今が生死

今が生死

2014.02.18
XML
カテゴリ: 健康
内閣府の2012年5月の消費者1万人の実態調査によると消費者1万人のうち約60%が健康食品(サプリメント)を服用しており、そのうち約60%が効果があると感じている。

健康食品は食薬区分で食品に位置づけられれており、薬ではないため効能、効果などはうたえず、摂取方法も用途・用法ではなく、召し上がり方などと表記されている。

時々外来で、これこれの健康食品を飲んでいるが効果あるでしょうか?と聞かれることがある。「副作用の問題があるが、それがなければ自分で効果あると思えればそれでいいのではないか」と答えているが、自分でも少し無責任な返答かなと感じている。

薬は医学や薬学などの専門家が長年研究して確実に効果のある成分を抽出、もしくは合成して製薬し、それを動物実験、人間実験を経て確実に効果があり、副作用があまりないということが実証された段階で厚労省が認可して発売される。

健康食品は必ずしも学者が作るものではなく、一般のおじさんおばさんが効果がありそうだということで作り出し、動物実験や人間実験の過程を踏んでおらず、厚労省での認可も経ていない。そのようなことから健康食品に対して否定的な考えをもっている医師が多い。

健康食品は通信販売で売られることが多く、クチコミで広がる。食品だから副作用は少ないと言われているが、その実態は不明である。値段は目の飛び出るほど高いものから比較的低価格のものまで様々で効果にも大きなバラつきがある。

薬は病気の治療が目的であり、健康食品は健康保持や、病気予防、補完を目的に売られている。一般的に高価なものが多く、それが健康保持のためにお金に見合って効果を上げているかは不明である。厳密に審査されて確実に有効となれば、医師もすすめると思うが、現状では確実なデーターがないので何とも言えない。

健康食品は栄養のエッセンスと言われ、食品から抽出した成分である。しかし、抽出して乾燥させれば健康に有益な酵素がなくなってしまう。それならトマトやりんご、魚の皮など、酵素やビタミ
ン、ミネラル等を豊富に含んでいる食品を食べた方が健康にも良いし、経済的にも良いと考える。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.02.20 00:29:33
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: