いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

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安全は社会全体でつくるもの



◎安全は社会全体でつくるもの・・・・5月5日




何だか情けない展開になってきました。



情けないのは、現場から立ち去った職員やボーリング大会開催という
JR西日本の失態だけではありません。


JR西日本を諸悪の根源に仕立て上げようとするマスコミと、それに
迎合する私たち日本人の態度もです。



大惨事の最中に、JRの社員がボーリング大会をするのはケシカラン!


では、他の会社の人がドンチャン騒ぎをしていてもいいのでしょうか?


同じ日本人が、しかも知り合いが亡くなっているかも知れないのに。




安全よりも収益を優先しているのはケシカラン!


では、JR西日本だけが収益を最優先しているのでしょうか?


たまたま事故を起こしていない会社が、多数存在するというのに。




自分がしたことは必ず自分に戻ってきます。


今、自社のことを棚に上げて、JR西日本を罵っている人や会社は、
次は自分たちが非難の集中砲火を浴びる事になるのです。


特にマスコミは要注意です。



JR西日本を非難するヒマがあったら、自社の内部を点検し、

「当社は、この事故を我が事と捉え内部調査したところ、こんな異常や
不備が見つかりました。早速、このように対処します」

と公表すべきなのです。



でないと、近いうちに「形を変えた」しかし同根の事故や事件が発生
することになるでしょう。



安全は、企業だけでなく、社会全体でつくるものです。


今回尼崎の列車事故が起こってしまったと言うことは、社会の一員で
ある私たち市民にも責任があったと言うことです。



今、世界では、一日に3万人以上の子供たちが餓死しています。

温暖化などで、人類の存続が危うくなってきています。



環境問題の大きな原因が、先進国の「モア&モア」の社会システムで
あることは多くの人が知っています。

しかし、「自分ひとりくらい」、「分かっているけどコストがかかる
から」、「科学的根拠が不明確だ」などと、できない理由を並べ立て
ています。


私たちは、JR西日本とどう違うのでしょうか?



あの事故は、私たちの社会システムの中で必然的に起こったのです。


JR西日本が起こさなくても、必ずどこかの会社が事故を起こします。




◆では、何をしたらいいのでしょうか?




前述しましたように、すべての会社で早急に自社の内部を点検すること
です。

そして異常や不備が見つかけば、謙虚な姿勢で社会に公表し、対策を
講ずるべきです。

そして、私たち市民はそれを受けて、協力することです。


今回の事故で言えば、

「少しくらい遅れてもいいじゃないか」

「多少運賃が高くなってもいいじゃないか」

「ちょっとくらい見栄えが悪くなってもいいじゃないか」

というようにです。




◆いいこと探しモードへ




現在、この事故に関して、完璧なほどに「悪いところ探しモード」に
入っています。


警察のみならず「国民総検察官」の様相を呈しています。


だからマスコミ報道でも、個人の会話でも「JR西日本の悪いこと
ばかり」が話題になっています。


確かに、事故の再発を防止するには「何が悪かったのか」を調査する
ことは大切です。


私は、「欠点探しをするな」と言っているのではありません。


それと同等のエネルギーをはたいて、「JR西日本のいいこと」を
見つけるべきだと思っているのです。



その「いいこと」の中に、「事故の再発を防止する大きなヒント」が
内在されているはずだからです。



早速、今日の日中、「JR西日本のいいこと」を聞き取り調査しま
した。


多くは、「JR西日本はケシカラン」というものでした。


しかし、「いいこと」もかなりたくさん出てきました。


主なものを挙げてみましょう。



・駅員さんの「おはようございます」という元気な声で、励まされた。


・親切に荷物を運んでくれた。


・見ている人がいようがいまいが、黙々と仕事に励んでいる。


・落とし物をしたときに、一緒になって探してくれた。


・歩いて行けないところに運んでくれる。


・朝早くから頑張ってくれている。



これを見て、「そんなこと当たり前じゃないか」と感じたとしたら、
その発想こそ、今の社会システムの申し子と言えるように思い
ます。



してくれて当たり前。


間違うと文句を言うが、うまくいっても知らん顔。


ありがとうと決して言わない。


駅員さんが「おはようございます」と言っても、まったく反応が
ない。



これらは、私たちが自立していない証です。


私たちが今すべきことは、自立すること、そして自立した大人を
育てる教育制度の確立だと思います。



確かに時間がかかるかも知れません。


理想論かも知れません。


理想論といって手をつけずにいたことが、今回の事故の引き金に
なったのです。


今こそ、「理想だからしない」から「理想に近づく努力をしよう」へ
の意識転換が必要です。


安全は社会全体でつくるもの。


みんなで協力し合って、素晴らしいの社会を創りましょう!




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