おいしい鹿児島(*T▽T*)

おいしい鹿児島(*T▽T*)

~第2ラウンド

第2ラウンド

気分のいい、調子のいい時間は終わりを告げようとしていた。
しかし、わたしはまだそのことに全く気付いていなかった。

最初は小さなことだった。
食べ物はもちろん、水も一滴も飲めないので、ひどくのどが渇いた。
空調管理のされた病室は快適だが、乾燥しており、さらに、のどをひりひりさせた。
そして、鼻から入った管が、大きく息をすったり、つばを飲み込んだりするたびに、のどにこすれて、さらにさらにひりひり痛んだ(T-T )。
咳をしたくてたまらないが、咳をすると傷口が傷むので、必死にこらえる。
うがいでなんとかしのごうと頑張る。
でも、こんなのは、ちょっとの辛抱。早く鼻の管とれないかな~ぁ。

次に、寝返りも全く打てない、完全寝たきり状態なので、体がひどく痛み出した。
ほんの少し動かしてみたり、さすってもらったりするが、全くの焼け石に水。
ずっと同じ体勢で寝たきりだからなぁ。
寝たきりの病人を何時間か置きに寝返りを打たせてあげるというのを身をもって納得。
しかし、そんなのんきさも次第になくなり、その痛みはどんどんどんどんひどくなっていくのだった。

真夜中。あまりの痛さで眠れず、ベットをおこしてもらう。
すると今度は、痛くて、再び寝るも、立つも、動くもできなくて、座ったまま、食事用のテーブルに伏して眠る。体の痛みはこの日がピークだったかも。

この痛みからの脱出は『温シップ』と『ビーズクッション』
これは 手術をされる方必見!必需品 です!!
シップは冷シップより『温シップ』の方が効果があります。
それから、クッション。あたしが使ったのは、細かいビーズが中に入っている、肌触りのいい、変幻自在のクッション。
これが、体の重心を微妙にずらしてくれるのに大活躍。足・腰・背中の下などなど。足は足でも、ふくらはぎの下、ひざの下、ももの下、右、左、両足と場所を変えるだけで全然違って、楽になるんです。しかも、そのくらいだったら、自分で出来るから。
起き上がれば背もたれにもなってくれるし、頭を高くするのにも!
サイズはでっかめのものがいいですよ。

そんなこんなで、手術の翌々日は体重測定に行っただけで、痛くて全く歩けず。

体重測定・・・!!
ビックリ仰天!!!!
い、1グラムも減ってませんぞ!
どういうことでしょうか???!(笑)

第2ラウンド
これは誰もが通る道。
早い人は4~7日でこれを乗り越えて退院していくのです。

しかし、第2ラウンド半ばで次のゴングが打ち鳴らされていました。
私にはまだ先のラウンドが用意されていたのです。


VS ベーチェット病 へつづく 

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: