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私は小学生・中学生の頃から海外の翻訳本を読んで来ました。家には読書好きの母のものである小年少女世界の名作文学の中の「ソロモンの洞窟」「ジェーン・エア」「ワーズワース詩」「サイラス・マーナー」、ダシール・ハメットの「マルタの鷹」アラン・ポーのもの、シャーロック・ホームズのシリーズなど沢山ありましたので拾い読みしていました。学校の図書館ではケストナーの「点子ちゃんとアントン」「飛ぶ教室」「エーミールと探偵たち」やアルセーヌ・ルパンシリーズ、エラリー・クイーンなど海外ものばかり読んでいました。ミステリ三昧の始まりは小学生からだったですね。でも友人の部屋の本棚にあった海外の児童文学全集の影響が一番大きかったと思います。心のよりどころになった「一角獣の秘密」ルネ・ギヨ。一途な思いを知った「深紅の帆」アレクサンドル・グリーン。私の理想の人間像を見つけた「聖書物語」。冒険心を掻き立てた「十五小年漂流記」ジュール・ベルヌ。SFの楽しみを知った「地底探検」ジュール・ベルヌ。可憐な楽しみ「若草物語」オルコット。理不尽さを強く自覚した「オリバァー・ツウィスト」ディケンズ。友達を見つけた「エーミールと軽業師」ケストナー。「八十日間世界一周」「ロビン・フットの冒険」「ジャングル・ブック」「宝島」「ロビンソン・クルーソー」「クリスマス・キャロル」「ドリトル先生航海記」「ジャン・バルジャン物語」「モンテ・クリスト伯」「ジャン・クリストフ」・・・。こうして小学生~中学生の期間に読んだ本を書き連ねてみて思ったのですが、これだけ充実した良い物語を読む事が出来たのはすごい事だったのかもしれません。あの頃の海外の児童文学全集は子供達に質の高い小説を読ませてあげようと大人たちが頑張ってくれていたのかなと改めて思いました。そんな翻訳本中心の読書をしていた私は中学の国語の教科書に載っていた日本の少年の小説に出会いその文章表現が美しくて驚いたのでした。初めて文章が美しいことに気付いたのです。多分中1だったと思います。以来、忘れられない思い出になりました。それは日本人の作家の小説の一部で、小年が拾った石の描写が細やかで柔らかくて色彩が見えるように書いてありました。それを読んで私は、翻訳の文章では気付かなかった日本語の美しさに驚いたのでした。それから日本文学も読むようになり世界の名作も沢山読みました。「青春の門」とか「人間失格」とか「ぼっちゃん」とか「スミヤキストQの冒険」とか「黒い雨」とか石川達三とか、「戦争と平和」とか「車輪の下」とか「嵐が丘」とか「赤と黒」とか「変身」とか「クマのプーさんプー横丁に建った家」(A・A・ミルンの原作)とか。ジュニア小説も少し読みました。吉田としの『たれに捧げん』は切なくて苦しくて理不尽さに泣き尽しました。中学生の時は、母と受験制度への反抗心から受験勉強をしないで一日一冊読書する事を決めて毎日図書館に通っていました。(顔を見れば勉強しろと言いつつ 何一つ私を認めない 責めて要求するだけの母と 闘っている気になっていまして(^^ゞ)でも作家も登場人物も特別な思い入れから人生に影響を与えられるような親友には出会えませんでした。二十歳過ぎにSFを読み漁るようになるまで小説は時間つぶし的に読んでいました。二十代になってアーシュラ・K・ル・グィンとシオドア・スタージョンに出会うまで心の友はケストナーのエーミールだけでした(((((^m^今考えると、私は小説の世界を体験する事で価値観を模索していたのかもしれません。共感したり価値観が近い人や刺激をもらえる人が周囲にいなかったからだと思います。大人になってからは素敵な作家や登場人物と言う友人達に沢山出会えました。でも文章の美しさに感動する事はあまりなかった気がします。私にとっては文章よりも内容の方が大切だったのです。そしてあれから何十年も経ってみると中学の教科書で読んだ石の描写が美しい文章に出会えたのは大変な出会いだったと思うようになりました。あの美しい文章を読みたいと思いましたが作者名も作品名も記憶にはなく、乏しい情報でネットで探しても見つかるわけもなく何年も過ぎました。この夏の始めに図書館に行った時、司書の方にちょっと聞いてみました。昔の児童書はどこにありますか?と。古い本は書庫でしょうから。探している本について話すとベテランの方に相談する事になりベテラン司書さんは色々と調べて下さいました。・昭和より前かもしれない日本人作家の小説・登場人物は着物を着ていたかもしれない低学年の少年・田舎の話で森が出ていた・小年が拾った石の描写が美しい・1969年頃の山形市立中学校の多分中1国語の教科書に載っていたたったこれだけの条件で館内の目録などをチェックしましたが見つかりませんでした。ベテラン書士さんはこの曖昧な情報で図書館同士のオンライン?