本当にあったビートルズの話

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2005年09月02日

ストーンズ　と　ビートルズの関わり

(4)

テーマ：いまさら、ビートルズ。(617)

カテゴリ：本当にあったビートルズの話

ＰＬＡＹＢＯＹ誌１０月号のローリング・ストーンズ特集記事を読みました。

私はビートルズ・ファンなので、潜在的に偏った読み方をしてしまうんですが、この特集記事はほとんど全部読めました。

タイトル「1963-72：ストーンズが駆け抜けた１０年」
ニュー・アルバムをリリースすることは皆さんご存知だと思います。
なんと２１世紀になって、最初のリリースなんですね。
ワールド・ツアーも開始。

ＰＬＡＹＢＯＹ誌１０月号をストーンズ・ファンもビートルズ・ファンも読んでください。

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１９６３年５月５日（日曜日）。ステージに立つストーンズの演奏に集まった観客の中にディック・ロウという男がいた。

ビートル・ファンならピンと来ましたよね。
そうです、１年ほど前に行われたビートルズのデッカでのオーディションに立会い、「ビート・グループはすでに時代遅れだ」という理由でビートルとの契約を却下した人物です。
数ヵ月後ビートルズが大ブレイクしたために、ロウへの上司からの視線は厳しかった。

６３年４月にリバプールで開催されたタレント・コンテストに審査員として参加した際、ジョージ・ハリスンにこう話した。
「きみたちを不合格にしてしまったせいで、今の私はかなりの突き上げを食らっているんだ」
ジョージは言った。
「だったら、ローリング・ストーンズと契約すればいいじゃないか」
ディック・ロウはストーンズのマネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムに会い契約する。

ディック・ロウのこのような動きを「この人は本当に才能を見抜く能力があったのか・・・？」どのように評価するかはともかく、彼にとっては名誉挽回となった。

契約はしたものの意外なところにストーンズの弱点があった。
ストーンズのレパートリーは他人の曲のカバーばかりだった。

ミック・ジャガーは後に「クソみたいな出来だった」「俺たちはあの曲が大嫌いだった」と語っている。

ビートルズにはジョンとポールという才能ある作曲家がいたが、当時のストーンズでは誰も曲を書かなかった。

アンドリュー・ルーグ・オールダム（ストーンズのマネージャー）は、何かの賞の昼食会から出てきたジョンとポールにバッタリと出くわす。
オールダムはストーンズに１曲提供してもらうよう二人を説得する。
「I Wanna Be Your Man」がストーンズのセカンド・シングルとして発売された。（ビートルズはこの曲をリンゴのレパートリーにしている）

それでも泥臭いＲ＆Ｂとミックの強力な個性によって人気グループとなっていく。

オールダムは、ストーンズにオリジナル曲が無いということで、バンドの存続が難しいと考えていた。
バンドリーダーのブライアン・ジョーンズに楽曲を生み出す能力が欠けていると考えたオールダムは、ミックとキースに強制的に曲作りに向わせる。
オールダムはキースの家のキッチンにミックとキースを閉じ込めてドアに鍵をかけた。
そうしてできた曲が「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」である。
この曲はマリアンヌ・フェイスフルのために書かれた曲。
マリアンヌ・フェイスフルもこの曲でレコード・デビューしている。

続けて「ラスト・タイム」「サティスファクション」から始まり、ミックとキースのコンビによるヒット曲が続々と作られる。

こうしてストーンズの人気と評価はゆるぎないものとなっていく・・・。

バンドリーダーとしてのブライアンの立場はミックに主導権を握られることになり、１９６９年、自宅のプールで・・・。

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このＰＬＡＹＢＯＹ誌１０月号の記事はストーンズ１００％ではなく、デビュー当時からのビートルズとの関わりや、曲作りの面でのビートルズとの比較が随所に出てくる。

「ビート・グループはすでに時代遅れだ」という言葉。

ところが、デッカに蹴られたビートルズにしても、デッカと契約したストーンズにしても共通するのは、ヒット曲を書き続けたこと。
当時の他のビート・グループとの大きな差はこれです。
今尚人気があり、文化遺産的な価値があるといえます。決して大袈裟な言い方ではないと思います。

ジョンとポールが早くから曲作りを始めた理由は「生き残る」ためであった。
ミックとキースはマネージャーから強制的に曲作りをさせられたが、これが「生き残り」の源となった。

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ジョンとヨーコとローリング・ストーンズの共演はＤＶＤ「ロックンロール・サーカス」で観ることができます。

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最後に、話は大きく変わります。
読んでいて驚いたのは「ストーンズを彩るスキャンダラスな美女」のページ。
ミック、キース、ブライアンを巡る女性関係のことはここで長々と書き綴るまでもなく、その通りです。
ところがビル・ワイマンの女好きは、ミック、キース、ブライアンの比ではなかったという文章を読んで私は目を疑いました。
これは知りませんでした。そんな風に見えないし。
「ムッツリ何とか」というやつですか？
「侮れないぞ、ビル・ワイマン」という感じです。

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