くすぶり日記

レモン酵母


どうも皆さん不思議に思うようですね。レモン酵母。

レモンと言えば酸っぱい。糖分には縁が無い。なのに、なぜ酵母になるのか。それは・・・分りません!

なにぶんにもわたしも酵母にしようと思っておいたわけではないのですから。



事の始まりは今年の1月。今年の12月にシュトーレンを、と野望を抱いたほむらはいろいろなドライフルーツの収集にかかりました。それこそ手当たり次第に集めていきます。

しかしひとつだけ手が出ないものがある。それはピール。レモンにせよオレンジにせよ、ばからしいくらいに高いのです。

そこでほむらは思った。買えないなら作れば良いじゃん、と。ほむらはその昔、中坊時代にレモンピールをこさえたことのあるこゆい輩だったので不安は無かったのです。

問題はレモン。アメリカ産のものなど使った日には防カビ剤で病気になっちゃいます。そこで国産の無農薬レモン、しかも庭先にほったらかしにされているようなのを探します。

たまたま実家のおばばの知人でレモンの木が植えてあるうちを知っていたほむらはおばばに泣きついてみました。そして首尾よく目的のレモンを手に入れることが出来たのです。

さてあとは簡単。レモンの皮をむいて、加工するだけです。ピール作りで使用するのは皮だけ。中身は使いません。ところがもちろんこれも捨てては勿体無い。罰が当たります。


皮をきれいにむくために縦四つ割にしてくりぬいた中身は手絞りしか出来ません。手でこらしょと絞って保存のためペットボトルにいれます。

そして冷蔵庫に入れて放置していたら。3ヶ月ほどたったある日、ふと見るとペットボトルが膨らんでいる。ほむらんちは冷蔵庫に入っているポッカレモンも栓をあけるたびにシュ~とか言うがこりゃ腐ったか?と蓋を開ける。さすがにシュ~と空気が抜ける。ところが腐ったときのいや~な臭いは一切なし。



こうして出来たのがレモン酵母(素)です。つまりレモンの中身を手で絞ってペットボトルに入れて冷蔵庫で放置しただけ。まさにタナボタ。こんなふうにして出来た酵母ですが、さすがに北国(?)のお育ちらしく寒さに強く暑さに弱い。そして甘く無い環境で育ったためにリーンな生地でも良く膨らませてくれます。



レモン汁そのままではさすがに粉を膨らませることが難しいので実際にはペットボトルに8分目まで水を入れて蜂蜜を大さじいっぱい、レモン酵母の素を1ccほどかな?入れます。これで1~2日してなんとなく振ると泡がでるだろうか、と言う具合になったら使えます。

レモン酵母は他の果物の酵母のようにしゅわしゅわ言いません。でも粉とあわせるとビールのような細かい泡が立ちます。この泡が出ればいいエキスになっている証拠です。



レモン酵母



何しろ一回起こせれば一回1cc程度でなくなるまで使うことが出来るので重宝します。素のほうも時々勝手に発酵してまたペットボトルが膨らんできますので蓋を開けて空気を抜いてやってください。そしてさすがに数ヶ月してボトルのふくらみが悪くなってきたらほんの少し砂糖をボトルに入れてやるとじきに元気を取り戻します。



こんなレモン酵母ですがよそ様のうちでは成功したと言う話を聞きません。(そもそもトライする人が少ないので。しかも3ヶ月なんて期間もかかりますしね)もしかしたら我が家の常在菌なのかもしれません。ですから失敗しても恨まないでね。そのときは魚料理や肉料理にかけて美味しくいただいてください~。



H18.5.17日の日記に画像入りでアップしました。参考までにこちらもどうぞ。
http://plaza.rakuten.co.jp/homura1103/diary/200605170001/






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