11月20日。

人は、最期に必ず完璧な人間になる。

いつものように、電車で今日の事を振り返りながら
詩の構想を練っていたとき…
言葉を連想したり、その言葉について深く考えたり
していると
ふいに、今年亡くなった祖父の事が浮かんできて
泣きそうになってしまった。
私が最後の見舞いにいった時、祖父は寝ていた。
横でずっと泣きながら、祖父の寝顔を見ていた。
今思うと、そのとき長い夢を見ていたんだと思う。
夢の中で…完璧な人間になってこの世を去ったんだと思う。
神様が思い描くような…
私には到底考えられぬような。


11月20日。2

人の生死に関わらず、すべての事は
必然である。

天使界には死の天使がいる。
アバドン(別名アポトロン)、
人間の骨に天使の羽根が生えている姿だそうだ。
人間の躰から、魂を抜き取る。
偶然という言葉がある。
これは信じがたい事が起きた時に使われる。
信じがたい…信じるしかないのに…
つまり、この言葉は”逃げ”の言葉なのである。
人生論で言ったように
人の寿命は決まっていると思う。
明日、死ぬかもしれない。
今日この後、死ぬかもしれない。
だから執着することも無い。
必ず、神が計画した時間に
いずれかの形で死が訪れる。
必然しかないから。。

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