクロベンゼンという薬物である。いうまでもなくホルムアルデヒドとならぶシックハウス症候群の横綱格の物質である。【シックハウスに代表される原因物質】ホルムアルデヒド 0.08ppm トルエン 0.07ppm キシレン 0.20ppm パラジクロベンゼン 0.04ppm 目のかゆみ、痛み、喉の痛み、鼻炎頭痛、皮膚炎、疲労・倦怠感、微熱呼吸器系障害など あのホルムアルデヒドや、トルエンよりも厚生労働省が諮問する会が危険視している。厚生労働省の「シックハウス問題に関する検討会」(座長=林裕造・北里大学客員教授)が動物実験をふまえて上掲のような導入基準を策定した際に、もっとも激甚な毒性があるとしぶしぶ認めたというぐらいの物質である。あのキシレンの5分の1以下に押さえるようにと警鐘を示しているのは、その毒性を示唆してあまりある。腰の重い厚生労働省をしてさえ認めざるをえない域ということだ。ようするにたかが衣服のイガ幼虫に、むきになるなという教訓である。日本の主婦は、あまり虫を嫌いすぎる。そのあまり自分の命を危険にさらしている事を「無視」する。実は、衣類に防虫剤などいらないのだ。これは婆さまたちから引き継いだ生活習慣であり一種のクセのようなものに過ぎないのだ。衣服やウールにはイガ、コイガ、カツオブシムシなどが跳梁することがあるのだけれど所詮は彼らは衣類に潜り込むから害が生じるのである。であれば、侵入しないようにするのだ。いまディスカウント店やDIY店で大きなポリエチレン袋が100円程度でたくさん売られているではないか。ポリエチレン袋で衣類を覆いつくして、隙間をガムテープで封鎖してしまえば彼らは衣類に侵入しようがない。実は、高価な防虫剤を購入するよりも、この方が遥かに安い。ポリエチレン袋を使い捨てしても断然安いのである。そして、われわれの健康については遥かに高い貢献度がある。少々の手間をおしまず不精をするな、ということだ。実に、健康的でしかも経済的である。
2004年09月17日
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言われてみりゃ そりゃそうだ 通りで具合が悪くなるわけだ。たまゆら1/fさん 本当は怖い、「通勤快足」。今日は元祖抗菌ぼろ儲けアイテムとなったあの靴下を思い起こしてみる。よくよく臭いがお嫌いのようで、イジメのネタに「靴下が臭い」「足が臭い」と歌にもなるお国柄。そこで消費者が圧倒的な支持をして初年度8億円もの純利益でレナウンが大儲けしたのがあのネーミングの勝利と伝説にもなった「通勤快足」である。しかし、思い起こせばこの「通勤快足」は抗菌がカネになると企業社会に刻印をほどこした記念すべき事件であった。推量するに昨今、靴下で抗菌防臭加工されていない靴下が珍しいらしい。この靴下の成功がひとつの突破口となりシーツ、カーテン、カーペット、肌着など繊維製品メーカーが勢いづいた。80年代後半から、「ヌメリ帽子加工」にも抗菌テーマが拡大して浴室用品、台所用品へ快進撃。いまや洗濯機、冷蔵庫の内装にいたるまで抗菌加工はついに生活圏を席捲しているという事態にある。靴下が抗菌加工の突破口になったことについては、生活者が断然この提案を支持したからに相違はないが、考えれば危険な転落のはじまりだったという気がしてならない。臭っている原因は、汗などに含まれている皮脂と汚れが微生物過程で分解をされているからなのだがこれを抑圧する必要があるのかどうかは本当はもっとおおらかに受け止めているべき消費者が「都市化」したことに求められる。他者の不快や、違和感について過剰な反応をすることが都市化の正体なのだ。当初、靴下の抗菌にはトリクロサンが用いられたとか。調べればトリクロサンというもの、、、5-chloro-2-[2,4-dichlorophenoxyl]phenolトリクロサン、別名ジフェニルエーテルやはり塩素系だった。通勤快足は、当初燃やせばダイオキシンが発生する靴下だったのだ。いや、けっして大袈裟ではない。北海道衛生研究所では、実験によりこのトリクロサンへ漂白剤などでは相当ポピュラーであり水道水にも用いられているあの次亜塩素酸ナトリウムを加えて400℃で10分加熱したところダイオキシンが発生したという報告をしている。これに仰天したシキボウ、グンゼ、レナウンなどではあわてて他の抗菌剤に代位したというのが真相だとか。また、抗菌加工そのものについても国立医薬品食品衛生研究所などからの警鐘がある。抗菌加工された靴下を長時間はき続けた場合は、外部から菌の侵入を阻む役割のある皮膚常在菌を破壊。足を無防備な状態にする恐れも濃厚にある。すなわち他の病原菌である水虫や破傷風菌などが足に付着をした場合に、無防備で感染しやすくなる、のみならず症状の悪化が加速するという事例も考えられると述べている。足のにおいをなくして、足の病気をまねくなどと誰が想像しているだろう?抗菌についての期待をあまり暴走させてはいけない。そんな声は、生活者の「便利だ」、「楽だ」の声にかきけされて世の中にはけして伝わってこない。だが、真実はこんなものだ。
2004年09月16日
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(クリックでジャンプします)「5分でこすらずカビキラー」という耳に馴染んだ、「三こすり半劇場」みたいなコマーシャルで有名なあのカビ取りスプレーは壮絶だ。まずもって、この恐ろしさ。第一次世界大戦で用いられた歴史的な大事件を思い起こす。塩素ガスが戦争に使われたあのいまわしい記憶だ。この内容物を、家事の手抜き目線で絶賛されたのではたまらない。(クリックでジャンプします)そもそも、この手の防カビ剤って新聞報道でも有名なあの事件。徳島の家庭の浴槽ですでに死者がでている。あの事件の「張本人」だ。塩素ガス発生リスク。全国どこの家庭の浴槽にも転がっている「酸、酸、酸が効く」酸性タイプ洗浄剤と合流すると塩素ガスを発生することで知られている。こんな神経毒的な薬剤が家にゴロゴロ転がっているというのも不思議な話で、主婦らが日頃からいかに情報から疎遠で化学素養の与えられていない存在であるのか、と言うことを如実にさし示している。容器にもはっきりと書いてあるのだが、そもそもそんな恐ろしいものをなぜスーパーや薬局で手軽に買えなければならないのかが不思議である。いわく、「酸性タイプの製品と一緒に使うと有害な塩素ガスが出て危険」だと。イラクは大量破壊兵器が見つからなくてもしこたま巡航ミサイルを打ち込まれ、無差別爆撃に近いような仕打ちを受けてフセインは大統領の地位から引きづり降ろされた。なぜ日本の主婦は、このような一家を皆殺しに出来そうなおそろしい毒ガス発生薬剤をみだりに購入して来て近隣からふくろ叩きにあわないのか。どうしても理解できない、というものである。平素から私は、いかに日本のわれわれ庶民の日常がテレビ妄信、盲従主義的で被暗示性の強い洗脳的なものであるかと述べている。これはその頂点、極相(Max)にあるといえる。まず、その主成分は次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムである。次亜塩素酸ナトリウム・・・微生物の殺戮 / 色素分解水酸化ナトリウム ・・・次亜塩素酸ナトリウムの容器中での分解阻止剤だが、強アルカリの筆頭である水酸化ナトリウムが入っていることの恐ろしさは眼にふりかかったときに痛烈に味わうことだろう。とりかえしがつかないと言うものだ。しばしば角膜を溶かし、失明の危険すらある。蛋白質を溶解させる力は、カビに対してと同様に人間の皮膚についても同じである。肌につくことは勿論であるが、その飛散するミストを肺で吸い込んでも危険である。万が一、塩素ガスが発生すれば当然ながら空気中に0.003%以上存在すると眼や鼻の粘膜を荒らし始めて障害を引き起こす。むろん重症の場合死がまっているのは事故でなくなった方が存在しているのだから言うまでもない。「5分でテマなしあの世行き」などというようなものをよくもCMで放映して売るものだ。その主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、それ自体が急性毒性の強いもので有名。混ぜる必要もない。そのままで猛毒だと言って過言ではない。ネズミでは体重1kg比でなんと0.012g程度の摂取経口投与されれば100匹のネズミのうち50匹は死ぬというほどの壮絶な毒性がある。人間では、試したデーターも少ないだろうが推量をされているのは茶さじで一杯も摂取すれば苦しんで死ねるらしい。考えてみれば、ようするに浴槽などのカビを落とすだけである。蒸気がでるスプレーガンもでているし、はやいはなし粉石鹸でこすればいいだけ。なんでその程度のものにわざわざ劇薬を用いなければならないのか。ようするに湯をかけて、タワシでこすればいいのだ。自宅の浴室や洗濯機をなぜジョンソン&ジョンソンの金儲けさのためにアウシュビッツ収容所のような場所にする必要があろう。
2004年09月15日
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とても重くて大切なことを書いていると思います。みんながうすうす感じていることを、きっちり指摘されています。msk222さん 観念的に、「愛」を考えていると何がなんだか分からないのだけれど人間はどうも繰り返し繰り返し濃厚なミルクを母親から授かって育っていったわけ。ミルクって、男達が女達に授けるミルクもあるわけなんだけれどこちらもそれはそれは危ないんだろうな。(笑)ここで危ない、というのは生物濃縮という視点をいつも忘れてしまうからなんだ。毒も罪も薄めて捨てれば、大丈夫って野郎が高級官僚にゴロゴロいるんだけれどもそんな連中の息子や、娘だってPCBやダイオキシンがたっぷり濃縮された母乳を与えられて育っている。彼らも家族がおれば、子供も産まれる。当然、ミルクもやれば授乳もするだろう。そうなれば生物界の最上層にいて、食物連鎖の頂上に位置するわれわれ人類の最上階でえばっている高級官僚さまはいくらでも栄養価の高いものを喰らっているわけだから、当然環境中でもっとも濃縮された薬物のお食事をなさる機会が多いのかもしれない。海の水にもわずかながらカルシウムが溶けている,という話を聞いたことはありませんか。貝の貝殻は,炭酸カルシウムという物質でできています。このカルシウムは海の水から取り入れて体の中に貯め込んだものです。このように,生物の体は,様々な物質を体の中に濃くしながら貯め込んでいくのです。このことを,生物濃縮といいます。 さて,アメリカで,水鳥のカイツブリがばたばた死んでしまうと事件がありました。殺虫剤として使われていたDDD(DDTと似た成分です)が原因ではないかと言われました。場所はアメリカカリフォルニア州のクリア湖。1954年のことでした。 ところが,湖の水のDDD濃度は,0.014ppmと問題にならないくらい薄かったのです。湖の水を水鳥が直接飲んだり,肌から染み込んだりしても,死ぬほどにはならないと思われました。