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2015.08.11
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カテゴリ: 環境問題
川内1号機が再稼働=新規制基準で初―「原発ゼロ」終わる・九電


国内で原発が運転されるのは、13年9月に関西電力大飯原発が停止して以来で、「原発ゼロ」は1年11カ月で終わった。1号機の運転は11年5月に定期検査で停止して以来、4年3カ月ぶり。

九電は13年7月の新基準施行と同時に川内1、2号機の審査を申請した。規制委は想定する地震の揺れ(基準地震動)を不十分と指摘。九電は申請時の540ガルから620ガルに引き上げたほか、想定する津波の高さも約1メートル引き上げた。
一方、原発に影響を及ぼす恐れのある巨大噴火に関しては「運転期間中に起きる可能性は低い」と判断し、継続的な監視で足りるとした。
事故に備え住民の避難を準備する半径30キロ圏には9市町の約21万人が住み、各自治体は避難計画を策定した。バスの手配など避難の具体的手順が整備されつつあるが、住民からは実効性を疑問視する意見が出ている。
九電は川内2号機についても、10月中旬の再稼働を目標に準備を進めている。

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震災の年の夏は、電力不足の可能性が取り沙汰され、節電の取り組みが大々的に行われました。私は地下鉄で通勤しているので気が付かなかったのですが、地上を走る列車は、日中車内の蛍光灯を全部消灯することまでやっていました。もっとも、車内や駅構内の蛍光灯の間引きは現在に至るまで続いていますけど。

節電の掛け声は年々小さくなっていき、最近は震災前と同程度の掛け声しか耳にしなくなっていますが、それにもかかわらず、電力消費は震災前の水準に戻ってはいません。2012年5月にすべての原発が止まって以降、12年7月から13年9月まで大飯原発の2基が稼動していただけですから、この3年3ヶ月はずっと原発はほとんど動いていなかったのですが、この間電力が足りなくなることはありませんでした。

よく知られているように、電力消費が最大を記録するのは、決まって夏場、お盆以外の平日の日中です。
東京電力管内ですが、各年の最大電力とその日の気温(東京・大手町)は、以下のとおりとなっています。

2015年 4957万kw (8/7 ・最高気温37.7度 猛暑? ※8/11までの記録)
2014年 4980万kw (8/5 ・最高気温36.1度 8月初めまで猛暑、以降冷夏)
2013年 5093万kw (8/9 ・最高気温34.5度 猛暑)
2012年 5078万kw (8/30・最高気温35.6度 猛暑)

2010年 5999万kw (7/23・最高気温35.7度 猛暑)
2009年 5450万kw (7/30・最高気温33.2度 やや冷夏)
2008年 6089万kw (8/8 ・最高気温35.3度 8月半ばまで猛暑、以降冷夏)

震災以前と比べて、ピーク時の最大電力が大幅に落ちていることが分かります。この期間内でもっとも涼しい夏だったのは2009年で、最大電力は前年に比べて600万kw以上も減っていますが、震災以降に比べれば、それでもはるかに多い数値です。今年も、記録的猛暑ですが、これまでのところ東京電力管内の最大電力は5000万kwの大台を超えてはいません。

震災の記憶が遠のけば、電力消費も元の木阿弥になってしまうかと思いきや、日本人は案外賢く行動しているようです。震災から4年経った現在も、かつてのような電気の使い方には戻っていないようです。

上記は東京電力管内の、その年の最大電力の記録の移り変わりですが、別の資料で日本全国の年間トータルの電力量の推移を見ることもできます。

電源別発電電力量構成比 2015年5月22日電気事業連合会作成資料

これを見ると、2007年をピークとし、それ以降はずっと発電電力量は減り続けている(記録的猛暑の2010年は唯一の例外)ことが分かります。

つまり、もはや原発を動かさないと電気が足りない、などということはまったくないのです。このところ原油も天然ガスも価格がかなり下がっているので、ひところ言われた燃料費の負担もかなり軽減されているはずです。それにも関わらず、原発を今動かすというのです。もちろん、この1基だけではなく、これからどんどん原発を再稼動させていくつもりのようです。そこには、事故があろうが何があろうが、とにかく原発は推進するんだという政府・自民党の執念だけしか見えません。高レベル廃棄物の問題、事故が起きた場合の対策など、様々な課題は置き去りのまま、目先の都合だけしか見えていない、としか思えません。

こうやって、福島第一原発の事故の反省も何も、元の木阿弥になっていくのでしょうか。こんなことでは、いつか再び同じような事故が起こらないとも限りません。





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最終更新日  2015.08.11 20:56:41
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