まったりのんびり

まったりのんびり

1-2 崩れゆく日常








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                朝

             程よく眩しい光

          汚れていないやさしく冷たい風

             それらを感じて

          ようやく朝であることに気づく


「ん・・・朝・・・か」


眠気が覚めない体をようやく起こして----



立ち上がらずに二度寝・・・


これが僕の日課・・・いわゆる生活習慣なのである。




そしていつも



遅刻ぎりぎり・・・


「おう、今日も遅いな!!」

「いつものことだろほっとけよ!!」


愛想のない応対をするこれも日課。

そうだ、彼の名前は 時田 一彦(ときた かずひこ)

通称スカートめくりのカズ・・・

そんなことは置いといて、余計なことを考えてると本気で遅刻しそうだ。 

学校へ続く道、最終コーナーへさしかかったところで止まる。

え?何故かって?

それは----


「3.2.1」

----0

「おっはよー!!」


そういって、曲がり角から女の子が飛び掛ってくる。

            が

僕はそれを避ける・・・当然女の子は勢いあまって・・・



--

---


「イッターイ!!何で避けるのよ!!」

コケていた。




彼女は野月 ひかり(のづき ひかり)僕の幼馴染ってとこ。

なぜかしら昔から何かと僕に絡んでくる・・・

そんないつも通りの攻撃をいつもと違った方法で返す自分・・・


---------------バンッ

あれ・・・・力が・・・入らない・・・・

途端からだが前に倒れる---ダメだこらえきれない・・・

倒れこむ体をどうしようもなく、僕は--------

彼女の腕の中にいた・・・抱えられていた。


「ダメだなぁ~、弱すぎるよ!!カバンでちょこっとどついたら急に倒れるんだもん!!」


------------犯人はお前か!!


「おい!!いきなりカバンはナシだろ。ってか奇襲は卑怯だ。」

「へっへ~ん、さっきのお返しだよ!!」

「あれはひかりが飛びついてくるからだろ!!」

「んじゃ、いつも通り避けなきゃイイジャン!!」

「んな・・・んなわけにもいかねぇんだよ!!」

           ・
           ・
           ・
           ・

ってな事も日常茶飯事な訳で・・・

そうだ、僕の説明がまだだった。

僕は

・・・・・・・・・・・・・・・ドクン・・・・・・・・・・・

何だ・・・胸が痛い・・・

・・・・・・・・・・・・・・・ドクン・・・・・・・・・・・

僕は・・・思い出せない・・・

ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・

鼓動が早まる、意識が遠くなって来た・・・

さっきとはわけが違う・・・なんだこの気持ち・・・

むせ返るような暑さの中で僕は倒れた------------






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