Hālau Hula Nā Lei ʻO Hokuloa Diary

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2007.03.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類

Kapuahaulaniです。




今日は、こうした我々にも馴染み深いものの他にも、多くの特異性を持つハワイアンカルチャーの中で、特に私が“おもしろいな~”と感じた2点をご紹介したいと思います。

以前、もう一人の日本人フラシスターと共に、ハワイのアンティがローカルスポットに連れて行って下さった時の事、アンティはその日どこに連れて行ってくれるのか、何時間くらいかかるのか、何をしに行くのか、全く予定を話してはくれませんでした。ただ、Let's go! の一言のみで、私は“どこに連れて行ってくれるのかしら、楽しみだわぁ!”と呑気にワクワクしていたのですが、フラシスターの友人はスケジュールがどうしても気になっていたのでしょうね、アンティに “Where are we going?"と聞いた訳です。するとアンティはすかさず、それはハワイアンカルチャーの観点からはRude(無礼)な事なんだよと教えてくれました。Don't ask any questions! と少々(多分わざとそんな顔をしたのだと思いますが・・)怒った様な顔で、ハワイアンはどこかに行くぞ!と言う時には連れて行って貰う方は一切何も聞かず、ただ黙ってついて来れば良いよ、予定を質問するのは野暮だし、短気な人だったら、そんな質問するなら置いていくぞ!と言われかねないよ、だそうです。

スケジュールを一つ一つ確実にこなして行くのが、日本人としての常識と言うか、それこそ、それがジャニーズカルチャーと言っても過言では無い私達にはなかなか理解出来ない感覚ですが、まさにハワイアンタイムで生活をしているハワイアンの方達にとっては、その日、何が起こるかわからないのに、予定なんて聞くな!と言う事なのでしょうね。

もう一点は、まさに言語は文化なんだなぁ~と、しみじみと実感した一件です。4年くらい前、ハワイ語の短期講座が札幌であり、それを受講していた時の事、ハワイ語では自分自身で選ぶことが出来ない単語と、自由に選ぶことが出来る単語で、定冠詞の種類が違うと言う文法を勉強していた時、とても驚いた事がありました。

自分自身で選べないものとは何だと思いますか?まずは身体的特徴ですよね。もう既に決まってしまっていて、トム・クルーズの目が欲しいわ~と思っても、それを選んで取り替える訳にもいきません。鼻も口も耳も手も足も、気に入らなくても取り替え不可能で、こうした単語には選ぶことが出来ない単語の定冠詞がつきます。

それでは自分の子供はどうでしょう?私は子供も選ぶ、選ばないに関わらず、自分の子は自分の子なのだから、当然自由に選ぶことが出来ない単語だと思っていました。所が、ハワイには昔からもらいっ子の文化があり、自分の本当の親ではなく、養子の様に、他の家で育てられた方が子供は幸せになると言う考え方が根付いています。古代のハワイ王朝でもそのシステムは生きていて、本当の親元で育てられた王族はほとんどいません。ハーナイと言われる昔から伝わるこのシステムは現代にも残っているそうですよ。実際に法律的な養子縁組まではしないものの、コミュニティ全体で子供を行き来させて育てると言う風習があり、その流れから、親戚でもないのに、クプナをアンティとかアンクルとか血縁者の様な名前で呼ぶ習慣もあるし、親しい友人の事をカズン(従姉妹)と呼びますよね。

ハワイアンのお宅にパーティなどに招待されて伺うとたくさんのカズンに紹介され、この人従姉妹が多いなぁと最初の頃はびっくりしていましたが、だんだん事情が飲み込めてくると、実際の従姉妹ではなく、従姉妹みたいに一緒に育った幼なじみ(多分お互いの家を自由に行き来していた様な)なのだと言うのがわかってきて、血縁関係とは全く無関係なハワイアン独特の“人類、皆兄弟”的な考え方が確実に言語の中に現代も残っている事を理解しました。

と言う訳で、ハワイ語の中で子供と言う単語は自由に選べる単語の部類に入っており、定冠詞もそちらの方を使わなくてはいけないと言う事で、まさにもらいっ子(ハーナイ)という文化背景が言語に影響を与えているのを目の当たりにした出来事でした。でも、いつも選ばれる子供だったら良いけれど、誰にも選ばれない出来の悪い子供だとこのシステムはちょっと悲しいかも・・・。でも子供を自分自身で自由に選ぶ事が出来ると考えるハワイアンカルチャーが当時の共通言語であったハワイ語にしっかり現れているのは、本当に面白いと思いませんか?






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Last updated  2007.03.30 11:01:26 コメント(2) | コメントを書く


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