No.4 累-kasane-




性格も良くない。
顔も良くない。
ただあたしには金だけ。
あたしには金があるわ。

友達はいない。
彼氏もいない。
ただあたしには金だけ。
金さえあれば無敵なの。

昼の間はパパに甘えて
夜になったら遊びまわる。
あたしは金で天下を取る。

パパがあたしに言った。
結婚でもしろよって。
相手ほもういるって。

そういうのもいいかなって
あたし飽きてたし。
もうそろそろ人を愛したいって
本気で思ってたの。

来た男がすごい好みだった
しかもあたしを好いてるって
これはチャンスでしょ。
結婚しよう。


幸せだったのに。


なんで。なんで。なんでなの。
あたし騙されてたって訳?
悔しいけど、涙なんか出るわけない。
冷たい川の中。

気がついたら、あたしを見てた。
川の流れにあたしの血が混ざる。
これが、罪の代償だったの?。。
もう少しで愛せたのに。

やりきれなくて、
現在(イマ)も此処に居ます。
ただ、あたしと同じように
過ちを犯す事のないように。
見ています。。

(累を知っていますか?怪談話になっているので、本当の話か分からないのですけれど。この詩と同じように、性格悪く、ブスだけど、お金だけたくさん持っている女(累)がいて、結婚をするのだけれど、その男は最初から金目当てで近付いてきていたのにも気付かず、すごくひどい事をされて殺されてしまうのです。やり方があまりにもひどいので詩にはカットしてありますが。累の心情を考えてみました。)

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