本支店会計１
本支店会計
本支店会計の基本処理
問題（日商２級レベル）
次のＡ、Ｂ、Ｃの資料から
１）支店における本店勘定の修正前残高（試算表の金額）、
２）決算整理に必要な整理仕訳を示しなさい。
（注）
１．本店より支店へ発送する商品には原価に対し20%の利益が加算されている。
２．内部利益は商品（棚卸高）から直接控除すること。
（Ａ） 残高試算表の一部と合計
（借方） 本 店 分 支 店 分
繰越商品 ２００，０００ 各自推定
支店勘定 ８２５，０００ －－－－
仕 入 ２，５８０，０００ ５６０，０００
本店より仕入 －－－－ 各自推定
その他借方合計５，９００，０００ １，３５０，０００
（貸方） 本 店 分 支 店 分
本店勘定 －－－－ 各自推定
売 上 ２，５２０，０００ １．９９０，０００
支店へ売上 １，０２０，０００ －－－－
その他貸方合計５，９００，０００ ２，５１８，０００
（Ｂ）未達事項
1.本店は支店へ商品￥72,000を発送したが、支店へ未達
2.支店は本店へ現金￥75,000を送金したが、本店へ未達
3.支店は本店の買掛金￥80,000を立替払いしたが、本店へ未達
4.本店で支払った営業費のうち支店負担分￥26,000の通知が、支店へ未達
5.支店で受取った本店振出の約束手形\120,000を本店へ送付したが、本店に未達
6.本店で支店の売掛金￥50,000を回収したが、支店へ未達
（Ｃ）決算整理事項
１．期末商品棚卸高
本店 Ａ商品 帳簿棚卸高￥２５０，０００ 実地棚卸高￥２３０，０００
支店 Ａ商品 帳簿棚卸高￥ ９０，０００ 実地棚卸高￥ ８４，０００
（未達分は含まず）
Ｂ商品 帳簿棚卸高￥１２０，０００ 実地棚卸高￥ ９０，０００
２．期首商品棚卸高
本店 Ａ商品 ￥２００，０００
支店 Ａ商品 各自計算
Ｂ商品 ￥ ８４，０００
（注）
１．Ａ商品はすべて本店で仕入れ、一部を支店へ発送している。
２．Ｂ商品はすべて支店で仕入れ、売上げている。
３．帳簿棚卸高と実地棚卸高の差額はすべて棚卸減耗によるもので、
棚卸減耗費は営業外費用とする。
解答・解説
（注）（２０÷１２０）などは、分数式にして下さい。
（Ｂ）未達事項
1.支店（借）本店より仕入 72,000（貸）本 店 72,000
2.本店（借）現 金 預 金 75,000（貸）支 店 75,000
3.本店（借）買 掛 金 80,000（貸）支 店 80,000
4.本店（借）営 業 費 26,000（貸）本 店 26,000
5.本店（借）支 払 手 形 120,000（貸）支 店 120,000
6.支店（借）本 店 50,000（貸）売掛金 50,000
単位：千円
本店の支店勘定 支店の本店勘定
解答１）残高試算表の本店勘定の金額￥５０２，０００
本店より仕入の金額
支店へ売上＝１，０２０－未達１の７２＝９４８
本店より仕入と支店へ売上は、常に一致する。
支店の期首商品
残高試算表に、本店勘定残高５０２と支店へ売上９４８を記入して、
貸方合計から、借方合計を引く。これで、期首商品がでる。
支店の期首商品￥１６２，０００
（Ｃ）期末修正事項
１．期末商品
（１）帳簿棚卸高
本店２５０＋支店（１２０＋９０＋７２－※内部利益２７）＝５０５原価
※Ａ品９０＋未達７２＝１６２
内部利益１６２×（２０÷１２０）＝２７内部利益
（２）実地棚卸
本店２３０＋支店（９０＋８４＋７２－※内部利益２６）＝４５０Ｂ/Ｓ商品
※Ａ品８４＋未達７２＝１５６
内部利益１５６×（２０÷１２０）＝２６内部利益
（３）棚卸減耗費
帳簿棚卸高５０５－実地棚卸高４５０＝５５棚卸減耗費
ここで注意するのは、支店の期末商品の本店より仕入分
（帳簿原価－内部利益）－（実地棚卸－内部利益）＝減耗費
両方に、内部利益が含まれていることです。
２．期首商品
本店２００＋支店※（ＡＢ商品１６２－内部利益１３）＝３４９
※１６２－Ｂ商品８４＝Ａ商品７８（本店より仕入分）
Ａ商品７８×（２０÷１２０）＝１３内部利益
解答２）決算に必要な整理仕訳
棚卸商品
（借）仕入 ３４９（貸）繰越商店 ３４９
（借）繰越商品 ４５０（貸）仕 入 ５０５
棚卸減耗費 ５５
（借）損益 ２，９８４（貸）仕入 ２，９８４
（借）売上 ４，５１０（貸）損益 ４，５１０
問題（日商２級レベル）
次のＡ、Ｂ、Ｃの資料から