で調べてくれるそうでもう一度情報確認をして帰りました。その後もネットで調べましたが見つかりませんでした。そして2週間が経ち3週間が経ち諦めていた頃に件のベテラン司書さんから連絡が入ったのです!!電話口で聞いたそれは佐藤春夫の「蝗(いなご)の大旅行」と言う短編集の児童書の中の「たからもの」と言う短編でした。あんな曖昧な情報から導き出していただいて非常~~に感動しました!!ビックリして感謝しました!!!電話口で興奮してやたらとお礼を言いまくりました!!!でも私が探していた小説が本当に佐藤春夫の作品か読むまで確信がありませんでした。佐藤春夫はとても有名な方ですが作品を思い出せませんでした。8月末だったか9月始めに左膝がかなり痛み出していた中でしたが頑張って図書館まで行きました。貸し出しが出来ない本だったので4Fの児童コーナー奥で読みました。10ページくらいの短編でした。私がずっと探していた文章でした!!大正時代の短編なので教科書に載っていた文章より少し古い文章でした。「いいやうな」「あつた」「たつた」「ゐ」などを使う表現です。それはこんな風に始まっていました。―――「たからもの」佐藤春夫 ――― そのころ私に一つのたからものがあつた。それはたつた一つの石であつたけれども、私は私のその後の生涯でも、あれほど長い間、あれほど純粋に愛したものは、二つとないと言つてもいいやうな気がする。 その石は、川の傍の不思議なところにあつた。石灰を焼く小屋のあつたところだが、子供ごころにはそれが全く不思議なものとして印象された。城山のわきの細い坂道を登つて、川の見えるところへ一度下りて、それから川に沿うてもう一度別の道を上つて又下りると、そのあたり一面には見も知らない眞白い大きな石が川辺へ積み上げられてあつて、その石の下は深い淵になつて渦を巻いている。そこに帆巻船が泊つてゐることもよくあつた。――――――――――――――――――――今読むと、始まりだけですでに美しいです。その日は体調が悪くて文章を味わう余裕がありませんでした。それで朦朧としたまま石の描写だけ書き写して帰りました。実感がないままに時間が経ってよ~く考えてみるともっとじっくり味わいたいと思いました。「蝗の大旅行」は貸し出し出来ない希少本だけれども「たからもの」が入っている別の本とか色んな探す方法があるのではないかと思いネットで探しました。でも大正時代の古い本なので資料がなかなか見つかりませんでした。古本サイトを探すと高額で驚きました。もしかしたら特別なものも安くなってしまうヤフオクさんで見つけられるかも?と思ってまずはヤフオクから探しました。見つかりませんでした。次に何でも売られているアマゾンさんを探すとなんと普通に古本がありました!!大正15年に再発行されたものがありました!!そして思った以上に安価で入手しました。文章が大正時代のものなので教科書とは微妙に違っている気がしますが石の描写は美しくて見えそうなほどリアルです。――「たからもの」から石の描写を抜粋 ――或る日の事、いつものやうに石の間を見まはつてゐるうちに、私はそこで素晴らしいのを發見したのだ。それは今までのやうな小さな水晶のやうなのや、またその水晶が歯のやうに上と下とから喰い違つてくつついて仕舞つてゐるやうなのとも違ふ。全然新しいものであつた。それは大きさも色もまるで白い葡萄の實のやうで透きとほつている。それがしかし、ぽつかりと一つあるではなく、別の淡紅色の石の間にくるまつてゐる。その代りそれはたった一つではなくやつぱり葡萄型に十も十五もその一つの石のなかに塗り埋められたやうな工合いに篏まつている。―――――――――――――――――――――私は中学生の時にこれを読んで水晶や葡萄のような石のくだりが何十年も忘れられなくなったのでした。石の描写をこのように美しく文章に起こせるなんて私には大変な驚きです。日本の美しい文章の小説を知らない私だからなのかもしれませんけれども。先日、バスで図書館に行き件のベテラン司書さんにお礼を言って来ました。『蝗の大旅行』は重たくて足に負担になるため携帯で写真を撮ってベテラン司書さんにお見せして、ついに入手出来たのでいつでも堪能できるようになったお礼を言いました。司書さんはとても喜んで下さり「励みになります」と言って下さいました。そんな風に言っていただいてこちらこそありがたくて思い出す度にうれしくなります。中学生の時の記憶からこんな風にうれしい経験に発展するなんてね、鈍い私は日を追うごとにじわじわうれしくなりました♪とてもうれしいので喜びと感謝の気持ちをここに残しておこうと思います。市民図書館のベテラン司書様 ありがとうございましたm(_ _)m――――「佐藤春夫」ウィキペディアより――――佐藤 春夫(さとう はるお、1892年(明治25年)4月9日 - 1964年(昭和39年)5月6日)は、近代日本の詩人・作家。艶美清朗な詩歌と倦怠・憂鬱の小説を軸に、文芸評論・随筆・童話・戯曲・評伝・和歌とその活動は多岐に及び、明治末期から昭和まで旺盛に活動した。筆名を潮鳴、沙塔子、雅号を能火野人と称した。初代新宮市名誉市民。―――――――――――――――――――――――
