PTA PTAは楽しい♪


2002年09月22日

たわわに実る稲穂と彼岸花の畦道・・・
ねずみと二人で小学校へ向う。
家から小学校は5分とかからない。
隣接してある幼稚園を含めて8年間、私が通いつづけた小道だ。

 朝、母上はいつもバタバタする。
お弁当はしっかり早起きして作ったのは私なのに、貴方はただおむすび握っただけなのに、何がそう慌てさすのか?理解できない。
「ちょっと忙しいから、遅くなりそうだからパパたちさきに行っててね~~。クマくんと後から行きます」
我が家ではすっかり定番の光景だ。
例えばだ。家族でどこかにお出かけするときはいつも30分早めに時間を厳命す。
「9時出発厳守!!」
いつも遅くなるのを逆算して9時半と言うべきところを9時という。すると、敵はさるもので
10時にやっと出発という運びになる・・。
ヤレヤレ・・・しかし、やはり腹の虫は収まらない。私は時間にルーズな人種がこの世で最もキライだ。何故って、信用できないから。

ねずみと歩く小道は田んぼに囲まれた一見のどかな風景だ。水田はたわわに稲穂が頭を垂れて今か今かと収穫を待っている。
畦には赤い彼岸花が秋の彩りを添えている。
苛立ちが交錯する・・・・・・。
土曜日などはこの小道を歩き、わんわんやねずみを幼稚園に送迎してきた。
まさか、この小道を20年ぶりに歩くことになろうとは露とも思わなかった。
私は東京でやりたいことが、山ほどあった。
人は生まれながらにして、生まれる土地は定められているはずだが、生きていく土地ぐらいは己で定めたかった。
しかし、如何ともしがたい、運命は私が生まれた時から、定められていたのかもしれない。
今日はわんわんの運動会だ。
生憎、空は稲穂を覆うようにどんよりカーテンが垂れている。

 入場行進には間に合わなかった。母親もプログラム3番くらいでようやくベビーカーを押して登場だ。どうせ、遅れた責任はオチビちゃんに転化されるに決まってるので、敢えて責めはしなかった、今日のところは・・・・・・。
「お~~、ようやくご登場かい、ママ!席取りしてないぞぉ~~はよ、プログラム見せて」
で、渡されたプログラム・・・。
目が点になった・・・・・・・・・・。
「ママ・・・・・Pとか出る競技一つもないやん??これ、どぉーーいうことよぉーー?」
「え?小学校はそんなもんよ、なんで?」
「なんでって??アタシ、何しに来たんよ!こんなお天気悪いのに日光浴もできやしない」
「パパ、ちょっとおかしいんじゃない?ナンデ
運動会に日光浴よ!」
「あ~~暇や!競技もないし。わんわんは【森の動物たち】も!【徒競争】も6人中6番!て
自己申告すでにしてるしぃ(笑)応援しがいもないやんかぁ~~!」
「パパは、このビデオでビデオ係りしてたらええんよ♪去年もばあちゃんたちビデオ観て笑いよったよぉ~~~♪なんで、他所のお母さんがたくさん映っとるんだろ~~、て(笑)」
「あほーー、おまえは絵観賞して美しい思うときないんか?ええ小説読んで感動せんのか?それと同じよ!」
「それと、違います!!今日も精おだしになればええやんビ・デ・オ。オニュウよ(笑)」
「かぁ~~~っ、、、、わかっとらん!小学生の保護者でナンボや平均?ねずみちゃんのとき
がんばりますっ!!」
で、何かに苛苛しながらシートに横になる。

「パパ・・・・ふて寝したフリして、本当に寝ないでくださいます~?」
「あれ???今何時?」
「もうすぐオ弁当です・・・・・・」
昼食はあまりすすまなかった。 子供たち3人にお弁当を勧める母親はありがちな、微笑ましい光景だが、おいおい母さん!
それ、作ったのアタシです!!(笑)

結局、わんわんは自己申告どおり、バッチリ見事に、鮮やかに!ビリだった、すべて・・・。

 また、帰り支度をトロトロする母親に腹をたてつつ、ねずみと帰路につく。
一日中暗雲垂れ込めていた空から幾筋かの光が漏れた風景が目の前にあった。
にび色からまさしく黄金に輝く稲穂があった。
幻想的な映画のラストシーンのようだった。
デジャブーのようだった・・・・・。
小学3,4年生のときもたしかこのような光景を見たことがあるような・・・・・。

