「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.11.20
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カテゴリ: 美術館・博物館
アンリ・マティスの大作「音楽」は、まるで小学校の音楽室を思い出してしまいますね

アンリ・マティス
​Henri Matisse​

​『音楽』1910年​

油彩 カンヴァス 260.0cmx389.0cm

サンクト・ペテルブルク「エルミタージュ美術館」所蔵。


新しい色が結合したとき、

私の表現のすべてが与えられる。

[マティス]

アンリ・マティス

​Henri Matisse​

1869年12月31日〜1954年11月3日(84歳没)

フランスの画家・版画・彫刻・ドローイング・コラージュ。

フォーヴィスム(野獣派)のリーダー、モダニズム。

「色彩の魔術師」と呼ばれた。


鮮やかな色彩と明快な形態とが、



静寂の心地良さを感じさせるのが、

マティスの芸術である。


初期の頃は、

大胆な筆使いと、

強烈な色彩の対比が、

むしろ挑戦的に受け取られ、

フォービィスム(野獣派)と揶揄された。


しかし彼は、

あくまでも一貫して色彩に興味を持ち、

色彩をどのような形態で配置すれば、

カンヴァスの上に、



探ることに精力をかたむけた。


「野蛮だ」といわれた画風は、

すぐに影をひそめ、

マティス芸術の最大の特徴である

穏やかな調和を漂わせる作品を生み出すようになる。



『音楽』 は・・・・​


有名な ​『ダンス』​ 対で描かれた作品です手書きハート


『ダンス』が、躍動的 なのに対して、


この 『音楽』は、静的 である。


左の人物がト音記号、

残りの4人は・・・

五線譜の上の音符を表すと考えられる


単純化された形態、

そして色彩も、

人物の赤、

背景の青と緑というように、

徹底的に単純化され、

それだけに画面上での調和が見事である


もちろん、

人物の配置も、

綿密に計算しつくされ、

これ以外には考えられない。

まさにマティスらしさに満ちた作品である。




​​【マティス のざっくり​年譜&代表作】​​​​

1869年12月31日、 北フランスの

 ル・カトー・カンブレジに生まれる。

1891年、 パリでアカデミー・ジュリアに入学。

1905年、 『豪奢、静寂、そして逸楽』


 アンデパンダン展に出品。「フォーヴ」と呼ばれる。

1911年、 ロシアに招待旅行、

 続いてモロッコに旅行する。

1909年、 『ダンス』『音楽』 の制作を開始する。
​ ​

1922年、 『オダリスク』 の連作を制作。


1948年、 ヴァンスのロザリオ礼拝堂の制作を開始。

1954年11月3日、 ニース郊外にて死去(84歳没)。


​晩年は、切り絵制作​

滑らかな曲線で囲まれた色彩が、

計算しつくされた配置で構成され、

音楽的とさえいわれる

きわめて装飾的な作品を

数多く制作した時期を経て、


後年は、

とくに黒を効果的に用いた

抽象的な作風へと移っていく。


単純化された色面の構成と

形態を追求する姿勢は、

晩年には、

切り絵を用いた斬新なスタイルを生み出し、

コラージュを用いた表現へとたどり着く。


(参考文献:東京美術/西洋絵画の見かたより)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2022.11.20 00:10:10
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