試しに植物プランクトンを調べてみると,DDD濃度は5ppmになっていました。水の360倍の濃度になっていたのです。本来,生物にとって必要なものを濃くしながら貯め込んでいく生物濃縮が,毒物にも作用してしまったのです。食物連鎖で,植物プランクトンは動物プランクトン,小さな魚,大きな魚,そしてそれを食べる魚食性鳥類のカイツブリとつながっています。カイツブリの脂肪中には,水の濃度のなんと17万8500倍の濃度のDDDが含まれていたのです。 DDD濃度 濃縮係数水 0.014ppm 1植物プランクトン 5 360小さい魚 9 640大きな魚 25 1790魚食性鳥類 2500(脂肪中) 178500まあ、この世で逃げられるところなどない。すでに35年も前、自分が高校生だった頃にも南極大陸の氷から農薬のDDTが検出されていると報道されていた。いまや深海魚だって、中性洗剤や防腐剤を筋肉の中に蓄積している事だろう。そこで、もういちど抗菌、殺菌、滅菌、除菌ってやつを考えてみよう。ボトルの裏に書いてあるだろトリクロサンだが塩素系だ。もし書いていなければメーカーに聞いてみなさい。否定しないと思う。これはタオルについて燃やすと間違いなくダイオキシンに化ける可能性が濃厚だ。おっとボトルの裏を読んでみよう。「使用中、かぶれたり、刺激を感じたときは使用を中止して」って書いてある。ほかにもお馴染みの安息香酸に安息香酸塩、パラベンって防腐剤がはいっている。酸化防止剤のブチルヒドロキシトルエンって、発ガン性物質ですよね?でも、この会社の製品だけじゃないよ。あなたが毎日使っているボディーシャンプーって同じものはいっているって・・・機嫌よくポンプ押してつかっていると肌がかぶれるって事あるんじゃない?気がついたら石鹸を使いましょう。人間生きていくのに石鹸ひとつあれば十分なんだ。だって、俺が子供の頃には石鹸しかなかったけれど病気なんかしなかったぜ。
2004年09月14日
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続きが楽しみです! ぼちぼち7203さん いやー、実は、オイラは冷房設備を住まいに設置しておりません。そう言うと、決まって、のけぞられます。だらだらと、汗をかく。これを夏にしないと、なんだか冬に申し訳ないように思うので。犬がいますから、殺虫剤は使用しない。従って虫類はおりますが、住み分け、のつもりです。蚊取り線香は除虫菊から作ったものを使います。これだと、喉が痛くなりません。こんなオイラでも、自然からは遠くなってるのだろうなー。サナダ虫が、どうやらアトピーに良いらしいとしよう。それで、サナダ虫を身体に養うよりは、花粉症などを抑制する分子量20000ほどの蛋白質を人間の体内に放散するらしい。それをどうにかできないか、という発想から生薬のように抽出する試みもあったと言う。でも、それはついにクスリになりそこねた。クスリにしてしまうと、たしかに特効薬としては効き目があるがなぜか免疫のバランスを崩す。崩す結果、発がん性物質に対して弱い体質になってしまうという傾向を読み解きできたからだという。不思議なことなのだが、生きているサナダ虫はたんに寄生虫として人間に寄生しているだけではなく、人間がアレルギーを生じないようにはたまたガンにもならぬように巧妙にからだの生理機能を制御する力があるというのだ。それはサナダ虫自身もいきものであったからだ。それが、製薬会社が儲けようとクスリにしてしまった瞬間に人間に災いのある発ガン性だけが露骨になってしまったのだ。しかし、人間って愚かにもこんなにありがたい体内の「祠(ほこら)」というのだろうか、「鎮守の杜(ちんじゅのもり)」のような生物を毛嫌いして虫下しで駆逐することを学校あげて奨励したのだ。サナダ虫ですら、このような人間的な生活活動の内部で離脱した有機的身体として高度に機能していたわけである。そこへ細菌などがわれわれにとってどれほど貴重なはたらきを行っているのかは想像を絶するものがある。21世紀、旧文部省下で行われた調査では花粉症に限定しても治療費、投薬費用、労働損失等の医療実行にともなう経済効果の推定算出を実行した処わが国においては年間約2860億円の負荷を生じているという。アレルギーや花粉症は、実はサナダ虫のみならずさまざまな体内の細菌、ウイルス、微生物によってもながらく人間が守られてきたがために発病をしなかったという。これはわれわれの常識を完全に転倒するのであるが、あの結核菌ですら人間のアレルギー反応を抑えるはたらきをしているらしい。われわれが駆除しているもの、抑圧しているものが一体われわれにとってどれほど有用で大切なものなのかを本当はいま総点検する必要があるのだ。いま、抗菌防カビは「善行」であるというとんでもない誤解がある種のファシズムのように蔓延してきている。細菌やカビがいきものであって人間のいのちを紡いでいるのだ、という発想が地滑り的に消え去ろうという風潮である。しかし、まずなによりその抗菌、防カビの旗手となっている物質の大半が毒であって、毒性物質をもった化学薬品を急速に家庭内に普及させているという呆れぬばかりの実態がある。危険なものは、数知れない。蚊取り線香 ・・・ アレスリンゴキブリくん煙剤・・・ ペルメトリンタンス用防虫剤 ・・・ エムペントリン家庭用園芸農薬 ・・・ 2・4・Dこんな程度じゃないのだ。みなさんも少しはご自身でお調べになられませ。(笑)抗菌仕様となっているものは、靴下にハンカチ。シーツがあるし、肌着だって油断もすきもない。まな板、三角コーナーの樹脂、風呂桶、家電製品。洗濯機、それも抗菌イオン発生装置つき洗濯機なども発売になった。冷蔵庫の内壁も抗菌樹脂とか。フロッピーに、パソコンのキーボード。ああ、抗菌大国ニッポン。この怖さが、少しはわかって貰えようか?暗示程度にとどめたいですね。どうせ、深く考えれば夜も寝られない。ひとつだけ、怖く深い暗示を提供しておこう。若い主婦がお好きなゴキブリくん煙剤だ。ベルメトリン、マラチオン、シマジンなどの家庭園芸農薬でおなじみの薬剤でしめられている。これは化学物質過敏症にとっては無論のこと、発がん性は言うに及ばず、なによりも環境ホルモンの疑義が濃厚だ。フロリダのワニがメスばかりになっていると騒がれたあれ。生殖異常、免疫低下、神経障害。ああ、ゴキブリ憎しも極まれり。ですが、人生の基本中の基本。母親からの授乳という至福の時に、人はもっとも痛烈な仕返しを受けるのです。女性の体内で生物濃縮されたそれら化学物質は、見事に赤ちゃんの身体に。生物濃縮が、母性の集約であると同時にわれわれの病的な抗菌、抗カビ、防虫意識の総決算となって襲いかかってくる。これがわれわれの社会の少子化傾向のもうひとつの語られざる真実なのだった。
2004年09月13日
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1995年頃に、横浜市消費者生活センターで「抗菌性スポンジで水槽を洗ったところ熱帯魚が死んでしまった」という通報があった。これは抗議と言ってもよいだろう。日本では熱帯魚もまともに生きてゆくのが大変だ。海にあっては、台湾やアジアの漁民にシアン化合物でシビレさせられて捕縛されるし、日本に来ては水道水のハロゲン化合物(カルキ、ホルマリントリハロメタン)で日々ガス室状態。あげくは有り難迷惑なことに水槽を抗菌スポンジで洗浄してくださる。南洋に泳いでおれば他の魚のエサになる事はあっても、日本のようなところで生ゴミ扱いされて産業廃棄物と共に永遠に大自然の仲間達の肉体に戻ることができないような埋葬をされる事もなかったであろうに、、、解剖を行ったところ、熱帯魚のエラには塩化ベンザルコニウムが付着をしており死因は窒息死であると解明されたらしい。メーカーに対してセンター側からの指導を行い「水槽を洗うと魚が死ぬことがあります」と表示をいれるようにさせたそうだ。しかし、そんなスポンジで洗われた食器などでメシを喰って俺達は大丈夫なのか。大いに疑問である。(笑)塩化ベンザルコニウムは、なにせ有機中の有機だ。抗菌剤だ。目薬にも殺菌狙いで入れられることがあるが、これも防腐剤として必要悪として混入されているわけで、いってみれば逆性石鹸とかで使用されているのが有名ほどキツイ殺菌力。聞こえはいいが、薬物である。生き物が死ぬぐらいだから、人間の肌や細胞に本当にいいものである筈がない。実は、バクテリアとわれわれのDNAが別の物質で出来ているわけではない。他の生物において厳しいものは、大なり小なりわれわれ人類の健康には相当影響があるとみてよい。おい、おい。「俺達は熱帯魚ではないぞえ」と、思っていたらなんと恐ろしい。クロルヘキサジンというのが、樹脂のひとつひとつに練りこみされているなどという歯ブラシがあるではないか。(笑)毛のひとつ、ひとつに塗布されているのではない。ブラシの毛にコーティングするだけでは飽き足りずこの毛そのものにご丁寧にも練りこんでいるのだ。メーカーは安全だ、安全だという。しかし、どの程度安全だというとこうだ。マウス(ハツカネズミ)に対して体重1kg当り2.515gを経口投与する。すると100匹のマウスのうち50匹は死ぬでしょう、という安全さだ。(爆笑)まあ、この歯ブラシで毎日歯を磨いていても死にはしないと厚生労働省が認めたのだろう。そんな役所を、皆さん疑りもしないで信用しているのだからそれで身体に異変があっても誰も責任を問う気もないらしい。しかし、昨日も述べたがわたしのようにIgERIST値が一時3000もあったような人間はこれは話が別だ。(昼は、ちょっと韓国料理食べに行くのでまた続きは夜に、、、)-------みなさん、この違いが分かっていますか?a、薬物中毒b、アレルギーc、化学物質過敏症これは当事者でしか分からないかもしれない。いかにも人は他者について関心を持たないものだ。地球のどこかで毎日何千人も虐殺されていたとしても、だれも心の痛みを感じないように。実は、こんなもろもろに悩んで悶え苦しんでいる日本人が何万人もいるのだけれどひとびとは自分のからだに異変を感じるまで、躊躇することがない。いや、自分のからだに異変が生じていてさえもまだ会社のため、美容のためと事実を直視しようとしないのだ。ここにひとつの解釈がある。北里大学医学部の石川教授によれば、このようになる。a、ミリグラム単位の化学物質摂取=薬物中毒b、マイクログラム単位(100万分の1)の化学物質の摂取=アレルギーc、ピコグラム単位(1兆分の1)のレベルの化学物質愁訴=化学物質過敏症実は、この境界はこれほど明快ではないらしい。しかし、ひとつの指標にはなると思われる。ピコグラムの化学物質の挙動があたえる症病が存在するという意識で世の中をみまわしてみたときに抗菌、殺菌、滅菌という製品系列の危険さが理解できるだろうか?もはや理解できると思うのだが、われわれの家や社会、オフィスがすでに相当厳しい事態にある。これはIgERIST値が努力によって3000近いところから1200程度まで低減した自分においてすら厳しいということをよく考えていただきたい。本来健常な事態にあれば、2~300どころか0であってもよいのだから。あのサナダ虫がひろく日本人のお腹の中に住み着いていた時代はおそらくIgERIST値が日本人の平均でかぎりなく0に近かったのだ。↑(クリックでジャンプします)サナダ虫や条虫たちがわれわれ日本人の体内にあったとき、彼らはわれわれの体内の免疫機構と拮抗してほとんど自由に活動ができなかったと予想できる。彼らの生み出す数百万もの卵は排便されて、屎尿とともに一部がきよらかな川に流れ出す。その屎尿の分解が太陽光とエコシステムによって自然に循環する際にあのミジンコたちに摂食される。そのミジンコが鱒などに食べられて、ふたたびわれわれが食卓に饗されるという大きな循環が存在していた。そんな時代には我々のIgERIST値は0に近かったのだ。(笑)(まだまだつづく)
