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2023.02.20
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カテゴリ: 考察
ツイステ 7章 眠れる森の美女


※太陽と月とターリヤのネタバレ注意です



(1):イグニハイドと太陽とギリシャ神話

眠れる森の美女はイデアとオルトがメインのお助けキャラとして絡んでくるのですが

イグニハイドはお話がヘラクレスですよね
ヘラクレスはギリシャ神話のお話です
6章はかなりギリシャ神話をガッツリ入れてきています

眠れる森の美女には関係あるのかと言われると恐らく関係してきます

イデアにはヘラクレス+ハデス様の要素が入るからです

ハデス様をしっかりインスパイアしています
⚪理由はイデアの寮服では炎の色が"真っ赤"になっています


そして水をかけると恐らく頭はツルツルになりますね

⚪「僕がボスだ!」のセリフやコミカルさがあるのもハデスらしさがあります

そして太陽と月はディズニーは切っても切れない関係です

⚪例えばライオンキングは太陽のムファサやシンバ、欠けている三日月のスカー

⚪フェアリーガラで視界の妖精がレオナの瞳の色を「太陽のような瞳と、健康的に焼けた肌!パワフルな肉体を包む、純白の羽衣!」と言っていました

⚪これは「グリーンフラッシュ(緑閃光)」は太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に緑色の光が一瞬輝いたように瞬いたり太陽の上の弧 が赤色でなく緑色に見えたりする稀な現象のこと

アニメなどで使われる緑色の瞳は"嫉妬の色"として表現することも多いのですが
ここではしっかり太陽や夕焼けの色を持ってきています

⚪オーロラ

発生原理は太陽風のプラズマが地球の磁力線に沿って高速で降下して地球の大気に含まれる酸素や窒素の原子を励起することによって発光する

光の他にも各種電磁波や電流と磁場、熱などが放たれる


共役性という南極と北極で形や光が似通う性質がある

⚪セベクが太陽と雷のシンボルなのでオーロラ姫として眠ってしまう可能性があります

シルバーは真実の剣がモチーフなので重要な役割を担うと思います
眠り姫を目覚めさせる真実の剣は "絆" です

マレフィセントでも最後に目覚めさせたのは「 親子の絆や愛 」であって王子様ではないのです

⚪オーロラ姫をお世話していた3人の妖精は16歳を迎えるまで魔法は使えていません
16歳になると魔力が戻っているためリリアの魔力はシルバーによって何とかなると思われます



