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カテゴリ: ★★★★★な本



<感想> ★★★★★

島本理生さんの新作です。 おそらく今週最も多く感想がUPされている本で

はないかと思います。 第135回芥川賞にノミネートされた表題作のほか『クロ

コダイルの午睡』『猫と君のとなり』の三作が収められている作品集です。


まずは表題作の『大きな熊が来る前に、おやすみ。』 ひとことで言えば、とに

かく重い作品です。 とは言うものの島本作品は、ある種の重さや暗さを湛えた

「沼」を核にしたものが多くて、そこが魅力になっているのも事実です。 

では、この作品の相違点は?と問われればその「沼」を直接的に描いているか



は出来ないけど、その気配が物語全体を支配しています。 それと比較する

なら、この作品では「沼」自体をストレートに描いています。 この作品の異

様な重さの要因はそこです。 それをどう判断するかは読者次第ですが、従来

の読者であれば若干の違和感は拭えないと思います。


『クロコダイルの午睡』は、ジェーン・バーキンを聴いているジミ目な女の子が

主人公です。 前半は従来の島本作品と変わることはありませんが、あのラスト

は・・・・。 角田光代チックな展開に退いてしまう読者もいるかもしれません

が、個人的にはかなり好きです。 文章の巧さも一番際立っているように思い

ます。


最後の『猫と君のとなり』は、この作品集のための書き下ろしだと思います。 

暖かで心の温まる作品で、作品集全体のバランスを整える役割を担っています。 




生さんですが、本書を読む限りでは、作家として真っ当な道を歩んでいるよう

な気がしました。 

一年半ぶりの新作でしたが、『新潮』の3月号に250枚の作品を掲載している

ので次回作の上梓も遠くないと思われます。

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最終更新日  2007.04.07 11:52:02
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