____もう、観念しなさい・・・____
天道様がそっと諭してくれたのかもしれない。


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2002年10月06日

アタシの晴れ舞台 空は曇り 心は雨模様 そして・・・
「○○幼稚園のお友だち、そしてご来園のみなさまがた、おはようございます。
みなさん、今日は待ちに待った運動会ですね。
かけっこが好きなお友だちは、おじいちゃん、おばあちゃんにもぜひ見に来てね♪とお誘いしたかもしれませんね(今日日の子供は言うかいな!そんなもん)。踊りがダイスキなお友だちは、昨夜はなかなか眠れなったかもしれませんね(はよ、寝~~よ)♪
でも、かけっこで、1番になることよりも踊りがピシッとできることよりも、もっと大切なことがあると、お兄さん!(強調して言うところがもうオジサン、ナノヨネ・・トホホ)は想います。
それは、みんなで運動会ができるのも、先生方が真心こめて熱心に教えてくださいました。
そして、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんたちみなさんが一生懸命お手伝いや協力をしてくれた(もっと大勢来いよ。準備に~~。死ぬかと思うたワイ!!)おかげでできるのですね。
そしてお友だちとみんなで助け合ってがんばりましたね(聞けよ、そこの、ほれ、どこも。あそこもかい!あ・・・アタシの子まで・・)。
言葉で言うのはちょっぴり恥ずかしいかもしれないけれど、【ありがとうと思える子】(ワシの話を!ありがためよぉ~~♪)になって欲しいと思います。

 さて、ご来園の皆様、保護者の皆様、本日の運動会の開催、誠におめでとうございます。
~~保護者への挨拶・略~~

・・・・さて、園児の皆さん!
今日の運動会、もしかしたらかけっこ嫌だなぁと思っているお友だちがいるかもしれません。
踊りなんか恥ずかしいなぁ~と思っているお友だちがいるかもしれません(アタシが全部全部そうでした~)。
でも、今日のお空を見上げてください・・。
どんより曇ったお空ですが、その向こうは透き通ったような秋空です(言っちゃったわい。ムリやりこじつけてやったわい)!!
とっても青くてキレイな青空(おいおい!)ですね!
こんなにお天気がいいと(もう勢いや!)今日一日楽しいことが待っているようで、なんだか
ワクワクドキドキ(アタシは若い綺麗なお母さんにワクワクドキドキ♪今日このあと子供付きでもエエから、【お疲れさんお食事会】でも企画しようかしらん♪)しませんかっ??
みんなで助け合って、楽しいおもいでを作りましょう!!
ご挨拶を終わります!!」
(ムリやり、オニュウのビデオでママに撮らせた映像より抜粋)

「会長さん、ご挨拶ありがとうございました。相変わらず、お達者ですのね・・・」
「あ、園長先生、始まったらこちらのモンですよ。雨などアタシが降らせません!」
「はぁ?・・・アナタのお口が災いしなければいいんですがねぇ~~・・」
「あ、園長、うちの母が挨拶に・・」
「あっ、まぁまぁお母さん!いつも会長さんにはタイヘンお世話になりましてぇ~~♪」
どっちが、お口お達者クラブや・・・・・。

それは、さておき・・・今日の運動会、なんとかお昼まではもちそうだな・・・・・。
一昨日の準備の日はさんざんだった・・。
「会長~~~!!70%の確立ですってよ!」
「園始まって以来!これまで順延の日はないんですって」
「誰が、雨オ・ト・コさんかしら~?!」
そ、そんないっぺんにアタシを囲んで愚痴愚痴あさってのお天道様のごきげん責められても。
 ふふふ、今日はなんとかつるし上げ!にナラズニスムワン♪
順延になれば、月曜日開催だからお父さん方が来れなくなる算段なのだ。
アタシは休むけど(笑)。
けっ、何がお父さんや!我が子のビデオ撮るしかノウないくせにっ。当日の準備にくらい来いよなぁ~~~~、ホンマにぃ。