１）支店における本店勘定の修正前残高（試算表の金額）、
２）決算整理に必要な整理仕訳を示しなさい。
（注）
１．本店より支店へ発送する商品には原価に対し20%の利益が加算されている。
２．内部利益は商品（棚卸高）から直接控除すること。
（Ａ） 残高試算表の一部と合計
（借方） 本 店 分 支 店 分
繰越商品 ２００，０００ 各自推定
支店勘定 ８２５，０００ －－－－
仕 入 ２，５８０，０００ ５６０，０００
本店より仕入 －－－－ 各自推定
その他借方合計５，９００，０００ １，３５０，０００
（貸方） 本 店 分 支 店 分
本店勘定 －－－－ 各自推定
売 上 ２，５２０，０００ １．９９０，０００
支店へ売上 １，０２０，０００ －－－－
その他貸方合計５，９００，０００ ２，５１８，０００
（Ｂ）未達事項
1.本店は支店へ商品￥72,000を発送したが、支店へ未達
2.支店は本店へ現金￥75,000を送金したが、本店へ未達
3.支店は本店の買掛金￥80,000を立替払いしたが、本店へ未達
4.本店で支払った営業費のうち支店負担分￥26,000の通知が、支店へ未達
5.支店で受取った本店振出の約束手形\120,000を本店へ送付したが、本店に未達
6.本店で支店の売掛金￥50,000を回収したが、支店へ未達
（Ｃ）決算整理事項
１．期末商品棚卸高
本店 Ａ商品 帳簿棚卸高￥２５０，０００ 実地棚卸高￥２３０，０００
支店 Ａ商品 帳簿棚卸高￥ ９０，０００ 実地棚卸高￥ ８４，０００
（未達分は含まず）
Ｂ商品 帳簿棚卸高￥１２０，０００ 実地棚卸高￥ ９０，０００
２．期首商品棚卸高
本店 Ａ商品 ￥２００，０００
支店 Ａ商品 各自計算
Ｂ商品 ￥ ８４，０００
（注）
１．Ａ商品はすべて本店で仕入れ、一部を支店へ発送している。
２．Ｂ商品はすべて支店で仕入れ、売上げている。
３．帳簿棚卸高と実地棚卸高の差額はすべて棚卸減耗によるもので、
棚卸減耗費は営業外費用とする。
解答・解説
（注）（２０÷１２０）などは、分数式にして下さい。
（Ｂ）未達事項
1.支店（借）本店より仕入 72,000（貸）本 店 72,000
2.本店（借）現 金 預 金 75,000（貸）支 店 75,000
3.本店（借）買 掛 金 80,000（貸）支 店 80,000
4.本店（借）営 業 費 26,000（貸）本 店 26,000
5.本店（借）支 払 手 形 120,000（貸）支 店 120,000
6.支店（借）本 店 50,000（貸）売掛金 50,000
単位：千円
番号
借方金額
番号
貸方金額
番号
借方金額
番号
貸方金額
試算表
８２５
２
７５
６
５０
答
５０２
３
８０
１
７２
５
１２０
４
２６
一致
５５０
⇒
一致
５５０
解答１）残高試算表の本店勘定の金額￥５０２，０００
本店より仕入の金額
支店へ売上＝１，０２０－未達１の７２＝９４８
本店より仕入と支店へ売上は、常に一致する。
支店の期首商品
残高試算表に、本店勘定残高５０２と支店へ売上９４８を記入して、
貸方合計から、借方合計を引く。これで、期首商品がでる。
支店の期首商品￥１６２，０００
（Ｃ）期末修正事項
１．期末商品
（１）帳簿棚卸高
本店２５０＋支店（１２０＋９０＋７２－※内部利益２７）＝５０５原価
※Ａ品９０＋未達７２＝１６２
内部利益１６２×（２０÷１２０）＝２７内部利益
（２）実地棚卸
本店２３０＋支店（９０＋８４＋７２－※内部利益２６）＝４５０Ｂ/Ｓ商品
※Ａ品８４＋未達７２＝１５６
内部利益１５６×（２０÷１２０）＝２６内部利益
（３）棚卸減耗費
帳簿棚卸高５０５－実地棚卸高４５０＝５５棚卸減耗費
ここで注意するのは、支店の期末商品の本店より仕入分
（帳簿原価－内部利益）－（実地棚卸－内部利益）＝減耗費
両方に、内部利益が含まれていることです。
２．期首商品
本店２００＋支店※（ＡＢ商品１６２－内部利益１３）＝３４９
※１６２－Ｂ商品８４＝Ａ商品７８（本店より仕入分）
Ａ商品７８×（２０÷１２０）＝１３内部利益
解答２）決算に必要な整理仕訳
棚卸商品
（借）仕入 ３４９（貸）繰越商店 ３４９
（借）繰越商品 ４５０（貸）仕 入 ５０５
棚卸減耗費 ５５
（借）損益 ２，９８４（貸）仕入 ２，９８４
（借）売上 ４，５１０（貸）損益 ４，５１０
© Rakuten Group, Inc.
