Innerview-インナービュー 内側から見た世界

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愛は嘘をつかない


ダルナ :最近、恋人とのあいだで、とてもつらいことがありました。彼とは五か月ほど一緒にいます。そして彼とのあいだには、とてもオープンな関係が生まれました。

ところが、先日の夜に、彼は私に言いました。私に嘘をついていたと。私はひどく取り乱しました。彼はときどきほかの女性にも欲望を感じるというのです。それはわかります。それが問題なのではありません。それは、私があれこれ言える問題ではないのですから。

「いいわよ。それでもあなたを愛している。それ以外なにもできない。」と私は答えました。ですが、そういった後でむかつきました。その後、彼の帰りが三十分ほど遅れるだけでも、私はふさぎこんで半狂乱になってしまいます。とてもつらいのです。

OSHO :それはよくわかる。だから人々はオープンな関係というものを完全に忘れている。閉ざされた関係の中で、死人のようになっている。そのため、生の魅力はすべて消え失せる。

閉ざされた関係の中で、人は嘘をつきつづける。決して本当のことを言わない。別の女性、別の男性に興味をもったり、夢中になったりすることもあるだろう。だがそうしたことは決して打ち明けない。事実をひた隠しにする。こうした閉ざされた関係は、とても不自然なものだ。

彼はあなたに興味を持った。それは彼が女性一般に興味を持っているからだ。そうでなければ、どうしてあなたに興味を持つだろう。だから別の美しい女性を目にしたなら、当然その女性にも欲望を感じるだろう。彼はその女性のところへ行くべきだと言っているのではない。彼にとって選択肢は二つある。一つの選択肢は、その女性にひかれているとあなたに打ち明けることだ。こちらの方が自然だ。そして正しい方法だ。彼が真実を話してくれたことで、あなたは彼を前よりも愛するようにさえなる。

ダルナ :それは本当です。

OSHO :もう一つの選択肢は、嘘をつくことだ。あなたが傷つく感じがするので、彼は嘘をつく。世界には女性はあなたしかいないかのように装う。別の女性には全く魅力を感じないかのように装う。装うだけでなく、強制することさえもできる。別の女性を見ないよう、誠実に努力するかもしれない。だがやがてあなたは、彼があなたへの興味を失っていることに突然気づく。というのは女性に興味がないのに、どうしてあなたに興味を持つのかね?あなたは女性の代表だ。あなたは彼にとって、女らしさのあらわれ、女性的資質の象徴にほかならない。

あなたの問題は理解できる。あなたは嫉妬をしている。それも当然なことだ。だからそれを彼に伝えるといい。あなたも嘘をつく必要はない。あなたも嘘をついていたはずだ。違うかね?本当は嫉妬しているのに、嫉妬していないと言ってきた。だからあなたも嘘をついている。

ただこう言うといい。
「わかったわ。だけど、私は激しい嫉妬を感じる。だからといって、あなたが私に何かひどいことをしたと言ってるわけじゃない。ただ、自分のマインドに起こっていることを伝えているだけなの。マインドでは、今でもそれが気になっている。私はとても嫉妬している。」

そう感じるのも当然のことだ。男性が別の女性に欲望を感じるのと同じように当然のことだ。彼がその女性に夢中になり、自分から離れてしまうのを恐れるのは当然のことだ。あなたは彼を失うかもしれないのだから。

嫉妬しているときには、それが事実なのだから、そのように伝えなさい。ただし、相手に罪悪感を持たせないようなやり方でするといい。

嘘は愛を殺す。傷つけること、傷つけられることは問題ではない。愛があれば、どんな傷でも受け入れられる。だから、傷つくことは問題ではない。実際のところ、傷によって、愛はさらに深くなる。傷つくこと、傷つけられることが、新しい生命をもたらす。だが、嘘をつくならば、愛は死ぬ。

あなたが嫉妬していないふりをするなら。「あなたを愛している」と言うだろう。だが、深いところでは、あなたは憎んでいる。彼に復讐したがっている。そして、いろいろな形であなたは復讐するだろう。そうすることで、あなたは分裂する。

だから、本当にオープンでいなさい。嫉妬しているならば、あなたは嫉妬しているのだ。彼が別の女性に夢中ならば、夢中なのだ。ほかに何ができる?人間とは無力な存在だ。彼の限界を理解しなさい。彼もあなたの限界を理解するだろう。

だから、傷つくのはいいことだ。あなたの側もオープンにならなければいけない。おそらく、これまでのあなたはオープンではなかった。そのために問題が生まれた。あなたもオープンになりなさい。あなたもまた、別の男性に興味を持つことがあるだろう。それは自然なことだ。本当に別の男性には興味がないのだとしたら、それもいい。別の男性に興味を持ちなさいと言っているわけではない。別の男性に興味を持たないことが、あなたにとって自然なのかもしれない。人はみな違う。万人に当てはまる黄金律などない。

オープンでいてごらん。それを試してみなさい。オープンであることは、愛を壊さないことよりも大切だ。オープンさが失われたならば、すべてが失われてしまうのだから。そのときには、あなたの愛さえも失われる。オープンさが失われたならば、たとえ愛が残ったとしても、その愛はたいした役にはたたない。だが、いったん愛が壊れても、オープンさが残ったならば、愛はその中でふたたび育つ。オープンさは、愛を育てるための空間を用意してくれる。

これを実行するのは、むずかしいだろう。挑戦となるだろう。美しいことばかりではないだろう。だが、それは誰もが予期しなければならないことだ。愛は困難な試練だが、誰もがそれを通り抜けなければならない。オープンなままでいなさい。そしてこれを続けてごらん。そして何が起こったとしても、正直にそれを相手に言いなさい。表現しなさい。

Darshan Diaries:Blessed are the Ignorant

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