彼の死・・3



    彼は 意識不明の重体という体になった

    ICUに入れるのは家族のみとされていたが

    彼のお母さんの計らいで 入れた私。

    私は 彼に話し掛けた

    「ごめんね・・・私が悪いの お願いだから戻ってきて」

    そんな事をいう日々を 私は続けた

    彼の意識がなくなって5日目 彼のお母さんから電話が入った

    「意識が戻ったの!だからいますぐ来て」と・・・

    嬉しかった 私は急いで病院へ向かった

    病院へ着いた私の元には 涙を流しているお母さんがいた

    「さっき一瞬だけね 一瞬だけなんだけど戻ったんだよ

     でもね少しだけだったの。。。○○ちゃん(私の名)って

     2・3回だけ言ったの」

    え?! 私の名前を・・・・私は泣きじゃくった

    そしてまた 意識がもどらない彼

    聞きたかったその彼の声・・・・でも心に伝わった気がした

    お願い もう一度  私の名前を呼んで・・・・ 


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