ややこしいですが、2 曲目から 6 曲目までが 1st アルバムの A 面にあたり、B 面に相当する部分が 9 曲目から 12 曲目。要するにアルバム収録曲がシングル等アルバム未収録の作品にサンドウィッチされた構成です。ちなみに、オリジナルのアナログ盤は曲間(通常は無音の部分)に、タイトルにちなんでかあたかも水中に潜っているかのような SE を挿入しているのですが、本 CD はそれをそっくり引き継いでいる為、なにがなにやらワケのわからないことになっております。
80 年代当時、雨後の筍のごとく湧き出た Joy Division フォロワーのひとつ、と評して間違いはないと思いますが、初期の作品 "I Wish I Could Speak Your Language" や "Cat" などは、1st ~ 2nd 辺りの Cure に通低する青白い青春ポップ・ソングでしょうか。ベルギーでひっそりと活動していればそれはそれで彼らにとっても幸せだったような気がしますが、世に好事魔多し。何故か Factory Records の目に留まり、幸か不幸か Martin Hannett 全面プロデュースの基アルバムを製作する破目に陥ります。
Martin Hannett プロデュースと言う事は要するに全部 Joy Division の劣化版にされてしまうってことです。靄のかかった森の向こう側から聴こえて来る様な、ネオ・サイケと言ってしまうにはあまりにも淡く、切ないメロディーが続きます。薄く全篇を覆うシンセサイザーの音が儚さを助長しているように思えます。同じような曲調が続く為単調な印象になるきらいはありますが、(極々一部で)名作の誉れ高き "Calcutta" を始めとして個々の作品のグレードは決して低くありません。恥ずかしながら、私の青春の一枚、と信仰告白させて頂きます。
【Track Listings】 01. Music For Someone 02. Discovery 03. Floating World
05. Life By The Sea 06. White Shadow 07. Calcutta 08. Postcards 09. (This Is)Harmony 10. Shanghai Gesture 11. Leave Her To Heaven 12. Light 13. Nightshift 14. I Wish I Could Speak Your Language 15. The Astronaut