雲外蒼天

雲外蒼天

輝ける人 4


中学校の入学式で仲良くなって以来の一生の友達。

美術が得意で、センスがよくて、コロコロとやわらかく快活に笑う。
今も昔も、小悪魔的雰囲気で周りを魅了してしまうという不思議なオーラを持つ。


京都で働いているはずの彼女が、平日に突然東京にきた。
何事かと思って聞いてみた。

「新しい扉をノックしてみることにした」

何度か転職しつつOLをしていた彼女は、3月で仕事を辞め、
4月9日から学校に通い始めた。
『インテリアデザイナー』として生計を立てていくために。

昔からデッサンや彫刻、水彩、ポスター作成等、デザインすることに対するセンスが抜群だった。
『デザイン』することが大好きでよくポストカードサイズの絵を私にくれてた。

大学受験の時、就職活動の時、「デザイン」系の道へ進んではどうかと奨めてみたりしたけれど、行かなかった。
そして、社会にでて3年。

覚悟がきまったみたい。

覚悟をきめた人々特有のキラキラしたオーラを放ちつつ、
すごくはにかみながら話し始めた時の彼女の表情は、
「覚悟がホンモノであること」そして、「これからにワクワクしていること」
を何よりも物語っていた。


「少なくとも2年間、学生に戻ることにしてん。
芽がでるかはわからへんけど、でもこれが一番やりたいことって自分の中で決まったから。
甘い世界じゃないって分かるけど、ここで勝負する。
なんとかがんばる。そう決めたの。」

そういってニッコリした彼女の笑顔はすごくまぶしかった。
また、ここにひとり、進む道をきめて踏み出した人がいた。

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