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スズムロ家の人々 3

いのり
横浜方面 スズムロ家

■ 嫁 キミドリ他

キミドリとタケシは、一応、恋愛結婚で
キミドリの母もチヨコ同様、とーっても娘を愛していたので
結婚されたら、相手の家に入られたら、イヤだ。絶対イヤ!
・・・というわけで、結婚には大反対だったから
この2人は、小さいながらも、親の反対を押し切っての結婚という、
だからこそ、盛り上がり結婚してしまったような2人だ。

キミドリは、新婚当初から、タケシに
「親と妻のどちらか選択しなきゃいけない場合には、オレは親だから」
と、さっくり言われてしまった。
しかし、それでもタケシのマザコンを、まだ見抜いてはいなかった。
自分の母親も、とても自分に依存していたので
自分の実家の近くに新居を購入していた。
キミドリは、まだまだお嬢ちゃんだった。(継続中)

いつからか、キミドリは、タケシに対して、何の興味もなくなった。
子供も1人いるが、小学校に上がったのを機に
キミドリは、結婚前のように仕事がしたくなり、就職した。
働いてから、そりゃあ楽しくなった。
家では、もうすでに何年も家庭内別居状態だ。
ついでに、どうやら好きな人まで出来てしまった(ような気がする)
実家に子供をあずけて、外泊もする。
朝帰りもする。
それでも、タケシも実家の母も、誰も責めるでもなく
いつからか、離婚したいな・・・と漠然と思いはじめた。

タケシは大手のメーカーに勤務していて
別に特定の彼女もいないが、妻のやることに興味もない。
妻の実家の近くに購入した家でも、いつとはなしに各自が個室になり
会話もなくなっていたが、それはそれで、どうでもいいことだった。
が、キミドリが働きだしてからの変身振りには
言葉にはしないまでも、ホントは頭にきていた。

子供の夏休み、仕事で家にいられないキミドリは
何を思ったか、子供を関西方面のチヨコの家に夏中あずけることにした。



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