雨は降らずになんとかすんだ。
だが、予期せぬ災難が待ち構えていた。
すごい疾風がおこり、常に演技中も砂ホコリがすごかったのだ・・・・・・。
閉会式の挨拶も砂ぼこり舞うなか園長の倍しゃべりすぎてしまった。
また、お母さん方に詰め寄られてしまった。
「もぅ~~子供もおなかすいて片付けとかもあるときに、しかも砂が眼に入ってみんなタイヘンだったんですよ!!」
だいたい、このような趣旨で、みなさんの統一見解であった。なかには、ほんまに子供を産んだのだろうかと思えるほど美しい、本日しっかり!ねずみのポンポン鼓笛隊、撮るふりしてビデオに収めていた人もいた。
少なからず(とても)ショックだ・・・・・。
すっかりしょげかえり萎えてしまい「お疲れお食事会」ムードは払拭されてしまった。
あえなく爆死、中止や・・・・・・・。
ん?・・・あ・・・いや、やっぱり・・・順延かな(笑)


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2002年11月04日

寒雨に浮かぶ、メリーゴーランド
 休みだというのに、今朝も早起きさん♪

どうせ、また、なにかにウキウキソワソワして起きだしたんでしょうに、この『クソサブイ』(もうこの用語の使い方はわかりまして?)のに、ご苦労さんなこって、あなた、ホントにそんなことしかアタマに入ってないの?親の顔がみたいなんては言わないけど(個人の節度の問題なんだからね)、まぁ、せいぜい儚い夢を追いつづけてればいいわよ、、、勝手によろしくやっててちょうだい。

なんて、少々長くなりまして・・・先にジブンでツッコンでおきましたけど、残念でした。
半分当たってるけど(当たってるんかい!)半分、ブッブッー★★★!!ですっ。
そりゃあ、綺麗で可愛いお母さん(やっぱりそうなんかい!お母さんで一体全体満足できるんかい?!はい・・)に会えることもあるんですけど、どうもお天気が悪そうなんです・・・。
と、いうことはですよ、朝からニヤニヤしながら思い浮かべている、タイプもそれぞれ違う綺麗で可愛いお母さん方のお顔がメリーゴーランドのように回転していくのですが、どの顔もアタシが立って手を振る目の前で、角をだしたりするわけなんですね~~~。
そう、あの悪夢のような「秋の運動会」とオーバーラップしまして・・・・(涙)。
雨がなんとかもちこたえたと思ったら、アタシが能弁に語る挨拶にかぎり、強風ざましょ?
よっぽど悪運の下で生まれた者ですので気が気でないのですが・・・・・。
ホンマに、P会長なんて引き受けなかったらよかった・・・・あっ、いやいや『出会いは』大切ですから、ね♪ですが・・・・・・・・。
・・・・・・ですが、・・・・くまくん??
真っ暗闇の朝っぱらからこちら見てニタニタしないでくださる。あなたも、もぅ起きたの?
あ~~びっくりした。鏡があるんかと思ったワンコロモチ。。。。わかってて?
あなた、も!きっとニタニタ笑えるのは今のうちだけよ。父さんの子だったらね。でも、幸せはジブンの手でつかむのよ・・・・・って、またウッタタ~~~♪雄叫びあげながら、こっちに突っ込んでこんでよろし!あなた、ほんとに白・・・・・あ、黒サイでも別にいいわよ!

なんで、父さん白サイにこだわるか知ってて?
父さんアフリカへお仕事に行ったとき(おいおい、仕事かい)、ナクル湖畔で白サイ見たわ。
因みにあそこの白サイは南アフリカからの「輸入物」と後で聞いてがっかりしたけど・・。
でね、ジープで走ってると、森から出てきた白サイの細い目が可愛いい!のよぅ~~。
でね、そのサイ君、アタシと眼があったその瞬間、はんでた草を咀嚼しながら猛然と突っ込んできたのよ!ジープに体当たりよ!
もぅびっくりするの、なんのって!
でも、サイは臆病だから絶対正面からは見えないんだけど、その点はラッキーだったの。
で、夕食時、ナクルという赤ワインをアタシが胃に放り込んでるとき、ガイドのパトリックがボソッと大きな眼見開いて言うのよ。
「サイはめったに人に危害を与えません。しかも臆病で人見知りします。でも同じ顔を覚えていて挨拶したかったのかもね」
会ってない!会ってない!(笑)前世でも会ってない!パトリック、妙に流暢なニッポンゴで冗談キツイわ。
長かったけど、くまくん・・・あなた、聞いてるのか聞いてないかは存知ませんが、叱られたりすると、ポッとソッポ向いて遠くを見るような細い眼するでしょ??まさしく、あなた、ナクルの白サイなのよぉ~~、わかってて?
はいはい、父さんのお顔バシバシたたかない、たたかない・・・・・・・。

