今が生死

今が生死

2014.02.22
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カテゴリ: 仕事
土曜当直をしている。バイクで転んだ22歳女性とか雪かきをしていて転んだ88歳の女性等が来院している。自分は内科なので外科系の患者さんはお断りすることにしているが、直接来てしまった人はレントゲンをとって骨折の有無などを診察して整形外科に紹介している。

今まだ宵の口なのでどんな患者さんが来てもそれなりに対応できるが、夜間から深夜にかけては疲れもたまってきて対応が大変と感ずることがある。でも明日の朝9時までの任務で、その後は日曜日で休めるのでそれまで気を張って頑張ろうと思う。

当直任務とは直接関係ないが昨日外来受診した62歳の男性患者さんが、体調が良くなったので昨年末から毎週木曜日にハローワークに通って職探しをしているとのことだった。工事現場での交通整理の仕事とかホテルの布団上げとか皿の片付け仕事などをしたことがあるとのことだが、前者は痔になってしまって辞めて、後者は腰が痛くなって辞めたとのことだった。

お金をもらう為に働くのは大変だと思う。生活保護をもらって生活したほうが楽だと考えるのは無理ないかも知れない。社会福祉政策は、だれ人も最低限の生活を保証されなければならないとの大原則に基づいて行われている。こ方のように健康に自信がなく、痔や腰痛にならないような仕事を探すのは難しいかもしれない。市役所からはゆっくり探して良いと言われているとのことで、私もそうですかと応じたが、世の中にはもっと厳しい状況の中で必死で働いている人たちがいることを考えてもらいたいと思った。

その方が帰ったあと別の診察ブースで車椅子に乗った80歳くらいの患者さんが受付事務の人に大声で絡んでいる声が聞こえてきた。事務長を呼べと言う声も聞こえた。後で聞いたら生活保護の患者さんでいつもあれこれ文句をつけているとのことだった。医療者側には生活保護だからと言って差別する気持ちは毛頭ないし、実際に差別は絶対に行っていない。しかし生活保護受給者の中には特別待遇されるべきだと思っている人もいるようだ。待たされるのは生活保護も他の患者さんも同じである。生活保護だからと言って早く診てもらえる権利はない。

私が診ている生活保護の患者さんは皆さん静かな方が多いが、中には権利をはき違えていて、特別待遇してもらえないと怒り出す人がいる。生活保護を受けている意義をよく考えてもらいたいと思う。





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Last updated  2014.02.22 20:04:12
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