愛すること―ハニー♪とワンダーランド3





mie tahichi


2002年08月05日




カムバッ~~~ク!!バーサン、ジーサン(笑)
さて、・・・三人きりの朝を迎えることになったのを、今さらながら気付いたアタシです。
4時半起床。なに、このクソ暑いのに何か修行でもしているわけではない。
原因は君だ。そうだ、チビまるくんのせいだ。
おまえは、クマゼミか?
一昼夜の人生を謳歌するわけじゃあるまいに、なんで、なんで、そんなに不規則ながらも規則正しい(笑)朝を始めるのか?
ホラ、クマゼミ君たちもワシャワシャ鳴きだしたではないか。
ベットの横では、ウチの山神が山のように動じず、かつ山鳴りのように地響きを立てておるではないか。(ウ~ン・・・相変わらずパッパッ、と上手いこと言うなぁ~、ってジブンで感心してどうする・爆)
起きいよ、ほんまのとこ。
で、アタシはアラスカ産のカキ氷を食したようにキンキン唸るアタマを抱えて庭にでる。
水を撒く。
草をむしる。
ホウキで掃く。
次は朝食の用意だ。
ナスをたくさんもらった。焼ナスにしよう。
氷水で冷やす。ついでにオツムも冷やす。
トマトがとれた、これをカイワレ大根とオクラであえて、フワフワオムレツにした。オツムはいつだってフワフワだ(笑)。
みそ汁は昨日、シジミを仕入れた。
チビまるくんには、南京とナスと豚ひき肉の煮込みと、やわらかめのゴハン。
できたと・・・、フロでも洗っておこう。
・・・・・さて、ジワジワ、ワシャワシャうるさい蝉たちや、チビまるくんのメロディのない
ラジオ体操により、そろそろ我が愛する山の神も起きだす頃に違いない。
2階に行く。
6時。山の神、まだ動じず。
本日も晴天なり。え~お日柄もヨロシク・・・って、チャウチャウ起きんかいっ、こらぁー。
ようやく目覚める山の神。
「パパー、おはようー、もぅ起きたん?朝からゴゾゴゾ何しよったん?ベルとモモ(拙宅の犬たちです)のお散歩行ったんかいね~?」

ときに真実は物語を越える獰猛さを教えてくれる・・・・・。BYまるくん

「あほぅ、大働きさせてもろたわぃ!おまえ散歩行ってこい!」とアタシは厳命した。
「じゃあ、チビまるくん、みててくれる?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼女は、我が息子を「人質」くらいに思ってるのかいな?
スパルタクスの反乱(おー古代ローマの歴史やないか、博学やなー)は、まだまだ先のことになりそうだ。
孫悟空のように、中からも外からもアタマが痛い一日だ・・・。




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2002年08月06日




夏バテ、夏風邪、朦朧(完結編)
というわけで、(何がというわけやん?)今日アタシは寝込んでしまった。
ついに、(当たり前やん!)風邪を悪化してしまったのだ。
なんということに、(もうええぞ!)一日静養するはめになったのだ。
人生最大のチャンスは最悪のタイミングで訪れるとよくいうが、まさしくそうで、今日デュバイの石油商人との最後の詰めのオファーがあったのに・・・というのは全くのウソ。
アタシは南京豆すら売れない、よう買わん。
走馬灯のように駆け巡る我が人生、いとおしい人々の笑顔、・・・・最後のトキを刻みに招きもしない鵺がドアをノックする。
「すみません、宅配便です。ハンコお願いします」「あーーーーハイハイ、今行きます。グオッホオオオン!」「風邪ですか?夏の風邪はきついからね~」おおお、俗情の世界。
今年の風邪はキツイからね・・・を毎年積み重ねるあの会話と同じ。
「そうなんです・・・過労からきたみたいで」
「気をつけてくださいね」鵺ならぬ、近所のおじさん去る。
誰もかれもが去り、アタシは荒野の孤独な小屋で寝込んでいる。
ワタシはいつ天に唾したというのだ!
・・・って、自業自得やん。
ヒトリで突っ込む。
ヒトリでニタニタする。
ネタを探す。ウチにいるだけではさすがになにもないわぃ。
コバカな我こそが、ひとつのネタではある。
まだ仕舞ってないコタツ(爆)の上に紙切れ。
「熱さましと喉薬です。朝昼2回分。パパにつける薬はありません」

今日は(も)そんな一日で終わり、だ。


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2002年08月08日




夏の夜空に、雨に唄えば♪
2階がドンドンかまびすしい。
子供たち二人が上阪の旅から帰ってきた。
お土産と、お土産話に花を咲かせているのだろう。アタシはこうして鼻に塩吹いているというのに、母との一瞬の別れと再会すら彼女たちにとっては、ささやかな冒険の証と誇りであるのだろう。
留守中毎朝、母の携帯に電話が入った。
「ねぇ~カアさん♪今朝のワタシの運勢どぉ」
「しゃかしゃかねずみチャンは青い星二つ。で
ザ~ンネン!おねーちゃんの食いしん坊ワンワンは星4つ、おめでとーー」
「むっつりクマくん(チビまるくんです)はどうなってるの?」
「クマくんは、獅子だから・・・うーん、イマイチかもぉー。今日もじーちゃんたちの言いつけ守って安全でね~」
「はぁーい、またねー」
おいおいっ、もうヒトリいるだろがい?
でも、そんなやり取りを小耳にはさみながらも知らん顔して耳をそばだてる(どっちやねん!
いつものジブンツッコミ)。

彼女たちのざわめきがとても心地よい。
間違いなく、今の自分の根っこなのだから。
だから、今日も父さんがんばれる!
こっそり、妻の携帯に入った自分の運勢覗く。
「思いもかけない、素敵な出会いが待ち受けてるかも。ラッキーポイントピンクのバッグ」
こっそり、おねーちゃんの遊び用バッグを自転車のカゴの奥に忍ばせ、鼻歌で出かける。
鼻からダラダラ鼻水が溢れる。

チェ、今日もなんの出会いもなかった、かも。
でも、2階に上がる前、もう1度、ラストチャンス、玄関の外にでてみようか。
窓からは通りすがりのような走り風。
やがて、雨になった。




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