 あんまりいい思い出のない田んぼの畦道をみんなでかけた頃には、晴れ間も見えて。
今日はなんとかもちこたえそう、ね。
 凍え死にそうなくらいの気温はともかく、子供たちは元気にゲームアトラクションや木工遊び、お部屋では絵画鑑賞したり(笑)、お母さん方の作ったエプロン眺めたり、楽しく半日過ごします。
で、ねずみはホッピングやのぼり棒、ウンテイに縄跳び、ボール蹴りと次々チャレンジしてるのに、OBのわんわんちゃん?なんでなんで、シーソーなわけ??聞いてます?
「あっ・・・やっぱりできんのぉ~(笑)」
と、からかっても、発奮しないわけ?
あなたも、父さんの子ネェ~~~トホヒホ。。
ビデオかまえてて、ねずみだけは血筋が違うわ(笑)と微笑んでたら、タイムウオッチ持った母さんの前でこけてんの・・・・やれやれ。
ズにのるから・・・あ?誰かに似てて(笑)。
でも、まぁ~、くまと遊んでたり、抱きかかえてたりしたら、あなた人気者ねぇ~~。
「まるくん、そっくり!!ですねっ~」とか、
「さっき、一人で回転遊具で遊んでて危なそうだったから、離してあげて、顔見たら・・アッハハハッハ~」アッハハ~・・はどういう意味ですの?
「まるくん・・男の子さんもいたのですね?将来楽しみ!!ですね?」園長・・・楽しみ!をやけに強調して、ですね?、が疑問符なの、どお~いうことでしょうかっ!
 で、あんまりからかわれるものだから、うんざりして、というわけではなく、中耳炎真っ最中のくま、はさすがに寒空の下お外にいるとヤバイ、ので二人は早めに切り上げることにしました。二人してわびしくベビーカー。
でも、家について暖をとるちょうどその時、パラパラと雨が・・・・・・。
おお、これぞ天の配剤、いい気味なもんだわ。
オッホホホホ~~♪・・・・・
でも、その瞬間、メリーゴーランドな、お顔が浮かんでは消え浮かんでは消え――――。
父さん、ちっとも肝心の交流してないままだったわ・・・・・・・・。

でも、雨、降って地固まる・・かぁ・・・・。
使い方、間違ってまして?♪


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2002年11月09日

ファウストはかく語りき! そこでナニしてんの?
すっかり走行灯を直した赤い自転車で向うは大きなホテル。
寒空の下、町は恋人たちが歌うハーモーニーのようにしたたかに流れる・・そんな気分。
ちょっぴり頬を切るような風を感じながら、すでに夜の帳が落ちた街道を行く。
が、すぐに坂道で異変に気付く。
なんで走行灯が直ったばかりなのに、次はブレーキやねん!
なんでやねん、恋人たちのサンタクロース♪がアッというまに、還ってきた酔っ払い♪に早代わりや!!

