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2006.11.24
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カテゴリ: 洋画

 1970年代後半から1980年代前半、「チャーリーズ・エンジェルズ」というテレビ番組があった。顔を絶対見せない探偵事務所オーナーのチャーリー・タウンセンドの指揮下で活躍する三人の女性探偵の物語だ。三人はシーズンを経ると共に入れ替わっているが、役者の名前は今も覚えている。ケート・ジャクソン(後にテレビのスパイ番組「スケアクロウ・アンド・ミセス・キング」でミセス・キングを演じた)、ジャクリン・スミス、ファーラ・フォーセット、タニヤ・ロバーツ(「007美しき獲物たち」でボンドガールを演じた)、シェリル・ラッド(あともう一人いたが名前を忘れた)。それほど強烈な印象を与えた番組だった。
 日本ではベストセラー小説を映画化するのが最近流行っているように、アメリカでは過去のヒットテレビ番組を映画で復活させるのが流行っている(ミッションインポシブルもそのひとつ)。
 2000年に、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、そしてルーシー・ルー出演で「チャーリーズ・エンジェルズ」も復活した。


感想

テレビ番組の方は部分的にしか覚えていないが、本作品ほど酷くなかったように思える。テレビ番組の三人は色気は勿論、知性も持ち合わせていた感じだったが、本作品の三人は色気も知性も感じさせない。こんなアホ女共をどういう理由でチャーリーは探偵として採用したのか。チャーリーもエンジェルズの見る目を失ったのか。
 本作品で三人は胸の谷間や、ケツ振りをこれでもかと言うように披露する。製作者はこれが色気の演出だと思い込んでいたのかも知れないが、自分にとっては単に下品に写った。ボーイフレンドといちゃつくディアスや、クライアントと直ぐ寝るバリモアの役柄には呆れるばかり。こんな単純な色仕掛けにころりと引っかかる男共も馬鹿である。本作品に馬鹿でない登場人物は一人もいなかった。
 キャメロン・ディアスはかなり人気のある女優らしいが、自分が彼女の出演作を観たのは今回が初めて。いやに老けてる、の印象を受けたのは自分だけか。口の幅が物凄く広いのも印象に残った。なぜ人気があるのか理解し難い。
 ドリュー・バリモアは確かETが初出演作なので15年以上のキャリアを持っている筈。にも拘わらず演技はかなり下手だ。15年間と言っても途中でアルコール漬けになってこれといった仕事をしていなかった時期もある。実質的には5年くらいのキャリアしかないので、演技力が不足しているのも無理もないか。20代にも拘わらず既に崩れが始まっている乳房を見せられるのは悲しかった。
 ルーシー・ルー(「シャンハイ・ヌーン」ではお姫さまを演じてた)は、肌の露出度が最も少ない分、演技も演じる登場人物も一番まともだった。といっても他の二人の酷さがあまりにも目立っていたので、本当の実力は結局定かでない。
 アクションシーンは作品内で随所に盛り込まれていたが、全体的にちぐはぐしていて、ストーリーの成り行きにこれといって貢献していないのが多い。レースカーのシーンなんて本当に必要だったのか。
 ジョン・ウーの影響からか、本作品にはワイヤーアクションやスローモーションやカメラがぐるりと移動する場面(これはマトリックスか?)が盛り沢山。これらの特撮は技術的には凄いが、映像的にはイマイチだと言うことに誰も気付いていないのか。これらの技術はよほど上手く使わないと現実離れしたアクションになったり、アクションのペースを落としたりするだけ。フェイスオフであれだけ巧みに使ってみせたジョン・ウーでさえミッションインポシブル2では失敗しているのである。単に技術をなぞっただけの連中が上手く使いこなせる訳ない。特撮技術を使うのは結構だが、程々にして欲しい。
 ストーリーも穴だらけ。クライアントが実は悪者で、チャーリーの命を狙っていた……というオリジナリティもクソもない粗筋。チャーリーの探偵事務所はかなり優秀な筈。クライアントの言い分を鵜呑みにしてクライアントのバックグラウンドチェックを怠るなんて、二流探偵事務所でも犯さないミスである。ドンデン返しのつもりだったのだろうが、逆にチャーリーの無能さを暴露する結果となってしまっている。
 作品全体がミュージックビデオみたいな仕上がりだ。監督のMcG(なんて名前だ)がミュージックビデオの監督だったから、当然か。これまでどんなミュージックビデオを担当したのか知りたい。こういうまともな訓練を受けていない奴を大作映画の監督に任命しようと決めたSPEの連中は、またもや映画の素人であることを世間に知らしめた。ソニーは畑違いの事業からさっさと撤退してウォークマンやテレビの製造に専念すべき。
 馬鹿映画も結構だが、限度がある。少なくとも原作の思い出をぶち壊してまで馬鹿映画に仕立て上げて貰いたくなかった。


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Last updated  2006.11.24 12:32:35
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