2004年09月12日
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私もフィリピンに出張をした際に、アメーバー赤痢にかかり、ほっぽっとくと、卵が腸の中でかえり、アメーバーが腸をかみ破ってでてくるらしいのですが、下血がとまらなくなるらしいです。私の場合高熱が続き苦しかったです。花粉症にはよいのかもしれないけれど、変な寄生虫には注意です(笑)みーな1491さん人間のからだのまわりは終始微生物だらけ、猫灰だらけである。そして、その周辺も微生物、バクテリアだらけ。これが「微生物は一定すみかぞかし」と諦めるべきだという大きな理由である。これを排除しようとすると、大変でお金がとめどなく流れ出てしまうのは必至だ。あえてやろうとするのが戦後の一部日本婦女子なのかもしれないが、このツケはかならず強烈なかたちでかえって来るだろう。皮膚には、皮膚常在菌というわれわれの肉体を専守防衛してくれている強い味方が存在している。ところが、除菌だ抗菌だ殺菌だと繰り返しているとこの常在菌を殲滅させてしまうおそれが多分にある。常在菌は、たとえば有名なものとして表皮ブドウ球菌とか黄色ブドウ球菌などがあげられる。かれらが我々をいかに守ってくれているのかは、筆舌につくせないほどである。昼夜を分かたずわれわれを守ってくれており、このおかげをもって皮膚はいつもツルツル、スベスベしている。高価な化粧乳液の美白効果や、活性酵素作用がメラニン色素を叩いてくれるからではなく、他ならぬ皮膚常在菌の力であった。彼らはすでにわれわれの肉体や皮膚の一部とも考えなければならない貴重な存在である。これは間違いない。いわば無償の奉仕活動を常時行っているといえる。感謝に耐えない存在なのだが、この嫌われようはなんとしよう。その不当なまでの抗菌ブームは、都市住民の精神病理の深刻さを実は端的に示しているのである。彼らはまた皮膚の表面で、脂肪をどん欲に食べ進み脂肪酸に変えてゆく。それゆえに、皮膚の表面はわずかに酸性にかたむき健康な皮膚として常にスベスベお肌を酸性皮膜で守ってくれている。まちがってもご婦人が購入する酸性水のおかげで皮膚を維持しているというような規模の話ではない。つまり、美容とはこれら皮膚の常在菌のかげの力に全面依存した事業なのである。(笑)新潟大学医学部などの研究では、抗菌グッズが大好きな女性や主婦たちはまちがいなく皮膚常在菌をみだりに殺してしまうがために体内で猛烈に白血球がふえてくる。外部からくるバイキンを白血球が防衛に当らねばならないという事態が襲ってくるからである。ところが、白血球が急速に活動を行うと皮膚の大敵である「活性酸素」が加速度的に生じてしまう。これは間違いなく皮膚を荒らす。つまり、カサカサした肌や乾燥肌の原因として家庭内で必要以上に使用される抗菌グッズの影響は無視できないという。抗菌グッズを多用する日本の女性の肌は、テキメン急速に老化することになるだろう。ノストラダムスの予言は的中しないが、この予言の確度は高い。インドネシアやフィリッピンの子供たちは概して不潔で貧困ではあっても、その肌がすべてと言っていいほどツヤツヤ、すべすべしている。抗菌グッズのない世界がいかに人間の肉体にやさしいのかという典型かもしれない。アミーバー赤痢は、熱帯で汚染した食品により罹る消化器系伝染病だ。冗談のようだが、食あたりでも感染する一方で最近のあたらしい傾向ではホモの諸兄のSTD(性行為感染症)として着目されはじめているのだという。新宿などの美しい男性などにはしばしばみられる病気だったりするらしい。赤痢アミーバー原虫の噴出孔である肛門を、ことのほか嗜好する方たちには避けがたいようだ。職業病なのだろうか?ところで、アミーバー赤痢とサナダ虫は少々生き物としてはちがったもので特定のサナダ虫の放つ分子量2万ものたんぱく質がアレルギー反応を抑制していることを分子レベルで解明した学説は存在している。アミーバー赤痢であやつらが腸を喰いやぶるのは、赤痢アミーバーが血管の内部を移動して肝臓や肺の、赤痢の膿瘍が内部で膿瘍を形成するせいだと言う事だ。(赤痢アミーバーという原虫は、たしかに怖い寄生虫ではあるがこれを今の日本でホモセクシャルな方々以外で摂取するのも相当難しいかもしれない。)猛烈に恐ろしい寄生虫も存在するのであるけれども、身体に悪い影響を与えない寄生虫も多数知られている。日本海裂頭条虫などは花粉症に顕著な抑制を示し、この条虫の研究家に希望者が殺到するなどという知られざる事態もあるらしい。しかし、このサナダ虫は簡単に飼うことも増殖することも容易にできないほど貴重品で現在の環境破壊された日本ではとてもこのような寄生虫は手にはいらないという状況にある。まず、このサナダ虫は清らかな川の流れが日本の国土に存在したときの生物であるために人間がいまの下水道に排便をしているかぎり絶対に広まるという恐れがないらしい。つまり工場廃液におかされて重金属やシアン化合物で汚染された河川ではこのサナダ虫の卵は宿主であるミジンコと遭遇することが不可能なのだ。当然、このミジンコを好んで食べる鮭やサクラマスが日本人の生活環境から駆逐されてしまった。われわれは花粉症にさんざん悩んでいる方に、このサナダ虫を投与してあげたくてもできないという事態にある。「三界に家なし」とは、きよらかな日本の自然の中ではぐくまれていたそれらサナダ虫の現在を意味している。(笑)
2004年09月11日
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HDD不良品の無償交換で富士通の負担は100億円超す [2002/9/17] 富士通のパソコン用ハードディスク・ドライブ(HDD)の一部に不良品が見つかり,このHDDを搭載したパソコン・メーカーに対して富士通は無償で交換用を提供する。このための負担額は100億円を超える見込みである。9月13日付けで日本経済新聞が報じた。今回の不良は一部で指摘されていたが,金額がこれだけ大きくなることに関係者は驚きを隠さない。原因に関して富士通は,コントローラICに原因があったとし,「高温多湿の条件で長時間使うと不良に至る」(同社広報部門)と説明している。 「このパソコンを背負って、富士通本社に乗り込みます」と、決然と宣言するデジタル音痴のTさんの気炎に気おされてついに富士通サポートのガンコなイグアナ諸君もついに長い内部協議の果てに2名が送り込まれて木曜日午後、この難物 FMV-DESKPOWER L18B/Fの修理という事になった。修理とは名ばかりで、ドライバーでパソコン背後の樹脂カバーを外してHDを取り替えただけである。この数週間のあいだ、今回を含めて2度目のリカバリーという事になる。こんな真似を平然と実行するのは立派に威力業務妨害のようなものだ。どこかの広域暴力団も、民間企業にこのような真似を行うことはないだろう。警視庁は、この際ぜひとも富士通を広域指定暴力団として新規認定を行うべきだろう。なにしろ、この月曜日までこのような製品と呼ぶに値しないくず鉄なみのパソコンを、ご大層に「修理してやるからカネを寄こせ」と言い続けていたのだ。恥を知れ、と申し上げたい。傍系会社の富士通ゼネラルのおやじは、ロートルでもうひとりは富士通側のサポート屋、AzbyClub とやらのおにいちゃんである。このふたりがクルマでやってきた。けっきょく、ふたりしてやったことはすでに述べたとうりである。内部からハードディスクを取り出して、ふたたびインストールを実行しただけ。「この数週間、われわれが被った迷惑の規模は話にならない。その対処が、結果ハードディスクの交換だけなのか。そもそも持参したハードディスクが間違い無く動作するという保証がどこにある。このパソコンは初期モデルだろう。その初期モデルのパソコンと同じ期間だけ倉庫で寝ていたハードディスクにサビが回っていないという保証がどこにある。もし、あたらしいハードディスクがふたたび内部回路の短絡で、動作不良になったらどうするのか」と、聞きただした。ふたりとも、よく知っている。おやじの方(富士通ゼネラル)が、「ネットにのっていますか?」と、苦笑いしながら聞いてきた。「そりゃあそうだろう。検索エンジンで「富士通」「不良品」と叩いただけでわんさか出てくるじゃないか。それも知らないのか?」と踏み込んでいう。いや、ご両名知りぬいています。「きみら、昨今雪印乳業、三菱自動車、富士通と三拍子揃い踏みだろ。少しは恥ずかしいという気持ちはないのか」「ネット上に、きみらが住友ベークライトに騙されたのか、値段を叩きすぎて不良をつかまされたのか真相は分からんがその回路の断線、腐食の顕微鏡写真まで掲載されているじゃないか。こんな不良が頻発しているのだったら、普通はリコールだろう。よくもまあ出張でハードディスクの取替えなどという程度で、ごまかしをやるものだと感心するよ」と、さんざん嫌味を言ってさしあげた。しかし、もはやサポート屋さんも富士通ゼネラルさんも日常茶飯事という感じで馴れきってスレッカラシという印象だ。彼らにすれば、もはや事件ですらないというものなのだろう。↓(クリックでジャンプします)↑(クリックでジャンプします)
2004年09月09日