November 13, 2014
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■明日 2014年11月13日(木)のM-ON!オンエア予定09:00~10:00『恋人にしたい男性アーティストファイル2014』Lead「想い出ブレイカー」https://www.youtube.com/watch?v=okLnvEaU7jY2番目なので09時04分頃でしょうか。先週はそのくらいでしたので。■オンエアリスト■1、『Bittersweet』 嵐2、『想い出ブレイカー』Lead3、『Replay -君は僕のeverything-』SHINee4、『Always with you』GENERATIONS from EXILE TRIBE5、『ピタカゲ from「COUP D'ETAT[+ONE OF A KIND&HEARTBREAKER]」』G-DRAGON (from BIGBANG)6、『7日目の決意 vol.02』UVERworld7、『beautiful』FTISLAND8、『ウィークエンダー』Hey! Say! JUMP9、『My VOICE』ファンキー加藤10、『しるし』Mr.Children■音楽ナタリー取材・Lead「思い出ブレイカー」■うっかり忘れちゃう自分のために音楽ナタリーによるLeadの「思い出ブレイカー」インタビュー記事のURLを貼っておきます。1ページ http://natalie.mu/music/pp/lead2パージ http://natalie.mu/music/pp/lead/page/2 3ページ http://natalie.mu/music/pp/lead/page/3 これまでの3人の思いや「思い出ブレイカー」への思いが沢山話されていてCDを聞く時に視点が増えました。これからの事や敬ちゃんの冗談もふんだんに盛り込まれていて楽しみました(*´ω`*)男性記者のLeadへのあたたかい気持ちが伝わって来て3人の人柄や頑張りをそのまま受け取ってもらえてるなと感じてとてもうれしいです♪写真も沢山載せていただいてます。ありがたや~ありがたや~o(^▽^)o
November 12, 2014
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この夏は左膝の半月板損傷で水が溜まって庭の作業が何も出来ませんでした。でも、駐車場に置いた鉢で揺れるボックセージと背が高くなった月桂樹を切るくらいは立ったままで出来たので刈り取って干しました。それから動かないで出来るちまちま裁縫に取り掛かりました(*´ω`*)ローリエとボックセージを入れる衣類用の虫除けサシェを作りました。猫はローリエ、ウサギはボックセージです。単純な作りにしたつもりでしたが耳の付け根に吊り下げ用の紐を縫い込んだらこれがひっくり返すと引きつれてとても難しくて大変でした。少し作ったらリードッグのサシェを作りたくなりました。適当に型紙を作りましたが目玉は少しはみ出るために工夫が必要になりました。目玉の縁をミシンで縫おうと思ったら糸と布がよれて上手く縫えませんでした。それでまたぞろ座ったまんま一日に何時間もちまちまと刺し子の糸で縁取りを縫っています。まだ目玉は5個しか完成していないのですがちょっと疲れて来たので休憩を(^^ゞなんかちょっと笑えます(((((^m^いいぞ、笑っちゃう♪♪♪仕上げには目玉と瞳を接着剤で貼り付けるので上手くいくか一つ試してみようと思います(*´ω`*)
November 9, 2014
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■明日 2014年11月06日(木)のM-ON!オンエア予定18:00~19:00『恋人にしたい男性アーティストファイル2014』Lead「想い出ブレイカー」https://www.youtube.com/watch?v=okLnvEaU7jY2番目なので18時03分頃ですね!『恋人にしたい男性アーティストファイル2014』って!M-ON!さんありがとう(´▽`)ノシ三人三様だけど誠実・純粋・努力家が共通点かな♪■オンエアリスト■1、『Bittersweet』 嵐2、『想い出ブレイカー』Lead3、『Replay -君は僕のeverything-』SHINee4、『Always with you』GENERATIONS from EXILE TRIBE5、『ピタカゲ from「COUP D'ETAT[+ONE OF A KIND&HEARTBREAKER]」』G-DRAGON (from BIGBANG)6、『7日目の決意 vol.02』UVERworld7、『beautiful』FTISLAND8、『ウィークエンダー』Hey! Say! JUMP9、『My VOICE』ファンキー加藤10、『しるし』Mr.Children
