Vampire ヴァンパイア

Vampire ヴァンパイア

 吸血鬼 Vampire ヴァンパイアという言葉は、意外に新しく1734年の「オックスフォード英語辞典」に載りました。
語源はスラブ語にあり、ロシアではヴァンピール Vampir 、あるいは単にウピール upir とかオピール、 upyr vapir
ギリシャではヴリュコラカスとかサルコメノス、ルーマニアではストリゴイ、
ドイツ語ではナハツェール(死後他人にとりついて殺すの意)などと各地で様々な呼び名で呼ばれています。
ラテン語の Vampyrus に近い Vampyre とも綴ることがあります。



よみがえる死者

 民間の資料に死者がよみがえり、吸血鬼となる話は記録として残っています。
吸血鬼になったとするところは別として、よみがえったことは、事実と現在も考えられています。
本当にそんなことがあるのでしょうか?
 医学が現在より進んでいなかった時代、早すぎた埋葬が原因でそういったことがあったのです。
最大の原因は、カタレプシー(強硬症)といい、全身硬直をさしています。
早すぎた埋葬の後に墓の中で蘇生したのです。
墓の中で恐怖と酸欠でもがき苦しみ、胸などをひっかき、そして二度目の死を迎えるのです。

 死んだ者が吸血鬼になったと何かで疑われると、その親族や地元の有力者や役人または教会の者の立ち会いのもと、墓を掘り返すのです。
そこには、まだ腐らずにその死体があり、血の跡がまだ、生々しいとなると、これは吸血鬼とみなされ、死体は首を刎ねられて燃やされるのです。
吸血鬼になるのを防ぐため、死者の口にニンニクを沢山詰め込んだり、月光が死体を照らさないようにしたり、目や鼻や耳に香を詰めたりします。
ニンニクあたりは、ヨーロッパで度々流行った黒死病など疫病に対する対策としてこうじられているのです。
やはり、あちらで黒死病でやられ、こちらでもやられてと連続すると、医学の説明があまりない当時は、民衆は恐れを感じるのです。
これらが吸血鬼などの伝承に関係しているのです。


吸血鬼の能力 対吸血鬼法 祈り

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