は、ともかくとして、遅刻ぎりぎりにホテルへ入る。玄関先の看板に「○○○市懇談会様」を横目で見ながらロビーを渡る。
2階が会場だった。フロント手前に階段がありそこを登り、非常階段だったかな?
と思いつつも、ドアを開けると、そこは真っ暗闇だった。
なんこれ?どおやら客室だ。おかしいな?慌てて戻りフロントに聞くと、「奥の別館でございます」ですだ、そうだ。いかんいかん、最初から躓いててどうする、あっ、あと2分(汗)。
本館と続きの別館の階段を登り、また間口をあちこち迷いながら、ようやく受け付けにたどりつく。アタシってアワテン坊の癖して、すぐに他人様のせいにするのよね。ゲゲツ受け付けは顔なじみの同級生のオナゴやないか。
噛み付いちゃろ!
「まるくん会長、お世話になります。お忙しいのにご苦労様です」なんて、妙にカタクルシい挨拶されて出鼻くじかれたわい。
で、懇親会の費用払って会場へ。
ゲッ!!靴が埋まるような絨毯、しかもすごい遠くに囲んだ白布をかけたテーブル。豪華な椅子・・・・・。なんじゃこりゃ?ルイ王朝の晩餐会みたいにかしこまりおって。
で、・・・・・・席どこですの?
うわっちゃ~~、めったに見れん県や市のお偉方も勢ぞろいしておるではないか。
ちょ、ちょっと誰か席教えたってくれ!
「ここ自由席ですか?」瀟洒に尋ねる。
な、ことないよね??
「あ、まるさん、奥ですよ」キョロキョロそれでもわからん(泣)
「あああ~~会長、ここですっ!」と、うちの園の代表副会長、キツネ目さん、に甲高い声でかけられる。
会長さん・・・に会場多くのヒトが反応したやん、ハズカシぃ~~。会長さん、だらけなんやから、頼むよ~~。
そう、今日は教育懇談会、行政や教育機関関係者とアタシらP連合会の話し合いの場。
 開会そうそう長い来賓挨拶に、しかも何人もやるものだから眠りそうになっちまったい。
しかも協議内容は小中高のハナシばかり。
なんしに来たんかいな。
しかし、この椅子の寝ごこちのええこと(笑。
 約1時間まどろみのなか(笑)つつがなく?協議事項は終了したようだった。
懇親会への会場へ移るとき、キツネ目さんは
「もぅ~~去年とイッショ!役所の連中ときたら!腹立つ!!!主人に腹のたけ聞いてもらいますっ!」と、プンプンして帰っちまたい。
・・・・・・・・・・何か、ありまして?
ま、ともかくメシや!酒や!
急に劇的に元気になり、親しいヒトをはべらせて、飲めや、食えや、の龍宮城。
で、よくありがちなんだけど、なんでP会長になったかの身の上話になった。
「アタシはねぇ、いきなり、いきなりですよ。電話があって、『すみません、いついつお邪魔していいですか?』じゃなくって『今から行きますからいてくださいっ!』ですよぉ~」
丸テーブルを囲む一同、聞き耳たててクスリと笑う。あっ、今笑った茶パツのお母さん、カワイイ♪タヌキ顔ね。キツネもいいけどタヌキもね♪お名前なんておっしゃるの?
「ほんで?ほんで、なに?」
「・・あっ、でね。いきなり現職会長以下役員5人も!押しかけてきて、しかも全員女性なんだけど、一人もココロの琴線に引っかかるタイプいなくて、あっ脱線しちゃうわ(笑)」
ウフッ、と笑った真向かいの羽毛っぽいブルゾン女性もなかなかエエやん。町にはかわいいお母さん、こんなに溢れとるのになぁ~~。
「おい、まる、何処見て話してんの?で?」
「そうそう、それでね、こう切り出すの・・」

『まるくん、ねずみちゃん来年年長でしょ?』
『はぁ、そうですが・・・・・・・・・』
アタシが謙虚に高級ダージリンの紅茶入れながらも、バンバン話してくるわけよ。とにかく時間がない!みたく。
『来年、P会長、お願いしますね』
もう、もろPみたいな(笑)眼鏡さんが言うわけよ。ギャグかと思って笑おうとしたけど、すぐやめた。10個の眼が殺気だってるもん。
『いやぁ~~、僕なんかより適任者、大勢いるでしょう?その方々からあたってみてくださいな。紅茶、冷めないうちにどうぞっ♪」
『めぼしい方々にはすべて、お話してきましたの。でも、みなさん忙しいからと固辞されて』
『もう、まるくんしか!!いないんです!』
『まるくんなら・・・時間が、あっ、いえいえ
上手に時間作れるはずですっ!』
『いいですねっ??』
・・・・・て、イッペンに集中砲火されてもなぁと、タジタジよ(笑)。で、めぼしい人にはゼンブあたったのだと、よく言うわ。嘘でももっと上手に説得できんのかい!
・・・あら、丸テーブル全員爆笑なさってるのね。

「でも認めたんでしょ、時間の件も(笑)人材の件も」・・・・・・チェッ、タヌキかい!
「そうなんですよ、わずか3分足らずの説得に5分足らずの引継ぎで、口のつけなかった冷めた紅茶5人一斉に一気に飲み干して、帰っちゃいましたぁ。できあいのセイロンにしとけばよかったわい、ガハハ」大爆笑。来てよかったかな?お役にたてたみたい、かな?
テヘ♪
で、聞き役だったもう一方隣の青年が、
「・・・・まるさん、まだいいですよ。僕なんかすでに届けられてからハナシきたんですよ。この年度はじめの総会の案内のときに・・・」
おいおい~~~上手もいるもんや・・・・。
でも、青年よ。もっとオチらしく流れも大切にハナシできんのんかいな?