(2):太陽と月とターリヤ

この眠り姫はジャンディスタ・バジーレという詩人が書いた民話集「ペンタローネ」で語られています

この物語の中ではオーロラ姫は「ターリア」という名前で描かれておりペローやグリムでは語られていないその後の話が存在します

王子と結婚に至った流れも結構、違っています

⚪あらすじ

ターリア(オーロラ姫)が呪いによって眠りについたあと王は悲しみに暮れ、城を去ってしまいました

城は茨に覆われ森となり誰一人としてそこに足を踏み入れることはできなかったのです

それから月日がたったある日、鷹狩りをしていた近くの国の王が鷹を追って茨の城へ辿り着きます

棺に入って眠っている王女を見つけた王はターリアの身体をゆすったり声をかけたりしましたが当然起きるはずもありません

しかしそのあまりの美しさに王の心は恋の炎に包まれます
我慢できなくなった王はターリアをベッドに運ぶとその愛の果実を摘みとりました

ことを済ませた王はターリアをそのままベッドに寝かせて帰ると王はなぜかこの出来事は忘れてしまいました

その9ヶ月後、ターリアは双子の男女を出産します

二人の妖精が双子の世話をしているとある日、子どもがターリアの指を吸います

これによりトゲが抜け落ちて目覚めたターリアは双子とともに暮らし始めるのでした

そんなある日、ターリアのことを思い出した王が再び城へと戻ってきます

目覚めたターリアと双子の子どもを発見し大喜び

王とターリアはすぐに意気投合し双子の名を太陽という意味を持つ「ソーレ」と月という意味を持つ「ルーナ」と名付けました

今度は国へ連れ帰ると約束し王は一人で帰っていくのでした

ターリアと双子のことが頭から離れなった王に王妃は不審に思い家臣を問い詰めます

真実を知った王妃は嫉妬に狂い双子を呼び出し捕まえ
「喉をかき切って細かく切り刻んでソースで煮て王に食べさせるがいい」と料理人に命じました

金のリンゴのように美しい双子を見てかわいそうになった料理人は自分の妻へ双子をかくまうようお願いしかわりにヤギの料理を作ります

王妃は出来上がった料理を王に食べさせ「どんどんお食べください」と何度も何度も繰り返し満面の笑みを浮かべていました

しかし王妃の嫉妬は収まることを知らず今度はターリアを呼び寄せものすごい剣幕で怒鳴りつけたあとターリアを火炙りにするよう命じます

ターリアの服を脱がせ家臣たちがターリアを火に引きずり込もうとしたその時、王様が駆けつけました

ターリアを救った王を見て王妃は「料理人が双子をスープにしたわ、あなたはそれを食べたのよ」と全てを打ち明けます

絶望と怒りに狂った王は王妃と料理人を火炙りにするよう命令します


しかし料理人は真実を告白し奥さんが双子を連れてやってきます

これを見た王妃は発狂しました

王様は喜びに狂喜乱舞し結局、王妃は生きたまま焼かれることとなりました

ターリアはその後王妃となって末永く幸せに幸せに暮らしましたとさ

⚪このソーレとルーナの双子は ソーレがセベク、ルーナがシルバー ではないかと思います


(3):リネンの糸車

「いばら姫」はヨーロッパの古い民話として伝えられ
多くの人が童話に取りあげています

日本では19世紀にドイツのグリム兄弟が編纂した『グリム童話』の内容が有名です

グリム童話では「王女が15歳になったら紡ぎ車の針が指に刺さって死ぬ」という内容です

17世紀に活躍したフランスの詩人「シャルル・ペロー童話集」や
さらにその古くにはイタリアの詩人「ジャンバティスタ・バジーレの説話集」にも登場します

⚪太陽と月とターリヤのお話にはこのような内容もあります

ある国にターリアという王女が生まれその誕生を祝うパーティが開かれていました
パーティーに出席していた預言者が「亜麻によってターリアに災いが起きる」と予言をします

王様は亜麻や大麻を屋敷の中においてはならないと命じていたのですが大きくなったターリアはある時
糸を紡ぎながら歩いてくるおばあさんを見つけます

興味を持ったターリアはおばあさんに糸巻き棒を借りて亜麻からリネンの糸を紡ぎ始めるとリネンの糸に混じっていたトゲが爪の下に刺さり予言通りに倒れてしまいます

亜麻とリネンというものが当時の人たちにとっては物語のカギになるほど重要なことが分かります


(4):糸紡ぎと機織り

実際にフランク王国(今のフランスあたりの位置)のシャルル王は「王女を含めたすべての女性は糸紡ぎと機織りの技術を習得せよ」というおふれを出したそうです

亜麻の糸紡ぎは身分の高い低いに関係なくすべての女性の大切な努めだったようです


糸紡ぎなどの手仕事は歴史をみても長きに渡って実際に女性の日常労働の一部
かなりの部分を占める重要な要素だったようです

ヨーロッパでは近世まで女性の美徳を象徴する手仕事として糸紡ぎが繰り返し説かれ推奨されていました

さらに古くヨーロッパ文化の起源を遡るとギリシャ神話の時代から糸紡ぎと機織りは女性の手仕事の典型とみなされています

時にはふいに短く途切れ、時には長く撚りあげられるリネンの紡ぎ糸
そこに自分の人生を重ね合わせる女性も当時は多かったのでしょう

そして王女が亜麻によって倒れるという話の創作のもとになったのは
女性たちの労働に対する危惧などが込められていたのかもしれません

また、日本の童話の鶴の恩返しにも機織り機が登場していますし中国や仏国などの王宮を題材にしたドラマでは刺繍を入れていることも多いです





モイラはギリシア神話における「運命の三女神」です
幾つかの伝承があるがクロートー、ラケシス、アトロポスの3柱で姉妹とされています
複数呼びの場合はモイライです

6章のイグニハイドの話で「がけも」の三人の名前や嘆きの島でも登場していましたよね!

モイラは元々ギリシア語で「割り当て」という意味です

人間にとって「寿命」が割り当てられたものとしてもっとも大きな関心があった為、寿命、死、そして生命などとも関連付けられました

また出産の女神であるエイレイテュイアとも関連付けられやがて運命の女神と称されるようになりました


最初は単数で一柱の女神だったようですが後に複数で考えられ、三女神で一組となり複数形でモイライ(Moirai)と呼ばれるようになります

人間個々人の運命はモイラたちが割り当て、紡ぎ、断ち切る「糸の長さ」やその変容で考えられたみたいです

★まず「運命の糸」をみずからの糸巻き棒から紡ぐのがクロートー(「紡ぐ者」)

★その長さを計るのがラケシス(「長さを計る者」)で

★最後にこの割り当てられた糸を三番目のアトロポス(「不可避のもの」)が切る

このようにして人間の寿命は決まるのです

また彼女たちは意外にもギガントマキアーにおいては戦線に参加し
青銅の棍棒でアグリオスとトオーンという2人のギガースを殴り殺しています
またテューポーンを騙して「無常の果実」を食べさせて彼の力を奪い神々の勝利に貢献もしています

テッサリアの王アドメートスはアポローンの協力を得て想いを寄せるアルケースティスと結婚したものの自身は重病にかかります
この時、延命をアポローンに依頼されたモイライは親族の誰かが彼の身代わりになるという条件の下に承諾します

しかし名乗り出る者はおらず結局アルケースティスが申し出て身代わりに重病にかかって死にそうになります

そこへたまたまヘーラクレースが立ち寄りアルケースティスを迎えに来た死神・タナトスを締め上げたため彼女は死を免れます

またこの他にもメレアグロスの話に登場してアルタイアーにメレアグロスの運命を予言しています

プラトーンの「国家」の末尾にある「エルの物語」ではクロートーが「現在」
ラケシスが「過去」
アトロポスが「未来」を司る神として登場します


まとめ:

(4)と(5)から糸車とギリシャ神話の繋がりが分かるかと思います

⚪ヘラクレスと"死神"と"運命の糸"が絡んでいます
⚪ディアソムニアは結構、政治や歴史が描かれ重たさもありそうなので頭を抱えそうですね

⚪FFシリーズもこの運命の三姉妹出てきてますし童話や物語には"神話"がかなり入っているんですよね

⚪ディズニー作品は"魔法やファンタジーの世界"でありながらかなり作り込まれた世界観が面白いな〜と思います




↓オススメ本のリンク貼っていますのでどうぞ ^_^‪


愉しき夜 ヨーロッパ最古の昔話集 [ ジョヴァン・フランチェスコ・ストラパロー ]



ディズニー みんなが知らない眠れる森の美女 カラスの子ども マレフィセント (講...





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最終更新日  2023.03.25 02:53:30


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