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2005.06.24
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カテゴリ: 洋画
DVDカンフーハッスル コレクターズエディション

少林サッカー 」で香港だけでなく、世界中(?)で話題となったチャウ・シンチーのカンフーアクション。


粗筋

昔、中国のある地域を、斧頭党という犯罪組織が牛耳っていた。ふとしたところで、ある集落と抗争に突入。
 その集落は、頼りない女垂らしの夫とケチな妻というカップルが経営している、貧乏人ばかりが集まったものだった。
 百戦錬磨の斧頭党にとって、貧乏人の集落なんて難なく潰せると高をくくっていたが、貧乏住民の中には意外にも拳法の達人がいて(拳法の達人であることを隠していた)、斧頭党の者を次々に撃退。集落を運営しているカップルも、実は拳法の達人だったのだ(息子を争いで亡くし、拳法を使うのを避けていたのだ)。
 斧頭党は、ついに拳法の達人をあちこちから探し出して、刺客として送る。貧乏拳法達人や拳法カップルもさすがに太刀打ちできず、深手を負ってしまう。
 一方、「世の中を動かすのは悪だから自分も悪人になるしかないのだ!」と言いながらも悪人になり切れず、せこい犯罪(と呼べれば)でどうにか生活していたシンは、斧頭党のメンバーになるチャンスを与えられる。そんなところ、シンは自分が実は拳法の達人だったことを知る……。



感想

前作「 少林サッカー 」もそうだったが、滅茶苦茶なストーリーというか、「ストーリーなんてあったのか?」と首を捻ってしまう。
 映画の大半は貧乏集落の住民が斧頭党をひたすら撃退する場面が続く。映画の中頃で斧頭党が強力な刺客を送り込んだところで、ようやく拳法カップルが実は拳法の達人だと知らされる。
 この間、チャウ・シンチー演じるシンは、主人公にも拘わらず、せこい悪人振りを繰り広げるだけ。主人公、と言われてもピンと来ない。最後の最後の場面になってようやくシンが拳法に目覚め、斧頭党が送り込んだ最高の刺客を倒す、という設定になっている。
 ストーリー展開にまとまりがない。
 また、斧頭党のリーダーなど、強いと思っていたキャラがふとしたところで信じられないほどアホで弱くなって、あっさりと殺されてしまう。見ている最中、「え? じゃ、一番悪い奴は結局誰なんだ?」と思ってしまったのは自分だけではないだろう。これは日本の特撮物にも共通する。ようするに、強いキャラを出すと、扱いが難しくなって持て余してしまい、結局更に強いキャラを出して元の強いキャラを弱く、アホにした上で退場させるしかなくなるのだ。
 カンフーシーンも、特撮であることを一切隠さず、「特撮カンフーをどうぞ楽しんでね!」という按配。真剣なカンフーファンには絶対支持されない。
 本作品はアクションコメディらしいが、人がバタバタ死んだり、殺されたり、暴力を振るわれたりしている。ブラックユーモアにしても、ブラック過ぎて、笑えない部分が多い。その意味では中国人のユーモアのセンスや、人権に対する意識を察することができる(ようするに、非常に低い)。
 本作品で褒められる点は、エンターテインメント作に徹していること。日本映画のように「エンターテインメント作に徹していればよかったのに、無駄なテーマを盛り込んだ為説教臭いだけの退屈なものになってしまった……」ということもない。
 また、日本映画界では、「キャラの感情や思考は台詞にしなければならない。なぜなら客はそうしてやらないと映画を正しく理解しないから」と信じ込んでいる低レベルな脚本家が多く、呆れ返るばかりだが、本作品では台詞に無駄がなく、台詞臭さがないのも好感が持てる。
 感動の場面もバランスよく盛り込んであり、感動の押し付けになっていないことも良かった。
 結論は、観た後何も残らない映画を観たいならどうぞ、てことか。観終わった映画をいつまでも引きずり回したい、という人は、観ても無駄。
 主人公を演じるチャウ・シンチーは、作品ではStephen Chowと紹介されている。チャウ・シンチーは中国名らしい。ブルース・リーやジャッキー・チャンも、現在だったら日本では中国名で紹介されていたのだろうか。


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Last updated  2005.06.24 14:53:09
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