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「イジメの問題モデル」
いわれなきイジメ問題はなぜ起きるのか?
以前にご紹介した 4つの要素による問題モデル で問題が起きるプロセスを検討するとどうなるだろうか。
4つの要素とは、次のようなものだ。
1.バックグラウンド(背景:問題現象が自己増殖するメカニズムを内在したシステム)
2.トリガー(引き金:システム外部からの入力による問題現象の始まるキッカケ)
3.グロース(自己増殖:問題現象が内部の自己増殖メカニズムにより拡大する状況)
4.チェック(歯止め:問題現象が外部に出力されるのを防ぐ仕組みが機能しない)
これらの4つの要素が全てそろった時に、「問題」は起きる。
具体的に起きている問題を論じる時は、これら4つの要素の全てについて論じなければならない。
そうでなければ部分にスポットを当ててしまうこととなり、対策が効果を生むようにはならない。
さて、 「いわれなきイジメ」 について検討してみよう。
「いわれなきイジメ」とは、直接利害関係のない者が何らかの有形無形の「力」を行使する、あるいは行使されることを指す。これには、その教唆、ほう助、またそれらの黙認も含まれる。
しかし、ここではカンタンに、 「もともと理由がないor理由を超えたレベルのイジメ」 としておこう。
1.背景の問題
「いわれなきイジメ」の自己増殖には、少なくとも次の3つのメカニズムが存在すると考えられる。
A)他者からいわれなきイジメを受けた人間が、そのストレスを解消するために別の人にいわれなきイジメを行う「イジメの連鎖」
B)一度、イジメを行うとその快楽性におぼれ、何度も繰り返したくなる「イジメの麻薬性」
C)グループのボスによる命令により自分もイジメなければイジメられるという「イジメの恐怖政治」
2.引き金の問題
イジメが実際に起きる引き金は、実際に誰かが、いわれなきイジメの対象となり、その被害者が反駁しないと分かった段階と考えられる。
それによって、自己増殖のメカニズムがスタートする。
3.自己増殖の問題
いったん引き金が引きかれると、もともとあった1.の自己増殖メカニズムにより「いわれなきイジメ」が拡大する。
4.歯止めの問題
自己増殖を続ける「いわれなきイジメ」は、次のような条件を満たした歯止めがないと破局的な事態に至るまでとめどなく続くことになる。
ア)「いわれなきイジメ」の実態を把握し、止めようとする強い意志を持った人がいること。
イ)その人がその犯罪性について伝え、一個の人間として気づかせるコミュニケーションを行うこと。
ウ)止めなければならない明確な理由が存在すること。(人間はどうしても止めなければならない限り止めないものだ)
エ)実際に「いわれなきイジメ」が収まったことを確認すること。
次回にこれらの問題要素をなくすための対策について考えよう。
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