ほんま、アタシら、『ここ』で『ナニ』してんでしょ?


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2003年03月22日

驚く心(センス・オブ・ワンダー)私たちの旅
【ねずみの卒園式――かしこいチーター父さんP会長祝いの詞――】

みなさん、おはようございます。
○○幼稚園のお友だち、今日のお空のようにとても綺麗な水色の制服を着るのも、今日が最後となりました。
みんなは、園庭を駆け回ったり、このお遊戯室で発表会をしたり、お誕生会をしたりすることはもうありません。みんなが大事に大切にしてきた動物さんたちやお花や野菜のお世話をすることは、新しい幼稚園のお友だちにお願いすることになりますね。
雨の日も寒い日も運転してくださった運転手さんのバスに乗ることも、もうありません。
それから、みんなの楽しい思い出がたくさんたくさんあるお教室で、お友だちと遊んだり、先生とお喋りしたり、お母さんからご本を読んできかせてもらったり、お家の方が真心こめて作ってくれたお弁当を食べることも、もうありません。
これから、みんなはそれぞれの小学校へ行くことになりますね。
新しいお友達はすぐにできますが、この○○幼稚園のことを忘れないで欲しいと思います。
いや、決して忘れることはないでしょう。
お友だちや先生の笑顔を、ありがとうという気持ちと一緒に忘れることはないでしょう。


 さて、保護者の皆様、お子様のご成長並びに本日のご卒園、誠におめでとうございます。
 お忙しいなかを、園児の晴れ姿にお立会いいただきましたご来賓の皆様、誠にありがとうございます。
 そして、今日の日まで、子どもたちを、また私たちをもお導き下さいました○○園長をはじめ、先生方、バスの運転手さん、地域の皆様方そして多くの関係者の皆様、感謝の念にたえません。
 私は2年前のこの子たちの入園式の光景を忘れることができません。みなさんはいかがでしょうか?(笑)
あんなに色白で、やんちゃなこの子たちもこんなに立派に成長してくれました。
もちろん、私たちの子どもたちとの関わりがこれで一段落するわけではありません。
先日、私はこの言葉を思い起こしました。
これは外国のある海洋生物学者が提唱している言葉ですが・・・「センス・オブ・ワンダー」
日本語で、驚く心、と紹介されております。
幼い子どもたちは、実に活発に動き回り、環境や世界との関わりのなかで、体全体で驚きの心に満ち溢れていると紹介されています。
この驚く心、を私は豊かな心の泉と捉えております。
この驚く心、豊かな泉、そしてこれから子どもたちが学んでいく社会の約束事、それからその約束事から逸脱しようとする心・・・・これらのせめぎ合いを通じて、また私たちと子どもたちとのこれらの関わりのなかで、豊かな共感が生まれるのだと思います。
その視点から、私は子どもたちや私自身の内発性というものを再認識しなければならないと痛感しております。
子どもたちは私たちの育児の対象ではなく、一人ひとりが主体であり、説得ではなく納得の育児の転換が大切かと考えております。
 この式が始まるのを同時刻にして、大変哀しく、むなしい出来事が世界で行われておりますね・・・・・・。決して、私たちと無縁の世界ではありえません・・・・・・・。
このとても晴れた日に、晴れやかな日に、なんとも言いがたい無念であります。
子どもたちと未来を信じたいですし、また祈らずにはいられません。
 最後に、この2年間、保護者の皆様におかれましては、PTAの運営ならびに推進についてそれぞれのお立場、役割においてご尽力ご活躍賜りましたことを心よりお礼申しあげます。
私たちにとっても、○○幼稚園がすばらしい心のふるさととなりました。
ますますのご発展を願わずにはいられません。

さて、○○幼稚園のお友だち。
みんなは、この幼稚園で、元気な子、よく考える子、仲良く遊ぶ子、そしてやさしい子になってくれましたね。
お母さん、お父さん、おばあさん、おじいさんはみんなには負けるけど、みんなのおかげでちょっぴり成長できました。
みんな、ありがとう、そしておめでとう。
ご挨拶を終わります。

(妻が撮ったビデオより)




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