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最近、クラリチンというくすりを知った。これは花粉症に悩む人たちに朗報だといわれている。実は、花粉症患者や喘息もちの方だけではなく厳しいアトピーの発症のある方までかなり歓迎されているらしい。とくに分子量が大きくつくられているので在来の効き目のあるくすりにありがちな強い眠気を催すことも少ないらしい。永年、痒みを押さえるためにヘトヘトになる強い眠気と闘わざるをえなかったアレルギー反応値の高い人たちには大歓迎のことかと思う。去年あたりから、かかりつけの病院で貰い受けているが一週間分を半年ぐらいかけて利用している。一錠を半分に割って痒みが酷い時に食後飲んだりしている。それでも相当効き目はあるような気がする。かつて、何千年も前から人間は体内に寄生虫をやしなっていてこれが頑張っている頃には人間にはアトピーがなかったという説がある。最近、この説の裏づけが次第にとれているようだ。その証拠に、フィリッピンなどでお腹に寄生虫をたくさん養っている人はなぜかアトピーにならないらしい。日本の航空会社の客室添乗員の御嬢さんたちは海外で寄生虫の多い生肉などを食べたりして、それ以後幼いころから悩んでいた強いアトピー症状がケロっと直ったなどという声を聞く。実は、このような現象が自分たちのまわりにたくさんありそうなのである。(つづく)続きは夜に、、、(^_-)☆-----------そろそろ、環境の無菌化の恐ろしさに気づくことが社会教養として定着するべき時代が来ている。元来、人間は微生物の恩恵の膨大な積み上げの御蔭で今日の姿を得たと言ってよい。それが抗菌、抗カビ、殺菌、回虫駆除でくわえて消臭、無臭化、脱臭、芳香浴びせ倒しのオンパレード。その精神の病的なること、極まれり。肉体は、いまやボロボロになりつつあるような気がする。その集約はアトピーである。いまだに医師は、アトピー外来に副腎皮質ホルモン軟膏を黙々と処方する。しかし、医師がいくら安全だといってもあの軟膏類には深い不審感が湧き上がってならない。中学時代に、医師がフルコート軟膏をカルテに書き込みわたしに処方しながら、この軟膏は皮下吸収を促すために毛根をひらかそうと砒素が微量入っているよ、と正直に伝えた。その恐ろしさは子供の自分もよく知っている。いかに副腎皮質軟膏を皮下に大量に吸収させようという薬剤メーカーの考え方が安手な発想か、とその時つくづくと思いしった。抗菌、殺菌という思想はそれらと同根である。そもそも人間の体内には、腸を中心として凡そ100種類の細菌がほぼ100兆個も活動をしているという。われわれ人間の肉体は約60兆個程度の細胞でできているのだという。すると、われわれは彼らにかなりの依存関係を持っているのがよほど無知な者にでも理解できる筈なのである。細菌は、しばしば我々の体内でビタミンの製造や提供にも深くかかわっている。かれらはただ人間の肉体に寄生しているのではない。かれらとわれわれは過去何千万年来気づくことの無いうちに自然とかれら細菌との共生をはかってきているのだ。そして、その大半がわれわれ人類にとって無害であるのみか少なからずの細菌が、しばしば多くの利益をもたらしてくれるように思われるが、これも一方の現実である。(さらに、つづく)
2004年09月07日
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ここまで来ると笑うしかない。あの富士通のパソコンに悩まされている会社が、今だに悩まされているらしい。FMV L18B/Fだ。昨日も電話がかかってきて、いきがかり上あの悪名高いサポート部隊と交渉を続けて欲しいと依頼を受けた。実は、先週末にこの社の「お人好し社長さん」が自分が惚れて買いつけたFMV L18B/Fなのだから致し方ない。5万円かかろうが10万円かかろうが修理してしまえ、と指示をしたらしい。普通ならば、ラッキーとばかりに同社のポンコツパソコンを引き取り有償で部品の取替えをしてしまうというのが日本のさもしい電子製品メーカーの常だという風に思われる。ところが、ここが富士通という会社独特だと思わずにいられないのだけれども消費者の覚悟を素直に受け止めないらしい。10回を越える質問は、有償だと突き放していたAZBEY CLUBと名乗る富士通のサポート部隊が一転してサポート継続に応える、などと述べだしたのだ。これは一体どうしたことなのだろうか?先週、あれほど頑強に継続サポートを拒否していた鉄面皮な富士通サポート部隊が突然前言撤回のような「豹変」をしたのである。これには何かあると瞬間脳裏を過ぎった。やはり、予感はあたった。「明日は、遠足のようなお気持ちでしょうがご心配いりません。ヨドバシには確認をいれておきました。間違いなく在庫されているそうです。もとはといえば富士通製パソコンを購入してしまったボタンのかけ違いでまことに残念ですが社長にはご足労をいただき、ふたたびパソコン購入の際の判断材料を得る貴重な体験学習としてください。私ならば富士通製品を絶対に購入しなかったでしょう」前回、このような小僧の使いでヨドバシに走った社長はただちにそのUSB端子を購入してきた。富士通のサポート部隊との「妥協の産物」であるが通信が復旧すれば我慢しよう、という富士通側の申し出に不承不承了解をしたわけなのだ。ところが、驚くべきことにその後通信は復旧したのはわずか4日ほどでふたたびUSB経由でのLANアダプタは変調を起こし続けたらしい。自分が惚れて買いつけたFMV L18B/Fなのだから致し方ない。5万円かかろうが10万円かかろうが修理してしまえ、と指示をしたのはそんな瞬間だったらしい。なまじっかパソコンという存在を熟知していないご老人は、そんな無茶な支出を思いつくらしい。自分ならば、到底そんな泥棒に追い銭のような金を切る度胸はない。ところが、である。富士通は、先般あれほど修理を進めていた連中が急遽AZBEY CLUBと呼ばれるサポート部隊と内部で調整する、と軟化してきたのだ。(笑)その後、繰り返し電話をかけてもつながらなかった富士通のサポート部隊が一日になんどもその事業者に電話をかけてくるようになった。自分も、再度その事業者でサポート屋と交渉を再開することになった。しかし、今度はこちらから電話をする、というよりも彼らサポート屋がまめに電話をいれてくるようになった。つまり、FMV L18B/Fに対してカネに糸目をつけずに修理しようというトンでもない度胸をした善良な消費者が存在することに彼らのマニュアル外の「事件性」があったのだろう。(笑)月曜日、火曜日と信じられないぐらい。まさかのAZBEY CLUBさまが10回規定をみずからかなぐり捨ててふたたびサポートをお願いできる、と言いだすわけだ。これは、これで大問題である。富士通は、なんというデタラメな場当たりをやる組織なのか。全国の何十万という富士通パソコン利用者に対して内緒で、秘密裏に無償サポート10回原則をなぜか身勝手に崩すというわけである。原因についてもきな臭いが、このような闇米運びのような真似も辞さないという姿勢は、ますます我々の猜疑心を駆り立てる。富士通は、なにを隠そうとしているのか。実は、昨日今日とまたしても丸2日富士通のサポートとやりとりをさせられるという羽目になった。すべて、このAZBEY CLUB側の思い出したようなサポート再開宣言が原因である。案の定、先日リカバーリーしたばかりのOSが既に毀れかけているフシもある。終了を何度くりかえしても、再起動をする。そこここにトラブルが広がっているという感じである。ADSLについては、ついにNTTから支給されたソフトを拒否するありさま。設定入力しても、入力しても、なんど入力しても蹴られるのである。寝た子を起こされたみたいな、NTT西日本のADSLサポートもこのクセの悪いFMV L18B/F に辟易してため息混じりである。富士通のサポートは火曜日、水曜日の深夜に至る取り繕いの果てに復元、再度のインストールの果てにもう一度リカバリーを実行せよのといいつのる。呆れて流石に自分もキレてきた。「君らは、深夜遅くまでのサポートはご苦労だが所詮は給与生活だろ。こちらの事業者は、君らに振り回されての三週間は実損そのものだ。また人格者の社長が相当の支出を躊躇せずに修理方針を提示しているにもかかわらず、その後もまだ二日三日と事業者を振り回している。もう、いい加減に傷口を広げるのをやめるべきだろう。すぐさま修理屋部隊と交渉して、申し出のとうりにこのパソコンを引き取りハード、ソフトに踏み込んで総点検を行なってはどうか」と切り出した。実は、これからが長い。システム修復といえば、修理だという。当方がそれでは修理といえば、延命措置とくる。すでに8月段階で、ファミリーサーバーが損傷だと認めており、さらにLANカードの機械的な不具合も認めておりながら修理をなぜにこれほどまでに忌避しようと考え始めているのだろう。とにかくロクな風評がない、それがこの事業者だ。3ヶ月程度のプロジェクト期間中に、3~4日、顧客先に泊まることもよくあるし、夜中でも電話で呼び出され、現場に駆けつける。とにかく、システムを正常に動かすのが使命。夜中でも平気で電話が鳴るため、「うつ病」に悩まされる人も多い。しかし、会社としてケアする体制は十分に整っていない。「このままでは殺される」と思って休もうとすると、反抗者と見なされてしまう。上司の言うことは絶対で、「口答えするな」というカルチャー。「そんな甘い奴は現場に来なくていい」「オレもずっとそうやってきたんだ」と言われるのがオチだ。 長時間の座り仕事なので、椎間板ヘルニアになってしまうSEも多い。部長や課長のなかには、立てなくなって手術している人もいるという。それでも、入院先の病院からメールで現場に指示が来るのも当り前なのが、同社のカルチャーだ。(クリックでジャンプします)日経エレクトロニクス2002年10月21日号で、富士通HDD不具合問題を特集します。 富士通が製造したハード・ディスク装置(HDD)のうち,特定の機種が異常な確率で不具合を起こすらしい――。こうした噂が業界の一部でささやかれたのは2001年の初夏のことだった。しかし秋になり,涼しくなるにつれて不具合の発生頻度も低下し,事なきを得るかに見えた。2002年の夏。不具合が通常の数倍と高い確率で再び起こり始め,大問題として浮上した。機器メーカーが調査したところ,不具合の原因はLSIのパッケージ内で起こる短絡事故だったのだ。この短絡事故を誘発するのは,パッケージの封止材であることもほぼ特定されつつある。これを知った機器メーカーや半導体メーカーは「ウチの製品には該当の封止材が使われていないか」と確認に奔走している。事実,HDD以外に搭載されたLSIにも同様の短絡事故が広がっている。セットトップ・ボックスやLSIテスタ,産業用機器,パソコン用メイン・ボードなどでも同種の不具合が見つかった。問題は,エレクトロニクス業界全体を巻き込んで膨れ上がり始めた。 対象のチップは10億個か,メーカーは対応に大わらわ「この型番のLSIに使っている封止材は 住友ベークライト製の『EME―U』シリーズじゃありませんよね?」。 富士通が,パソコンに組み込んだハード・ディスク装置(HDD)の不具合を発表し,無償交換に踏み切って以来 機器メーカーから半導体メーカーへのこうした問い合わせが急増している。 出荷前の試験では発見できないが,市場投入後にLSIが経年劣化し不具合に至る。既に問題は他製品にも飛び火。富士通HDD問題は氷山の一角にすぎなかった。(クリックでジャンプします)国内電機大手11社に緊急アンケート7社が「富士通HDDと同様の問題は今後も発生しうる」(2002/10/16) 富士通のハード・ディスク装置(HDD)の故障をきっかけに露呈した「意外に広範囲のLSIが不具合を起こしている」という問題がエレクトロニクス産業を揺さぶっている。原因は住友ベークライトの封止材(「EME-U」シリーズ)にあるとの意見が強い中で,日経エレクトロニクスは国内のエレクトロニクス大手企業が進めている対応策や見解を探るためにアンケート調査を実施した。(クリックでジャンプします)
