まったりしましょ♪

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2009年11月12日
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カテゴリ: 小説

『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎


ゴールデンスランバー

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、
ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、
何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」
「金田はパレード中に暗殺される」
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。
と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、
伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。


以上解説


“2008年本屋大賞”


多数が映像化されているけれど
伊坂さんの作品を読むのは初めて。



主人公青柳が、首相殺しの犯人にされて
逃亡する話です。


なんとタイムリー★



読み始めて少しして、テレビでも
市橋容疑者の全国指名手配でかなり盛り上がってた。


なのでこの作品といろいろカブる。



実は市橋は犯人ではないのでは?と
疑ってみたりもした ←すぐ影響されるw

まぁそんなわけないんだけれど
市橋容疑者の逃亡生活が気になる。




この作品は、詳しく書かれています。


主人公の青柳は首相なんて殺してないのに
全く関係ないのになぜか犯人にしたてあげられる。

バックは政治がからんでいるみたい。


たった3日間のことなのに
とても長く感じられた。


仙台市内から出てないし
警察にも何度も捕まっては逃げてるし。


ハラハラドキドキして
読みだしたら止まらない。

続きが気になる。




3章までは、青柳に関わる人たちの事件前後の話。

元カノだったり大学時代の後輩だったり
病院で偶然知り合った人だったり・・・


20年後も最初に書いちゃうところが面白い。

読んでる時は何が何だかわからなかったけれど
全部読み終えた後、また始めの章を
読んでいけばいろいろリンクするところがあって
もっと楽しめました。



第4章からは青柳が事件に巻き込まれていく話。

青柳が中心です。



時間も“24”みたいに刻々と流れるのではなく
時々過去に戻ったりもしている。



政治家が絡んでるからって
ここまで警察を動かせるのか、
もっと簡単に・穏便にすまされたのでは、
違法までしてでっち上げなんでできるのか、と
ちょっとひっかかったけれど
まぁフィクションですから(´д`;)

でもそこだけが納得いかなかったな。
無理があったというか・・・





青柳を取り巻く、青柳を信じている人たちが
とてもよかった。

マスコミ、警察に踊らされることなく
青柳という人を知っていて自分の勘を信じる。

なかなかできることではない。

そして両親、父親の言葉。
胸が熱くなりました。


けど実際、指名手配犯と断定されてるのに
あんなこと犯人の親が言ったら
世間にかなり顰蹙買うよな~

読み手は真実を知ってるからね





そして最後の、エレベーター・判子の伏線が
ここにつながるのか・・・と感心しました


いや~面白かった。






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最終更新日  2009年11月12日 22時04分33秒
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