TOKYO プチオフ 03/3






【 珠玉の時間ということ――★ 】

みき

miki


そのリストランテの名はイタリア語で『ワイン貯蔵庫』という。
ルネッサンス時代、フィレンツェのメディチ家のカテリーナが伝えた宮廷料理と現代のガストロミーへの提言の調和を。
模倣の都市トウキョウで、その扉を開いてみよう――――。



★INZIO(先付け)
◆ 有機トマトの冷製スープ、リコッタチーズとマジョラム

「昨日は、家族のみなさんとのプチオフで、『他己紹介』というのをしたんだけど、今日は二人なので、プロフのままの、手帳のままの「まるくん」を見てもらおうと思って写真をいくつか持ってきました(笑)。アナログだよね(笑)」
「・・・・・・ほんと、「まるくん」だね(笑)。想像どおりだね」
「Mさん(※前回のMさんとは別人です)は英語ができるんですよね?」
「そう、、でも3年くらい話してないと、だめになっちゃう部分もあるんですよ。幼児期の3才くらいまでの音で覚える英語が大切なの。リズムで覚えるのね―――」

★ANTIPASUTO(前菜)
◆イタリア産兎背肉のマリネ、レモンとローリエ風味、アスパラガスとガルバンゾーのサラダ

「すごいお忙しいMさんに申しわけない気がしますが、今回の研修で必要に駆られて初めて名刺作ったんです(笑)。顔で仕事してるつもりだから(笑)」
「・・・・まるくん、て仕事は何してるんだろうって、それだけが謎だった(笑)。ライターかなって、思ってたんだけど・・・・・」
「入会当初から伏せて誰にも伝えてません。いつか、お会いした方々から伝えるつもりでした。まるくんは「まるくんの手帳」にいるんだよね(笑)」
「そうね。仕事とか何してる人ではなくて、どういう人か?というのに本当は余計なものかもしれないね」
「うん。職業を提示すると、「あっ・・だからまるくんはあんなことばかり手帳に書くんだ」という先入観や固定観念で読んで欲しくないから・・・。戦略ですな(笑)昨日お会いしたカフェ友の夫さんが「仕事は何してる?」ではなく、「どう感じてるか?」と聞かれてすごく嬉しかった♪―――」

★PRIMO PASUTA(第一のパスタ)
◆  バヴェッティーネパスタ、アサリとブロッコリー和え

「アタシは入会当初からネット交流には興味ないんだ。ネットを通じた「ひと」と巡り合える悦び、しか知りたくない・・・」
「そうそう、私もなりすましができない性質なので、そういうのがすごく嫌で、ネットの性質の悪さにいつも考えさせられるの。私自身は経験ないけど、第三者に誹謗したり・・」
「アタシも実害経験はないけど、気配はいつも感じてるよ(笑)。まるは、ストーカーだの女たらしだから危ない奴だの、ムチャクチャと(笑)。でも、一切言及関知しません。
救われない奴のただのIDには平気だから、自身たっぷりに(笑)。メカ系の被害はやだけど(笑)」

★SECONDA PASUTA(第二のパスタ)
◆  カボチャのトルテッリ、パルメザンチーズのクレマとバルサミコ風味

「あなたとはあまり言葉を交わしてきた記憶がないんだけど、それぞれ2回間があって2回の長いメールでグッときてもぅダメ(笑)。気になる存在なんだよね(笑)」
「ほんとうに多忙なのよ。書き込む余裕がないし、でもいつも「まるくんの手帳」は読んでるのよ。何度も読み返してるのよ。みんなにも読んでもらいたい・・・・」
「フレンズから消えたの見ちゃった(笑)、あれは相当ショックだった(笑)。これだけはメールでなくて、いつかお会いしたときに伝えたかった」
「え?消してないよ。*****と紹介してたのを、これでまるくんのこと伝えきれてるか悩んで*****と、変えただけなのに・・・・・とにかく、みんなに伝えたいから」

