黄道十二星座

八十八星座


 現在使われている星座が始めて誕生したのは、今から五千年以上も前のメソポタミア地方での事でした。
現在のイラクの国になります。
チグリス川とユーフラテス川が海に注ぎ込む辺りで、ここにシュメール人と呼ばれる人々が住んでいました。
彼らは星の動きによって時期や季節を知る術を心得ていました。
最初のうちは種まきの時期、刈り入れの季節を知る為に目印となるような明るい星を毎晩観測していたのかも知れません。
 そのうち彼らは星々を繋いで身近な動物達や彼らの神様の姿、伝説の英雄の姿を夜空に当てはめて行きました。
これが星座の始まりです。
 やがてシュメールはバビロニアやアッシリアに征服されてしまいましたがむ、彼らの作った星座達は、
占い好きのバビロニア人らに取り入れられ占星術となってより一層発展整備されて行きました。
そして、バビロニアやアッシリアが勢力を拡大していくと共に、星座の文化も周辺諸国へと広がって行きました。
 一方その頃ギリシャでは神話が作られ、語り継がれていました。
彼らは自然の中の全ての物の中に神を見、無数の神々を生み出していました。
メソポタミアやエジプトでは、神々が威厳があって人間より高い位置から人間を見下していましたが、
ギリシャの神々は、泣いたり笑ったり女性に恋したりとても人間的な神様だったのです。
その為ギリシャ神話はとても親しみやすい物語となっています。
このギリシャ神話がメソポタミアから入ってきた星座と結び付けられました。
この事が星座が広く世界に広まり、後世まで伝わった理由の一つだと言われています。
西暦百二十年頃には、現在使われている星座のうちの四十八個が完成されたのです。
 やがて、十五~十六世紀になるとヨーロッパは大航海時代を迎えました。
南半球まで行けるようになったヨーロッパ人達は、シュメール人やギリシャ人達の知らなかった星空を初めて目にしました。
そこには、星座の無い星空が広がっていたのです。
天文学者たちは先を争って星座を作り始めました。
まず、南半球で発見された珍しい生き物が星座になりました。
それから、最新の科学機材、天文学者の個人的な記念に作られた星座も有りました。
 一九三〇年、世界中の天文学者たちが集まり、星座が整備されました。
その結果、星座は現在の八十八星座となり、境界線もはっきりと決められました。
こうして、私達が現在使っている星座が完成したのです。



黄道12星座

 全天には全部で八十八個の星座が有ります。
これらの中には、十五世紀以降作られた為に星座にまつわる神話、伝説が全く見当らない者もあります。
しかし、八十八星座の半分以上はギリシャ時代から伝わる古い星座で、それらには様々な神話が伝わっています。
ここでは星占いや誕生星座でよく知られている黄道十二星座にまつわる神話物語をご紹介します。


魚座・牡羊座・牡牛座 双子座・蟹座・獅子座 乙女座・天秤座・蠍座 射手座・山羊座・水瓶座

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