2004年09月02日
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日本人選手が、ドーピング事件で繰り上げ金メダルを獲得するなどという事件があるらしい。日本人選手は、本当にドーピング事件から疎遠でいられているのだろうか。そもそも、ドーピングってどんなことをさすのだろうか? 「ドーピング(doping)」の原語である「ドープ(dope)」の語源は、アフリカ東南部の原住民カフィール族が祭礼や戦いの際に飲む強いお酒"dop"とされています。これが後に「興奮性飲料」の意味に転化し、さらに「麻薬」という意味でも用いられるようになりました。 英語の辞書に「ドープ」が初めて載ったのは1889年のことで、「競走馬に与えられるアヘンと麻薬の混合物」と説明されています。つまり、この当時のドーピングの対象はヒトではなく、ウマでした。いずれにしても、「薬物を使用すること=ドーピング」というわけです。一般的にドーピングとは競技に勝つために薬物を使用することと考えられていますが、実際こうした意味でのドーピングの歴史は古く、既に古代ギリシャ、ローマ時代の勇者がコカの葉を噛んで競技に出場したといわれています。これは競技力の向上というよりも、幻覚作用などを利用して精神の高揚を図り、命をかけた猛獣との戦いの恐怖から逃れるためにドーピングをおこなったのでしょう。また、同じような目的の麻薬使用は宗教儀式にもみられます。現在でも、中南米やアフリカの土着宗教・呪術(例えば、ヴードゥー教)に麻薬が重要な役割を果たしているとされています。 (クリックでジャンプします)闘いや、戦争とドーピングは切っても切れない関係にある。それゆえにオリンピック選手に軍人や自衛官が多数参加しているかぎり戦争の手法のひとつとしての高度に洗練されたドーピングはさけ難く影を落とす。思い起こすのは、あの昭和天皇の最晩年いわゆる下血報道といわれるものだ。下血報道とは、天皇裕仁が日々ウンチするたびごとに混じる血液をご丁寧に報道機関がさもありがたそうに報道したという出来事をいう。国民は寝ても覚めても食事中もその日天皇がどれだけのウンチに血が混じっていたのか、を聞かされ続けた。これだけでも顰蹙ものなのだが、実はこの天皇の下血報道の背景にあるものは日本の昭和天皇がドーピングによって延命措置を受けていたという事実と裏腹であった。昭和天皇の輸血報道は、実態でわが国の血液ドーピング技術のいかに高度であるのかを国民に知らしめたといえる。全国の日本人自衛官の青年たちの体内から厳選採取された血液を昭和天皇に投じているという風に世間では思っているらしい。ことはそれほど単純ではなかった。血液ドーピングとは、、、、競技者に血液や赤血球または関連製剤を投与することをいう。一般に、競技者自身の血液を事前に採取保存しておき、後に血液レベルが正常に回復してから競技会の直前に再注入する。このような行為は、医学やスポーツの倫理に反する。 ネット上では、この程度での紹介しか見当たらない。これでは日本の血液ドーピングのすざまじいまでの先進的なプレゼンスはまるで理解できないことだろう。それは今をさる16年以前昭和末年においてすでにとてつもない高度な医療技術であることを国民の前に開示している。それは天皇への延命措置として姿をあらわしたのだが、本来すでに臨終の場にある天皇をあれほどのながきに渡り延命しえた日本の血液科学というものの実態はいかなるものであったのか。ここにひとつの宗教セクトである、あのエホバの証人の機関紙ものみの塔誌2000年6月15日号29ページの血液に関する『読者からの質問』記事をみてみよう。彼らは、なにせ名うての反輸血主義者である。血液科学についての原理主義的な反感を常に表明していることで鳴り響いている。http://www.geocities.com/Athens/Agora/2105/bible.htm主要成分とは,(1)赤血球,(2)白血球,(3)血小板,そして(4)血漿と呼ばれる液体成分のことです。…… エホパの証人は,全血を受け入れることも,それら四つの主要成分のいずれかを受け入れることも,神の律法に背く行為であるとみなします。 http://www.geocities.com/Athens/Agora/2105/bible.htm私は宗教倫理としては、エホバの証人のセクトから放たれるメッセージにつきまるで共感も理解も生じるものではない。しかしながら、その徹底ぶりにはなにか宗教セクトの成立沿革に尋常ならざる強い体験共有が存在するのかもしれない、という風な印象が湧いた。彼らのセクトでの禁忌は、さらに徹底している。血液成分を「誘導するもの」や、その「分画fraction」的な構成要素についても彼らは倫理的な地平において忌避することを暗黙のうちに信者へ求めているようにも読み解けるのだ。血液蛋白質の代表であるアルブミンについても、「アルブミンは血液の一成分である」、「アルブミンは血漿蛋白質の一成分である」という表現は日常的に使われており、医学的にも言語的にも何もおかしなことはありません。ここでは、従って血液の部分は全て「成分(分画)」と呼ぶことにし、それらの中でものみの塔協会の言う「主要成分」と「分画」との間に本当にそのようなはっきりした一線を画すことができるのか、とまで問うのだそうである。http://www.geocities.com/Athens/Agora/2105/bible.htm血漿から様々な分画を取り出せるのと同じように,他の主要成分(赤血球,白血球,血小板)も,処理すれば,さらに細かい要素を分離することができます。…… クリスチャンは治療を受ける際,それらの分画を受け入れてもよいでしょうか。はっきりしたことは言えません。聖書は細かなことを述べていないので,クリスチャンは神のみ前で自分の良心に従って決定しなければなりません。 http://www.geocities.com/Athens/Agora/2105/bible.htmこれは、昭和天皇の延命事件の背後に進行していたあの輸血事件をさかさまに照射し、みごとに描写しているという風に私には思えた。実は、昭和天皇は血液問題と生涯縁の深かった人である。和光堂(株)の前身である和光堂薬局の創設者弘田長は、東京帝国大学小児科の初代教授で言わば我が国初の小児科医であった。明治35年(1902)8月5日宮内省御用掛(ごようがかり)として、当時1歳2カ月になられた昭和天皇(迪宮(みちのみや))の侍医を拝命、大正10年(1935)10月7日退職した。迪宮殿下がジフテリアに罹られた時、「馬の血液から作った血清を使うには、明治天皇のご決済がなければ…」と侍従の強い躊躇にもかかわらず、「一刻の猶予もないのだ」と独断で血清を注射、殿下は見事に快復された。自分も2歳の時、看護師資格のある母親の機転で生命を救われたことがある。昭和天皇は、すでに1歳の幼児期に血清の投入で最悪の事態を回避したという事件が存在している。晩年、東大の血液研究の権威者が全国の自衛官の血液を取り寄せその血液成分を顕微鏡で観察分級を行なうという空前の成分輸血を連日実行した。いわゆる報道の伝えるがごとき「輸血」などという生易しいものではなかった。それはさながら製薬会社における、血液製剤を意味する医薬と大差ないほどの処理をすませた「名ばかりの血液」だったのである。血液ドーピングは、もちろん他人の血液だけを意味しない。本人の血液を平時に採取しておくなどというような真似はきわめてポピュラーな手法であるという。「選手の血液の5分の1ぐらいを抜いて冷凍保存すると、選手の体は失われた血液を補おうと造血作用が活発になる。1ヶ月後、冷凍保存の血液を再注入すると、酸素運搬能力の一時的向上により、能力は20%上昇するというアイデア」から生まれたもので、自分自身の血液を用いるので、尿や血液に証拠は残らない。この血液ドーピングは、血液中のヘモグロビンの量を増やす効果があるといわれ、長距離選手や水泳選手の高地トレーニングと同じ効果が上げられると考えられています。http://www.sc.gp.u-tokai.ac.jp/kuboken/SP/drug/sp-drug.htmlいやはや、すざまじい世界である。これでは薬物検査でドーピング判定を受けた他国の選手は、まだしもバカ正直という他無い。こんな事実上サイボーグ同然のテクニックで体力強化された筋肉の祭典とは、スポーツの名に値するだろうか。スポーツには、本来慰安とか愉しみという要素が含まれていたはずである。軍事科学だか、未来医学だか、知らないけれども映像にあらわれる選手たちの活躍に心からの喝采を集めることができるのはいつまでも可能なのだろうか。理論的可能性として欧米で議論されているのは「遺伝子ドーピング」です。化学物質を用いるこれまでのドーピングに対して、将来はスポーツ界でも遺伝子操作が問題になると予想されています。すでに、いくつかのホルモン欠損症に対する遺伝子治療が可能になっており、これを不正に用いて、身体能力を向上させる目的で遺伝子操作が行われる可能性があります。たとえば、難病筋ジストロフィーの遺伝子治療を正常な選手が悪用すれば筋肉増強が可能なことは明かですし、またEPO産生の指令を出す遺伝子情報を組み込んだ無毒化ウイルスをベクターとして選手に感染させれば、赤血球の分化が大幅に促進され、ヘマトクリット値が60%以上に高まることが既にマウスを用いた実験で成功しています。また、胚の発生過程で筋肉への分化を決定する因子が発見され、その抑制因子であるミオスタチンを抗体でブロックすることによって筋量の増加が可能であるとの報告があり、スーパーアスリートの「生産」さえ、夢物語ではなくなってきています。人間の想像力は、もはや一時的な競技力向上の域を超えて、遺伝子組み換えによる"人間改造"とでもいうべき次元に踏み込んできたわけです。
2004年08月26日
