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2006.10.19
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カテゴリ: 洋画
es(エス)

 実際にあった話を元にした映画。
 日本では「es[エス]」として公開されたが、原題は「DAS EXPERIMENT」(ドイツ語)。英語でいうと「THE EXPERIMENT」、日本語にすると「実験」ということになる。


粗筋

ある学者が実験の被験者を募集。実験内容は、数人の被験者が模擬監獄の中で「看守」「受刑者」に分かれ、14日間過ごす、というものだった。
 被験者は、4000マルクという高額の報酬を当て込んで続々と集まる。
 その中の一人に、現在はタクシー運転手でありながら過去は新聞記者、という男がいた。実験内容から軍の臭いがしたので、記事にすればスクープになるだろうという思惑から参加したのだった。
 実験開始当初は、「看守」も「受刑者」も「これはお遊びなんだ」という意識からか、緊張感がなかった。
 が、「看守」の中に「もっと真剣にやるべきだ」と主張する者が現れ、「お遊びの監獄」は「本物の監獄」へとなっていく。「看守」は、「受刑者」を暴力によって支配するようになった。
 これこそが実験を主催した学者の狙いだった。助手が「この実験は危険な方向に向かっている」と警告しても無視。実験を続行した。
 そしてついに「看守」は実験を監視している者にも牙を向ける。実験の主催者らを拘束し、「受刑者」にしてしまったのだ。
 が、「受刑者」らも反撃に出た……。


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感想

この実験については、映画を観る前に聞いていた。
 が、詳細は知らなかったので、どんな内容になっているのかな、と思っていたら……。
 本作が実情をどの程度反映しているのかは不明だが、もし映画通りだとすると、この実験を主催した学者は相当無責任といえる。控え目に見てもおかしくなるのは分かっていたのだから。なぜ助手の警告を無視したのかも分からない。本作はドイツの作品。この「実験」がドイツで行われたのかは不明だが、もしそうだとしたらドイツはナチス時代とあまり変わらないと思わざるを得ない。

 結末はどうなるのかな、と思っていたら、「受刑者」らが脱出して「看守」らに復讐するという、どことなくハリウッド的な結末になっていた。
 これも事実に近かったのかね。

 本作は、ひたすら実験の模様を映すのではなく、「なぜこんな場面が?」というシーンも多く挿入されている。
 主人公である「受刑者」の恋人のシーンがそうだろう。ま、この恋人が重要な役割を果たすので、全く無意味なシーンではなかったのかも知れないが……。

 本作は、「異常な環境に放り込まれた人間が変わっていくことの恐ろしさ」を描きたかったようだが、個人的には20世紀後半(実際の舞台は1970年代後半だったらしい)にこんな無責任な、犯罪行為ともいえる実験を強行する奴がいた、ということの方が恐ろしい。


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Last updated  2006.10.19 22:56:00
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