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2004.07.15
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(本来、これは食卓日記用なのですが、分量が多くなりましたので、こちらにしました)



午前中に庭の手入れを少し。
我が家の玄関を人間で言うなら、無精ひげを伸ばし、夏を一層むさ苦しいものにしている
着た切り雀のムサ男、ではなかろうか。
ご近所さんのお庭はすっかり夏服に衣替えをしてるというのに、我が家は今年の冬を、
どことなく引きずっている。なので私は、麦わら帽子をかぶり、はさみを持って、
夏の日差しを一身に受けて作業した。その場その場に応じて、尊敬する人も変わっていくもんだなぁ。
今日は、植木職人と農家の人に尊敬の念を抱く。

今夕はクラッシックコンサートなので、早めの夕食を外でとった。「神戸にんにくや」

家族5人の箸がいっせいに伸びるため、早いものは2分ぐらいで無くなる。マグロのカルパッチョがそれだった。

西本智実・指揮、ベートーベン「皇帝」、チャイコフスキー「悲愴」
とくに「悲愴」は素晴らしかった。
音の波に全神経を漂わせたら、そのまま「悲愴」という大海に心地良く沈んでいくようだった。
豊かなものに浸る時間は限られている。音楽がやむまでの、なんて優雅なひと時。
ただ前の人の頭が、指揮棒のように激しく振られながら眠っているのには驚いた。
最初は音楽にのっているのだと思っていたから。

帰宅するとポストの中に本が届いていた。「思い出のちひろ」
いわさきちひろは、いろんな意味で思い出深い。とくに、私たちの結婚のとき。

結婚式のお金のかけ方について、夫が「いわさきちひろと松本善明は、小さな部屋を花でいっぱいにして、
ぶどう酒1本だけで結婚した。ボクの結婚式のイメージはこれなんだ。お金を掛けるから

そう言って、いわさきちひろの「わたしのえほん」を見せた。もちろん知っている。
20歳だった私の目にも、花で埋め尽くされた小さな部屋に、この二人の愛という真実をみる思いがした。
しかし、160人以上の親戚・友人をどうするの?私は私の幸せな姿をみんなに見て欲しいのよ!と言い張り、
厳かな結婚どころか、結局親戚用と友人用に結婚式をわけ、朝から夜中まで
私は花嫁衣裳を着ていたというハードな日になった。また式自体、とても良かった。


結婚式は派手だったけど、結納はまさに「花の結婚式」のように温かかった。
既成の「結納」ではなく、二人に必要なもの、めでたいような物を並べた。
指輪、昆布、するめ、かつおぶし、はんてん、靴・・・ と、いろいろ。
最後は誓いの言葉を書き、それを読み上げた。「花の結婚式」に劣らず感動的なものだった。
しかし、その日の二人の写真が夫の友人によって写されている。
まさか誓いの言葉を、この友人を前にして読み上げたとは思えない。
それを読みながら、私は涙ぐんだのだから。じゃあなぜ、写真が残ってるのか。
この行事が済んで、たまたま友人が現れたというのだろうか。それも北海道から。
考えただけでも恥ずかしいので、無理に思い出さず、謎として私は放ったままにしている。










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Last updated  2004.07.16 15:43:52


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