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2015.08.24
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カテゴリ: 洋画

コンスタンティン
映画「 コンスタンティン
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 キアヌ・リーヴスが悪魔祓いの探偵ジョン・コンスタンティンを演じる。
 原作は、DCコミックス刊行のアメリカンコミックシリーズ「HELLBLAZER」。


粗筋

 この世は、実は天国・人間界・地獄の3つの世界に分かれていた。それぞれの「住人」は、原則的には別の世界へと自由に行き来する事は出来ない、となっていた。が、実際には、中間的な存在「ハーフブリード」が、人間を装って人間界に住み着いていた。
 ジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーヴス)は、悪魔祓いの探偵。「ハーフブリード」を見分ける特殊能力を持っていた。
 幼少期には、この特殊能力を理解出来ず、自殺未遂を起こしていた。キリスト教では、自殺は地獄行きの所業とされている。したがって、自分は死んだら地獄へ落ちる、と信じていた。悪魔祓いによる善行で神の恩赦を得て、地獄行きの運命を変えようと画策していたのである。
 ある日、いつも通り悪魔祓いを行っていたコンスタンティンは、少女に憑依した悪魔が人間界へ潜入しようとしたのを目撃。互いの領域を侵さない、という原則が崩れつつあるのを悟る。
 同じ頃、精神病院に通っていた女性が自殺。その死を受け入れられない双子の姉で、刑事でもあるアンジェラ・ドッドソン(レイチェル・ワイズ)は、独自に捜査を開始。コンスタンティンに行き着く。
 アンジェラは、妹が何かに取り憑かれて死んだと信じてはいるものの、コンスタンティンが生業としている悪魔祓いや、天国・地獄の世界は信じられないでいた。
 コンスタンティンも、アンジェラを一々説得する間も無く、天国と地獄との戦いに巻き込まれていく……。


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感想

 スピード第一作でブレークし、マトリックス・シリーズで大スターとなったキアヌ・リーヴスの次なるヒット映画シリーズ、として製作されたらしい。
 原作は、コミックスとしてスタート。人気になり、テレビシリーズになり、映画が製作されるまでに至る。
 面白いと感じる者からすれば、堪らなく面白いのかも知れない。
 ただ、キリスト教(カトリック派)を下敷きにしているので、宗教的な思想や用語が飛び交い、それらにある程度の理解が無いと、とにかく分かり辛い作品になっている。
「自殺は地獄行きの所業」というキリスト教の思想は、日本人にはあまり理解出来ない(日本では、古くは切腹の文化があったし、前世紀も特攻隊という文化があり、自殺=罪という発想は無い)。そもそも戦時中にアメリカが特攻隊を恐れたのも、地獄行きの所業を進んでやりたがる日本兵の心境が全く理解出来なかった、という事がある。

 天国と地獄の勢力が、人間界を支配する為に戦いを繰り広げる様子が、CGで描かれているが、最早斬新な映像とは言えなくなってしまっている。
 何故コンスタンティンがこの争いに巻き込まれる事になったのか、何故彼が戦いの鍵となるのか、明確な説明が無い。ただコンスタンティンが超常現象に見舞われて、それに抵抗する場面が延々と流れるだけ。

 ヒロインのアンジェラも、何の為に登場しているのか分からない。
 ……と思っていたら、最後になって「悪魔の子」を産む重大な役割が与えられている等、展開に一貫性が無い。

「大スターのキアヌ・リーヴス出演作!」
「大人気コミックの実写版!」
「最新CGを満載!」
 ……といった売り文句をポスターに並べる事を最大目的として製作された感じ。脚本は勿論、PR作戦もろくに練られていなかった様である。
 宗教を土台としたファンタジーになってしまっているので、ストーリーに合理性は無く、何でもありの状況。サスペンスに乏しい。
 作品そのものも、結局どういう観客に焦点を当てて製作されたのか、さっぱり分からない。
 アクション好きは、CG満載の、リアリティに乏しいダークファンタジーは理解出来ない。
 ホラー好きには、ホラーの要素に乏しいと映る。
 キアヌ・リーヴスのファンからすれば、宗教的要素が濃過ぎで、俳優そのものの魅力が伝わらない。

 企画段階ではヒット間違い無しと思われていたものが、いざ完成してみると「何じゃこりゃ」になっていた、典型的な例。
 本作は、続編がありそうな終わり方になっていたが、当然ながら計画は頓挫している。
 キアヌ・リーヴス自身も、本作だけの影響ではなかろうが、あまりパッとしなくなった。
 代表作があるだけでも、まだマシと言えるが。


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Last updated  2015.08.24 23:54:56
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