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なにしろ10回以上の問い合わせを行なったので、富士通のなんちゃらクラブとやらは無料で問い合わせに対応しないと言ってのけなさる。こちらは購入製品の不備を割り出すという公共性のあるサービスを富士通になりかわって実行しているつもりになってきているが、彼ら側からすれば大きな御世話。ようするに泡沫のような消費者が火を噴いているだけなのだろう。FMV L18B/F のサポート屋が問い合わせ頻度の高さをとがめて(当方からすれば、製品の不備に対する「詰問」のつもりだ)有償サポートへの移行を言うので、以後はサポート屋ではなく同じく富士通パソコンの修理屋をとっ捕まえての継続交渉である。気分は、継続闘争の雰囲気だ。しかし、平素から紳士で知られるシャルドネのこと。言う事は辛らつであるが感情的な発言は一切せず、諄々と彼ら窓口を説いて聞かせるという一貫したスタイルを維持している。けっして関西流儀で怒鳴り上げたりはしていない。実は、火曜日にも応酬を続けていた。富士通の修理屋に対して「このパソコンに追い銭するということについてのリスクも感じるのは、さすがに無理のない話である。それならば現状でこのFMV L18B/F の特異な機能(ホームサーバー)を回避して外部のADSL信号と交信する方法はないのだろうか。たとえば、自分は個人としてBaffalo社のLANカードを持っている。手元のノートパソコンで当方のADSL信号は利用できる、ということは確認した。それならばこのFMV L18B/F は、LANカードを収容できさえすれば修理を実行せずとも通信を再開できるのではないか」という打診である。富士通側の修理屋は、「実に伝えにくいが、富士通パソコンでこの種のトラブルは少なからずあって一旦故障をした消費者が工夫してそのような処置をして済ませているという事例は割合あるようだ」と、意外な程正直に告白した。それで、さっそく当該の社内で会社社長などに報告をして大阪駅前のヨドバシカメラに走って貰いLANカードを一枚入手しようではないかというプランを協議し始めた。11万円の修理リスクよりは、遥かに安くあがる。しかし、先週来の不安もある。もう一度確認のために修理屋へ電話を入れた。富士通の修理屋窓口は、「FMV L18B/F の右側側面にPCカードのスロットが用意されているので、そちらでファミリーサーバーの不備をおぎなえるはずだ」と言明した。ヨドバシ梅田店にも電話をいれた。間違いなく店頭にも在庫があった。さっそく人を走らそうと考えた。その瞬間に、富士通の修理屋から逆に電話がかかってきた。こんなことは先週来初めてだ。曰く、「LANカードをいきなり購入いただいては不安なので、お手持ちのLANカードがあれば一度挿入していただき、動作確認をしていただいてからご購入いただいた方が宜しいかと存じます」と言うわけだ。(笑)よほど富士通の修理屋の諸君も自社製品に自信がないのだろう。それは、それとしてアドバイスの意味はよく分かる。これまでの経緯からひとつづつ確認検証なしに先へは進めない。わずらわしいが消化試合的に確認はしておこう。実は、平行してノートパソコンを準備して自宅から持参のLANカードでADSL信号が拾えることまでは確認済みだった。同様の操作をこの部屋でやるだけだから、いとも簡単にやれるはずだ。ところが、、、やれるはずだったものが、ふたたび仰天する羽目になる。FMV L18B/F にはご大層に、LANカードが二枚も収容できる立派なスロットがついている。分厚いマニュアルにも、きちんとPCカード収容のスロットと表記がなされており、まさか挿入口を間違えたという事はない。しかし、まったくロックしないのだ。つまり、ピストン状態。人間の女性とのピストンならば大歓迎だが、いままさしくADSL信号を取得する為のLANカードを挿入するスロットがロックできずにピストン状態であるという事は大問題だ。とても、安心して信号を取得できるとは思えない。われと我が眼を疑うような大事件である。ふたたび富士通修理屋の窓口に電話を入れた。入れ替わり立ち代り窓口担当が変わるが、最後の窓口は鈴木さんと言う。彼は、私の言及を聞いて驚いたらしい。それはそうだろう。いくら酷い製品を売っていても、まさかそんなレベルだとまでは思わなかったに違いない。さっそく、修理屋のオフィス周辺にあるFMV L18B/FにあたってPCカードスロットを確認したらしい。電話口に戻ってきた彼は終始もごもごと不明瞭な語り口だったが、ようするにLANカードがロックしないという現実に遭遇したらしい。(笑) 「君、小野小町も困るけれど果てしなくピストン運動させられるのも困惑だね。さまざまな電気信号を日常端子から得たり出力したりしている消費者の経験から言わせてもらえれば、LANカードがロックせず信号をやりとりすれば早晩悲惨な事件に遭遇するのは火をみるよりも明らかだろ。こんなスロットにLANカードを挿入しろと平気で言えるものなのか。ここは富士通修理部門の担当者として、当方にきちんと言明してくれ」と詰めた。彼は不承不承、「個人としては、見てはならないものを見てしまったという思いです。ムニャムニャ・・・(以下同文)」散々、遠まわしに断定的な発言を避けていたがようするにこの機種のPCカードスロットは彼個人としても「使い物にならない」という私の観察意見に不承不承同意した。つまりは庶民的感覚でいえば「粗悪品」である。彼は事実上、富士通製パソコンFMV L18B/Fが粗悪品であるということを認めたのも同然である。少なくとも私はそのように理解をした。彼のギリギリの善意について感謝したい。そこで急遽方針をかえた。LANカードで、ADSL信号を取得するというプランは予期せぬ展開で断念せざるを得ないことになった。それならばUSB端子から何とかADSL信号を取得できないか、という踏み込んだ質問である。流石に、修理屋部隊の鈴木氏は不安気で相当自信を無くしていたが一応「可能な筈」との回答。そこで、さっそく電話を切り先般来まともげな反応をしてきているNTT側のADSLサポートに電話を入れてみた。NTT側は、富士通パソコンのあまりの貧困さに苦笑いをしながら「USB端子から、ADSL信号を取得するというのはけっしてお勧めできません。しかし、一応不可能ではないはずで試みる価値はあるかもしれません。ただし動作確認を実行したわけではなく、あくまでその確認は富士通側の責任でしょう」との事。なんだか悲惨な話になってきたが、とりあえず明朝ヨドバシカメラ梅田店にLANコードとUSB端末をつなぐ信号変換のコネクターを購入して貰うことにした。当該の企業では、このような子供の使いは会社社長がすることになっている。メモにかかれたBaffalo社製品の記号をくりかえし口で暗唱しながら、不安気にそわそわしているご老人に声をかけた。「明日は、遠足のようなお気持ちでしょうがご心配いりません。ヨドバシには確認をいれておきました。間違いなく在庫されているそうです。もとはといえば富士通製パソコンを購入してしまったボタンのかけ違いでまことに残念ですが社長にはご足労をいただき、ふたたびパソコン購入の際の判断材料を得る貴重な体験学習としてください。私ならば富士通製品を絶対に購入しなかったでしょう」
2004年08月24日
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黒瀬正(秋田県大潟村)昨年末におコメの有機栽培関係のシンポジュームが東京で行われましたので参加してみました。この催しを実質的に主宰した稲葉光圀さんは、栃木県の農業高校の先生を本職とする一方で「化学肥料の多用による増収技術=成苗2本植え栽培法」を唱え、全国の多収穫技術に熱心な農家にファンが多く尊敬されてきた農業指導者です。 私たちは、稲葉さんの技術力には敬意を持っていましたが、「肥料多用による増収」というコンセプトとは相容れないので深いお付き合いはありませんでした。ところが、稲葉さんは、いつの間にか私たちの知らない間に、化学肥料・農薬依存の栽培技術から、ノンケミカルによる安全安定栽培技術に大転換されており、上のシンポを開かれたのです。今までの「有機関係技術」は経験からくる断片的な技術情報が多く、体系的な科学的視点が欠けているものがほとんどでした。しかし、この集会は、稲葉さんが、稲作の増収技術を長年科学的に追求されてきただけあって、有機栽培技術に対しても科学的視点を持って追求されていたこと。有機稲作技術の資料が整っていること。など驚くと共に、意義多いものでした。稲葉さんは、昨年春に定年を待たずに高校の先生を辞め【民間稲作研究所】を設立して、実験ほ場を運営しながら、コメの有機栽培の技術指導に打ち込まれることになったとのこと。この研究所の東北地区技術講座が3月6日に福島市であります。早速私たちの生産者チーム15名はマイクロバスで受講に向かいます。(クリックでジャンプします)偶然、上掲のような記載をウェブ上で発見した。稲葉光圀さん、という方は風評を耳にした事があるがネットでもどのような人なのかについてあまりにも情報が少ない。ここでようやく稲葉光圀さんが「栃木県の農業高校の先生」をされていて今はNPO民間稲作研究所の代表をなさりながら有機栽培技術の普及に腐心されているのだ、という沿革にたどりついた。そのプロフィール紹介すらない。大鵬薬品工業で、ホルムアルデヒドを体内で発生させるような危険なクスリを阻止した北野静雄さんもわれわれの時代の英雄だと思う。しかし、この稲葉光国さんのような方は、おそらくこの時代の偉人だと後世語り継ぐような人だろう。畠山重篤さんの存在にも仰天をしたが稲葉光国さんを知ったときも私は心底驚いた。朝日も、読売もボンクラばっかりだから皆さん名前もご存じない。ネット検索しても北野静雄さんや畠山重篤さんのようにその素顔もみつからなかった。しかし、自分たちの「平成」って時代は、きっとこんな素晴らしい人達で着実に守られているのだ。日本を守っているものは、自衛隊でも在日米軍でもない。このような無名の熱い志の民間研究者たちのはたらきで守られているのだと心から思う。自分が子供の頃(また、子供の頃の話で恐縮だが・・・)自分の祖父が父親の実家で叔父たちに一生懸命反駁しているのを記憶をしている。実家にやってきた小型三輪車で、叔父が屎尿を遠方に廃棄しに頻繁にでかけてゆくことについて悲憤慷慨していたのだ。祖父からすれば、人間の屎尿というものは先祖伝来田畑にとってはかかせない農業生産者にとってのお宝。お金をだしても購入したいほどのお値打ちの資源なのである。それをよりによって昭和30年代に華々しく実家にやってきたモータリゼーションのはしりであるダイハツミゼットで遠方まで投棄するとは、、、祖父の驚きは怒りでもあった。18世紀末以後の江戸で1年間に農家が支払う金額は、大人10人あたり2分か3分、4分が1両だから店子が30人いる長屋なら、年末に1~2両の収入になった。一人前の大工の月収が月2両程度。丁店中の尻で大家は餅をつき」 記録によれば太子堂村(現世田谷区)の名主森家では二人の日雇いを雇い、月に半分ぐらいの日数を青山、赤坂辺まで往復約3里の道程を歩いて下肥1荷(約60キログラム)を担いで運んでいる。馬や小車も使われた。屎尿の品質にはランクがあり、上級品は大名・旗本・大店、中級品は一般の武家・町屋、下級品は貧民の多い長屋のものであった。このような記録を拝読しても分かるように、われわれの糞や尿を水洗式などと澄まして下水へ流し、果ては海へ捨ててしまうというような野蛮な真似を行なうようになったのはまだ自分が小学生時代からの日の浅い習慣に過ぎない。江戸時代には、我々のトイレにむざむざ捨てている屎尿は立派な商品として流通しており、あまつさえ相場すらあったのだ。どちらが社会環境にとって健常なすがたであるか。それは言うまでも無い。現在のわれわれの生活が病的なのである。自分は、祖父が必死になって叔父たちの暴挙に抗議している姿をはっきりと記憶している。叔父は、当時旭化成などからリリースされ始めた農薬を使用することが現代流儀だと強く主張し祖父の異論を封殺した。われわれの知る農業とは、このようにして現在の姿になったのだ。稲葉光圀さんの活躍を知れば、死んだ祖父が泣いて喜んだことだろう。なんと稲葉光国さんは農薬を使用せず、除草薬を使用せず、しかも美味しくて生産性の高い稲穂(お米)を作れるということを実証した。いわゆる稲葉農法といわれるものの考案者だ。その素晴らしさは、知れば知るほど強い感動が湧いてくる。祖父が怒りに身を震わせて、ミゼットで村の外へ運ばれる屎尿を眺めていたその当時自分は父親の実家の村の川を奪われた。農業用水に大量の農薬が流れ出ているために、前年まで夏に泳げた川には入ってはいけないとの禁止を喰らった。それ以来、私も従兄弟も父親の実家周辺の川で一度も泳いだ事はない。その日から、すでに50年を経過した。自分にとっては、あの半ズボンの時代の川の思い出を呼び戻す一大革命が始まったという強い思いが湧く。
