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January 19, 2006
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テーマ: 回想(14)
カテゴリ: 思い出
昨日の続きを書きます。


私がマツオカ先生に守ってもらわなければいけなくなった発端の事件・2



高校生活は元に戻ったように見えて
じわじわと影響が出て来ました。

家では怒った両親の棘に刺されていました。

優しい校長先生が怒らないように、
と言ってくれたせいで直接には怒られず、
殴られる事も根掘り葉掘り聞かれる事も無かったのですが

その代わりに

苛立ちを体中から発散させた父の怒りが
毎日私を突き刺すようになりました。


調度その頃両親は、
全額借金で家を建てて
鬼のような祖母から逃げ出した所でした。

ですから私は両親の喜びに水を差したのでした。


運動会で、
競技と応援の両方が優勝と言う
強い1年生に喜んでいた先生方や

純粋に喜んでいた1年生たちにも
水を差したのでした。



勿論いけない事をして皆の喜びを台無しにしたのでした。

そんな中で、神社で一緒に打ち上げをした仲間は
許してもらえる仲間だと思っていたのですが
ある日その中の数人から呼び出されました。

「運動会の後で何をしていたのか

と言われました。

知らない、と言っても
「お前がしゃべっていたと聞いたぞ」
と言われました。

「ある事無い事、
皆に喋りまくっているのはお前だろう!」
と言われました。

私は誰にも何も話していませんでした。
濡れ衣もいい所でした。

でも私はやっぱり何が何だか分からなくて
ぽか~~んとしていました。

何が起きたのか、
誰が何をしたのか、
私がどんな立場に置かれたのか、
さっぱり分かりませんでした。

これは後になって知ったのですが
ある事無い事しゃべりまくって
全てを私のせいにしていたのはKちゃんでした。


結局の所、
私は先生方、親、同級生、仲間
全部から悪者として見られる事になってしまいました。

自覚無しのうちにそうなっていました。
鈍いにも程があります。

私は孤立したものの、
元々特別助けてくれる人もいなかったので
悔しいけど平気だと思っていました。




ある日、
国語のSちゃん先生から呼び出されました。

Sちゃん先生は30代後半くらいの女性で
筋の通ったさばさばした感じの先生でした。

Sちゃん先生は私を外に連れ出して
正門の近くにある前庭に一緒に座りました。

「実は校内読書感想文コンクールの発表があるんだけど
MY(私)が1位なんだよ。
でも今発表するとMYの名前が先生方に
悪いイメージと重なって記憶されるから
少し遅くなってからにしようと思う」

と言われました。
私は幼くて
Sちゃん先生が言っている意味が分かりませんでした。

きっとSちゃん先生は
私が先生方に悪く記憶される事を
幾らかでも薄れさせたいと思っていたのでしょう。

一晩家出した子が読書感想文で1位になったとあれば
やはりこの子がリーダーだろうと
先生方は先入観を濃くするであろう事は疑いの無い事です。

でも当時の私には全く想像も付かない事でした。


それに、
感想文は実の所、母が添削したのです。
母は国語の教師で、赤ペンでしっかり添削しました。

勿論私が頼んだ訳では無く、
母が「こんな文は出せない」と言って勝手に添削しました。

だから私としては感想文が1位になったのは
うれしい事ではありませんでした。

だって母が添削したんですから。
荒削りの私だけの文章だったら
1位にはならなかったかもしれませんから。

それで尚の事本気にはなれずに
ボンヤリとSちゃん先生の話しを聞いていたのでした。


Sちゃん先生はさばさばした人でしたが、
なぜか私を擁護してくれました。

大人になってから知ったのですが
Sちゃん先生も孤独で親と闘ってきた人でした。

だから私の孤独や苦しみが見えたのかもしれません。
それで私を助けてくれたんだと思います。


校内読書感想文コンクールの授賞式は
3学期になって行われました。

せっかくのSちゃんの画策もあまり効果はありませんでした。



2年生の春に修学旅行に行ったのですが
ある夜にクラスの女子達に呼び出されて責められました。

何を責められたのか、もう憶えていませんが
感情をぶつけられる理由が分からず
やっぱり何が何だか分かりませんでした。

2年生ではKちゃんも同じクラスでした。
Kちゃんと私と、
私達と仲の良い数人がクラスの女子に囲まれて
責められました。

未だにこの時の事は分かりませんが
多分集団心理みたいなモノだったんじゃないかと思います。


その後私はKちゃん達とは余り付き合わなくなりました。

私は色んな出来事を吟味する事も無く暮していました。
Kちゃんと付き合わなくなった理由は多分「何となく」です。

仲良くする理由も、付き合わなくなる理由も
その頃は確定したものはありませんでした。



でも、付き合わなくなるまでに私はKちゃんから
良くない事を沢山吹き込まれました。

ある日、
喫茶店でKちゃんが私ともう一人の女子に
タバコを勧めました。

私はそれまでタバコは大人のもの
と思っていたのでビックリしました。

高校1年生がタバコを吸う事が出来るのか?

何しろ運動会のあった秋に、
Kちゃんに引き回されてたまり場に初めて行き
初めて本物の不良を見たのでした。

内心「高校3年生ってタバコ吸ってもいいんだ~」
と驚いたのでした。

タバコは大人のモノという認識しか無かったので
私には吸うも吸わないも無かったのでした。

そのしばらく後では高校1年生がタバコを吸っているのを見て
「1年生もタバコを吸うんだ!」と驚きました。


それでKちゃんにタバコを勧められてビックリしたものの、
自分にとってタバコとは?なんて考えた事がなかったので
勧められると「うん」と言ってもらってしまったのでした。

考えない事の危険性を学ぶ事ができますね。
私は考える事が無いと理解も判断も出来ない人です。


私は家に帰ってお風呂場の湯船の中に浸かって
タバコを吸ってみました。

感想は「むせない」でした。

こうして私は不良になろうとしました。
なぜかと言えば、
一晩の行方不明事件の後で皆から不良と言われたので
そんなに言われるのなら、
何もしてなくても悪い悪いと言われるのなら
いっそ本当に不良になってやろう!!
と思ったのでした。

真面目に生きて行く事に
見切りをつけたのでした。

もういいやって。
いいや、どうせ何をしたってしなくたって悪く言われるんだもの。

高校の教師達はいつも冷たい目で私を見ました。
先入観の目で見ました。


2年生の後期から私は学級委員に選ばれました。
男子を差置いて何故か私が選ばれました。

さっぱり分かりませんでした。
ずーーっと疑問でした。

何故私が学級委員?
少し前まで私は女子から弾かれていたのに?
クラスのまとまりの邪魔をしていると
みんなから責められたのに?

勉強もしない、部活もいい加減な
鈍くてボンヤリのこの私が?


もしかしたら、
その頃また読書感想文コンクールの授賞式があって
私は2位でした。
それが皆の思考に何か作用したのかもしれません。

私としては母の添削にも関わらず2位になったので
内心仕返しをしてやったりという気分でした。

1位じゃないぜ、ふん。
みたいな。


学級委員になると、
色んな用事があって職員室に行ったり
相談室にプリントを貰いに行ったりします。

その時に一部の先生に会うと
「おうMYまた何かやったか!」と意地悪な声を掛けられました。

それは3年まで続きました。
私は1年の時にしか事件は起さなかったのに。
ずーっと言われました。
人間の先入観、思い込みは真実を捻じ曲げる力があります。





<< 続く >>





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Last updated  April 8, 2017 11:51:37 PM
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