ハッピィでいこう2

ハッピィでいこう2

その1



東海地震は、駿河トラフのひずみによって静岡県を震源として起こると予想される地震で、規模はマグニチュード8が想定されています。
マグニチュード8の地震は、震度6強から7の揺れが1分くらい続くそうです。
また、マグニチュードは値が1大きくなると揺れる地域の面積は10倍になり、マグニチュード8の地震が予想される震源である静岡付近で起これば、静岡県内はほとんど震度6強の揺れが1分間続くことになります。

そんな東海地震ですが、静岡県では何十年も前から「いつ起こってもおかしくない」と対策をしてきています。
いつ起こってもおかしくないという根拠は、駿河湾から熊野灘にかけての東海地震とそこから西の土佐沖にかけての南海地震は、これまでセットで起こることが多かったのですが、1944年ごろにおこったときには、静岡県だけ起こらなかった、そのためエネルギーが貯まっているのでこの部分だけは単独ででも地震が起こるだろう、ということです。

今回お話してくださった先生は、GPSを使って地形のひずみを計測し、それによって地震発生の予測をしようと研究していらっしゃる方です。
観測の結果、たとえば御前崎はフィリピン海プレートが沈み込む地点らしいのですが、その御前崎は現在も沈み続けているそうです。沈み続けている地点が沈まなくなったときが、プレートで下に引きずり込まれた地盤が跳ね返るとき、つまり地震が起こるときなのですが、御前崎は依然として沈み続けているので、そういう意味ではしばらく大丈夫でしょう。
また、駿河湾から土佐沖にかけての地殻変動を見てみると、駿河湾よりも四国沖のほうが大きく地殻が変動しているので、地震を起こしうるエネルギーも駿河湾は小さいと言えます。そのため、1944年ごろの地震でも静岡県付近では起こらなかった。
歴史的に見ても、古文書に残っている記録では必ずセットということになってしまいますが、記録には残っていないが遺跡の地割れなどからもっと多くの地震について震源域と地震の間隔を調べた資料からは、静岡県付近での地震をスキップしている期間があるそうです。

それ以外にもいろいろ観測データはあるようですが、詳しくは理解できませんでした(笑)、が、このようなことから、今後30年くらいは静岡県を震源とするプレート型の地震は起こらないでしょう、という結論でした。

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