2004年08月23日
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ふたたび、NTTのサポートと電話での応酬が始まった。これはどうした事なのか。NTT側も、困惑しはじめている。すべてに渡って未経験な反応が生じるというのだ。連日、相当な件数のサポートをしているがあまり見聞したことがない挙動が多く、すっかり自信を無くしてしまった。電話を何度も中断してNTT内部で相当時間協議しているようだった。最後に、NTT側のサポートがモデムの故障、もしくは故障という判断で取替えを行いサポートの業務は打ち止めにさせて欲しい、と泣きついてきた。私はモデムを取り替えて直せるのであれば、それで結構とさっそくモデムの取替えを依頼した。実は、前日もNTT側は初期型XPでのトラブルをさまざま経験していて、NTT側のモデムとの相性の悪さを経験してきているとかで、最新バージョンのADSLモデム用設定ソフトを急送してきていた。朝にも、そのソフトで立ち上げたもののそれでも通信設定を拒否したのがFMV L18B/Fで、これにはさすがのNTTのサポートもショックを隠せなかった。それで、至近の営業所から管理職がまあたらしいADSLのモデムを持参して数時間ですっとんできた。コワモテのオヤジだったが、プロ意識のかたまりのようで実直にモデムをチェックしていた。ところが、その管理職オヤジがいうには、旧いモデムも持参した新しいモデムもいずれもADSLの信号がきちんと動作している。けっして旧いモデムが信号をひろっていないわけではない。つまり故障しているのはNTTのモデムではない、という事が判明した。モデムが故障だと判断したNTTのサポートは、その管理職から怒鳴りあげられていた。またしても、振り出しに戻る。富士通のFMV L18B/F側のトラブルであることが事実上判明したわけだ。そこで、ふたたび金曜日を費やしての富士通サポート屋AzbyClubとの応酬が始まる。これはまた腹立たしい。リカバリーを苦労して行なっているにもかかわらず、皆目挙動が変わらない。今度は富士通側のサポートが、内部協議に追われることになる。いくらさまざまに点検項目をつくしても一向に、FMV L18B/F を認識しようとしないのだ。そこで、ようやく容疑者が浮かび上がってきた。この特定作業だって、生半可なチェック項目ではない。蚊の目玉のような小さなインディケーターがフロントの液晶画面の左側についている。それがみどり色なのか、オレンジ色なのかを報告しろとサポート屋は言う。しかし、そんなランプは、ついているのかついていないのかが分からないほどか細い点灯状態だ。まして、それがみどり色なのか、オレンジ色なのか分かるはずもない。社内のルーペを持ってこさせて、なんど視認してみてもみどり色なのかオレンジ色なのかがついに分からないままだった。実は、富士通のFMV L18B/F というパソコンはけっして安いパソコンではない。購入当時は、オープンプライスで30万円以上で購入しているのではないか。それほどの高価なパソコンだが、さりとて高性能というわけでもない。自分がみているかぎりではドウでも良いようなくだらないアクセサリーやアプリケーションを山盛りに投入して、割高なものに仕立てあげたものだと印象した。その中で、この富士通独自の奇怪な機能がついている。「ホームネットワークの新しい使い方を提案する」などという美名のもとに、、、昨今のブロードバンド・インターネットの普及により、パソコンは「一家に一台」から「一人に一台」の時代を迎えています。今回の新製品は、「ホームサーバー機能」により、家庭内の複数のパソコンをワイヤレスで接続しホームネットワークを構築することができます。『FMV-DESKPOWER Lシリーズ』は、17型ワイド液晶ディスプレイ一体型のスタイリッシュな新デザインを採用した省スペースパソコンです。「ホームサーバー機能」を内蔵することにより、家庭内の他のパソコンとブロードバンド・インターネット回線や、様々なデータを共有することができます。これにより、ハードディスクに蓄積したテレビ番組や音楽データを他のパソコンから視聴でき、今後オーディオシステムにストリーミング再生できるようになります。さらに外出先からノートパソコンや携帯電話を利用してパソコン内のデータにアクセスしたり、テレビ番組の録画予約を行うことができます。ああ、あの木村拓也がテレビでくだらないコマーシャルをしている。あれ、あれ。「あのパソコンがこれか」と、ようやく得心がいった。富士通ファンならば、木村拓也のCMでおなじみのってあたりなのだろうが、木村拓也にも富士通にも興味のない自分は、くだらないCMと動作しない絵に描いた餅のような付加機能で消費者を欺くような売り方が富士通の面目躍如だとつくづく感服した。富士通のサポートのニュアンスは、まったくもってニフティーのそれと同じだ。消費者を待たせることは平気で、迅速さのかけらも無い。なんども同じ電話操作を要求して、サポート登録番号を入力させ、購入者の名前を名乗らせ、名前が違えば勿体つけて一切サポートに応じようとしない。購入時登録の電話番号まで言わせて、電話番号が違えばサポートには着手しない、などと平気で言う。最後に、10回以上もサポートに電話をいれると、それ以後の相談は有償だ。カネを払えというのだ。製品の不備へ抗議するにも、カネがいるらしい。丸々二日も騒がせられて、こちらは仕事がまるで進まず自分も朦朧とするぐらい振り回されあまつさえNTTのADSL屋のサポートまで翻弄されている。ADSLの機材部隊まで管理職を動員して当方へ駆けつけてきてまでの信号確認をしているのだ。しかし、富士通側のサポート屋は、「ご登録の10桁のAzbyClub番号をご入力ください」などと平然と述べる。これで沸騰しない人間がいれば、血肉が通っていない消費者というものであろう。しかも、最後の富士通側のサポート屋は女性で懇切丁寧にチェック方法を教えてくれたがその結果やはり「容疑者」は、その「ホームサーバー機能」の重篤なトラブルだろうとい推量になった。そして、電源ケーブルを抜いて30分もの長い放電を行なったのちに再度ホームサーバー機能の初期化を実行して、初期化に失敗したならばそのなんちゃらクラブの「修理屋」に電話をしなさい、などとのご託宣を述べた。すでに金曜日の夜、9時を越えていた。その会社の社長は、国内大手取引先である●●●●●●の受注関連のニュースが入っているメールが読めないために浮き足立っていた。自分は、それまで一貫してクールに対処していたが、さすがにこの女性に向けて静かに切出した。「お気づきかと思うが、このパソコンはこちらの会社代表が社内事業の中でも特別重要度の高い活動のために、専用でスタンドアローンで使用している。ホームサーバー機能などという不思議な装備は、まったく必要がなく結果的には使用目的のアダとなっている。しかし、今回残ったのは御社パソコンの高機能ぶりを発揮したのではなく、富士通製品にはきわめて高いリスクが存在する、という印象だけだった。これは細部のデザインの不明さも含めて、のちのちこちらの会社には強い不快さとして残るだろう。ひらたくいえば二度とこの会社は富士通製品のパソコンは購入しないだろう」要約すればそのようなことだ。それから一時間後、ようやく富士通のサポート屋さんから指示されたメニューをこなし初期化に失敗したことで、決着した。まるまる二日の大騒動が富士通FMV L18B/Fの重篤な故障もしくはトラブルが原因となり、外部のADSL信号を受け付けなくなっているものとほぼ判明した。富士通の修理屋の窓口へ電話を入れる。どうやら、この手の故障が多いらしい。過剰装備のような「ホームサーバー機能」とやらは通常オフィスなどでパソコンの外部にあるサーバーやルーターなどの諸機能を一台のパソコンに内臓させて、一気に家庭内の家族全員のパソコンと無線で家庭内LANを構築しようという、とんでもないアイデアに基づく機能らしい。そこが今回脆くも壊れた。修理屋に、「どれぐらいの費用と、日時がかかるのか」と問いただしたところ仰天ものだ。「保証期間を過ぎていますからねえ、ホームサーバー機能のお取替えで6万円弱。それにマザーボードに支障があれば、さらに3万円は必要でして、ハードディスクに不安を感じるような事例だと、さらに加算されますから最悪は11万円ぐらいはご予算いただければと存じます」などと言う。このまる二日間の徒労に終わった作業のすべてを一気に思い出して、ふたたび確信した。自分は、今後絶対に富士通製品を購入しない。
2004年08月21日
