今が生死

今が生死

2014.08.10
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カテゴリ: 生き方
本日は午後3時から7時まで従妹の通夜に行ってきた。女性の従妹で、子供の頃一緒に遊んでもらった記憶がある。60歳頃からアルツハイマー病になり、10年ぐらい施設に入っていた。数年前にお見舞いに行った時には、私たちのことは全く認知してもらえなかった。亡くなる数年前にはパーキンソン症候群も加わり、体もかなり不自由だったとのことである。

式場の入り口に思い出の写真が貼ってあった。北海道に行った時の写真だが若い時のもので最近の写真はなかった。祭壇に飾ってあったのも若い時の写真でにこやかに笑っており、中々美人だった。元々美人だったが私たちがお見舞いに行ったときは顔の表情が全くなくて、その面影はなかった。しかし納棺の時見たら、今までの辛苦は嘘のようで昔の美人そのままの姿になっていた。

お坊さんがお経を上げている時、子供の時遊んでもらった時のことを思い出した。グループホーム施設に入っていて、私たちのことが全く分からず、汚らしかった姿も思い出した。認知症になると苦痛も分からなくなるから却って幸せだと言う人もいるが、パーキンソン症候群も加わって体が思うようにならず、辛いこともあったのではないかと推察した。

死に顔が素晴らしいし、祭壇の写真もきれいだ。認知症で病んでいた期間は長かったが本日その期間が消えてしまった。通夜、告別式であの世に霊が送られるとのことだが、本当に安らかにあの世に笑いながら歩いて行く姿がイメージされた。

がんにしろ、認知症にしろ、脳卒中にしろ病んでいるときの姿は痛ましい。しかしそれを乗り越えて使命を終えてあの世に行く時は安らかなものだなとの実感を持った。





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Last updated  2014.08.10 22:09:51
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