★SECONDO(メインデッシュ)
◆  仔羊背肉のメダイヨン、柔らかいポレンタと黒オリーブソース添え

「アメリカでは勤め先がマンハッタン島で、住んでたのがクィーンズタウンなの。もう人種の坩堝って感じで、スパニッシュもイタリアンも黒人も先住民も、アラブも・・・・。
本当の困窮ってのがあって、救いは教会だけ、、、みたいな。日本ってつくづく恵まれてると思う」
「それを―差別の現実に学ぶ―というんですよ。Mさんは、貴重な体験をしたわけだよね?
誰しもが体験できないことをしたんだ。それが「出会い」なんだよね。出会うことにより必ず「発見」するんだ――――」
「そう、人権意識って、まるくんみてて思うけど、どこかで必ず「自分のなかで湧き上がる」、「きっかけ」でもあるよね――――」

★DOLCE(デザート)―― 本日のデザート二皿で取り分けて

「私もなにかできることから、と強く思うの、私の宗教観もあるのかもしれない。日本はほんとうに恵まれてる。平和ボケというか・・・」
「実践は、いろんな手段や可能性があるはずなんだ。そのためにネットを媒介にして『手帳』を書き、足跡で配信してるんだ。残念ながらあのコミュニティはそれしか手段はない(笑)」
「まるくんのいる時間帯って・・・匂いでわかるのよ(笑)。みんなコミュニティ内のことやコミュニティの構造上のこと、よくあ~だこ~だ言うけど、アクセス解析とかいろいろわかってるのかなぁ~~って・・・・無料のサービス提供受けてる、これが基本なのに」
「コミュニティづくりで、コミュニティのこと語ることほど不毛なことないよね。
アタシはかわいい♪ひとは、あなたの「匂い」じゃないけど、一瞬でわかる。これ自慢(笑)。
Mさんもほんとう、お綺麗ですよね♪ますます、あなたのことが好きになりました(笑)。
男と書いてヒト、女と書いてヒトという意味でだよ(笑)つまり人間どうしなんだよね。アタシのことも好きになって欲しいし、あなたのこともっと知りたいな、好きになりたいな。
これが人権教育なんだよ」

★ 小菓子、コーヒー(二人ともエスプレッソ)――喫煙サロンに場所を変えて―

「コミュニティづくりってのは、一人ひとり違うことを認めることなんだ。みんな違う、なんて頭で描いてる人はほぼ100%わかってない(笑)。深く学習しなければ、絶対身に付かない、まず態度に現れないものなんだ。ある人が自然に身につく、と仰ってたけど冗談じゃない(笑)」
「貧民街に接点もある町で住んでて、いろんな発見があったの。最貧の子たちは学校も行けなくてそれが悪循環で、勉強してね、と本を渡したりするじゃない?そしたら母親にすごくその子は叱られるのね。なんで人から施しや憐れみを買うのかって。憐れまれることこそが、すごい侮辱なんだなぁ~って―――」
「それが、自尊感情ってことなんだ。同情や憐憫は「真に愛されてる」ことじゃないよね。
深く傷ついてる人の根っこを掘り起こすのは「手をさしのべる」ではないんだ。
難しいんだけど、いかにその人に近づけるか、共感を求めることができるかなんだよね」
「ねぇねぇ、教えて。まるくんて芸能人だと誰がいいの?」
「鈴木京香!!!でも、、、まだまだハニーと比べると物足らない」
「まるくん、めんくいだもんね・・・・ところで、『まるくんてどんなひと?』と友だちに聞かれるんだけど、う~~ん、、、答えられないの(笑)。いろんな枠があるなかに収まりきらないから・・・」
「変人だよ、ただの(笑)。でも・・・・まるくんは、まるくんなんだよ(笑)―――」

 銀座のとあるビルの階上のレストラン―――。
エレベーターを降りると、そこには絵もいわさぬフィレェンツェのエッセンスが散りばめられている。アタシ(たち)もが、セピア色に染まるような空間と時間―――。
レセプションを抜け、長いワインカーブがある回廊を通り、ホールへ、そしてダイニングルームへ―――。
そこでの食事と会話には、食べたパンのように皮は固い真実と、もしかしたら空気穴のような虚偽があるのかもしれない。
しかし、仮に嘘があったにせよ、「心地よい嘘」なら、それでいいではないか――――。
またひとつ、珠玉の時間、宝物箱を逆さにしたような時間が蓄積された。
美しいひとに感謝したい。


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Mさんへ伝言・・・・★

当日のワインは以下のとおりです。

(白)――――☆  Sauvignou Farvetello 2000‘

(赤)――――★  Bicelienvidi Giorgio(cave originale vine)








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