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白鯖ｷﾞﾙﾄﾞ【independence】です。 宜しくお願い致します。
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2008.03.27
カテゴリ： お気に入りのネタ
Ｍｏｂ’ｓ Ｓｔｏｒｙ
マリアの場合：Ｃｈａｐｔｅｒ４
Chapter3はこちら
マリアはトレントの腕とエルフの髪をジョゼに渡した。
「いよいよ 武器を造っていただけるんですね？」
マリアは焦りを隠すことなくジョゼに詰め寄る。
しかしジョゼは表情を曇らせる。
・・・まだ何か必要なのだろうか？
こうしている間にも――ミーロンの身体は呪いに蝕まれている。
ジョセが漸く、口を開いた。
「最後に」
すぅ、と左手で窓の外を指した。
「あれなる者を倒してきなさい」
それは紛れも無くプレイヤーだった。
紋章。
鎧。
そのどれをとっても
剣士が高いレベルであることは疑いようが無い。
「私に倒せるでしょうか…」
マリアは素直に不安を口にした。
「強い武器は強い心でなければ…
扱う事はできないのではないかね？」
そう言うとジョゼはくるりと後ろを向いた。
「行きなされ」
マリアは震える身体で
剣士と対峙した。
剣士はゆらりとマリアに寄った。
剣を握る右手から殺気が溢れている…。
死の恐怖がマリアを包んだ。
―――しかし。
そして。
マリアは生き残ってきた。
これまでの戦闘の経験。記憶。
それらがマリアを支えた。
すぅ、と自然に身体は弓を番えた。
剣士が距離を詰めてきた。
焦るな。
「今」に惑わされるな。
剣がマリアの喉を裂く前に―――
渾身の矢が剣士を貫いた。
それはマリアが自身の力、成長を体感した瞬間だった。
傍らに倒れる剣士に心の中で礼を言い、マリアはジョゼの元へ駆けた。
勢い良く翁の部屋の戸を開けると
かがり火が眼に飛び込んできた。
「！ それは…ッ！」
火の中で焦げつつある物。
それはマリアが命を賭して収集した
トレントの腕。そしてエルフの髪だった。
「ジョゼ師！これは一体どういう事ですか！」
ジョゼの表情は火に揺らいでる。
「・・・」
ジョゼは暫くの間沈黙した。
「ジョゼ師！！」
すっと顔をあげるジョゼ。
そして焦るマリアに老練の武器職人は言った。
「武器なら…もう持っておるじゃろう」
ジョゼが指さしたのは
マリアが出がけに借りた弓矢。
そしてマリアの両手だった。
マリアは指さされた己が両手を見つめる。
そして悟った。
数々の戦いで得た力。
それこそがマリアが最も求めた武器であることを。
マリアは己の浅はかさを恥じ入ると共に
ジョゼの偉大さを知った。
ジョゼはマリアに背を向け
窓の外を見ている。
「この御恩は…決して忘れません」
マリアは深く一礼し部屋を出た。
その表情は揺ぎ無い決意と共に、色濃く澄みきっていた。
マリアの背後から熱い風が吹く。
もう迷いは無い。
「アリオーシェ…」
マリアの足はリベンジの地へと向かっていた。
To be continued Chapter5
ﾊｧﾊｧﾊｧ(；´д`)ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ
お絵かきってたまにやるから楽しいけど
こう連続でやると大変です。
次で何とか終わりそうです。
M・・・・ｒの人ありがとね！
めっちゃ編集してから
（アレ…これ本人じゃなくても良かったんじゃね…？）
って思ったけど まぁいいよね(ノ∀`*)
マリアの場合：Ｃｈａｐｔｅｒ４
Chapter3はこちら
マリアはトレントの腕とエルフの髪をジョゼに渡した。
「いよいよ 武器を造っていただけるんですね？」
マリアは焦りを隠すことなくジョゼに詰め寄る。
しかしジョゼは表情を曇らせる。
・・・まだ何か必要なのだろうか？
こうしている間にも――ミーロンの身体は呪いに蝕まれている。
ジョセが漸く、口を開いた。
「最後に」
すぅ、と左手で窓の外を指した。
「あれなる者を倒してきなさい」
それは紛れも無くプレイヤーだった。
紋章。
鎧。
そのどれをとっても
剣士が高いレベルであることは疑いようが無い。
「私に倒せるでしょうか…」
マリアは素直に不安を口にした。
「強い武器は強い心でなければ…
扱う事はできないのではないかね？」
そう言うとジョゼはくるりと後ろを向いた。
「行きなされ」
マリアは震える身体で
剣士と対峙した。
剣士はゆらりとマリアに寄った。
剣を握る右手から殺気が溢れている…。
死の恐怖がマリアを包んだ。
―――しかし。
そして。
マリアは生き残ってきた。
これまでの戦闘の経験。記憶。
それらがマリアを支えた。
すぅ、と自然に身体は弓を番えた。
剣士が距離を詰めてきた。
焦るな。
「今」に惑わされるな。
剣がマリアの喉を裂く前に―――
渾身の矢が剣士を貫いた。
それはマリアが自身の力、成長を体感した瞬間だった。
傍らに倒れる剣士に心の中で礼を言い、マリアはジョゼの元へ駆けた。
勢い良く翁の部屋の戸を開けると
かがり火が眼に飛び込んできた。
「！ それは…ッ！」
火の中で焦げつつある物。
それはマリアが命を賭して収集した
トレントの腕。そしてエルフの髪だった。
「ジョゼ師！これは一体どういう事ですか！」
ジョゼの表情は火に揺らいでる。
「・・・」
ジョゼは暫くの間沈黙した。
「ジョゼ師！！」
すっと顔をあげるジョゼ。
そして焦るマリアに老練の武器職人は言った。
「武器なら…もう持っておるじゃろう」
ジョゼが指さしたのは
マリアが出がけに借りた弓矢。
そしてマリアの両手だった。
マリアは指さされた己が両手を見つめる。
そして悟った。
数々の戦いで得た力。
それこそがマリアが最も求めた武器であることを。
マリアは己の浅はかさを恥じ入ると共に
ジョゼの偉大さを知った。
ジョゼはマリアに背を向け
窓の外を見ている。
「この御恩は…決して忘れません」
マリアは深く一礼し部屋を出た。
その表情は揺ぎ無い決意と共に、色濃く澄みきっていた。
マリアの背後から熱い風が吹く。
もう迷いは無い。
「アリオーシェ…」
マリアの足はリベンジの地へと向かっていた。
To be continued Chapter5
ﾊｧﾊｧﾊｧ(；´д`)ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ
お絵かきってたまにやるから楽しいけど
こう連続でやると大変です。
次で何とか終わりそうです。
M・・・・ｒの人ありがとね！
めっちゃ編集してから
（アレ…これ本人じゃなくても良かったんじゃね…？）
って思ったけど まぁいいよね(ノ∀`*)
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