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2012年07月26日

認知症市民フォーラム　その２

カテゴリ：カテゴリ未分類

こんにちは、心理カウンセラーの鯉です＾＾

前回は、「はじめに」「認知症の年齢別割合」「認知症の診断基準」

「家庭で気づかれる症状」「医療機関で気づかれる症状」を載せてみました。

すると、５人の方から貴重なメッセージが届きました。

そこには、お礼の文や認知症に関しての相談内容が書いてありました。

メッセージを下さった５人のみなさま、ありがとうございます。

さて、今回は認知症に関しての続きを綴って行きたいと思います。

〇『加齢による物忘れ』と『認知症』（あくまでも“イメージ”）

・忘れ方

　　認知症…体験そのものを忘れる

・自覚

　　加齢による変化…物忘れの自覚あり、心配する

　　認知症…気づかない、心配しない

・学習能力

　　加齢による変化…新しい事を覚える事ができる

　　認知症…覚えられない

・日常生活

　　加齢による変化…支障は小さい

　　認知症…支障が大きい

・幻覚・妄想

　　認知症…生じうる（物盗られ等）

・人格・性格

　　加齢による変化…変化なし

　　認知症…変化ありうる（易怒性等）

・例１

　　認知症…食べた事自体を忘れる

・例２

　　加齢による変化…日付や場所を間違える事がある

　　認知症…分からなくなる、混乱しやすい

・例３

　　加齢による変化…ヒントがあれば思い出す

　　認知症…思い出せない

・例４

　　加齢による変化…作り話はしない

　　認知症…辻褄合わせの取り繕いあり

・例５

　　加齢による変化…趣味・関心・意欲は維持される

　　認知症…興味・関心・意欲の低下

・例６

　　加齢による変化…感情の変化少ない

　　認知症…怒りっぽい

〇認知症は、いきなり明らかになるのではない

・認知症は、ある日突然に明らか（重度）になるのではない。

・少しずつ、ゆっくりと進行してゆく事がほとんど　である。

・初期は、『加齢による物忘れ』と見分けがつかない事も多い。

・認知症の始まりが、『物忘れではない』認知症もある。

　　↓

・よって、「歳のせいだ」「まだ軽い」は間違い。

・「もう始まっているかもしれない」が正しい。

・だから、「あれ？」と思ったら、早めに診察を受ける事　が大切。

〇認知症（状態）をきたす代表的疾患一覧

１．変性型認知症

　　アルツハイマー病

　　レビー小体型認知症

　　神経原線雑変化型認知症

　　　　パーキンソニスム・認知症コンプレックス

　　　　石灰沈着を伴うびまん性神経原線雑変化病

　　　　辺縁系神経原線雑変化型認知症

　　グリアタングル型認知症

　　　　進行性核上麻痺

　　　　皮質基底核変性症

　　前頭側頭葉変性症

　　　　ピック病

　　　　ハンチントン病

　　プリオン病

　　　　クロイツフェルトヤコブ病

　　　　ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病

　　その他（認知症を伴う運動ニューロン疾患等）

２．血管性認知症

　　多発梗塞型認知症

　　ビンスワンガー病

３．感染症

　　単純ヘルペス脳炎

　　HIV脳症

４．外傷等

　　脳挫傷

　　慢性硬膜下血腫

５．その他

　　脳腫癌（術後・放射線治療後を含む）

　　水頭症

　　代謝・内分泌障害

　　　　腎不全、肝不全

　　　　低酸素

　　　　電解質異常

　　　　甲状腺機能低下

　　　　ビタミン欠乏

　　中毒性疾患

　　　　金属（鉛、有機水銀等）

　　　　薬物（抗精神病薬、抗うつ薬、抗コリン薬）

　　精神科疾患

　　　　うつ病等

（参考文献：地元の医師会が主催した『認知症市民フォーラム』）

認知症とは、症状にすぎません。

そこには、いろんな症状が出てくるのです。

周辺症状から中核症状と認知症にはいろいろな症状があることが分かっています。

次回は、認知症の診断・治療・介護の概要を綴って行きたいと思います。

読んで頂き、ありがとうございます。

☆感謝感謝☆

鯉

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