希望の綴り

はじまり


その時も 娘が、初めての環境で離れないのではないかと心配して参加した。しかし、心配していた割には、
私からすんなり離れ 来春一緒に入学する子達と 一緒に健診の会場へと行った。

幼稚園の年長のお遊戯会は、参加できた。
娘がドレス(?)を着たのは、あれが最初で最後だったのでは??
年中の時参加出来なかった分 私にはとても嬉しい出来事だった。
頑張った娘・・・ 少しずつ立ち直ってきているかに見えた(それは、幻だったが^_^;)
卒園式も無事に終わり幼稚園は、皆と卒園出来た。
初めての子の卒園式は、感無量だった。ひとつの区切りが出来た感じだった。

いよいよ入学式 不登校になるかもしれないという不安を抱えての 小学校入学となった。
しかし、思いの他娘は、学校が嫌だとか!言わずに登校していた。
あるきっかけが 起こるまでは・・・

最初の一ヶ月は、お迎え当番で親が迎えに行く。
それまでは、娘もおりこうに帰って来ていた。
しかし、お迎え当番が、無くなったとたんに 得意の足の速さを利用してか(?)走って帰って来てしまった。
それを 子供から聞いていた同じ下校班(同じ町内)のお母さんは、怒って 娘が、走って帰って来るのを待ち伏せして、鬼の様に怒ったらしい(私は、実際見てないが)娘は、泣いて帰って来た。
私は、丁度その日 長男の相談センターの予約の日で センターに長男を置いて娘の帰ってくる時間に合わせて、家に帰って来ていた。
センターに行く日という事もあったので、その日は、幼稚園から仲の良かった友達の家に娘は、行く事にしていた。
そういう思いもあって娘は、その日も早く帰って来たかったのかもしれない?
私が、家に着くなり電話がなった。
凄い剣幕の電話だった。その怒ったお母さんからだった。
相手のお母さんは二人目の子供 私は一人目という事もあり
学校の事や、子供会の事など初心者 向こうは私より色々知っている。
相手のお母さんが 言う事が正しい様に感じた。
言われたのは、「○○ちゃん(娘の名前)があんな子だとは、思わなかった。」
「○○ちゃんが、走るから家の子も走ってしまう。家の子には、○○ちゃんが、走っても走らないようには、言っているけど」
「これで事故が、起きたら親は責任を取ってくれるんですか<(`^´)>」
「私は、泣いても構わない また、走って来たら、怒りますから」と
怒鳴られ散々けなされた記憶がある。
詳しい会話は、既に忘れてしまったが、私はショックを受けこの時も
今までの子育てが、間違っていたのかなぁ~と思った。

電話を切っても娘は帰って来ない。
怒られた場所からそんなに離れてないのに??

もしかして、友達の家に行ったかもと車を走らせて探しに行った。
息子をセンターに預けて来た手前ゆっくりもしていられない。
一回りして帰って来たら、玄関に真っ赤な目をして娘が立っていた。
何処に居たかと聞いたら 車庫に隠れていたという。
あのお母さんに怒られた事により、更に私に怒られると思ったのだろう?
だから、家に入れなかった。
「お母さん、○○君のお母さんに怒られて怖かった」と私に助けを求められなかった娘。
それだけ私と娘の関係は、冷え切っていたのだろう?
この出来事が、不登校へのきっかけとなった。
きっかけと原因は 違う。決してあのお母さんのせいではない!

私と娘はその日一晩寝れなかった。
私は、色々な事を考えた。そんなに娘は、ダメな子悪い子
考えると悲しくなり涙が出た(T_T)

次の日 娘は、あの場所は通りたくないと言って 学校を休んだ。
不登校に関しての本を読んだ時に、行きたくない時は、休ませた方がいいと書いてあったので、その通りにした。
また、私の頭の中で学校は、必ず歩いていかないといけないという固定観念が、あった様に思う。
送って学校に行くという選択肢がなかった。

しかし、この事を、1年が終わるクラス別の懇談会の時に、怒ったお母さんが、「怒ったら、簡単に学校を休まれてしまいました。」という様な発言をしたらしい? 
私は、違うクラスだったので、知らなかったが、娘の状況を聞いていた人が、娘の事を言っていると解って後で教えてくれた。
私は、簡単に休ませた訳では無い。
娘は、不登校の傾向があるから、その事で、心配しているから、一晩悩んで休ませたのに、そんな風に他人の子供の事を公の場で言ったお母さんのモラルを疑った。

休んだ日 連絡帳に先生から、歩いて来るのが嫌だったら、送り迎えでもいいですよ!という内容が、書いてあった。
その日から 長~い送り迎えの日々が始まった。

小学1年生 へ続く

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: