非常に適当な本と映画のページ

非常に適当な本と映画のページ

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(341)

洋画

(282)

邦画

(85)

邦書

(140)

洋書

(57)

ニュース

(736)

DVD

(8937)

Comments

Favorite Blog

まだ登録されていません
2007.08.07
XML
カテゴリ: 洋画

 邦題は「トランスフォーマー」。
 Transformersとは、日本の様々なメーカーが作っていた変形ロボットを、米国の玩具会社ハズブロが一つにまとめ、「Transformers」として売り出したのが初めト(タカラトミーの「ダイアクロン」シリーズが主力だったが、バンダイから発売されていた「超時空要塞マクロス」の変形ロボ「バルキリー」などもラインアップされていた)。
 Transformersは米国で人気を博し、アニメやコミックになった。
 その結果、日本にも「トランスフォーマー」として逆輸入されるように(販売はタカラトミー)。
 本作は、初の実写版である。
 製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグが名を連ねていて、監督は「アルマゲドン」「パール・ハーバー」などの大作を手がけたマイケル・ベイ。


粗筋

中東で、米軍基地が何者かによって殲滅される。どうやら米軍基地を通じて、米国政府のネットワークに侵入しようとしていたらしい。米国政府は、真相の解明を急ぐ。どうやら、宇宙からやってきた侵略者であることが分かった。その侵略者は、何かを探しているらしい……。
 一方、冴えない高校生のサムは、念願であった自分の車を手に入れる。しかし、その車は普通の車ではなかった。金属生命体だったのだ。実は彼は、侵略者が探している物を持っていた。先祖が使っていた眼鏡である。そこに、侵略者が欲しがっている物(キューブ)の情報が刻まれていたののである。
 宇宙からやってきた侵略者は、一組ではなかった。「善」のオートボット組と、「悪」のディセプティコン組がいた。サムが入手した車は、オートボットの一員だったのである。
 オートボットとディセプティコンは、キューブを巡って、地球で壮絶なバトルを開始。人類も、その戦いに否応なしに引きずり込まれていった……。


楽天ブックス(large)

感想

本作は、大人気玩具・アニメ・コミックシリーズの実写版。
 したがって、その玩具・アニメ・コミックシリーズがどんなものであるか、おぼろげながらでも把握できていないと、理解不可能。
「『トランスフォーマー』、て何や? 初めて聞いた」と首を捻る人は本作を観ても時間の無駄になるので避けた方が良い。

 本作の最大の問題点は、高校生のサムを主人公にしている、ということ。
 コミックスやアニメでは高校生が登場し、主人公的な役割を果たしているが、それは読み手や視聴者が子供なので、そうせざるを得なかった、というだけのこと。
 実写版の映画となれば、子供だけでなく、大人だって観る。むしろ、大人の方が観るかも知れない。子供の鑑賞者を完全に無視しろ、とは言わないまでも、もう少し大人向けに作ってほしかった。
 特に、冴えない高校生のサムが女子の気を引こうとあれこれ画策するシーンなどは、ユーモアを盛り込もうという試みだったのだろうが、こちらとしては呆れずに観られずにいられなかった。
 せっかく米軍の軍人を登場させているのだから、そちらを主人公にしていれば、もっと緊迫感のある作品に仕上がっていただろうに。

 登場人物が多過ぎるのも問題。
 主人公の冴えない高校生。その恋人候補。
 未確認の勢力によって殲滅された基地の生存者である兵士。
 国家規模の危機に対応する国防長官。
 敵の狙いが米国が抱える情報だと気付いたハッカーたち。
 そしてトランスフォーマーの善玉オートボットらと、悪玉ディセプティコンら。
 登場人物(一部は機会生命体なので、「人物」は正確ではないが)があまりにも多いので、大半は扱いが尻切れトンボ、あるいは尻すぼみに終わってしまっている。

 映像的にも問題が。
 トランスフォーマーらは、全てCG。
 車やヘリや戦闘機が人型ロボットに変形するのだが、その変形の仕方が非常に複雑で、「玩具としてそのまま反映させるのは到底無理だろう」と思うほど元のマシンの原型を留めない。変形は、玩具などで再現可能だからこそ不思議で、面白いのであって、本作のように変形が映像だけでしか再現可能でない、となるとつまらない。
 アクションシーンも、最近のハリウッド映画特有の短いシーンの連続。何が起こっているのか、さっぱり分からない。破壊のシーンが連続するだけ。スピード感を出しているつもりなのだろうが、こちらとしては一シーンをもう少し丁寧に見せてもらいたいものである。

 ストーリーも、目茶目茶な部分が多く、具体的にどういうものだったのか説明しろ、と言われても困窮する。
 住宅地にいたと思ったら、ダムのシーンに。
 ……と思っていたら、砂漠のシーン。
 ……と思っていたら、大都市のシーンに。
 6時間の大長編を作成したものの、映画会社のトップが「馬鹿! 2時間半に抑えろ!」と要求した為、仕方なく何も考えずにあちこちを切りまくって2時間半に収めました、といった感じ。
 2時間半の予告編である。
 いや、2時間半のCG技術デモンストレーションフィルムか。

 CGの技術が向上したのは嫌になるほど分かったから、今後はストーリーに気を配ってほしい。


人気blogランキングへ



関連商品









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.10.06 00:03:34
コメント(1) | コメントを書く
[洋画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: