幻の動物

ホグワーツ校非指定教科書

幻の動物　Fantastic Beasts

アクロマンチュラ　Acromantula
　「秘密の部屋」で登場した八つ目の大蜘蛛です。
人の言語を理解し、話も出来ます。
　蜘蛛は餌がないと体が小さくなり、餌があるとかなり大きくなります。
蜘蛛のそのものかなりの嫌われ者なので、このような発想から来たものだと思います。

ウァウルフ　Werewolf
　狼人間のことです。
並外れて狂暴な狼に変身できる力を持った人間のことをいいます。
夜に行動し、男女、子供や家畜に襲いかかり、爪や牙で喉笛を引き裂き食い尽くします。
　特にペストが流行した14世紀に狼が増え、家畜を襲うことが多々あり、偶に人も襲ったということです。

グリフィン　Griffin
　翼を持った四足獣です。
この野獣はヒュペルボレアスの山地（ヨーロッパの北部）生まれです。
胴体はライオンで、顔と翼は鷲に似ていて、馬に対して猛烈な敵意を持っています。

ケンタウルス　Cantaur
　人の上半身と馬の下半身を持った者です。
ケンタウルスは賢者の象徴で、星を見て星占いをします。
「火星が殊更に赤い」と言ったのは、ハリーと宿敵ヴォルデモートの戦いが近々あるという予言だと思われます。
　ヨーロッパの人々にとって馬は善良なイメージを持っていて、このケンタウロス Cantaur もそのイメージを重ねています。
　狩猟民族にとっては、馬は貴重な財産であり、輸送・乗り物として欠かせないものであり、最も身近な友でもあります。

サラマンダー（火蜥蜴）　Salamander
　四大元素の一つ、火の精で、火の中に住み、炎を餌とすると言われている蜥蜴です。
燃えていますが冷たいと信じられています。
　また、サラマンダーの皮で作った布は燃えないとされています。
（実際売られていたのは石綿です）

スフィンクス　Sphinx
　ライオンの体に人間の頭と胸を持つ威厳のある姿をしており、エジプトでのスフィンクスは有名です。
　忠誠、富、死後の生命の象徴です。
また、メソポタミアではこの神獣は雄牛か鷲の頭が多く、ギリシャでは翼が生え、更に女性の顔がつきました。

ドラゴン　Dragon
　最も知られた魔法動物で、このシリーズでは色々な種があるとされています。
　西洋と東洋では扱いが違い、西洋では比較的に悪役です。
　例えば生贄の美女を英雄がドラゴンから救うなどの神話や、暴れるドラゴンを退治する伝承などです。
　所が、東洋で龍は雨などの天候を操り、大地に豊饒を齎す神として祀られています。

トロール　Torll
　トロールは巨人で怪力、邪悪で怒りやすい性格です。
最悪なのは人をさらい喰ってしまいます。
数多くの伝承が残っている怪物の一つです。

ノーム　Gnome
　地、大地や丘の精霊です。
身長は15cm位で耳は短く広く、どんな音も聞き取れます。
長い三角帽子をかぶり、ブーツをはいていて、人より早く走ることが出来ます。
　年齢も200～300歳位で帽子の色が男は赤、女は緑です。

バジリスク　Basilisk
　「秘密の部屋」にいた緑の大蛇で、 Tom Marvolo Riddle トム･マルボロ･リドルこと
Voldemort ヴォルデモートに操られた怪物です。
ハリーはグリフィンドールの剣を持ってこれを退治しました。
　従来は全長40cmの小蛇ですが、猛毒を持っています。
ギリシャ語のバジリスコスとは「蛇の王」という意味です。

ピクシー　Pixy,Pisky,Pigsy
　ピクシー、ピスキー、パグシー等と呼ばれています。
尖った耳にやぶにらみの茶色い小人と言われています。
旅人を惑わせたり、馬を乗り回したり、悪戯好きの妖精です。
しかし、家事や農作業を手伝ってくれることもあります。
お礼に服などをプレゼントしたりすると、消え去ってしまうと言われています。
まさに、屋敷妖精のトビーがそうです。

ヒッポカンポス　海馬　Hippocampus
　アイルランドでも有名な水の精です。
海に住んでいて、馬の形をしています。
ケルピー水魔 Kelpie と同じ扱いをするのが妥当な線です。
時々美しい若者になって、何とか人を説得し背中に乗せ水中深く潜り込み、貪り食おうと考えています。
しかし、人間に手綱をかけられると、相手の言いなりになり働きます。

ヒッポグリフ　Hippogriff
　雄のグリフィンと雌馬の交配で生まれ、鷲の頭と嘴、ライオンの前足と爪、
豊かな羽に覆われた翼を持ち、それ以外は馬の体を持っています。
これを手なずけられるのは、英雄だけです。

フェアリー　Fairy
　妖精と言われていますが、本当は魔法を使う一族のダナーンが過去に大地を追われ、
地下にある世界に移り住んだ後、諸々あり、小さき者として妖精になったとされています。
　羽根の生えた小さい女性とのイメージはかなり前から知られています。
　有名なのはある姉妹のいたずらの写真ですが、多くのマグルがそれで妖精を信じたのでしょう。
　シェークスピアの真夏の夜の夢に出てくる妖精パックは絵画の題材となり、
赤子に羽根を生やしているものもあり、天使を現す方法が使われています。
　また、妖精の輪というものがあり、妖精が輪になって踊った跡が残った物がよく報告されています。
運良くその妖精たちの輪に入って踊ることができても、今度はやめることが出来なくなり、
あっという間に数十年経ってしまうという伝承も残っています。

フェニックス　不死鳥　Phoenix
　不死の霊長で、形は鷲に似ており、赤、青、紫、金色の翼を持っています。
時が来れば、自ら燃え、その灰の中から再生していきます。

ユニコーン　一角獣　Unicorn
　獰猛な動物で、胴体は馬に似て、頭は牡鹿、足は象、尾は猪に近いとされています。
太い鳴声を上げ、一本の黒い角が額の真ん中から３フィート突き出しています。
　ユニコーンを捕獲するには、穢れなき乙女を野原に置き、おびき寄せます。
その乙女の膝に頭を乗せると、おとなしくなるので、そのとき捕らえることが出来ます。
　高貴、知恵、純潔、平和、迅速などを象徴し、また正反対の獰猛さ、喧嘩好き、情欲の象徴としてもとらえられています。
　太陽（獅子）と月（一角獣）は、よく戦います。

レプラコーン　Leprechaun
　踊り好きな仲間の妖精たちの靴を片方だけ直す妖精です。
彼に靴の直しを頼むと、常に片方だけ直してくれます。
もし見つけ捕まえることができると、沢山の金貨などの宝の場所を教えてくれます。
すばしっこいので少しでも目をそらすと逃げられ、もう見つかりません。

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