キネシオロジーの世界へ、ようこそ!

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2006年07月18日
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カテゴリ: ちょっとブレイク

  この現実世界のすべてのことは現実ではない・・・

 と書いたとしても、それは科学的にもまちがいではないことを知りました。

 以前、うろおぼえで紹介した本は、

 正確には「99.9%は仮説*竹内薫著*光文社新書」という本でした。

 フォトリーディングもどきと従来の読み方を併用しながら、楽しく読んで見ました。

 この本の要旨は、一般に、常識、定説といったものも、いつかはひっくりかえる可能性がある
 ということから、今現在・真実・事実だと信じられていることもすべては仮説にすぎないという
 面があるということです。

 そして、科学はいまだ「なぜ何かが存在するか」については、検証・実証することはできず、
 あくまで推測や仮説で考えるしかないという面があるということです。

 その他、科学とはいったいどういう方法論なのかとか、ニュートン物理学とアインシュタインの
 相対性理論の考え方のちがいなんかも紹介されていて、とても読みやすくおもしろい書籍で
 した。

 私がなぜこの本をご紹介したかというと、「怪奇現象、あなたは肯定派? 否定派?」という
 テーマを書きましたので、この本の考え方は、私なりの考え方と共通点が多く、個人的にうれ
 しかったからです。

 人の時間感覚がそれぞれ違うように、各人の人生観によって、物事や出来事の見方は100
 人100通りあるわけです。

 この本の著者である竹内薫さんは、本の最後に「間主観性(カンシュカンセイ)」という考え方を使う
 と、固定観念にとらわれず、やわらか頭でいられますよと主張しています。

 ちょっとわかりにくい言葉なので、本から抜粋して解説すると、

 「客観とは、世間のだれもが白(正しい)に近いと認める仮説に従う、ということです。
 主観とは、世間とは関係なしに自分だけが白(正しい)と考える仮説に従うことです。
 これは、客観よりも主観のほうがいい、もしくは主観よりも客観のほうがいい、ということでは
 ありません。そういった単純な一元論や二元論を離れ、より大きな視点で物事を見ることが
 大切なのです。
 では、より大きな視点とはなんでしょうか?
 それは、「間主観性(カンシュカンセイ)」と呼ばれているものです。英語では、「インター・サブジェク
 ティブ」です。 国と国の間の関係、つまり「国際」は「インター・ナショナル」ですよね?
 それと同じで、間主観性は、まさに主観と主観の間の関係を意味します。
 客観的な唯一の仮説は思想統一と同じですから、まずあきらめましょう。
 よく(特に学問の世界では)、物事を客観的にみるのがよいとされていますが、ここまで読ん
 できた読者の方は当然わかっているように、 世の中に100%客観などありえないのです
 少し哲学的になりますが、 客観とは、ある意味で主観の寄せ集めなんです
 中略・・・
間主観性というのは、ようするに、「相手の立場になって考えてみる」というだけのこと なので
 す。私はコレコレといった仮説を採用している。あの人はアレアレといった仮説を採用してい
 る。でも、二つの仮説は互いに完全に矛盾するわけではない。
 そうやって、 ほかの人々が抱いている仮説を理解して、こちらの仮説も理解してもらうことに
より、われわれは相対的な世界観のもとで、うまく協調して生きていくことができる のです。

 ○私の頭の中は仮説だらけ
 ○あなたの頭の中も仮説だらけ
 この二点を理解することから、科学の第一歩ははじまるのです。
 科学的な態度というのは、「権威」を鵜呑みにすることではなく、さまざまな意見を相対的に
 比べて判断する"頭のやわらかさ"なのです。」
                                 以上、「99.9%は仮説」から抜粋。

 つまり私たちは、ひょっとしたらヴァーチャル・リアリティ(仮想現実)の世界に住んでいるの
 かもしれないと考えても、この考えが科学的な考え方ではない、ということができないので
 す。また、そんな考え方ができることが真の科学的な態度と言えると著者は主張しています。

 問題は、どの考え方が白(正しく)で、どの考え方が黒(まちがっている)と考えるクセにあるよ
 うです。白と黒の間には、グレーゾーン(白と黒にある灰色の領域)もあるわけです。

 そして、この相対性の世界は、一見矛盾する二つの事柄が同時に存在することができま
 す。自分だけが絶対に正しいと考えるのではなく、それも一つの考え方だという立場のほう
 が、私も世の中が、とってもまぁ~るくおさまると思います。

 題名に、「あなたは科学を信じますか?」と書きましたが、私は科学を否定しているわけでは
 ありません。ただ科学という一つの学問体系にすぎない分野のことを、私たちは過信してい
 るのかもしれないと思いました。
 私たちが常識・事実・真実・証明されていると考えられていることも、実はすべて仮説にすぎ
 ないことがわかるとほとんどの人は驚くと思います。

 そして、真の科学的な態度とは、逆に固定的な観念にとらわれず、一度誰かが創り出した考
 え方を離れ、新しい視点で物事を見ることで発展していくことにあるようです。

 よく私たちは科学的に証明されたものだけを信じようとする傾向があります。
 実際に、私もそのようなところもあります。
 でも、この考え方は、何を基準にそう考えているのかという視点をもつと、
 意外に「ほんとかな?」と思えることがいっぱいあります。
 権威者がいったことを鵜呑みにするのではなく、自分なりに物事を考え抜いてみると、
 日常生活の中で、新しい発見があるかもしれませんね。    

 そして、各人がそれぞれの中にある真実を生き、楽しめる世の中になるといいですね!






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最終更新日  2006年07月18日 20時27分55秒
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