今が生死

今が生死

2022.05.26
XML
カテゴリ: 仕事
廊下でばったり以前勤めていた病院の看護師さんとすれ違った。後で病室に来てくれて1年半位前に亡くなった伯母さんの話をしてくれた。
その伯母さんのお父さんが45年前国立K病院に入院していた時私が受け持ちで緊急輸血しなければならなかった時に私が自分の血液を提供してくれてずっと感謝してきたが死ぬ前に一度会ってお礼を言いたいと言っていたとのことである。そんなことをしたのかよく覚えていない。きっと無事退院した方だったのだと思う。
医者という者は退院したり元気になった人のことはほとんど覚えていない。亡くなったり悪くなっていった人のことは自分の対応が悪かったからかの反省も含めてずっと覚えているものである。だから非難されることはあっても感謝されているとは思っていない。その場ではそれが必要な事で当然のことをしたまでで褒められたり感謝されたりすることではないと思っていたのだと思う。でもそんな昔のことでも感謝し続けてくれていた人がいたとは驚きであり嬉しかった。我々は感謝されるたために仕事をしている訳ではないがこんなこともあったことを肝に命じて
これからも誠実に仕事をして行こうと思った。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.05.26 14:23:29
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:45年前の御礼(05/26)  
かんぼう さん
廊下でばったり以前勤めていた病院の看護師さんとすれ違った。後で病室に来てくれて1年半位に亡くなった伯母さんの話をしてくれた。
その伯母さんのお父さんが45年前国立K病院に入院していた時私が受け持ちで緊急輸血しなければならなかった時に私が自分の血液を提供してくれてずっと感謝してきたが死ぬ前に一度会ってお礼を言いたいと言っていたとのことである。
◎奇遇ですね。あるところでばったりはよくあるあるですね。昔の看護婦さんと出会うのも何かの出来事なんですえ。貴方の血液をその方の親に差し上げたんですね。良い事をされましたね。
人は終わったことは大半忘れる生き物ですね。
最後に「我々は感謝されるたために仕事をしている訳ではないがこんなこともあったことを肝に命じてこれからも誠実に仕事をして行こうと思った。とあります。立派な心構えですね。言う事なしで仕事に励む働きバチですね。
(2022.05.26 12:23:50)

Re:45年前の御礼(05/26)  
楽天星no1  さん
働きバチというより業のようなものだと思います。人それぞれには業があり何かしていないといられない人もいるようです。入院している同室の人はテレビを観たりしていますが退屈だ退屈だと言っています。ある人は本を沢山持ってきてそれを読んでいて時間がない時間がないと言っています。その人その人の境遇によるのだろうなと思っています。 (2022.05.26 13:33:38)

Re:45年前の御礼(05/26)  
moto,jc  さん
こんばんは
その看護師さんは今先生が入院されている病院に勤務されているのですか? 偶然とは言え世の中広いようで狭いものですね看護師さんもまた先生に会えるとは思いもしていなかったでしょうね (2022.05.26 14:13:20)

奇跡的出会い  
楽天星no1  さん


そうです。奇跡的な出会いでした。声をかけられましたが
その看護師さん私はほとんど覚えていませんでした。でもどこかで一緒に働いたことがある看護師さんだと思いました。その人の伯母さんのお父さんを私が受け持っていたことを話してくれましたが45年前とは驚きました。 (2022.05.26 14:36:55)

Re:45年前の事で感謝されていたことを初めて知った(05/26)  
確かに医者には、良くなったからと、わざわざ報告のために行くことはしませんね。他の病気などで行った時に、直った病気のことを報告お礼を、言うぐらいです。大体は、医者に行くときは、病気がある時、治らない時にいくものですね。 (2022.05.26 19:17:07)

こんばんは!(#^.^#)  
へぇ~? 45年前の緊急輸血で血液を提供されて居られたんだ!
それは凄い凄いなぁ~! その看護師さんにも会えたことも奇遇ですが、
よく覚えて居られたのですね。(#^.^#)
素敵なお話を聞かせて頂きました。 ありがとう! (^_-)-☆
(2022.05.26 19:19:47)

Re[5]:45年前の事で感謝されていたことを初めて知った(05/26)  
楽天星no1  さん
ケイサン9574さんへ
私が受け持ったMさんはよくなって退院したそうです。それで医者はすぐ忘れてしまいましたがその人の娘さんはずっと覚えていていつか心からのお礼をしようと思っている内に年月が過ぎ肝心の父親Mさんも亡くなってしまった。娘の自分が年取って食道がんで亡くなる間際までそのことを心残りだと周囲に言っていたそうです。私から見れば父親をそれ程に思っていた娘さんの方が凄いと思いました。
(2022.05.27 19:44:01)

Re[6]:45年前の事で感謝されていたことを初めて知った(05/26)  
楽天星no1  さん
だいちゃん0204さんへ
緊急輸血したかどうかもよく覚えていません。そんなこともあったかな位しか覚えていませんがその娘さんが死ぬまで一度会ってお礼したいと言っていたとのことですので事実だろうと思います。その頃地方の国立病院は医師不足で私は80人位受け持っていました。土曜日曜もなく夜も12時前には帰ったことはなかったと思います。だからほとんどの患者さんのことは覚えていません。しかし白血病で亡くなった少女のことは鮮明に覚えいて自分が忙し過ぎるために彼女を死なせてしまったのだと医者獲得運動に東京まで行っていくつかの医大をまわりましたが医師を派遣してくれる大学が無くもう無理だとその国立K病院を辞めたいきさつがあります。



(2022.05.27 20:10:49)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: