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「日本の産業戦略提案(2):高級ゾーンを独占する」
これは、全ての産業においてということではない。
日本の得意とする商品分野や産業において、いつまでも価格要素の強いゾーンで価格競争をするのではなく、単価の高いゾーンへ主力をシフトすべきである。
例えば、電機(これには携帯端末、AV、IT関連などのソフト・ハードが含まれる)、自動車、高機能材料などである。また、これだけではなく、他にも沢山あることはいうまでもない。
英国、ドイツ、フランスなど、欧州各国の全盛時代は、19世紀から20世紀の初頭である。
各国は長い不況を経験したものの、経済改革などを経て、いま復活し、世界経済の中での一定の地位を確保している。
その一つの理由は、象徴的にいうならばドイツにはダイムラーベンツがあり、フランスにはルイヴィトンがあるからではないかと考える。
これらのブランドが、それぞれの分野の高級ゾーンを世界的に抑えてしまっているのである。
中東のお金持ちはベンツにとって上得意客だし、ヴィトンにとっては日本人が上得意客だ。
つまり、お金持ちの国は長い間に入れ替わっていくが、お金持ちの人が買うブランドは変わらない。
日本もこのような高級ゾーンのブランドを育てなければならない。
幸い、製造装置を作るのが得意なことから、製造装置に近い高精度の高級品を作るのは得意だ。これは、高機能材料についても同じことがいえる。
あとは、高級ゾーンの市場調査を行い、そのニーズに応える商品を企画・開発し、シェアを獲得していくことだ。
しかし、残念だが、日本の企業にそのような戦略がないために例えば中国での高級携帯ブランドのトップはサムスンになっている。
10万円の携帯電話を3ヶ月に一回、買い換える層がそこにいるにもかかわらず。
洗濯機を中国で生産してコストダウンをしようなどと考える暇があったら、いま4億人いるといわれる沿岸の都市生活者のライフスタイルを調査し、高級ゾーンの洗濯機とは何かを研究すべきではないだろうか。
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