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2009年01月11日

『音程は哀しく、射程は遠く』

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91883)

カテゴリ：小説

『音程は哀しく、射程は遠く』賀東招二

音程は哀しく、射程は遠く

「思い出したんだ。昔の感覚。俺が持つのはライフルじゃなかったはずなんだ」
女好きで、酒好きで、下品なジョークばかりいって。
でも、宗介にとっては頼りになる相棒、クルツ。
“ミスリル”の休暇で東京へきたクルツが、
そこで出会ったのは中学時代にただひとり心を開いた音楽教師だった。
彼女との再会―それが遠い昔、夢中になってかき鳴らした
ギターの音色をクルツの中に甦らせた。
「もしかしたら。まだ戻れるかもしれないから…」
彼女のために、クルツは一夜だけのライブを決行するが!?
表題作「音程は哀しく、射程は遠く」、
テッサの留学話第二弾「女神の来日(温泉編)」など。
いつもは“ミスリル”でハードな戦闘を繰り広げるメンバーが、
短編集特別編で大活躍。

以上解説

かかわる人たちの短編集です。

賀東さんって、ここまで考えてたのか…と
ちょっと感心してしまった。

『音程は哀しく、射程は遠く（前編・後編）』
ミスリルの狙撃手、クルツが主人公。
中学生の時の憧れの先生と再会して
人生を見つめなおそうとした矢先…
いつもの軽い、女好きのクルツではなく
いたって真面目な影の部分のクルツが見れました。

『エド・サックス中尉のきわめて専門的な戦い』
エド・サックス中尉が主人公。ミスリルで整備してます。
注文の多いミスリルの影のサポーター。
苦労がうかがえるw

『女神の来日（温泉編）』
この作品は、アニメの為に話を作ったたあと
小説を書きおろしたらしい。
テッサたんが陣代高校に留学という名の遊びに来た頃の話。
アニメも面白かったな～
露天風呂を覗くために、クルツたちが
命がけで戦ってます(笑)

『よいこのじかん～マオおねえさんとアーム・スレイブにのってみよう～』
この話は・・・なんかすごすぎる。
ここまで作者は考えてるのか!と尊敬してしまう。
アーム・スレイブの乗り方です。
ロボ大好きの男の子なんて、こんな話好きそう。
ほんとにこんなロボットが実在するような錯覚が…
説明・描写が詳しすぎ

『ある作戦直前の一幕』
作戦前の空き時間に、喧嘩したクルツと宗介を
なだめるマオの気苦労話。
マオって、ほんと口悪すぎ(笑)