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2006年10月14日

前向きに生きているお父さんを尊敬します。

去年の12月。

乾いたような変な咳が10日以上続いていた。

苦しそうに咳をしているお父さん。（当時54歳）

嫌な予感がしていた。

病院が大嫌いなお父さんだったけど

「私の為に長生きして。」と、ずっと言ってきて

検診にも行くようになった。

ただ、肝脂肪を注意されただけだった。

タバコをやめて、ご飯が美味しくなったらしく

6年ほどで、10ｋ太っていた。

咳がとまらず、病院に行くよう勧めた。

どうせ検査をするなら大きな病院がいいかと思い医○ｾﾝﾀｰにいった。

呼吸器内科は、週に二回しか外来受付をしていなかった。

行ったその日は、運悪く受付をしていない曜日だった。

下調べをしとけば良かったんだけど・・・・

外来の自動受付機の横に立っているじいさんが

おもむろに口を開いた。

「呼吸器内科なら、近くにいい病院がありますよ。

　以前、医○ｾﾝﾀｰで働いてた先生が開業してる病院なんですが・・・」

日を改めれば良かったのかもしれないけど

父と母は、言われるまま、その個人病院で診察を受けた。

診察を終え、うちに寄って来た。

私「ねぇ、どうやた？」

父「急性喘息っち言われた。」

それからずっと、喘息の治療というか、吸引の薬と

病院での点滴をやっていた。

咳は、一向に治らない。

父は、何かを察していたんだと思う。

ずっと母に、病院を代えたいと言っていた。

２月。

医○ｾﾝﾀｰに改めて検査をしにいった。

この日は、私もついて行った。

診察室に父が入って数分で出てきた。

「今日診てくれた先生は、この間の病院の先生と一緒にここで働いてて

　良く知ってるんって。電話して、今使っている喘息の薬が強すぎるけ

　やさしいのに替えてもっらた。次は耳鼻科に行くように言われたけど・・」

と、それだけで、レントゲンすら撮らなかったのだ。

「あの先生が診たんだったら、間違いないですよ。」

とまで言われたそうだ。

４月。

前の病院でレントゲンを撮る。12月にも撮っていたらしいが。

そこで先生に

「99%ガンです。」

と、言われたそうだ。

散々、喘息の治療をしてきて

いきなりガンだと言われても・・・・

12月には分からなかったのか先生に聞いた。

少しはガンだと疑っていた様子だった。

先生は

「次に検診に来る時は、タンを持ってきてくださいといったでしょ！」

と、逆ギレするのだ。

確かに父は、タンを持ってくるように言われたみたいがだ

何のためか聞かされていなかったので

そのままにしていたのだ。

ガンの可能性も否定できないので

一応検査だけだも・・・・と一言だけでも説明してくれてたら

必ずタンを持っていったはずだ。

５月。

医○ｾﾝﾀｰに戻り、これからの検査について説明を受ける。

７月に大きな仕事があるから

それが終わったら、いくらでも入院すると言ったら

「正月までもたないですよ。」

と言われたのだ。

５月末にかいちゃんの運動会があり

それが終わるまで、入院を待ってもらったそうだ。

そのとき、母は私に

「お父さん、検査入院で二週間ほど入院するけど・・・」

としか、言わなかった。

ガンの事は一言も・・・・・

医○ｾﾝﾀｰは家から近いので毎日お見舞いにいった。

ベットの横のテーブルに検査の手順や検査目的

その他色々書いていた。

そこに「肺がんの疑い」と記されていた。

父に

「ガンの疑いって書いてるけど、疑いだけよね！」

父は、苦笑いをしていた。

すぐ、母に連絡した。

母はもちろん知っていた。知らないのは私だけ・・・・

知らせるかどうか、随分迷ったそうだ。

四人部屋だったけど、周りはみんな、肺がんの患者だった。

なんかゾッとした。

フロアにも沢山がん患者がいる。

こんなにもガンになる人が多いなんて・・・・ショックだった。

よく考えると、身内はほとんどガンで亡くなっている。

他人事じゃないのだ！！

それにしても

12月から病院に通っているのに

今まで分からなかったのが、もの凄く悔しかった。