No.36 勇敢な君と無力な僕


やってくるのかな
僕が打たれた
あの風は何処へ行く?

鍵を掛けよう
心の鍵を
開けたらまた
痛い処突かれる

もう少しで
寒い季節が来る
サヨウナラの唄
歌って帰ろうよ

枯れそびれた花
僕らみたい
笑ったけど
残りものの倦怠感
否めなくて。。

何度も何度も
僕が直してあげた
君の心
だって君は外に出たくて
鍵を外しちゃうんだ

何度も何度も
僕が縫ってあげた
君の心
ボロボロだけど
まだ外に興味があるの?

風は君を嫌ってるよ
帰りの唄さえ嫌がってる
感情を剥き出しにされ
泣いているのに

何度も何度も
君は懲りずに外すね
痛いでしょ?
君は凄く勇敢だね
僕はなんて…無力なんだろう

花を残さず摘んで
家に飾ろう
倦怠感はそれで
癒されるだろう

いつしか君の心が
僕の針と糸で
強化されて僕が
必要無くなったら
鍵だけ頂戴。
錆びていくのを見る為だけに
僕は存在していくから

強く成れなくて
御免ね。

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