世界中のがんの予防と危険に関する4,500の研究論文をまとめて1997年に、世界がん研究ファンドから、がん予防とリスク要因が発表された(W and A報告書)。それによると「効果が確定的3ー」「効果ほぼ確実2ー」「効果の可能性あり1ー」「がん危険確定的3+」「ほぼ確実に危険2+」「がん危険の可能性あり1+」「どちらともいえない」の7つに分けて各がんについて相関性を図示している。その主なもの(2以上)を紹介しようと思う。 野菜は口腔・咽頭がん、食道がん、肺がん、胃がん、大腸がんに3-の効果があり、喉頭がん、膵がん、乳がん、膀胱がんには2-の効果がある。カロチノイドもほぼ同様の効果があるが、野菜で効果3-の大腸がんには効果がない。果物は肺がんに2-の効果がある。ビタミンCは胃がんに2-の効果あり。運動は大腸がんに3-の効果あり。反対に危険因子の方では、タバコは口腔・咽頭、喉頭、食道、肺、膵臓、子宮頸部、膀胱がんに3+の危険があり、アルコールは口腔・咽頭、喉頭、食道がんに3+の危険があり、乳がん、子宮がんに2+の危険。食塩が胃がんに2+、肉が大腸がんに2+、肥満が乳がんに2+の危険だった。要するに野菜はほぼ全てのがんに予防効果があり、タバコはその反対であった。私も肺がんと食生活、喫煙、飲酒などとの関連を調べたことがあるが、症例数は少なかったが野菜を少なく食べる人は肺がんになりやすいという統計学的に有意な結果を得た。そのほかの喫煙、牛乳、健康食品、睡眠時間、肉、果物、運動量、食事量等については有意差は認められなかった。自分で研究したこともあり、野菜は確実に効果があると思っている。