マジックの世界

マジックの世界

マジシャンとは



 実は・・・マジシャンとはマジックを人に見せる人のことです。

 「何を当たり前の事を・・・」と思われるかもしれませんが、実はこのことをしっかり理解していない人が意外にいるのです。



 よく、マジック愛好家でも「私はヘタッピでねぇ・・・いくら練習してもなかなか上手くならないんです。」という人がいます。しかし、そういう人にちょっと見せてもらうと案外器用にトリックを使えたり、またトリックの知識も大変豊富であることがあります。

 こういった人に会った時に私が言うセリフが上のセリフなのです。

 「マジシャンは”マジック”を”人に見せる”人」

 おわかりですか?マジシャンとは『マジックの能力』(トリック)と『人に見せる能力』(パフォーマンス)の二つの能力を持った人を呼ぶのです。



 そもそも『マジックって何?』のところでも言った通り、マジックはトリックだけでは成立しません。

 よって、いくらトリックの練習を積もうが、パフォーマンスの練習をしておかなければ、マジックとしての力は半分しか出来ていないことになるのです。

 このことは実際のマジックを演じる場を考えてみるとわかりやすいでしょう。

 そもそもトリックの面白味などは現象が起きた一瞬しか面白味がありません。しかし、大概のマジックはその他にも操作や説明といった段取りの部分があります。こういった現象以外の時間は、現象が起る時間よりはるかに長く費やされることが多いでしょう。そしてこういった「現象の起きない部分」は本来”何の面白味も無い”ものなのです。

 マジックにおける現象の時間はほんのわずかです。それ以外の部分に魅力が無ければ大部分が「魅力のない時間」となってしまいます。

 実はマジシャンはこの『現象以外の時間』に価値を与える為に存在しているのです。

 単にトリックを使って不思議なことを起すだけならネタを買えば誰でも出来ますが、そのネタを使ってマジックの時間全てを価値のあるものに出来るのは”マジシャンだけ”です!

 マジックとはホンの一瞬のトリックの魅力と大部分のパフォーマンスの魅力によって成り立つものであり、効果的にその演技を楽しんでもらえるような能力を持った人の事を『マジシャン』と呼ぶのです (^ ^)v


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