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私が偏見持ちなのは、自覚がある。しかし、偏見にも根拠らしきものはあるものでやはりえてしてそれなりの背景もあるのではないか。自分の富士通パソコンへの偏見は平素から結構根深いものがある。まず、かたちが嫌い。富士通パソコンを購入する人が嫌い、みたいなレベルかもしれないが、同社の製品には自分の気持ちの琴線に触れるものがなぜか無いんだと思う。93年から、10年以上もニフティーだけをプロバイダーにつかって脇目をふらず利用してきたがゆえに猛烈な富士通嫌いになってしまった。これからも絶対に個人で富士通のパソコンを購入することはないと思う。ここ数日楽天広場を留守にしていた。それも知人の会社で社長を中心の特命業務を行なっているチームがあり、パソコンがトラブルが起きた。社内的にも秘密のプロジェクトが多々進行していることもあり、社長が懇意で内容を秘匿できるという事で自分に調整を依頼してきたのだ。年齢のわりにパソコン習熟度がやや高いという点もあって、かねてからそちらの社長に信任されているようだ。本来は、そちらの社長がパソコンに弱すぎるという傾向があるのだ。しかし、そのおかげで好感を抱かれているのであれば悪いことでもない。さっそく出かけてくだんの富士通FMV L18B/F と取っ組み合いを行なった。これは、2002年モデルだ。それほど旧いという感じはない。自分は、たまたま富士通製品ぎらいでさわったことがないが、いぜん江蘇省の総経理の依頼で一台購入して送りつけた記憶がある。同型機種のパソコンだった。あとで国際電話があり、画面が広くてみやすいと嬉しそうに伝えてきたことを記憶している。しかし、いずれのパソコンもとりどりに不思議な挙動をするもので自分が知っているWindows XP のチューニングをすべて投じてもなかなか速度が改善しない。操作性が極めて悪いのだ。自宅の、牛丼パソコンの無名ブランドがかなりきびきびと動くのに比較しても、これは極端に動作が間延びして不審な遅さだ。初期設定のままで使っているのも問題で、かなり無駄なソフトが装着されていた。当然ビシバシ削除していったが、一向に軽くなる気配がない。しかも、肝心なプロジェクト相手からのメールが届いているはずの通信ができなくなっていた。ADSLのモデムを認識できなくなっており、ネット検索はできないしメールはまったく取り込みできなくなっている。当初、NTTのサポートのお姉さんと何時間も応酬していたがついに判明せずに終わり富士通のサポート(AZBEY CLUB とか自称している部隊だ)と、入れかわり立ち代り散々応酬が続いた。まわりのプロジェクトチームも不安気に眺めている。自分も、妙な挙動が続くので不安になってくる。NTTのサポートも頭をかかえるような現象が続き翌日にまで持ち越した。その間、富士通側サポートは、これはもう限界なのでそんなにADSLモデムを認識しないのは、その他の不審な挙動から一旦パソコン内部を完全にリカバリーを行なって、再度設定を改めて最初から行え、という指導にいきついた。それまでの間に、もうへとへとになる応酬がありパソコン内部へのさまざまな調整がバカらしくなるほど徒労に終わったがいたしかたない。受注先からの大切な特命的なメールが社長に向けて何通も届いている筈なのだが社内の他のパソコンで開くなどをできない、と判断しているらしい。そのためにわざわざ社長がそのパソコンを他のLANから隔離してスタンドアローンでこのプロジェクトに割り当ててきたのだ。いたしかたなく、FMV L18B/F の内部のデーターをCDに焼付けて「引越し」で大騒動をしていた。まわりに操作できるものがいないので、結局自分が代替わりで実行するしかない。こんなときには経営陣のパソコン習熟度の低いことは、けっこうどこの会社でも当たり前ながらリスクだと思わないでもない。散々時間を費やして、翌日朝からようやくリカバリーを行なってパソコン内部は、まっさらになった筈だった。しかし、引き続きADSLのモデムをパソコンは認識をしようとはしなかった。(つづく)
2004年08月20日
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怒りの孤島は小学校4年の時に見ました。サクマのドロップの場面は今でも忘れられません。崖の上からの場面がエンディングでした。見た映画館は、今は阪神高速の高架の下です。皆さんに見て欲しい映画です。オイラも、日記のどこかに書きました。怒りの孤島、という映画について他人様が言及されるのは、中程度の長さの人生で、初めてです。本当に印象深い映画です。60年代、ということは、オイラは中学生です。とすれば、記憶違いですか。。。小学校4年ですと、1958年ですから。ぼちぼち7203さん 小学時代には、映画がまさしく人生道場であり学校でした。小学校時代の教師諸兄には申し訳ないけれど、教え子の我々の方が当時スクリーンの内、外に人生の修羅場を遥かに多くみていたわけで、教室で形式論理をまくしたて、女生徒の背中に花瓶の水を流して喜んでいるような担任たちなどを腹の底から軽侮していたという記憶が鮮烈にあります。映画「おとうと」(クリックでジャンプします)岸恵子は、小学生時代の自分には憧れの女優さんでした。小学生ながら彼女の相当危ない映画も、みています。いまどきの成人映画よりもシンボリックな意味で遥かに危険なかおりがスクリーンに放たれていたです。映画「からみあい」(クリックでジャンプします)浅丘ルリ子は、どんな映画でも全身全霊という感じでしたね。残念ながら、ただの一作も彼女の背丈にあったという完成度の映画がない。いつも裕次郎や、小林旭のそえもののようで気の毒なほど。それでも戦後映画史に赫々と輝く大女優だったことは間違いがないでしょう。映画「愛と死のかたみ」↑画像から松尾和子の絶唱「再会」へジャンプします。再会佐伯孝夫 作詞吉田 正 作曲逢えなくなって 初めて知った海より深い 恋心こんなにあなたを 愛してるなんてああ ああ 鴎にも わかりはしないみんなは悪い 人だと云うが私にゃいつも 良い人だったちっちゃな青空 監獄の壁をああ ああ 見つめつつ ないてるあなた仲良く二人 およいだ海へ一人で今日は 来た私再び逢える日 指おり数えるああ ああ 指さきに 夕陽がしずむ小学生って、馬鹿にしたものではないと当時も今も思う。正義感という骨格は、いつも楽天日記で自分が言うことだけれども小学生時代が頂上であり極相だ。あとは、汚れて身過ぎ世過ぎで生半可な事を口にできるようになるだけだと思っている。本当は、行政も国政も小学生を担当させてみればいいんじゃないかと思ってしまう時もある。
2004年08月13日
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偶然、ネットで探しごとをしていて検索していたらなぜか独身女性の婚期遅れの話題にまぎれこんでしまった。(笑)普通ならば、先を急ぐのだけれど自分から考えて不思議なほど自虐的な話題が多いのでしばらく掲示板のスレッドを読んでいた。「婚期遅れ」「30過ぎては売れ残り」という話題が意味もなく旋回しているのでそれで閃いた。ようするに、その掲示板では自分の売り込み方をしらない人達がおなじような感覚の人達と馴れ合っているのだろう、と。自分は、常識的な感覚の持ち主なのか彼女らの実態を知らないせいもあるのか多分彼女らは自分を売り込むという努力をほとんどしてこなかった人達なのではないかという印象を抱いた。30過ぎなぞ、わたしからすれば女ざかりである。放っておいても売れるぐらい。女性の生涯でももっとも冴え渡っている季節だろう。なんという智恵の無い話だと嘆息した。言うまでも無いが、日本の国でベンチャー事業を目指したならば営業力がない人にはわずかな期間も、一瞬間も事業を維持することは難しい。もともと資金が少なく急成長を強いられているベンチャー事業者では停滞や立ち遅れは致命的な問題となる。つまり、今日売らなければならないものは今日間違いなく売り切ってしまう、というぐらいの仕掛けが連続してできなければ平行して開発性の高い製品の事業は立ち上げなど不可能であると言って良い。つまり、楽天広場などで話題になっている起業やニュービジネスを片手間で口笛ふきながらラクラクやれるぐらいのパワーが存在しなければ、けっして市場創生級の製品は手をだしてはいけない。片方で売り上げた利益を、一方の開発製品の販売管理費に犠牲にできるぐらいの辛酸を覚悟してはじめてなりたつもの。それが本格的な急成長期待型ベンチャー事業だと思う。そこで、独身女性の売り込み方を指南するつもりはさらさらないが、今日は営業力についての考え方を述べてみたい。営業にとって最も大切な能力の一つは言うまでも無くプレゼンテーション能力である。営業の仕事のうち、特に重要となる製品・サービスの販売計画から販路開拓において、自社の製品・サービスについて、顧客に「わかりやすく説明」できなければならない。「わかりやすく説明」するということは一見簡単なように見えて一番難しい要素である。何故なら「わかりやすく説明」することの前提には、自社のサービス・製品について正確な知識を持ち、簡潔に、誰が説明を受けてもわかるようにしなければならないということだからだ。現在パソコンは営業ツールとして無くてはならないものとなっている。中でもプレゼンテーションソフトとしてMicrosoftのPowerPointを使いこなせることは営業としては必須のスキルといえる。(毎日キャリアナビ)(クリックでジャンプします)こういう話は、いくらでも転がっているのだけれども果たして本当だろうか?「プレゼンテーション力」というのがいきなり来るか?そして、その系として「パワーポイント」だという神話だ。これに企業人事も相当そまっているらしい。いや、自分はつぶさに人事系の「現在」をみてあるいている。こんな通説というのか、企業内の風説のようなものが金太郎飴社会を席捲しているから困る。私は、まったく信じていない。まず、営業力がプレゼンテーション力などという人間。これはよほど営業力の不要な企業づとめしているのか、営業の技量を鍛えるチャンスがこれまで無かったか。または、営業センスが悪いのか。そのいずれか。または、すべてだろう。(もしかしたら広報や、販売促進を営業の本質的な部分と勘違いしているのかもしれない。)実は、あの坂井三郎氏の「大空のサムライ」を読んだ去年猛烈なショックを受けた。彼は、あの太平洋戦争で輝かしい戦績をあげて部下の僚機にただのひとりの戦死者をださずに終戦を迎えた撃墜王だ。その戦績が非力な機体についている7.7ミリ機銃ですべて叩き出されていると証言している。そして、彼は敵機との格闘戦など下の下だと述べている。つまり、ドッグファイトなどアホな戦闘機乗りのやることで世界の撃墜王はそのことごとくが背後からの急襲、接近戦で全弾命中させるという。これは凄い証言である。生き残った撃墜王が、しかも行いと思考を取りまとめる高い文書力の人でもあったという奇跡がもたらした貴重な時代証言だと私は思う。そして、これは私の実体験とみごとに符号する。つまり、読みながら「そうだ、そうだ」と本当に心から同意できる思いがあった。初期の零戦は冗談だろうと思われるほど、強かった。しかし、その高い能力は予想される以上に引き出した日本のパイロットの練度と高い士気、そして鍛え上げられた独創的なワザが多重にその戦績を裏づけた。戦後のわれわれがそれを読まない、耳かたむけない。ただそれだけのことなのだ。いずれにせよ、「プレゼンテーション力」などという教養的な技量を磨いておれば営業力でございますよ、などという非分析的な精神が日本の経済力をも疲弊させているとわたしなどは慨嘆せざるをえない。いうなれば、営業力のもっとも高度な発現は断然高い「マーケティング力」に依存をしている。そして、「マーケティング力」を一気に全開させることはいかなる高い技量の撃墜王にも不可能である。つまり圧倒的な「機会発見力」つまり「索敵力」こそが営業力の源泉である。こんなことも知らない人事屋どもに、恥も衒いもなくネット上の記事配信をさせているからいつまでたっても雇用のミスマッチが続くのだ。人事屋の総務支配もつくづく困ったものだ。
2004年08月08日
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