November 5, 2014
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今日来ていたYouTubeおすすめ動画でOK Goの「I Won’t Let You Down」のサムネが気になり見てみた。OK Goと言えばランニングマシーンとかセグウェイを使った面白いMVの記憶が強いけれど、これが群を抜く最高のMVだった!!まずは情報無しで見る感動を♪https://www.youtube.com/watch?v=u1ZB_rGFyeU&feature=em-hot冒頭にPerfume が出たので「うん?」となりメンバーが乗る謎の乗り物が気になった。非常に微妙なスピードや動きがスムーズに操作できるようで乗ってみたい!!女子高生なのかな、上空から見た動きがまるで万華鏡のようだ!面白いし、可愛い音楽に合う。マスゲームの色とりどりが可愛くてポップだし綺麗ですごいぞと思っていたらどんどん壮大な広がりとなってトリハダが立ち最後はパノラマで彼方まで連れて行ってくれる。雲の上まで来ちゃったよ!まさしく「I Won’t Let You Down」ガッサリさせない凄いMVだった!!冒頭のPerfumeカメオ出演。謎の乗り物はホンダが開発中の「UNI-CUB(ユニカブ)」と名付けられた小型電動一輪車。千葉県でキャスト総勢約2400人の大規模な演出の収録。このMV撮影のために開発されたマルチコプター・カメラ「ドローン」による全編ワンカット撮影!!!!こんなMVがワンカットで!!!!ここまで完璧に合わせるためにはどれだけの打ち合わせと練習とリハーサルが繰り返されたのか。出演が2400人としても開発と撮影スタッフも入れたら相当の人達が関わって作られたものだ。わぁーーー。無料で動画を配信してくれる事に感謝感謝。クリエイティヴディレクターにはドコモの「森の木琴」の原野守弘。記事を探して読んで納得した。昔この動画を載せた事がある!「私からあなたへ 森に響く木琴の調べ♪」http://plaza.rakuten.co.jp/huyuyunn/diary/201109180000/2011年9月18日「森の木琴」https://www.youtube.com/watch?v=C_CDLBTJD4M映像監督はPerfumeのMVを手がける関和亮。ダンスは振付稼業air:man。原野守弘氏のインタビュー記事を見つけて最高の人達が出会って出来上がった最高のMVの所以を知って読んでいるうちに涙が出て来た。『舞台は日本。 原野守弘さんが手がけるOK Goの新作MVに込められたクリエイティヴ』http://www.gizmodo.jp/2014/10/okgo_haranosan.htmlOK Go "I Won't Let You Down" - インタビュー・ウィズ・ダミアン&ティム 【日本語字幕版】https://www.youtube.com/watch?v=A4_Kah8yg-s喜びの感動ってうれしいね♪感謝感謝でまた涙が溢れるね\(^ー^)/生きる喜びを伝えてくれるみなさんにありがとうのありがとう。
November 4, 2014
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成長が早いにゃじ君が子猫のうちにと先週保護主のK子ちゃんが会いに来てレーザーポインターで遊んだ後で帰る時に写真を撮るのを忘れていたK子ちゃんが立ち上がった私の肩先のにゃじ君をスマホでパシャッとした途端ににゃじ君が天井の照明器具にすがり付いていた虫に気付きシュバッ!と飛び立つ準備態勢に入り私の肩に足が食い込んで力が蓄えられた瞬間に焦った私が「わーーーーー!!」と叫んだタイミングでシャッターが切られた写真です(_≧Д≦)ノ彡☆K子ちゃん大爆笑===333(_≧Д≦)ノ彡☆「何?どしたの?」と覗き込んだ私も大爆笑====3333(_≧Д≦)ノ彡☆(_≧Д≦)ノ彡☆娘がいたらきっと「顔!」と言うに違いない写真が撮れてしまいました(_≧Д≦)ノ彡☆今日も驚きと笑いを届けてくれる元気印のにゃじ君です。(最近は呼び名がにゃじ君に安定し にゃ~じにゃじ君↑にゃ~じにゃじ君↑と 2回連呼するのが癖になって、 長い名前になってます(((((^m^)
November 1, 2014
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